モンスター/ヌシ・ジンオウガ

Last-modified: 2024-02-03 (土) 02:22:15
種族
牙竜種(竜盤目 四脚亜目 雷狼竜上科 ジンオウガ科)
別名
雷狼竜(らいろうりゅう)、主雷狼竜*1
英語表記
Apex Zinogre
危険度
MHRise, MHR:S:★10
登場作品
MHRise, MHR:S
狩猟地
大社跡, 水没林, 城塞高地, 密林, 翡葉の砦, 獄泉郷,

目次

生態・特徴

熾烈な生存競争を潜り抜けた結果、周域のモンスターを支配するほどの影響を持つようになった特異なジンオウガ
歴戦を経た傷だらけの威容は恐ろしいもので、人々は畏敬の念を込めて「ヌシ」と呼ぶ。
甲殻が黒く変色している他、体毛や生み出す雷が美しい黄金色へと変化している。
その外見は二つ名個体である金雷公ジンオウガを連想させるが、
金雷公とは異なり、まるで嵐に巻き込まれたかのような傷跡が全身に見られる。
この傷跡の影響か、本種は常に怒りと恐怖に支配された様な振る舞いを見せている。
百竜夜行においては群れを成している過程で、それを統率するに至ったようだ。
本種の蓄電殻は通常種と比較して著しく発達しており、その発達した蓄電殻は≪ヌシの超電殻≫と呼ばれる。
そして、本種はその咆哮によって自身の怒りと恐怖を周囲に波及させ、
率いている群れを活発化させる事もある。
また、通常のジンオウガには有効であった罠への耐性も有している。
これらの脅威により、この個体は生物学的にはジンオウガと同種でありながら、
カムラの里においては最たる危険度を秘めたモンスターの一種として扱われている。
本種の超電殻は幾多の死線を潜り抜けてきたからか、特殊な性質を有している。
その為、通常種のそれとは別物として扱われており、
カムラの里では特殊な武器の作成に使用される事がある。

