- 種族
- 海竜種
- 別名
- 凍海獣(とうかいじゅう)
- 登場作品
- MHF、モンハン探検記
- 狩猟地
- 極海
目次
生態
- メゼポルタの技術革新によって到達したフィールド、通称「極海」にて新たに生息を確認された大型モンスター。
極寒の海に群れを作って生息する事から「凍海獣」とも呼ばれる海竜種、ポカラの雄個体。
雌や幼体とは比べ物にならないほど大きな体格と、
鋭く発達した牙や顔全体を覆うように生え揃った体毛が特徴。
その面構えは雌などと比べるとかなり厳めしく、幼体の頃の面影を感じさせない。
また、幼体の頃に身体を覆っていた産毛などは抜け落ち、黒い地肌がむき出しになっている。
- 雌と比べて個体数が圧倒的に少なく、(幼体を除いて)基本的に一つの群れにつき一頭しか存在しない。
獲物の確保は基本的には雌に任せており、自ら進んで狩りを行う事はほとんど無い。
大型モンスターにしては温厚な性格で、時折雌や幼体と一緒に雪や氷で遊ぶ姿も目撃されるが、
外敵と対峙した時は非常に攻撃的になる(詳しくは後述)。
極寒の海と一面の銀世界の中で生きるために分厚い脂肪を蓄えており、
他の海竜種と比べると非常に恰幅の良い体格をしている。
動きもどこかコミカルで、ただ見ている分には可愛らしくも感じるが、
その見た目に反してとても素早く、同時に並みのモンスターとは比較にならないパワーの持ち主でもある。
後述の生態もあって群れに危害を加える者には容赦が無く、
現状として狩猟を行えるのは、極海の立ち入りを許可されるレベルにまで到達したG級ハンターのみである。
- ギアオルグやアノルパティスなど、極海に生息する凶暴な肉食モンスターにとって、
豊富な脂肪を蓄えるポカラ達は最上の獲物と言える。
勿論その中でも大柄な体躯を誇るポカラドンとて例外ではなく、
凍海獣の群れは常に彼らの脅威に晒されている。
そんな中でポカラドンは、群れの役割としてそれらの脅威を排除する事に全力を注いでおり、
如何なる強敵が襲来しようとも群れの安全を第一に考え、
怯む事無く正面から立ち向かって群れを守ろうとするという非常に勇敢な性格の持ち主である。
その信念はたとえ自分がどれほど深い傷を負っても折れる事は無く、
群れの存続のためならば文字通り命懸けで戦い続ける。
このため、一度ポカラドンに標的として認識されてしまうと凄まじいまでの排撃に遭う。
- 上記のような凶暴なモンスター達との生存競争に対抗するため、戦闘力は相当に高い。
腹部を覆う滑らかな外皮を利用し、氷上を滑走する事で高速で移動する。
その勢いを利用したヘッドスライディング、氷塊を頭突きで破壊し周囲に破片を飛ばすなど、
極海の環境を利用した戦法を得意とする。
また、前述したように見た目に反して動きは軽快かつダイナミックであり、
小刻みに跳躍したり、時には衝撃波が発生するほどの力で自らの身体を氷原に叩き付ける。
前脚の爪や口元の牙も雌のそれとは大きさも形状も異なり、
獲物の確保を目的としたものではなく、外敵を攻撃するための武器として大きく発達している。
金属のような硬度の爪は、打ち鳴らすと高い音を発して外敵を威嚇する。
口から吐き出される高圧縮された巨大な水の塊のブレスは、着弾すると大きく弾け、広範囲を吹き飛ばす。
興奮すると目が赤く光り、各攻撃はより苛烈になる。
概要
- MHF-G1より実装された新モンスターで、
シャンティエン、ヒュジキキと並び、最初に公開されたG級モンスターである。
また、クアルセプスに続く、MHFでは2種目の海竜種モンスターでもある。
外見は現実世界におけるセイウチやアザラシといった鰭脚類に近い。
ロアルドロスと同じく別名が竜ではなく、凍海獣なのもそのためかと思われる
(アザラシなど海棲の哺乳類は海獣とも呼ばれる)。
ただし、実際の鰭脚類は前脚も後脚も完全に鰭のような形状に変化しているのに対し、
ポカラ種の四肢は歩脚としての機能をしっかり残しているなど形態的には大きな違いがある。
種族も海竜種とされるが、分類的にも哺乳類に近いのか爬虫類に近いのかもはっきりしていない。
- 寒冷地に生息しているトドのようなモンスターで、腹の辺りの厚い脂肪と牙が特徴的。
尻尾も泳ぎに特化した形状となっていて、舵取りに使用されると思われるヒレがついている。
海竜種らしく長大なモンスターであり、30m近い個体も確認されているうえ、
ポカラドンはその肉厚さによる太さも兼ね備えており、相対した時の威圧感は中々のもの。- 初公開時の一枚絵はぽっこりとしたお腹を強調するようなポーズであり、
