- 種族
- 鋏角種(鋏角目 ヤツカダキ科)
- 別名
- 熾妃蜘蛛(しきぐも)
- 英語表記
- Pyre Rakna-Kadaki
- 危険度
- MHR:S:★7
- 登場作品
- MHR:S
目次
生態・特徴
- 専門的な研究者でさえその姿を見かける事は少ないという妃蜘蛛ヤツカダキの亜種。
衛蜘蛛ハゼヒバキが成長し、大型化した姿である。
暗色の外殻を純白の糸で包み込む姿が印象的な通常種に対し、
亜種は純白の外殻に赤黒い糸を纏うという、ほぼ真逆の印象を受ける姿が特徴。
燃えさしを想わせるその姿や後述する特性から、ハンターズギルドからは《熾妃蜘蛛》とも呼ばれる。
- 高熱のガスを体内に溜め込み、純粋な炎熱を利用した攻撃を得意とする通常種に対し、
ヤツカダキ亜種は体内に爆発性の強いガスを蓄えている。
通常種と同じく高熱のガスを火炎放射の如く放出する事は勿論、
硬質な爪や灯腹を用いた攻撃の際に火花を散らし、ガスに引火させて爆発を起こすなど、
ガスの取り扱いは通常種以上に巧みであり、特に瞬間的な火力に長ける。
鋏角種の名の由来ともなった鋏角は通常種以上に発達しており、武器として払う事は勿論、
火打石の様に扱い火花を散らしたり、糸を巧みに操り獲物を捕えたり幼体をばら撒いたりなど精密な操作にも長ける。
また、獲物を狩る際や外敵との戦闘時には通常種と同様に幼体と連携を取りながら攻め立てるが、
幼体や糸の力に頼らず、自力のみでも比較的素早く、よりアグレッシブに動き回る事ができる。
身体は前面に向けたまま長い首と複眼を活かして後方の敵を確認し、
その体勢を維持しつつ赤熱する鉤棘やガスの充満した灯腹を突き出すようにして後方へ突撃するなど、
その動き方や攻撃の手法は通常種以上に予測が難しい。
あくまで「自力のみで動く事もある」だけで、幼体と糸を利用した変則的な動きも可能であり、
経験豊富なハンターでも翻弄される事は多いという。
- 通常種と同様に幼体であるハゼヒバキに糸を取り付け、周囲へ散開させて移動や攻撃の起点とする。
また、単独で歩き回るハゼヒバキに正確に糸を伸ばして回収したり、
咆哮等を合図に一斉に獲物を襲撃させるなど、巧みに使役している。
ヤツカダキ亜種が産出する糸は通常種と同様に可燃性を持つが、同時に耐爆性にも優れ、
たとえヤツカダキ亜種が引き起こす爆発に巻き込まれても容易には千切れない。
そればかりか、自ら発生させた爆発で糸に着火し、
散開させた連結先のハゼヒバキの元まで導火線のように爆轟を伝導させるという驚くべき攻撃手段を持つ。
ハゼヒバキの身体を包む糸には爆発性の体液が沁み込んでおり、
糸を伝う爆轟がハゼヒバキの元へ到達すると、より強烈な爆発が生じる。
最終的にはハゼヒバキも爆炎に巻き込まれる冷徹な指示だが、
これはヤツカダキ亜種の発音器官から発せられる特殊な音によるハゼヒバキの意思を無視した強制的な操作であり、
如何に爆発性のガスを扱い耐性があるハゼヒバキでも、時にはヤツカダキ亜種の指揮で絶命してしまう事もあるという。
大型の獲物に対しては直接ハゼヒバキを纏わり付かせる事で何発もの爆撃を至近距離から浴びせ、
多勢で攻めてくる外敵や逃げ惑う獲物に対してはハゼヒバキを散開させて広範囲へ爆炎を広げるなど、
相手や状況に応じて攻撃の手法や連携の方針を変える判断力も持ち合わせており、極めて危険である。
- 通常種と細部は異なるものの、低温の水や冷気を嫌い火山地帯を主な生息地とする点は共通している。
そのため、通常種のヤツカダキとは生息域が重なってしまう事もあり、
両者が鉢合わせた場合には縄張りを賭けて一際激しく争うという。
縄張りでの優劣を決する争いは「後宮の権力争い」にも例えられ、
その諍いから周辺の生態系を乱しかねない危険な事態を招くとして早急な狩猟が推奨されている。
- ヤツカダキ亜種の外殻は多層構造になっており、その守りを崩す事はなかなかに困難だが、
その強度や白無垢のように美しい外見から素材としての人気は高い。
ヤツカダキ亜種からは他にも頑丈さと妖艶さを併せ持つ魅力的な素材が多々入手でき、