概要

  • MHRiseのVer.3.0で初登場した、「ヌシ」の名を冠するジンオウガの特殊な個体。
    和風の雰囲気を持つモンスターの代表格であり、なおかつ人気も高い為にヌシ個体の参戦は前々から予想されていた。
  • ハンターノートでは通常種とは別種として扱われており、
    危険度奇しき赫耀のバルファルクヌシ・ディアブロスと同じ最高値の★10となっている。
    • ヌシ・ジンオウガ自体も関門を容易く破壊するなど相当の強者であるが、
      カムラの里においてこれほどの危険度に定められているのは、
      やはりモンスターが大挙する“百竜夜行を率いている”という点が重視されているのではないかと思われる。
      実際にヌシとしての咆哮で他のモンスターが活性化する場面などもあり、
      百竜夜行における彼らの影響力は非常に強い。
    ヌシ・ディアブロスと同じく百竜夜行の発生源を超える危険度を持つが、
    理由は同じく百竜夜行の実被害が大きいと考えられたからだろうか。
  • 他のヌシモンスターは通常種と比較してかなり大きな体格を持っていることが特徴的だったが、
    ヌシ・ジンオウガに関しては通常種のジンオウガとサイズの差はない。
    百竜夜行の中で戦いを続けてきたヌシモンスターだからと言う理由で、
    必ずしも体格が大きくなるわけではないようだ
  • 金雷公ジンオウガに非常に良く似た金色の電撃と、嵐に巻き込まれたような赤く光る傷跡が特徴的。
    激しい金色の電撃の影に隠れているが甲殻はヌシ・タマミツネのように真っ黒に染まっている。
    ヌシモンスターには独自の発達した部位があるが、ヌシ・ジンオウガは著しく発達した前脚を持つ。
    この強靭な前脚による攻撃は非常に苛烈で、『万雷を放ち、相対するものを容赦なく引き裂く』と表現されるほど。
    • 前述の通り発達部位は前脚であるものの、獲れる特殊素材は超電殻である。
      尻尾が発達部位だが素材は滑液であるヌシ・タマミツネ同様、
      特殊なエネルギー/液体を発達部位に纏わせる事で攻撃力を底上げしているのだろう。
  • 修練場に存在する壁画にはジンオウガを含めた複数のモンスターと思われる絵が描かれているのだが、
    このうちアオアシラ・リオレイア・タマミツネには発売当時からヌシ個体が実装されていたため、
    残りの三体にも後々のアップデートでヌシ個体が追加されるのでは無いか?と噂されていた。
    この予想は見事に的中し、壁画に存在したリオレウスとディアブロスにも
    Ver.2.0アップデートでヌシ個体が追加された為、残るジンオウガにも益々期待がかかっており、
    そしてついにVer.3.0で実装と相成った。
    これで壁画に描かれているモンスターは小型モンスターのイズチを除けば全てヌシ個体となっており、
    ヌシ・ジンオウガが最後のヌシだと言えるだろう。*2
  • 他のヌシは実装時は単体の討伐クエストが存在せず、次回のアップデートで追加されたが、
    ヌシ・ジンオウガは実装と同時に単体クエストも追加された。
    これまで同様、百竜夜行にてヌシ・ジンオウガを討伐することに加え
    HR100の緊急クエストをクリアすることが条件となっている。
    さらに「獄泉郷」という新フィールドを舞台にリオレウスタマミツネ・ジンオウガの
    3頭のヌシを相手取る大連続狩猟クエストも追加されている。
    • また、ヌシ・タマミツネと本種を討伐するイベントクエスト「称号・ライバルの心」も配信された。
      このクエストは上記のヌシ3頭クエと異なり、なんと最初から2体が同時に配置されている
      水没林での狩猟になる為、常にヌシ2体に狙われ続けるというわけではないのだが、
      ジンオウガとタマミツネの行動範囲はそこそこ似通っており、なおかつ今作ではモンスターの視界がやけに広い為、
      1体を狩猟していたらもう1体が騒ぎを聞きつけて勝手に争い始める事も少なくない。
      攻撃力が非常に高いヌシ2体を相手取るのはもはや自殺行為に等しいので、お互いの位置には常に気を配っておこう。
      • ちなみにこの2種の通常個体同士は縄張り争いを起こす組み合わせなのだが、
        残念ながらヌシ同士で縄張り争いが起こることは無いようだ。