ちょっととぼけた印象を受けるモンスターであった(おっさんっぽいとの評もある)。
このため、最近のMHF産モンスターでは珍しく「可愛い」との声が多かった。
実際、可愛らしい見た目通り、大型モンスターとしては珍しく性格は温厚らしい。
PV第2弾でも、洞窟で丸まって眠っているという微笑ましい姿も確認できる。- 一方、同じくPV第2弾ではアノルパティスと対峙するなど、勇猛な姿も見られる。
相手のブレスを横転して華麗に回避するなど、癒し系の印象を覆すようなアクションを見せる。
また、プレビューサイトリニューアル時には新しいイメージが公開され、
睨みを利かせてG級モンスターらしい凄みを感じさせてくる。
- 一方、同じくPV第2弾ではアノルパティスと対峙するなど、勇猛な姿も見られる。
- 初公開時の一枚絵はぽっこりとしたお腹を強調するようなポーズであり、
- PV第1弾では群れを成した小型モンスターと共に行動している。
これはポカラと呼ばれるモンスターで、ロアルドロスに対するルドロスのような存在。
「ポカラ」の「首領(ドン)」だから、ポカラドン…と随分ストレートなネーミングである
(もっとも、「ポカラ」の名前がわからなかった当時は、
逆に誰も「ポカラドン」に引っかかるようなことはなかったわけだが)。
- MHF産G級モンスターの中では一番最初に対峙するだけあって比較的弱めに作られており、
実装前に行われた体験会でも、ポカラドンを討伐したパーティはかなりの数に上ったらしい。
- 部位破壊可能箇所は頭、胴体、尻尾の三箇所。部位破壊を達成すると、頭は牙が折れ、
胴体は首から背中にかけての所々に傷がつき、背ビレのようなものの先端が欠損する。
- G級クエストでの登場ではあるが、★1ということで防御力の減算が発生しない。
攻撃力も最大で9.35と、かつての特異個体剛種古龍並みであり、
軒並み攻撃倍率10.0を超えていた覇種軍団と比べるとそこまで高いとはいえない。
ただしG級クエストでは根性・ド根性が発動しない(最上位の真根性のみ発動する)ので、
既存防具を鍛えずにG級に昇級している場合は苦戦が避けられないだろう。
- また、肉質や属性弱点の配分が変種モンスターと非常に良く似ているのも特徴的。
G級モンスター、特にMHF-G1とG2のG級モンスターは肉質のメリハリが強く、
属性も効く部位はとことん効くという設定になっているのだが、
ポカラドンはかなりのっぺりとした肉質になっており、属性も明瞭に効くとは言いがたい。
意図的なのか調整不足*1なのかは不明だが、
ポカラドンはどちらかと言えば変種や剛種のような「非G級」の延長線上に位置すると見ても良いだろう。
- MHFでは水中戦はないものの、エリア移動を行う際には海竜種らしく豪快に海へと飛び込む……
と思いきや、氷上を伝い海の中へと勢いよく滑り込んでいる。
ユーモラスな光景だが、慣れない人にはあの巨体が忽然と消えたようにも見えるという。
基本的な攻撃動作
- ロアルドロスと同じような攻撃モーションも行うが、
ポカラドンはロアルドロスと比べても一回り大きな巨体を持ち、攻撃一つ一つの攻撃範囲も相応に広い。
そのうえ、序盤のモンスターとしての役割を持つロアルドロスとは異なり、
こちらはG級クエストからのモンスターであるため、当然即死級威力の必殺技も持ち合わせている。
水族館のショーのアシカのような、コミカルなしぐさに惑わされてはならないのだ。
- なお、身体を持ち上げてから地面に叩き付ける攻撃もあるが、
ロアルドロスなどが繰り出すものとは若干モーションが異なる。
- 怒り状態になると口から白い吐息が漏れ目が真っ赤に充血し、背中の白い縞模様もはっきりと濃くなる。
また、攻撃速度が飛躍的に上昇する。
元々軸合わせを一回で行うことが多いモンスターであるため、鈍重そうな見た目とは裏腹に攻撃頻度は高い。
- 基本的に罠が有効なモンスターではあるが、麻痺の耐性はかなり高い。
G級HCモンスターほどではないが何度も何度も麻痺にするのは難しいだろう。
また、罠も麻痺も一切使わず斬武器で挑むと、広い攻撃範囲や機敏な動き、
そして弱点部位の狙いにくさから意外と苦戦するモンスターである。
攻撃動作自体は分かりやすいものが多いが、ロアルドロスをターボ化させたとも言われるほど素早く、
攻撃範囲も広いため、穿龍棍実装前は(必然性がなくても)ハメ狩猟を選択するプレイヤーが多く、
動き自体も批判されることが多かった。
幸い打撃肉質が(斬に比べ)柔らかめ*2で、MHFの海竜種の中では頭が大きいことから、
打撃武器、特に穿龍棍との相性はかなり良く、これの普及に伴いハメ狩猟は見られなくなった。