かつてはある国の王族が好んで衣装や装飾品として身に着けていたという。
しかし、その王族の統治していた国は王妃の裏切りによって滅亡の運命を辿っており、
以来ヤツカダキ亜種の素材を利用した装備には後ろ暗い噂が付き纏うようになっている。
仮にそれを手に入れるだけの実力や経験は充分に備えていたとしても、
王の呪いを想わせる不穏な噂や見た目以上の重さにも負けない屈強な心身の持ち主でなければ
ヤツカダキ亜種の素材を用いた武具を扱う事はできない。
概要
- MHR:Sにて登場したヤツカダキの亜種個体。
火炎放射の使い手だった通常種に対し、こちらは爆轟を巧みに織り交ぜハンターに襲い掛かる。
- 通常種の特徴であった白無垢のような白い糸は煤けた様に赤黒く染まっており、
鉤棘の先端は赤熱するように発光している。一方で、甲殻はやや白くなっている。- 中でも特に目を引くのは、頭から伸びる2本の角の存在。
通常種の頭部にはごく小さな突起のような部位があったが、亜種の場合はそれが長大化しており、
まさに鬼の角を想起させる形状に変化している。首を伸ばした時に分かりやすい。
角は鉤棘と同様に橙色に染まっており、顔面は白塗り、頭頂は黒色の糸が覆っているため、
まるで能の「般若の面」を髣髴とさせるような形相になっている。 - また、身体のあらゆる部分に赤色の筋が走っており、傷跡のようにも見え痛々しい。
特に胴体の側面などは、まるで縫合された痕のようでかなりグロテスクである。
- 中でも特に目を引くのは、頭から伸びる2本の角の存在。
- 使役する幼体はツケヒバキでは無く、その亜種と推測される衛蜘蛛ハゼヒバキ。
爆発性のガスをため込んでいるらしく、ハゼヒバキを放った後に爆轟を伝導する特殊な糸を使って
遠く離れた場所にいるハゼヒバキを爆発させるといった使い方をする。- 幼体がいなくなった時に作り出す繭はまるで火薬岩かのように赤く、
さらに内側が黄色く明滅するというものになっている。
こらそこ、ドス火石コロガシとか言わない
- 幼体がいなくなった時に作り出す繭はまるで火薬岩かのように赤く、
- 当然ながら糸攻撃を喰らうと糸拘束状態になる…のだが、なぜかその際の糸の色は通常種と同じく白色である。
まあこちらだけ糸の色を変えるわけにはいかなかったのだろう
MHR:S
戯れに近寄りし 繭玉は 糸に撚られし従者手繰りし糸の元 主の命のままに囲み 獲りつき 封じ 惑わせて果ては我が身を焦がし 獲物を供す重ね撚られし糸は舌鼓のように
万糸焚く御前熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種
- 登場ムービーは、ラングロトラがハゼヒバキを弄っている所に崖上から現れ、
ハゼヒバキ達をラングロトラに纏わりつかせて動きを封じた後、爆轟を伝導させ爆破して仕留める…という内容。
ナレーションの中に「舌鼓」という単語が含まれている点や、ヤツカダキ亜種が大口を開けて
噛み付くようなシーンでムービーが終わっている点から考えると、
ヤツカダキ亜種はその気になればラングロトラをも捕食することがあると推察できる。
虫を主食とする赤甲獣が蜘蛛に捕食されるとは、なんたる皮肉か。
戦闘能力
- 爪を火打石のように打ち合わせて大爆発を引き起こすことができる。
単純に自身の周囲に攻撃判定がある他、爆轟を伝導する特殊な糸をハゼヒバキに付けて大量に放ち、
より遠くまで爆発を広げるという行動を取る。
ハゼヒバキまで達するとそこで爆発を起こすのでハゼヒバキの位置には注意しておこう。- 伝導している爆轟の範囲も見た目通りなので、糸と糸の間にいても立ち位置によっては当たってしまう。
糸と糸の間は扇状になっているので末端のハゼヒバキ側に近ければ避けやすいが、
安全を考慮するなら伝導範囲外に出るのが無難であろう。
- なお、爆轟という名前であるものの、食らっても爆破やられになる事はない。
そもそもが前評判と異なり、ヤツカダキ亜種が爆破属性を用いる事はないのである。