MHRise

戦闘能力

  • 本種は百竜夜行のモンスター達を束ねる「ヌシ」だけあり、通常種とは比べ物にならない実力を持つ。
    攻撃力が非常に高く、多くの攻撃がハンターのみならず、
    砦に置かれた狩猟設備や関門を容易に破壊してしまう程の威力を持ち合わせている。
    そして、ヌシ・ジンオウガは百竜夜行の性質上、
    砦の最終関門を守りながら撃退をしなければならない為、
    本種を攻撃するだけでなく、最終関門から他のモンスター共々引き剥がす必要がある。
    よって、普段以上に周囲の様子に気を付けて戦わなければならない。
    • 尚、ヌシに変貌した影響か罠の類いは一切効果を示さない(踏んでも罠が反応しない)
      MHXの金雷公の様に罠で拘束してタコ殴りないし確実に破龍砲をぶち当てる、
      という戦法は取れないので気を付けよう。
  • ヌシは共通して異常に発達した部位を持つが、本種のそれは前脚であり、
    金色の雷を纏った前脚による攻撃が大幅に強化されている。
    『万雷を放ち、相対するものを容赦なく引き裂く』の言葉の通りお手は前方に落雷が発生するようになり、
    今作の通常種の新モーションであるアッパーは前方になんと雷の波を飛ばす。
    • 金雷公のモーションであった重雷光虫弾や2連続サマーソルトも使用する。
      ただ、サマーソルトは地面が光って攻撃範囲を予告するようになったり、
      2回目までの間が長くなったりなど金雷公のものよりも回避しやすくなっている。
  • クエスト開始時から既に超帯電状態になっている他、解除された後も
    通常種のように長々と電力をチャージせず、遠吠えした後に一瞬で超帯電状態に移行してしまう。
    通常種と同じく怒りに移行するのは超帯電状態の時のみで、前脚がより強く発光するようになる。
    怯ませると他のヌシと同じようにダウンし、怒り状態と同時に超帯電状態も解除される。
  • 肉質は関しては通常種より若干硬化気味ではあるがそこまで大きな変化は無く、
    むしろ超帯電状態中の前脚がかなり柔らかくなって新たに弱点部位となっている。
    ただこれは超帯電状態中の話であり、解除された後は頭部以外はそこそこ硬め。
    前脚の代わりに後脚が弱点になるが、機動力がある武器種でないとやや狙いにくい。
    とはいえ後脚怯みで通常種同様に転倒するので、超帯電を遅らせる意味でも狙う価値は十分ある。
    尻尾の肉質は帯電時、非帯電時問わず非常に硬いため、ヌシ・ジンオウガの機動力とあわせて切断は非常に困難である。
    • 攻撃が苛烈な代わりに狙いやすい部位が弱点なので、タフネス面はそう高くはない。
      体力も18,000程度と、ヌシの中ではアシラに次いで低い数値となっている。
      また、通常種と異なり怒り状態でも全体防御率が低下しないため、安定してダメージを与えることができる。
      つまり、かつてのジンオウガのクエスト名通り「狩られる前に狩れ!」を地で行くモンスターと言える。
  • ジンオウガは元々攻撃の性質上、下手に翔蟲受け身を取ると追撃を食らいかねない
    翔蟲を扱う上での関門と言えそうな存在ではあったのだが、
    ヌシのそれは翔蟲潰しの極致とも呼べるほどであり、
    意識して体力や防御を上げていなければキャンプまっしぐら。
    百竜夜行や大連続では虹色ヒトダマドリのおかげである程度の余裕は生まれるが、それでもなお
    初撃を食らう→反射的に受け身を取る→追撃を食らう→回復薬Gを飲む→初撃を食らう→以下ループ…
    と、相手にペースを握られやすく回復薬Gをガブ飲みした結果ジリ貧に陥りやすい。
    食らったら一連の動作が終わるまで大人しくしておこう。
    • 各種攻撃のホーミング性能が異常なまでに高く、特に2連前脚攻撃に関しては
      翔蟲受け身→即回復薬と足が遅くなった瞬間にもう片方の脚が襲いかかってくる
      というか、避け方によっては1発目を納刀ダッシュで回避したとしても、
      普通にホーミングに引っかかり2発目を被弾することすらある。
      攻撃のタイミングをしっかり判断して範囲外に逃げ込むようにしたい。
    • マルチではこのホーミング性能が悪い方向に転換。
      ターゲットのハンターの位置が他のハンターと位置が被ることで
      自分は狙われていないと思っているハンターに巻き添えが飛んでくることもしばしば。
      少し離れた程度のガンナーなら執拗に追いかけてくるので、常に警戒して立ち回るようにしたい。
    • 一方、一撃が重たく避けづらいためか行動後の隙はかなり大きい。
      回避やカウンターでうまくいなす事ができれば大チャンスとなる攻撃も多く、
      帯電解除によるダウンもあるため、ターン制を具現化したモンスターとも言える。
      まずは攻撃をじっくり観察して、避け方を見極めよう。
      納刀状態で観察してる時すら強烈なホーミングでキャンプ送りになる可能性はあるが。
    • 派手な見た目のわりにすべての攻撃はガード強化なしでガード可能だが、
      ランスやガンランスにガード性能5までスキルを発動させてもほとんどの攻撃で削りダメージが発生する。
      特に、通常クエストのヌシの大技は最初のハンター狙い落雷をガードしてしまった場合
      ガード硬直したままサマーソルトもガードする羽目になる。
      たとえ全てを受けきれたとしても、途轍もないスタミナ消費と削りダメージが発生するので、
      可能ならばガード以外の対応をお勧めする。
    • 翔蟲受け身すら潰す連撃だが、回避距離UPのスキルを組み込むと大分楽に避けられる。
      今作の回避距離UPはLv1~2程度でもかなりの効果を得られるため、若干火力を削いででも積む価値は十分にある。
      例を挙げると、剣士ガンナー問わずよく採用されているジャナフSコイルナルガSコイルに変更する、
      攻撃珠【2】などの代わりに跳躍珠【2】*3の装飾品を付けるなど。
      前者の場合、そのナルガ装備の雷耐性が低い事が問題となるが…。

