モンスター/両生種

Last-modified: 2024-03-04 (月) 11:35:11

MH4で新たに追加されたモンスターの分類カテゴリーの1つ。

目次

概要

  • 海竜種、獣竜種、牙竜種と竜が続いていた中、鋏角種と共に登場した全く違う分類。
    今のところは、テツカブラスクアギル、スクアギルの成体であるザボアザギル
    そしてMHRiseに登場のヨツミワドウが属している。
    • 現段階では分類基準は不明だが、テツカブラの「鬼蛙」という別名や、
      スクアギルの「成長すると足が生えて歩けるようになる」というおたまじゃくしのような特徴から、
      現実世界にいる両生類がモデルになったモンスターたちの分類と思われる。
    • テツカブラとヨツミワドウは序盤、ザボアザギルは中盤にかけて戦闘することになる。
      亜種や特殊個体などは(参戦時期の都合などもあり)上位やG級にならないと戦えないものの、
      通常種に関しては比較的脅威度合の低いモンスターであると言える。
    ではないためなのか得られる落し物が飛竜種や鳥竜種などと異なり、
    精算アイテムは「ガマのナミダ」という名称になっている。
    また、テツカブラ種とザボアザギル種は共通素材の「カワズの油」を落とすことがある。
    • ヨツミワドウのみ落とす素材が異なり、精算アイテムは「きれいな尻子玉」となっている。
      また、カワズの油系の素材は一切落とさない。
  • 現在確認されている大型の種は、特定の状態になると一部肉質が
    能動的かつ可逆的に柔らかくなる共通点を持つ*1
    これが両生種全体の特徴なのか、偶然の一致なのかは更なる新種の登場次第と言う所か。
  • 討伐すると仰向けにひっくりカエル
    膨張状態のザボアザギルはひっくりカエらず萎んだようになって息絶えるが、
    空気が抜けたゴム風船のようにぐにゃっとなる様子はなかなか可愛らしい
    転倒した際も横向きにひっくりカエル。手足をじたじたさせる様子はこれまたかわいい
    • ヨツミワドウは背中の甲羅のせいか、討伐してもひっくり返らない。
      しかし転倒中に体力が尽きるとやっぱりひっくりカエル。
      また、膨腹状態で討伐するとザボアザギルのように膨らんだままグンニャリする。
      地味に討伐モーションが3種類あるという妙な優遇具合のモンスターである。
  • MHWorldおよびMHW:Iには両生種モンスターが登場していないが、
    ドスジャグラスなど一部の牙竜種の骨格は両生種のものをベースに開発している模様。
  • MHRiseでは、新たな両生種として河童蛙ヨツミワドウの登場が発表、両生種の復活が判明した。
    一方で先輩方は幼体としてしか登場せず、共演しているのはスクアギルのみ。
    • G級作品であるMHR:Sでも先輩方は追加されておらず、
      それどころか先輩方とは違い亜種すら実装されなかった
      • モンスターに限らないならば、両生種であると明言された環境生物クイツキガマが新規登場。
        城塞高地の樹液の沼という限定的な場所にしか生息していないが、
        大型モンスターに対しても平然と跳びかかり、強酸性の胃液を炸裂させてダメージを与えることもできるなど、
        モンスター顔負けの獰猛性と攻撃性を備えている。