幼体であるハゼヒバキ自身は爆破やられになるガスを用いるものの、
成体自身が爆破を行使してくる事はないので安心されたし。
- 伝導している爆轟の範囲も見た目通りなので、糸と糸の間にいても立ち位置によっては当たってしまう。
- 通常種よりもさらに高度な指示を幼体に出すことを可能としており、
通常種では幼体は行動した後にすぐ腹部に戻るか地面に潜ってしまったが、
こちらはしばらく留まってこちらに攻撃を仕掛けてきたりする。
さらにそのまま放っておくと、前述の攻撃の際に同時に出て来るハゼヒバキだけではなく、
自由に行動しているハゼヒバキにも爆轟が伝導して範囲が広がってしまう。- とは言え、ハゼヒバキ自体の体力は極めて低いため、纏わりつかれても掃除するのには苦労しない。
どちらかと言えば武器の斬れ味や弾薬を余計に消耗させられることが鬱陶しい。
- とは言え、ハゼヒバキ自体の体力は極めて低いため、纏わりつかれても掃除するのには苦労しない。
- 肉体による物理攻撃もより熾烈かつ乱暴になっており、ボディプレスや腹部の叩きつけの際には、
先端部に爆発が発生するようになっており攻撃範囲が広がっている。
また、ティガレックスのような回転攻撃も獲得しており、脚や腹に張り付く際には注意を要する。
なお、腹部の叩きつけと回転攻撃を行うと、しがみついていたハゼヒバキが振り落とされ、地面に放り出される。
なんでこうも虫型の亜種は味方の扱いが酷いのか。
また、ハンターに背を向けた後に腹部を叩きつけて構え、
後ろに首を向けたまま地面を抉りつつ後進するというモーションが追加されている。ダイナミック車庫入れ
その地味な見た目に反して非常に威力が高く、鍛えた防具でも体力の半分を持っていかれる。
糸を使って回り込んだ直後に使用することもあるので常に警戒しておこう。
- 基本的には上述した爆轟と肉弾戦主体で攻撃を仕掛けてくるが、通常種と同様に火炎放射も使ってくる。
モーションについては基本的に通常種と共通だが、亜種固有のモーションとして
首を上に伸ばしてヤツカダキ亜種の右斜め前から180度反時計回りに焼き払うというものがある。
焼き払う時は通常種の大技であった全方位への火炎放射と異なり体ごと回る為、
技が終わった直後は前後が逆になるので注意が必要。
また、時間経過により繭形態から通常形態に戻る際は、通常種と同様に周囲に火炎ガスを放つ。- 通常種はMRにてスライド移動しながらの火炎放射を新たに獲得しているが、亜種はこの行動をしてくることはない。
- 加えて、首を振り回しての全方位への火炎放射も使用してこない。
本種の大技として全方位にハゼヒバキを飛ばしての大爆発が存在するので、その兼ね合いからであろう。
- 大技として、バインド効果のない咆哮をしながら全方位にハゼヒバキを放出し、
爆破攻撃で一斉に起爆する爪摩擦大爆破を有する。
ヤツカダキ亜種だけでなく、放出されたハゼヒバキも爆発するので攻撃範囲がかなり広い。
狭い場所だと導爆線の間隔が狭くなり、危険度が増す。- ちなみに、この大技以外でも咆哮によりハゼヒバキに指令を出すことがある。
指令の内容は"招集命令"か"攻撃命令"であり、前者の場合は散らばっているハゼヒバキを腹部に帰還させ、
後者の場合はハゼヒバキを一斉にハンターにけしかけて爆破ガスや火炎放射で攻撃させる。
両方を兼ねた指令を出すこともあり、ヤツカダキ亜種とハゼヒバキの連携の強さを見せつけられる。 - なお、爆破の前には位置調整のためにハンターの頭上を跳び越す大ジャンプを見せることがある。
鈍重なイメージのあるヤツカダキがふわりと宙を舞う姿は、初見では驚くこと請け合い。
また、塔の秘境に出現する個体は背景からジャンプを繰り返してエリアインしてくる。
どうやら亜種の身体能力は通常種よりも格段に高いようだ。
- ちなみに、この大技以外でも咆哮によりハゼヒバキに指令を出すことがある。
- 脚を2箇所部位破壊し、繭化した腹部を破壊して頭部にラッシュ、という戦闘の流れは変わっていないが、