- 雄叫び
- 怒り移行時に行う咆哮。
首を軽く振ってからアザラシの如く手を打ち合わせ、
天に向かって全力で雄叫びをあげるとともに衝撃波で周囲のハンターを吹き飛ばす。
咆哮が攻撃判定を持つ海竜種モンスターは、何気にポカラドンが初。
威力もそれなりにあり、パワフルさでは群を抜いていると言えよう。
- 雪塊ヘディング
- 頭を地面へ突き刺して雪の塊を空中に放り投げ、
ジャンプとともにヘディングを行って雪塊を拡散させる攻撃。
ハンターの人数分に砕かれた雪玉は周囲の地面へ落ちるが、
これに当たるとハンターが雪だるま状態へと陥ってしまう。
地面に着弾した勢いで拡散するドドブランゴの雪玉投げとは大きく異なり、
空中で拡散するため、わりと遠距離まで届くものもあるほか、
どうコントロールしているのか、放たれた雪玉は高確率でハンターのもとへと飛来する。
また、雪塊を取り出した地面は落とし穴と化している。
- 穴掘り
- 左前脚をわずかに振る予備動作の後、
頭を地面に突き刺して落とし穴を作り、続けて前方へ跳びかかってから同様に罠を掘り、
最後に再び正面へジャンプボディプレスを放つ。
追尾しない点と跳びかかり攻撃を行う点以外は、イャンクック亜種特異個体とほぼ同じ。
- 二連転がり
- 右方向へ体を押し倒してハンターを潰しにかかり、
今度は左方向へぐるぐると転がってやはりハンターを押しつぶそうとする。
いきなり繰り出してくるうえ、ポカラドンの巨体ゆえに攻撃範囲が広い。
- 乱舞
- 正面へ体をそらせながら前脚を叩き付けたのち、
身体を左へ曲げながらジャンプボディプレス、
そして最後に身体ごと右方向へ回転させながら尻尾で目標を打ち据える。
最後の回転攻撃後はそのまま向きが最初と反対方向になる。
- 水ブレス
- ロアルドロスのようなモーションでゼリーにも見える水ブレスを放つ。
着弾するとかなり広い範囲に弾けるため、直撃しなくても被弾する危険性がある。
立ち上がってから一発放つもの、左右へ撒き散らしながら疾走するもののほか、
オリジナルモーションとして軸合わせでホーミングを行いながら三連射する動作もある。
- 跳びかかりタックル
- 身体を沈ませて力を溜め、前方へ一気にジャンプタックルを繰り出す。
狩猟地が極海であるためか、着地後も滑るようにして突進。
バサルモス特異個体の繰り出すジャンプタックルに近く、
こちらも全身に攻撃判定が発生するため、正面におらずとも剣士は注意すべき攻撃。
- 後方タックル
- 後方を確認した後、背後へ向かって背中から跳びかかり、
中距離まで届くボディプレス攻撃を放つ。
フェイント攻撃に近いため、予備動作をよく見ていないと避けることは難しい。
- 超ボディプレス
- ポカラドンの最大必殺技。
オットセイの如く前脚を2回叩き、
正面へ向かって衝撃波を巻き起こすほどの強烈なボディプレスを繰り出す。
予備動作が短いだけでなく、G級上がりたてでは直撃を受けると剣士でも即死しかねない威力で、
周囲に放たれる衝撃波もそれに匹敵する威力と広い攻撃範囲を併せ持つ。
たとえ即死を免れたとしても高確率で気絶となるなど、G級モンスターの名に違わぬ脅威で、
一番外側の地点のみダメージが低くなっているが、気絶値の高さは相変わらず。
衝撃波は判定時間が短く、動作をよく見ていればフレーム回避は比較的容易であるものの、
繰り出す頻度はそれなりに多いため、油断していると突然繰り出されて対応が遅れかねない。
武具
- また、特徴的な牙をあしらったG級武器のガンランス、弓、太刀、双剣、穿龍棍、狩猟笛がある。
これらのうち、穿龍棍はMHF-GGで、狩猟笛はMHF-G7で新たに追加されたもの。
この中でも特に双剣の「シーラモフモフ」は事前に性能が公開され、
G級のインフレっぷりを象徴するような性能や、それに似合わぬ可愛らしいネーミングから色々話題になっていた。
残念ながら最初期のG級武器ということで現在では一線級と呼べなくなってしまったが、
後に追加された穿龍棍と狩猟笛は独自のアイデンティティを持ち、
上位GRの武器との差別化に成功している。
それでも最近は強力な複属性武器などの台頭により立場が厳しくなっている感は否めないが。- ちなみにポカラドン防具が(当初)狩猟笛向きの装備と見られていたことから、
肝心のポカラドン狩猟笛が無いことを残念に思うプレイヤーも居たようである。
- ちなみにポカラドン防具が(当初)狩猟笛向きの装備と見られていたことから、
余談
- 略称はポカラが目立つ。
雌と幼体の立場がなくなってしまう!
