モンスター/ズワロポス

Last-modified: 2024-04-20 (土) 17:56:10
種族
草食種(鳥盤目 鎚尾亜目 地竜下目 垂皮竜上科 ロポス科)
別名
垂皮竜(すいひりゅう)
英語表記
Slagtoth
危険度
MH4・MH4G・MHX・MHXX:★1, MHP3・MH3G:★2
登場作品
MHP3, MH3G, MH4, MH4G, MHX, MHXX, MHRise, MHR:S, MHXR, MHST, MHST2
狩猟地
水没林, 火山, 原生林, 地底火山, 未知の樹海, 遺群嶺, 溶岩洞, バブダの密林, ドヴァン鉱山, ドヴァン火山

目次

特徴・生態

水没林や火山など、気温や湿度の高い地に群れを作って生息する草食竜。
草食種に分類されるモンスターの中では大柄の部類に入る。なお、雄の方がやや大きい傾向がある。
通常は緑色の体色をしているが、火山帯に生息する個体は保護色の関係で黄色がかっていたり、
岩場のような赤茶けた体色をしている場合もある。
水辺を中心に縄張りを作る習性があるが、泳ぎが得意というわけではなく、
あくまで危険性が低い浅瀬や泥沼などで生活する個体が多い。
背中から垂れ下がる皮膚が特徴で《垂皮竜》の別名でも知られる。
この垂れ下がった肉厚の皮膚には豊富な栄養が蓄えられており、
外敵の攻撃による致命傷を回避するための鎧としての役割も担っている。
高い防水性を持つ素材としても知られており、ハンターの武具だけでなく雨具などにも加工される。
因みにこの皮膚から抽出される油には高い薬用効果もあり、様々な薬の材料としても重宝されている。
勿論他の草食竜と同じく、肉は食用になる。
また、一部地域では前述した栄養豊富な皮膚にも食材としての需要が見られる。
別段攻撃的な性格ではないが縄張り意識は強く、長時間居座る者には敵意を向ける事がある。
特に雄は大型の飛竜が飛来してもその場を離れようとしない場合が多い。
逆に侵入者と向き合って身体を大きく揺する威嚇行動を取ったり、
小さい角や尻尾を振り乱して立ち向かう事さえある。
体格が大きいために動きは鈍重だが力は強い。
ズワロポスの縄張りに入ってしまった場合は、無暗に刺激せずに離れた方が無難である。