近接では糸を纏った脚の肉質が弱点特効が適用される数値になっている他、属性の効き目も良くなっている。
弾肉質も糸纏い時の前足が弱点特効の対象となっているため、ガンナーでも常にダメージを出しやすい。
このため、相変わらず肉質が渋い通常種より早く狩り終わるかもしれない。- ちなみに、属性は水属性が弱点となっている。
通常種では非常に属性の通りが悪かった脚がなんと水20となっており、
物理肉質の軟化も相まって通常種より防御面ではかなり脆くなっている。
寧ろ通常種が(特に属性面で)硬すぎるという声も
なお、物理肉質は全体的に斬撃より打撃の方が柔らかいのは通常種同様である。
- ちなみに、属性は水属性が弱点となっている。
傀異化
- Ver.11からはMR★4のモンスター達がEX★5として新たに傀異化に対応したのだが、
同ランク帯でエスピナスとゴア・マガラ、そしてヤツカダキ亜種だけが対応しておらず、
Ver.12よりEX★6としてラージャンやバゼルギウスなどと共に新たに傀異化個体が登場することとなった。
- やはりというべきか尋常ではない高タフネスとなっているが、
攻撃性能そのものは大して変わっておらず、部位破壊の仕様上傀異素材や調査Pを稼ぎやすいのは嬉しい。
ただし元の体色が体色なだけに、傀異核は通常種に輪をかけて分かりづらい。
傀異化素材はラージャンと共通しており、あちらは肉質・体力や傀異鈍化の仕様面で有情だが
体力と耐久値のバランスや硬化ギミックのために(全)部位破壊難度が高いという難点がある。*1- 通常種にも言えることだが、脚に纏っている糸の破壊には苦労することになる。
脚の部位破壊を軸に立ち回る場合は、破壊王の発動も検討する価値はあるだろう。
- 通常種にも言えることだが、脚に纏っている糸の破壊には苦労することになる。
- 傀異討究クエストでは部位破壊で新たなクエストが入手出来る可能性があるが、
ヤツカダキ種は部位破壊箇所が多い上に時間が経てば復活する仕様となっている為、
クエストを収集するという役割でヤツカダキ種は乱獲の対象になる事がある。
特にLv300のクエストはクリアすると本作最高難易度のクエストである「特別討究クエスト」が手に入るため、
その用途ではテンプレ化されたクエストが周回されているようだ。
操竜
- 「扱い辛いが、乗りこなせれば強い」タイプであったヤツカダキ通常種に比べ、
ヤツカダキ亜種の方は強攻撃の予備動作が短くなったことで扱いやすくなった。
通常種と比較してキビキビとした動作で強攻撃を繰り出すが、
それでも歩行モーションが鋏角種特有なので、クセの強さは多少感じるかもしれない。- 弱攻撃1(X / ↑+X)で爪による2連爪ひっかき。
通常種と同様の攻撃であり、出は早いがダメージは牽制程度。 - 弱攻撃2(→+X / ↓+X)で糸拡散ブレス。
これも通常種と同様。広範囲に展開するので使い勝手が良く、攻撃範囲も広い。
相手の出方が分からない時は、ダウンするまで遠くからこの攻撃だけ連発していればいいので便利。 - 強攻撃1(A / ↑+A)はMRで登場した後ろ向き突進。
発生までがやや早く、素早く距離を詰めることもできるのでとにかく使いやすい。
基本的にはメイン技にすると良いだろう。この攻撃と回避を交互に行うだけでも強い。 - 強攻撃2(→+A / ↓+A)で正面火炎放射を放つ。火やられを付与する効果もある。
強攻撃の中ではかなり特殊で、1発のダメージが低いが、多段ヒットする攻撃である。
こちらも予備動作が短くなり、通常種の火炎放射と比較してかなり使いやすくなった。- 全弾ヒットさせると気持ちいいが、上記の突進との違いは火やられ効果があるくらい。
フルヒットした際の総ダメージ量も上記の突進とほとんど大差無いので、無理に狙う必要は無い。 - ダウン中および正面から零距離で当てることができれば非常に強力だが、
側面から当てるとモンスターがのけぞった際に射線から外れてしまい、
弱攻撃並の火力しか出せない事故が多発するため注意。
また、多段ヒットという性質上操竜大技前のラッシュには不向きなので、