主な攻撃方法

  • 行動面でも金雷公を思わせる行動が非常に多い。
    • なお、攻撃名称はいずれも公式ガイドブックに書かれた正式名称である。
強咆哮
ヌシの共通行動。戦闘中に怒り状態になると使用。
強咆哮のため、耳栓スキルでは完全に防ぐことはできない。
また、周囲のモンスターも怒り状態にする。
連続雷撃攻撃
ヌシの共通行動であるヌシの大技に当たる技。
ヌシ・ジンオウガの場合はバインドボイスのない咆哮をしながら力を溜め、
同時に周囲に金色に輝く雷光虫が飛び交って狩猟設備に電流が走り始める。
そして遠吠えをすると落雷が発生し、全ての設置されている狩猟設備を一気に破壊する
その後、関門にサマーソルト攻撃→雷撃叩きつけ(空中からのお手)を2回連続で行って攻撃する。
  • 通常クエストでは、周囲に落雷を発生させた後にハンターを狙う落雷を数回発生させ
    その後にハンターに向けてサマーソルト攻撃→雷撃叩きつけを2回連続で行ってくる。
    • 追尾性能がとんでもなく高い上に一回目の雷撃叩きつけは地面に叩きつけられる吹っ飛びなので
      即座に翔蟲受け身を取らないと確実に追撃を受けて
      虹色ヒトダマドリ込みの剣士でさえ瀕死orキャンプに直行させる程の威力を誇る
      翔蟲受け身を取るタイミングが一瞬でも遅れれば被弾が確定するため、
      条件反射で受け身を取らないと判断する暇すらなく乙る。
      どうしても苦手ならモドリ玉を使うのも手。
      特に、大連続クエストの方であれば戦場は目と鼻の先であるため復帰に時間が掛かることもない。
  • ちなみに、MHRiseより先に発売されていたMHSTの時点で、
    ジンオウガの通常種が「連続雷撃」と言うほぼ同じ名称の特技を使用していた。
    こちらは遠吠えによって雷を呼び寄せて相手単体に4連続の多段ヒット攻撃を行うと言うものだったが、
    モーションやその後のハンターを狙う複数回の落雷は
    後のヌシ・ジンオウガが使う大技の前半部分とほとんど同じだった。
    このような行動はMHW:I以前のメインシリーズやMHFのジンオウガは全く使ったことが無かったため、
    これに関しては珍しく、MHSTからメインシリーズへと逆輸入されたアクションと言うことになる。
雷光虫弾
MHXXの金雷公が発射する重雷光虫弾のように斜めの放物線を描いて地面に着弾し、
着弾した箇所にしばらく電流が残る。
この残った電流に当たると吹っ飛ぶ上に無視できないダメージを受けるので注意。
雷爪撃
今作で通常種に追加されたアッパー型の新モーションだが、
ヌシ・ジンオウガはさらに3wayの地面を這う雷の波を発射する。
その様子はまるでメタルバンドのライブの舞台で上がる火花のようだが、非常に威力が高い。
遠距離攻撃としての性質が強くなっており、突進やバックステップで距離を取ってから使用することが多い。
怒り時はさらに雷撃叩きつけやボディプレスに繋げることがある。
雷撃直線サマーソルト
リオレイアのように尻尾を下から振り上げるサマーソルト。
単発だけだが動作が非常に速く、さらに前方に雷の波が発射される。
怒り時はサマーソルト後にさらに一瞬浮遊し、雷撃叩きつけで追撃してくるので
サマーソルトを回避しても油断しないようにしよう。
近距離での尻尾自体は横方向への判定が小さめなので回避距離スキルなしのステップでも避けられる。
2連続サマーソルト攻撃
金雷公のモーション。角に電流を纏わせ、2回連続で振り上げると同時に落雷が発生する。
予備動作時に特徴的なSEが鳴り、地面に電流が走って攻撃範囲が予告される。
怒り状態の時は最後にさらにX字の範囲で大量の落雷を発生させる。
なお、落雷には発生保証があり、攻撃前に怯ませて中断させても落雷は発生する。