また、G級コンテンツ実装当初はGRP稼ぎに乱獲される状況が続き、
その様がまるでおかわりを繰り返すように見えたためか「ポカラ丼」なる呼称もあった。- クッキー(イャンクック)、蟹(ダイミョウザザミ)、そしてヒジキ(ヒュジキキ)と、
G1実装当初のGRP稼ぎに供された面々には美味しそうな渾名が妙に多い。
当時のハンターにとっては地獄のわんこそば状態だったのは言うまでもない。
- このため実装前と実装後の評価が極端に異なるモンスターであるとも言える。
G1時代の惨状を示すフレーズとして「ポカラドン200頭」というものも使われている。
ポカラドンには罪はないのだが…あえて言えば彼の入手GRPの高さがいけなかったのだろう
- クッキー(イャンクック)、蟹(ダイミョウザザミ)、そしてヒジキ(ヒュジキキ)と、
- MHFでは実装順で言えばルコディオラ以来となる、
尻尾剥ぎ取り専用の素材が設定されているモンスターである。
MHFでは尻尾切断に重要な素材が設定されていないモンスターが多く、
一時は尻尾切断自体が敬遠されていたことすらあったのだが、
これによって「尻尾の切断も重要になる」ことを多くのハンターに認識させることになった。- ただしMHF-G1では用途が乏しく、その重要性が評価されるようになったのはMHF-G2以降である。
ポカラドンの尻尾自体も、ごく一部の武器を除く9割以上のG級武器のLv12・Lv18に要求される。
Lv12ではレシピ1(成功率60%)で回避可能だが、Lv18では必ず使う。
- ただしMHF-G1では用途が乏しく、その重要性が評価されるようになったのはMHF-G2以降である。
- なお、東京、兵庫で開催されたネットカフェオフラインイベントのG級先行体験では、
G級体験という名目で一足先にポカラドンの狩猟を行えた*3。
- 登場当初はGR1のギルド要請クエストの対象として設定されていた。
そのクエストの名称は「凍海をすべる獣」。
群れを統べる、氷上を滑るという特徴のダブルミーニングだろうか。
- 何気に海竜種では初となる、名前に"ル"がつかないモンスターである。
素材
- 雄雄しき豪牙
- 太く逞しい、凍海獣の2本の牙。外敵から群れを守るための強力な武器である。
剥ぎ取りのほか頭部の部位破壊でも入手することが出来る。 - 凍海獣の厚皮
- ポカラドンの厚い毛皮。分厚い毛皮は、寒冷地での生息に欠かせない。
厚皮は「あつかわ」と訓読みして読む。
通常、毛皮系の素材は鱗や甲殻などと同様、剥ぎ取りや武具加工の基本とも言える素材であるが、
この凍海獣の厚皮は剥ぎ取りでは入手できず、部位破壊報酬でしか入手できない(しかもかなりの低確率)。 - 凍海獣の爪
- ポカラドンの金属性の爪。鉄の様に硬く、手を叩くと周囲に甲高い音が響く。
- 凍海獣の骨
- 凍海獣の骨。水陸両方での活動を可能とするため独特の形をしている。
- 凍海獣の尻尾
- ポカラドンの尻尾。海中を泳ぐこともあるので尻尾はヒレ状になっている。
- 凍海獣の氷涙
- ポカラドンが絶命するときに生成される、決して解けない氷の結晶。
非常に希少であり、滅多に入手できない貴重品である。
関連項目
モンスター/ポカラ
モンスター/ロアルドロス - モーションの流用元。
モンスター/アグナコトル亜種 - 同じく寒冷地に棲息する海竜種。
ポカラドン素材の装備
武器/シーラモフモフ - 双剣
武器/シーラモコモコ - 狩猟笛
武器/シーラアンカー - 穿龍棍