できれば行動中のモンスターの隙を突いて、密着して正面から決めていきたい。
飛行できるモンスターが相手の場合、滑空攻撃等を受け流して墜落させた所に吹き付けるのもアリ。
- 全弾ヒットさせると気持ちいいが、上記の突進との違いは火やられ効果があるくらい。
- 操竜大技は前脚叩きつけ→半回転火炎ブレス→後ろ向き突進のコンボ。
火炎放射のタイミングでハンターが離脱するため、攻撃に転じやすい。
- 弱攻撃1(X / ↑+X)で爪による2連爪ひっかき。
武具
- 武器は近接ではやや低めの攻撃力、長めの白ゲージ、爆破属性、豊富なスロットが特徴。
爆破属性に関しては狩猟笛とチャージアックスでの属性値はやたら低いが、
ガンランスはテオ武器が無い分を補うためか、非常に高く設定されている。
ガンナー武器はいずれも攻撃力が通常種よりかなり高い割に
ブレ、反動、リロードがかなり劣化しており、非常にクセが強くなっている。
- 防具はヤツカダZシリーズ。
通常種が悲恋を題材にしていたのに対し、
こちらは男性用が「裏切られた亡国の王の未練、怨み、呪いが込められた鎧」、
女性用のものでは「国を滅ぼした裏切りの王妃の装束」となかなかうまく物騒な設定が与えられている。- 一式では渾身Lv3、爆破属性強化Lv3、翔蟲使いLv3、高速変形Lv2、爆破やられ耐性Lv2、
チューンアップLv1、フルチャージLv3が発動する。
この内、半端な高速変形とチューンアップは両方とも腕で発動するため、
キメラ装備を組む際に一考の余地ありか。
- 一式では渾身Lv3、爆破属性強化Lv3、翔蟲使いLv3、高速変形Lv2、爆破やられ耐性Lv2、
余談
- 白い本体を赤黒い糸で覆い隠し、覗く棘が朱に光る様子から「熾」、即ち『燃えさし』に例えられているが、
海外での名称は「Pyre Rakna-Kadaki」、要するに『積み薪』に例えられている。
既に一頻り燃え尽きたか、これから煌々と燃え盛るのか、
一見すると日本語と外国語で逆転しているかのように感じるのは面白い。
なお、「Pyre」は表現としては特に火葬用の積み薪に対して使用される場合が多いらしく、
少なくとも敵に対する殺意は海外の方が高そうである。
戦闘スタイルや必殺技は単純な「火葬」というよりは遺骨すらも残さない「爆砕」に近い気もする。- ただ、燃えさしを熾や熾火と書く場合、燃え残りではなく、
火種とするためにわざと酸素を遮って火を落とし
冷めることなく炎と然程変わらない高温を比較的安定に保つ状態にしたものを指す。
つまり、空気と燃料を足してやれば再び轟々と燃え盛る。
モンスターハンターというゲームにおいても、「熾凍龍」のように灼熱を表現する前例が存在しており、
日本名と英名はそう離れていないことがわかるだろう。- もう少し身近な例で言うと、いわゆる「炭火」はまさに熾そのものである。
その前提で再びヤツカダキ亜種を見てみれば、明滅する棘が何を表現しているのかよくわかる。
- もう少し身近な例で言うと、いわゆる「炭火」はまさに熾そのものである。
- ただ、燃えさしを熾や熾火と書く場合、燃え残りではなく、
- 爆発を大仰に表現する言葉かのように使われている「爆轟」だが、
高速の燃焼や膨張で体積が急激に増加する爆発と、
超音速の衝撃波を伴う爆発である爆轟はまったく別の現象として扱われる。
公式サイトでもヤツカダキ亜種の能力は
「爪を打ち合わせて爆発を起こす」「爆轟を伝導する特殊な糸」と
わざわざ書き分けて紹介されているため、モンハン世界でも現象の違いは認識されているのかもしれない。- 爆轟を伝導する糸は「導爆線」という火工品として実在する。ヤツカダキ亜種のモチーフのひとつなのかもしれない。
言わば紐状に加工された爆薬なので、まさにハゼヒバキ連続爆破攻撃のごとく
導火線とは比較にならない速度で爆発を伝播させる道具であるとともに
導爆線自体も爆薬なので、構造物に巻き付けて爆破解体するのにも使われる。
ハンターを拘束する糸がそのまま爆発したりしないのは、御前様の優しさなのだろうか…?