余談

  • 現在登場している両生種が分類されている「有尾目」は実在する両生類のグループであり、
    このことから設定上は彼らも歴とした両生類ということになる。
    ただしこの「有尾目*2とはイモリやサンショウウオが属すグループで、
    現実のカエルが属するのは「無尾目*3である。
    つまり両生種は現状『両生類には違いないが、呼び名に反してカエルよりもイモリに近い生物たち』と言える。
    • 他に上げられる実在の両生類との差異としては生息地が上げられる。
      両生類は水が豊富で温暖な環境でないと生きられない種が殆どだが、
      両生種のモンスターは時折火山化する洞窟極寒の海などを棲家としている
      (寒冷地はともかく火山、特に溶岩地帯に生息する脊椎生物自体がフィクションの存在ではあるが)。
      • そもそも現実世界の両生類の定義は、大雑把に言えば
        幼体時にエラ呼吸で水中に生息、成体時に皮膚呼吸をして主に陸上に生息する』というもので、
        幼体時は幼生と呼ばれ、成体との肉体構造の違いが著しいのが普通である(もちろん例外はある)。
        しかし、ザボアザギルの未成熟個体であるスクアギルは陸上で生活している上、
        (風貌こそ異なるものの)この時点でザボアザギルに近い肉体構造をしている。
        もしこれが幼生の姿であるとすれば、根本から現実の両生類とは定義が異なることになる*4
        更にザボアザギルの尾ビレの形状はクジラ類のそれである。
        もっともモデルの生物との差異が大きいのは本種に限った事ではないが。
    • 皮膚がに覆われている点やを持つ点も一般的な両生類には無いイメージだが、
      鳥や哺乳類の物とは性質が異なるものの、足先に発達した角質層を持つツメガエルと呼ばれる種が実在する他、
      絶滅した両生類の「分椎目」には牙や鱗を持つ種が発見されているため、これらについてはおかしいという程ではない*5
      流石にテツカブラの様に全て発達している種は確認されていないが。
  • テツカブラやスクアギルが登場する以前にも、釣りカエルオオシッポガエルなど、
    両生類であるカエルがアイテムとして登場したことはあった。
    渓流などでは普通のカエルも目撃できる。
    MHWでは環境生物とステージギミックを兼ねたガスガエルが存在感を発揮している。
    • また、他に両生類とよく似た外観をしたモンスターにハプルボッカやドドガマルが存在するが、
      あいにくとハプルボッカは海竜種、ドドガマルは牙竜種と別系統の生物とされている。
      ハプルボッカはどう見てもイモリ&サンショウウオっぽい特徴なのだが…
      ドドガマルなんて見た目もカエルどころか名前すら「ガマ」という有様。
      飛竜種であるパリアプリアも特徴の面では近いかもしれない。
    • 因みに魚とカエルの子を混同するような生物にも前例がいる。
  • カエルといえば「伸びる舌を使って虫を取る」印象も強いが、
    モンハン世界の両生種は今の所を使った行動を一切行わないという、
    カエルをモチーフとしたキャラクターにしては珍しい(?)生態をしている。
    とは言え舌を使わず飛びかかって捕食するカエルは少なくないので、別に不自然という訳では無い。
    前述の通り、「有尾目」の要素も持つ両生種なら猶更である。
    • モンスターではないが、環境生物のクイツキガマは舌を使って大型モンスターにぶら下がる行動を見せることがある。
  • 初登場の時点では別名に規則性が全く無かったという、地味ながら非常に珍しい特徴があった。
    奇猿狐閣螳螂など、近年は前例に則らない者も増えてきたが、
    2種(かつ初登場)の時点でバラけてしまったのは流石に異質と言えるだろう。
    両生種である手前「~鮫」が増えるとは考え辛いが、そうなると「~蛙」が主流になるのだろうか?
    鮫が増えたら魚類になってしまう
    またカエル以外の両生類*6をモチーフとした新種や、既出の逆が登場するのか?*7
    こう言った意味でも今後の動向が気になる種族である。
    • そしてMHRiseでは河童ヨツミワドウが登場したことにより、蛙派閥の方が若干優勢になった。
  • 上述されている通り、あまり普通の環境に住んでいないモンスターたちである。
    クエストではザボアザギルは氷海、ザボアザギル亜種は砂漠、
    テツカブラ亜種は地底火山にしか姿を見せていない*8
    水や緑が豊富な場所に棲むのはテツカブラとヨツミワドウのみで、
    そのテツカブラは地底火山や氷海で、ヨツミワドウは寒冷群島や溶岩洞でも活動する場合がある。
    強かというかタフというか…。
  • 2013年9月2日に公開された『ハギとこ!』において「両種」と誤植されてしまったことがある。
    なお「両性」とは雌雄のような対になる性別を両方併せ持つ生物を指し、
    モンスターハンターで言えばフルフルやギギネブラなどの奇怪竜下目の飛竜種が該当する*9

該当モンスター

  • リンク先に一覧表あり。

*1 カブラ科は岩を咥えた時や転倒時の尻尾。ザボアザギル科は膨張時の腹部。ヨツミワドウ科は満腹時の腹(胴体)が一時的に軟化する。
*2 名称からもわかるように、生涯尾を持った両生類のグループ。実際確認されている両生種モンスターやクイツキガマは、成体でも全て尾を持っている。
*3 幼体の頃は尾を持つが、成体になると尾が消失するグループ。
*4 一応、「卵の中で成長し、成体と同じ姿で生まれてくる両生類」は実在する。またザボアザギルのモデルであるサメの仲間には「親の体内で孵化した後そのまま成長、親とほぼ同じ姿になって産まれる種」が多いので、ザボアもある程度成熟したスクアギルとして誕生しているのかもしれない。
*5 牙はワニめいた生態をしていたと予想されるキクロトサウルスエリオプス。特にマストドンサウルスは、下アゴ先端に上アゴを貫通するほどの牙を持つとされている。鱗はアルマジロばりの甲を持つペルトバトラクス辺りが顕著。
*6 現生種なら蛇のような「無足目」。絶滅種ならディプロカウルスが有名な「ネクトリド目」、恐竜よりも古い「イクチオステガ目」などがある。
*7 テツカブラなどは「無尾目(カエル)の姿をした有尾目(イモリ)」なので、逆は「有尾目(イモリ)のような無尾目(カエル)」になる。
*8 ザボアは極圏にも現れるが、環境は氷海より厳しい。カブラ亜種は地底洞窟にも登場するが、地理的に言えば両者は同じ場所
*9 古龍のマガラ種もこれに似ているが、あちらは産卵や出産などで個体を増やすことはせず、雌雄同体というより性別という概念自体が存在しないと言ったほうが正しい