概要

  • MHP3から登場した水没林や火山の水辺に生息するモンスター。
    マスチフ犬めいて弛んだ皮膚を持つカバのような見た目が特徴。
  • この特徴的な皮膚には栄養が蓄えられており、更には外敵の攻撃から身を守る鎧の役目も果たす。
    このリオレイアの翼膜にある模様とよく似た柄の外皮による打たれ強さのお陰か、
    はたまた図太い性格のお陰なのか、アプトノスとは違い
    こちらがちょっと小突いた程度では身動き一つせず、打たれ強い設定がある程度反映されていることが実感できる。
    • いくら皮膚が厚かろうと毒は防げないようで、
      ドスフロギィドスイーオスには簡単に倒されてしまっている。
    • その後MH3Gにも登場したが、水没林や火山は下位の段階から登場するにも拘らず、
      なぜかズワロポスは上位からしか登場してこない。
      そのため、ドスフロギィ登場ムービーで仕留められる役は、
      ズワロポスからアプトノスに変更された。
  • 何もせずともハンターに攻撃を仕掛けてくる、所謂アプケロスリノプロスの系統。
    縄張り意識は強くあるようで、至近距離まで近づくと威嚇したり先制攻撃を仕掛けることがある。
    特に大きな雄の個体は気性が荒く、その場に留まっていると歩み寄って小突いてくるので注意。
    ただし彼らほど好戦的ではなく、距離を取って放っておけば立ったり座ったりを繰り返してばかりで比較的無害。
    • しかし、その場から動かない事が災いし、ファミ通の攻略本の弓のページには
      ズワロポスを的にしてクリティカル距離を覚え込もう等とわざわざ名指しで書かれている。カワイソス
    • MH4以降は座ってばかりではなくなり、他の草食竜の様にのそのそと歩き回るようになった。
      基本的な性格は変わらず、こちらから近寄らなければ攻撃を仕掛けるようなことは無い。
  • 自ら攻撃してくる性質がほとんど無いため、どこぞのホーミング生肉などとは違い、
    大型モンスターとの戦闘の場にいても鬱陶しがられる事はあまり無いし、
    ロケット生肉みたいな渾名を頂戴しているところも見かけない。
    突進こそしてこないものの、何故か大型モンスターとの間に割って入って射線を邪魔してくる事はよくある。
    初登場となるMHP3でも、マイホームに置いてあるおなじみの情報誌「狩りに生きる」では
    「こちらから何かしなければ無害」と、非常に大人しいモンスターであることが強調されている。
    • ただし大型モンスターの戦闘のとばっちりを食らって八つ当たりしてきたり、
      釣りや採取をしていたらオトモが勝手にちょっかいをかけて怒らせてしまい、
      いつの間にか敵意むき出しでそこまで迫ってきたということもままある。
      全くの無視を決め込むのは少々危険なので、リノプロスと行かずともモス程度には意識するようにしたい。
    • メインシリーズにおいてはアプトノスやポポの様に家畜化されている様子はなかったが、
      初登場から11年が経った2021年に公開された映像化作品において、家畜として飼育している村が登場した。
  • 水没林や原生林に生息している個体の体色は濃い緑色をしているが、
    火山に生息している個体は黄色っぽい体色をしており、
    地底火山に出現する個体はオレンジ色の体色である。
    入手できる素材などに変化はないが、なぜここまで体色が違うのかは今のところ不明である。
  • 垂皮油という固有精算アイテムが剥ぎ取れる。
    これは腰痛などに効く薬用成分を含んだ健康にいい油のようで、これを納品するクエストも存在する。
    また竜骨【中】が剥ぎ取れるので、欲しい場合にはリノプロスよりも簡単に倒せる本種から狙うのが良い。
    固有素材の垂皮竜の(上)皮も素材としての需要が多く、ついでに狙って損はない。
  • ズワロポスの素材を使った防具は雨合羽のような外見となる。
    あまり注目される程強い装備ではないが、見た目通り水属性の耐性は高い。
    また、オトモアイルー用の装備だとカエルの雨合羽とハスの葉のような武器になり結構可愛い。
    • 我らの団受付嬢ソフィアが座っている椅子の横にパラソルが差してあるが、
      よく見てみると垂皮竜の皮で作られているのが分かる。
      垂皮竜の皮は肉厚で耐久性と耐水性に優れており尚且つ希少品ではない為、
      狩猟用品としてはあまり使われなくても日用品としては十分な性能があり、そして需要もあるのだろう。
  • MHP3ではドスフロギィ一味に捕食され、MH4ではドスイーオスに毒をかけられ…と、
    毒を扱う鳥竜種の登場ムービーで大概酷い目に遭っている。
    ゲリョスとは流石に無縁…ではあるが、地底洞窟で戦っていると、
    時々パニック走りに巻き込まれて毒状態になっているズワロポスがいる。

MH4(G)

  • MH4のリオレウス亜種の公式イラストでは襲いかかられている。
    ただし、同じリオレウス亜種のイラストでもズワロポスが描かれていないバージョンもある。
    また、同じくMH4のリオレイアの登場ムービーでもリオレイアに捕食されている。

MHX(X)

  • MHXでは草食種で唯一上位からの登場。
    全くと言っていい程変わっておらず、
    雰囲気的に生息していそうな沼地やMH2版火山に出てくる事も無い。
    新顔の内、ホロロホルルとタマミツネはこちらを襲わず、ライゼクス、ガムートとは接点が無いので一安心。
    だが、地底火山ではディノバルドのターゲットにされている。
    • MH4で見せた傘は登場しないが、エコールシリーズの生産素材になっているので相変わらず縁がある。
    • 上皮はエコール以外にも桔梗や撫子、ムーファ。
      ガララアジャラ、ホロロホルル、ナルガクルガ、ドボルベルクなど防具に結構使われている。
      武器は武器で『8つ』と大量に求められる物がある為、
      いにしえの龍骨集めついでに調達しておこう。
  • MHXXでは遺群嶺に姿を現すので若干登場機会が増えた。しかしどうやって来たんだ?
    エリア3に出現するが、釣りをしていると後ろから小突かれることもあるので注意。掃除はサボらずに。