MHR:S

  • MHR:Sになってから長いこと日の目を見ず、ハンターと対峙する機会に恵まれなかった。
    他のヌシモンスター達の登場傾向から、恐らく傀異討究クエストにおいてレベル上限が300まで解放された際、
    ヌシ・ディアブロスと共に高レベル帯で姿を見せるようになるだろうとは予想されていた。
    とはいえヌシ・ディアブロスと弱点属性が被っている上に乱獲対象としてはあちらの方が適性が高い為、
    地獄のような多頭クエストを求めるユーザーやジンオウガ好きを喜ばせる賑やかし要素にはなりそうな反面、
    精気琥珀集めに適さない以上、今さらそんな大々的に脚光を浴びる事にもならないだろうとも思われていた。
    しかし大方のそんな予想に反し、Ver.15にて突如まさかまさかの衝撃の登場を遂げる。
  • 嵐龍アマツマガツチと戦う緊急クエスト「愛する故郷に、陽はまた昇る」にて、
    一定の体力を削るとウツシ教官ある気配を感じ取り一時離脱するが、
    なんとウツシ教官が感知したのがヌシジンオウガ
    エンエンクを使用した(と思われる)ウツシによって獄泉郷へおびき寄せられたヌシ・ジンオウガはアマツマガツチへ突撃し、
    アマツマガツチへヌシの大技でもある渾身の雷撃攻撃を食らわせかなりのダメージを与える
    これによりアマツマガツチも大きく怯むがそこは嵐を自在に操る超大型古龍、
    すぐに立て直して水ブレスで反撃するがヌシ・ジンオウガは壁蹴りでこれを回避し再びアマツマガツチに飛び掛かる。
  • その後は激しい空中戦を繰り広げるも体格差は覆し難く、
    最終的には嵐龍に地面へ叩きつけられてしまう、しかしここからが本番。
    なんとこのヌシ・ジンオウガにウツシ教官と二人がかりで操竜する事ができる
    前代未聞にて唯一無二のヌシとの共闘の実現が完成した
    誰が想像しただろうか、ジンオウガがヌシとなり、不倶戴天の敵とも言えるアマツマガツチへ牙を剥く
    ジンオウガはかつて、アマツマガツチによって元々の生息域である霊峰を追い出されており*4
    加えてヌシ個体は、アマツマガツチと同じく嵐を引き起こす古龍により全身に傷を負わされた個体でもある。
    この瞬間、カムラの里を脅威に晒した百竜夜行を従えるヌシと、猛き炎とウツシ教官が、
    お互いの故郷*5大いなる災いを齎さんとする古龍に立ち向かった。
    この過去最高に熱い展開に度肝を抜かれたハンターも多いだろう。
    • 鉄蟲糸技の第一人者にして達人であるウツシと、
      その愛弟子であり、カムラの里とエルガドを襲った災厄を通して技を磨き上げた猛き炎が力を合わせることで、
      1人では不可能だったヌシ個体の操竜を成し遂げた。
      暴れるヌシの1つの身体を2人の人物が操作することの難易度の高さは想像するまでもないだろう。
      単に実力が高い2人というだけではなく、長年の鍛錬で培った師弟の息の合いようもなければ、
      決して成功はしないであろう、まさに奥の手にふさわしい神業といえる。
    • なお、ヌシ・ジンオウガが操竜待機状態になる際の様子をよく見ると、一度はこれまで通り翔蟲や鉄蟲糸を振り払うも、