- 爆轟を伝導する糸は「導爆線」という火工品として実在する。ヤツカダキ亜種のモチーフのひとつなのかもしれない。
- 通常種の別名は「妃蜘蛛」なのに対し、
亜種は「熾妃蜘蛛」と微妙に振り仮名が変化している。
亜種・希少種の別名で「通常種と共通する部分の読み方が違う」というのはモンハンのモンスターとしては非常に珍しく、
他にはMHFで初登場した棘茶竜と棘白竜くらいしかいない(こちらの通常種は棘竜である)。- なお、「妃」の音読みは「キ」ではなく「ヒ」である。まあ今更なのだが
モチーフについて
- 西洋妖怪がモチーフとなったモンスターが多く登場する本作だが、
本種に充てられたモチーフは優れた機織りの技術を持ち蜘蛛に変えられた「アラクネ」や、
人形を操る「傀儡師」*2などの要素が考えられていたようだ。- 公式設定資料集では自身の子であるハゼヒバキに対し、爆死をも前提とした強制的な操作を行う事が明かされており、
まさしく意思なき人形を自由に操る人形傀儡師らしい生態が考えられているようだ。
どこかで聞いたような鬼畜さ加減である。
- また、本作の登場ムービーは実在する物語やおとぎ話をモチーフにしている事が公式から明かされているが、
本種のものは惑わせた果てに我が身を焦がすという内容になっている事から、
モチーフが公開される前は「マッチ売りの少女」を連想するハンターもいたようだ。
般若の面は「嫉妬や恨みの篭った鬼女の顔」を表しているとされることから、
「鬼女」もモチーフの1つとなっていると考察するハンターもいる。- 「鬼女」説についてだが、コンセプト段階では通常種のモチーフとして考えられていた可能性がある。
MHRise公式Instagramで公開されたヤツカダキ通常種のラフ画の中には
赤黒い糸を纏った姿のコンセプト案が存在しているのだが、ラフ画中には怒り(鬼女)との記述があり、
隣には現在のデザインとほぼ変わらない姿の白いヤツカダキの絵が通常(白ムク)の文字と共に描かれている。
どうやら開発段階では、ヤツカダキが怒り状態になると全身の糸が赤黒く変色し、
鬼女の本性を表す…という構想があったようだ。
この変色案は通常種には採用されなかったものの、このラフ画がヤツカダキ亜種の原点になっている可能性はあり、
通常種では見られなかった角のデザインがモンスターリスト・3Dモデル共に頭部に用いられているのが分かる。
- 公式設定資料集では自身の子であるハゼヒバキに対し、爆死をも前提とした強制的な操作を行う事が明かされており、
素材
- 熾妃蜘蛛の艶絹糸
- ヤツカダキ亜種が纏う黒紅色の糸。
確実に獲物の身体を絡めとる為、見た目に反して遥かに丈夫。
- 熾妃蜘蛛の重殻
- ヤツカダキ亜種の甲殻。
白無垢のように白く染まっている。複数の層から成っており、全て崩すのは困難。
- 熾妃蜘蛛の剛爪
- ヤツカダキ亜種の爪。
その大きさと頑強さとは裏腹に細やかな動きが可能で、糸も獲物も自在に操るという。
- 熾妃蜘蛛の重鉤棘
- ヤツカダキ亜種の棘。
その妖しげに艶めく姿は見る者を魅了するという。
棘先からは焔の如き光を放っている。
- 熾妃蜘蛛の眩灯腹
- ヤツカダキ亜種の灯腹。
その眩い光は深い怒りの象徴であり、触れる者を焼き尽くす。
関連項目
モンスター/ヤツカダキ
武器/ヤツカダキ武器 - 亜種武器についても記載
防具/ヤツカダシリーズ
システム/亜種
モンスター/ハゼヒバキ - 幼体
モンスター/ネルスキュラ亜種 - 鋏角種の亜種先輩。
モンスター/ティガレックス希少種 - (性質は違うが)同じく「爆轟」を使用するモンスター