MHRise

  • MHW(:I)の舞台となる新大陸では生息が確認されていなかったが、
    MHRiseにて水没林と共に復活を遂げる事となった。
    本種は湿地帯に順応する生態の持ち主であるものの泳ぎは得意でないらしく、
    沼地に嵌っていた所をジュラトドスに襲われ捕食されるという憂き目にあってしまう。合掌…
    • 足や尻尾を見るとわかるが、実際泳ぐのに適した構造はしていない。
      これはモチーフと思われるカバも同様である。
      彼らは比重が水より重いため、水底を歩いて移動することはできるが、
      沈んでしまうため泳ぎはむしろ苦手である。
      水底を蹴った勢いで浮上することは可能なものの、
      足が付かない様な深い場所では溺れてしまうという。
    • 他にも新フィールドの溶岩洞にも生息している。
      メインキャンプから石の門をくぐった先に必ず一頭配置されており、
      立ち寄ったら片手間に仕留めて皮や油を剥いでいくハンターもいたりする。
  • さらに、本作では天敵ともいえるドスフロギィが復活したが、
    あちらの登場ムービーではジャグラスとの小競り合いが描写されたおかげでズワロポスは難を逃れることが出来た。
    …が、何故かラングロトラの登場ムービーで轢き逃げされてしまい、
    捕食目的でもないのに殺されてしまう有様だった。
    ブルファンゴやリノプロスならまだしも、ズワロポスが何をした。

MHST

  • 本作にも登場するが、アプトノスらとは違いオトモンには出来ない。
    クンチュウ、ブナハブラと同様に色違いは別モンスター扱いされており、赤茶色の個体は「茶」だと扱われている。
    行動はパワー攻撃と防御力アップなのでスピード攻撃で手早く蹴散らそう。

MHST2

  • 今回も登場。前作同様オトモンには出来ない。
    緑色はアルカラ大陸周辺に、茶色はラムル地方とベルガ地方にいる。
    行動はどちらも前作と同様にパワー攻撃と防御力アップ。
  • 稀にフワフワクイナを背中に乗せている姿が見られる。
    茶色は場所によってはゴワゴワクイナが乗っていることも。
    乗せている個体を倒すと手に入るなんてことは起きない。あしからず。

余談

  • ゲーム世界内では比較的大人しいモンスターとして扱われ、
    また中~大型モンスターには苦もなく狩られてしまう非力な存在として描かれているが、
    モチーフとなったと思しきカバは野生下では縄張り意識が強く非常に凶暴な一面を持つ動物であり、
    生息地のアフリカでは最も人を殺している野生動物と言われている。
    一見ユーモラスな印象を受ける丸っこい身体は分厚い皮膚に覆われた筋肉の塊で、
    走った時の速さは時速40kmというその体躯からは想像もできない運動能力も見せる他、
    特徴的な大顎は一トンを超える咬合力を有する恐るべき凶器でもある。
    時にはワニを袋叩きにして殺害したり、オス同士で争って命を落とすこともあると言われており、
    自然下ではあのライオンでさえ容易には下せない強者である。

素材

生肉
小型モンスターから剥ぎ取れる食用の生肉。
ズワロポスは後述の外皮や油などの需要が大きいが、他の草食竜と同じように肉も食用になる。
垂皮竜の皮
ズワロポスの背中から垂れ下がる肉厚の皮。
外敵からの攻撃を受け止め、致命傷を回避する役割を持つ。
防水性にも優れており、雨具などに加工する事も出来る。
カムラの里では食材としての需要もあり、よろず焼きが可能。
生息域によっては色も異なるが、同一の素材として扱われる。
張り、艶共に優れた上質なものは「垂皮竜の上皮」と呼ばれ、重宝されている。
垂皮油
ズワロポスの皮膚から抽出される、薬用効果の高い油。
武具の素材にはならないが、医学関係者からすれば貴重品。
加工や調合の仕方によって塗り薬にも飲み薬にもなる。
  • 竜人商人によると保湿成分が含まれており、美肌効果もあるらしく、世の女性たちにも大人気だという。
    しかし一般人がズワロポスを相手にするのはかなり危険なため、
    これを採ってきてほしいという依頼がギルドに届く事もある。

関連項目

防具/ズワロシリーズ
モンスター/アプトノス - 地竜下目に属す近縁種の先輩方
モンスター/アプケロス - 同上
モンスター/ガーグァ - 同期の草食種鳥竜種