      その直後にアマツマガツチに追撃されて今度こそ鉄蟲糸に捕らえられて操竜待機状態になるという流れになっている。
    • ヌシ・ジンオウガが現れた際、BGMがジンオウガの戦闘曲「閃烈なる蒼光/ジンオウガ:Rise ver.」に
      変更されるという粋な演出となっている。
      まるでジンオウガがアマツマガツチに対し、積年の恨みを晴らさんと襲い掛かるようである。
      また、操竜状態に移行しても「閃烈なる蒼光」は流れ続けるため、時間一杯乗り続けるとサビまで聞くことができる。
  • なお、アマツマガツチのクエスト自体には「メインターゲットのみ」と記載されているため、完全なサプライズ登場と言える。
    何の因縁か、形態と通常種とヌシの違いはあれど、ジンオウガが初登場したクエスト
    狩猟環境が安定な所にジンオウガが乱入してくるという繋がりもある。 
  • このヌシ・ジンオウガの乱入は、盟勇システムを使ってウツシを同行させると、
    緊急ではない方のクエスト(「破滅の龍神」)でも起こせる。
    一方で、ウツシを同行させない場合は奇しき赫耀のバルファルクが「襲撃」の形で乱入する。
    こちらもアマツマガツチとは過去に因縁がある相手であり*6
    ヌシ・ジンオウガとは同じMHRise Ver.3.0で登場した、いわば同期の関係にあるモンスターでもある。
  • 余談だが、ウツシ教官はジンオウガを模ったようなお面をつけており、
    尚且つジンオウガの物真似が得意という設定があるため、そうした意味でもヌシ・ジンオウガの抜擢はこれ以上ないものだろう。
    因みにウツシ教官が携える双剣の名は「疾風」「迅雷」で、
    連れているオトモ達の名前は「デンコウ」「ライゴウ」である。
    偶然ではあるだろうが、裏設定レベルでもジンオウガとの繋がりは深いと見る事も出来るだろう。
  • 感動の共闘だけでなく、Ver.15からは傀異討究クエストにも傀異化モンスターの取り巻きとして出現する。
    出現する可能性があるのはLv241以降のクエスト限定と、ヌシの中では最も遅い登場となる。
    他のヌシ同様、追加モーションこそないもののかつての重大事変を超える攻撃力と傀異討究クエスト由来の体力を持ち、
    元々持ち味であった苛烈な連続攻撃でMR装備で身を固めたハンターを追い詰める。
    しかし超帯電状態時の前脚の柔らかさや攻撃の後隙の長さ等といった弱点もそのまま残されているため、
    焦らずにしっかり隙を見て攻撃を差し込めば十分に対処出来るだろう。
    報酬では大量の精気琥珀・真や傀気マカ油を入手出来るため見返りも大きい。
    • ただやはりというか事前に大方に予想されていた通り、
      同じ氷属性弱点同士、報酬量が同等で過去に大量乱獲した経験も生きるヌシ・ディアブロスの方が
      効率周回の抱き合わせ要員としては人気が高く、こちらはあまり声が掛からない。
      ヌシモンスターの中でも最強とされる純粋な強さもあるが、それ以上に属性武器が強いサンブレイク環境にあって、
      頭にも前脚にも属性が15しか通らず、狙いにくい背中にしか属性が通らないのも大きいようだ。

操竜

  • 対アマツマガツチかつウツシ教官参戦時限定操竜ながら、強攻撃が通常のジンオウガのものと異なる。
    強攻撃で雷やられにすることができるのは同じだが、ダウン後の追撃に多用されやすかった落雷がないことに注意。
    一方でヌシ個体ゆえにある程度アーマーが付与されており、多少強引なつなぎでも当てやすい。
    • 弱攻撃1(X / ↑+X)は前脚攻撃。
      Xの追加入力で2段目が出る。発生速度は優秀だが威力が低い。
      しかし竜巻や雷撃を置かれるとタチが悪いアマツマガツチが相手なので、
      発生優先で尻尾ではなくこちらから始動するのはアリ。
      なお、帯電エフェクトがあるが弱攻撃なので雷やられは誘発しない。
    • 弱攻撃2(→+X / ↓+X)は尻尾叩き付け。
      威力は低いが発生速度が速く、リーチも長く使い易い。
      この攻撃を出した後は強攻撃に派生できるため、起点としてまずまずの性能。
      敵に背を向ける関係上、この攻撃を当ててからYの突進離脱を行うと逆方向に走り出すが、
      ヌシの場合は相手が操竜不能のアマツマガツチ固定なので、突進離脱を行う必要自体がない。
      一応、突進離脱をアマツマガツチに当てることでヌシ・ジンオウガが落とし物を一つ落とすので完全に無意味というわけではないが
    • 強攻撃1(A / ↑+A)は高出力の前脚攻撃
      弱攻撃1と異なり、一回の入力で2撃目まで確定で出し切る。
      そこそこ発生が早く、弱攻撃キャンセルなら安定して当てられる。
      威力では派生込みの強攻撃2より落ちるが、コンボの安定性優先ならこちらで良い。
    • 強攻撃2(→+A/↓+A)は雷爪撃
      発生は強攻撃1より微妙に遅い程度だが、ヌシ版の特徴通り雷の波が飛ぶので射程に優れる。
      ただし威力はそちらの1発分と変わらないので、この時点では威力の差はない。
      アマツマガツチに先手で竜巻や雷撃を置かれた場合、あえて寄らずに単発で撃つのも手か。
      • 強攻撃ボタンの追加入力で電撃浴びせ尻尾攻撃に派生する。
        威力は他の強攻撃の2倍近くあり、飛び込むのでリーチも問題ならないが、
        技後にひっくり返った状態になるので後隙が大きい。出した後は強制キャンセルですぐ復帰しよう。
    • 操竜大技(X+A)は超帯電状態移行→2連続サマーソルト攻撃→大落雷というコンボ技。
      ハンターおよびウツシ教官の離脱タイミングは大落雷の咆哮開始の時点。
    専用素材の説明文からも分かる通り、彼がヌシ化したのは失われた誇りを取り戻すため。
    彼を追い立てたのはイブシマキヒコではあるものの、
    そもそも彼らが故郷を失った原因は風神を超えた嵐の使い手たるアマツマガツチである。
    住処も誇りも奪った最初にして最大の怨敵無双の狩人怒り一矢報わせてやろう

武具

  • ヌシ・ジンオウガ固有の武具は存在しない。
    しかし、後述のヌシ専用素材と百竜撃退の証、他モンスターの素材を用いることで、
    各武器種で百竜派生の武器『百竜〇〇(武器種の名が入る)【△△△△】(変化を意味する四字熟語)』に最終強化できる。

素材

  • 二つ名個体とは違い、基本的に得られる素材は通常種と変わらないが、
    ヌシ専用の素材が1種類のみ追加されている。
ヌシの超電殻
雷狼竜のヌシの傷だらけの蓄電殻。
失った誇りを取り戻さんと、常に激しい電流が迸る。
錬金における評価値は堂々の100。古龍の宝玉類と同格である。
しかも最後に追加された素材であるためか錬金表のトップに載る。
転倒時の背中採取でも入手できるので余裕が有れば忘れずにやっておこう。
超電雷光虫しか採れなくても泣かないこと
というか常に激しい電流が迸る蓄電殻を素手で掴み取るハンターって一体…。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターライズ
モンスター/ジンオウガ
モンスター/金雷公ジンオウガ
システム/ヌシ
システム/百竜夜行
クエスト/ヌシ・○○重大事変 - 超強化された本種を狩るクエスト「ヌシ・ジンオウガ重大事変」について記述あり。


*1 10体以上狩猟すると交易船で交換できる掛軸より
*2 百竜武器にヌシ・ジンオウガの素材を使用して強化を施すと最終強化の名を得る、ヌシの発生原因である百竜夜行が同アップデートのストーリーで収束に向かった、などの為
*3 修羅原珠、雷狼竜の高電殻、飛雷竜の上鱗で作成できる。雷狼竜の高電殻は通常個体から出る(というか、ヌシからは入手できない)ため、ヌシ・ジンオウガを倒すためにヌシ・ジンオウガの素材が必要…というよくあることもない。
*4 地理的にも遠くはない事、強い個体であり長命の可能性が高い事から、実際に霊峰から追い出された個体の一頭である可能性もある。
*5 ヌシ・ジンオウガ、もといジンオウガ種にとっての「霊峰」、猛き炎とウツシ教官、そしてカムラの里の人々にとっての「カムラの里」
*6 USJのアトラクションにてアマツマガツチの居る嵐へバルファルクが飛び去る演出がある。
*7 本来なら、前者は決戦場フィールド含む全てのBGMを上書きし、後者は各作品メインモンスター共通の仕様として同ランク帯以上のモンスターの専用BGMより優先される。