- 種族
- 古龍種(古龍目 炎龍亜目 テスカト科)
- 別名
- 炎王龍(えんおうりゅう)
- 英語表記
- Risen Teostra
- 危険度
- MHR:S:★10
- 登場作品
- MHR:S
目次
生態・特徴
- 主に調査拠点エルガドの周辺地域にて発生している≪傀異化≫と呼ばれる現象により
通常個体をも超える異端な力を手に入れたテオ・テスカトルの特殊な個体。
そもそも、《傀異化》とは新種の寄生生物『噛生虫キュリア』に寄生されたモンスターが、
キュリアから送られた過剰なエネルギーと毒素により暴走する、という恐るべき現象である。
しかし、ハンターズギルドの調査により一部の強力な生物、主に古龍種はキュリアによる暴走を抑え込み、
逆にキュリアの力を完全に我が物として「共生関係」へと変化させる事が可能であると判明した。
ギルドはこの現象をハンターにとっての更なる脅威と捉え、《傀異克服》と新たに呼称する様になった。
- キュリアによる暴走を克服したことで通常種をも凌駕する力を手に入れ、体表には不気味な模様が現れている。
通常種よりも炎や粉塵の扱いに長けているようで、戦闘においてはより多彩になった火炎放射や粉塵爆発を扱い攻撃する。
また、怒りが頂点に達し「傀氣脈動状態」と呼ばれる形態に移行すると、
纏う炎の量及び粉塵の量が増加し、より苛烈になった攻撃とともに幾度となく爆発を繰り返す他、
扱う炎は一部が蒼白色に輝くほど高温になっている。
- この様に、本個体は通常のテオ・テスカトルとは一線を画す実力を誇る強力な個体である事と、
傀異克服古龍の未知数の危険性から、狩猟に臨む為には極めて厳しい条件が課されており、
最たる危険度を持つモンスターの一つとして扱われている。
また、より強力な攻撃行動を見せる個体も確認されており、
該当個体の討伐はより信頼の篤いハンターに限って依頼されている。
なお、本個体から剥ぎ取れる素材はキュリアの影響故か変異を起こしている物も存在し、
この素材を用いる事で、今までのテオ・テスカトルの物とは異なる力を持つ武具を作成できる。
先述したように圧倒的な戦闘能力を持つこのテオ・テスカトルから素材を得る事は困難を極めるであろうが、
その装備は苦労に見合う唯一無二の性能を持った武具として、エルガドで注目を集めている。
概要
- MHR:Sの大型アップデート第3弾となるVer.13.0で登場したテオ・テスカトルの特殊な個体。
爵銀龍メル・ゼナの従える飛行生物、噛生虫キュリアに寄生され、
彼らの持つエネルギーと毒素により暴走しかけるも、古龍種としての並外れた生命力により、
暴走を抑えてキュリアとの共生関係を築き、その力を我が物としてしまったテオ・テスカトルである。
傀異克服古龍の1種に数えられており、他の傀異克服ドス古龍と共に猛威を振るった。- 体色は通常個体よりも少し黒みや紫色を帯びた部分も有るが、
キュリアの侵食に因るものか翼の末端や鬣などの一部は真っ白になっており、
「老王」を思わせる見た目へと変貌している。
また、体色が赤系統である為、傀異克服古龍の特徴である白い紋様もはっきりと見える。
そして怒りにより傀氣脈動状態に移行すると、全身が強力な熱を持ちつつ
眩く輝く橙色の見た目となり、前脚は青白く、翼の末端は黄色く光り輝く様になる。
炎は温度が高くなると赤色から青色に遷移していくため、傀氣脈動状態の前脚は通常個体に比べ、
非常に高温になっていると思われる。
高温のためかばら撒く粉塵に青い粉塵が混ざり、吐き出す炎もやや白みを帯びたものになる。
- 体色は通常個体よりも少し黒みや紫色を帯びた部分も有るが、
- モンスターの特殊な強化状態の中で更に強化された状態で言えば、
MH4Gの極限状態や、MHW(:I)の歴戦王等が挙げられるが、
傀異克服古龍はハンターノートにおいて通常種とは別種として扱われている。
もちろん狩猟数やサイズも別カウントになる他、なんと操竜すら通常種とは異なる独自のものになっている。
このため極限状態や歴戦王などと同じ「強化個体」でありながらも、
他の傀異化個体とは違って今作における特殊個体に近い扱いになっており、
内部的には「別のモンスター」という処理が為されているようだ。
この事から、モンスターリスト内の扱いにおいては、
今までの二つ名やMHW:I以降の特殊個体、及びヌシなどに近い扱いと言える。
- 傀異克服の名を冠した事で、モンスター名最長である12文字の仲間入りを果たした。
- 受注可能になる条件は、傀異克服クシャルダオラのクエストが解放されるMR120を超えた、MR140。
報酬金も単体クエストとしては最高級の9万z越えと、その危険度が戦闘前から現れている。
MHR:S
- Ver.13.0で初登場。渾沌に呻くゴア・マガラ、傀異克服クシャルダオラと共に追加された。
第2弾アップデートで強化個体の枠が傀異克服古龍であることが判明したため、
第3弾アップデートでは間違いなくクシャルダオラ及びテオ・テスカトルが来ると予想されていた。
- クエストはMR140に到達するとM★6に「傀異克服:テオ・テスカトル」というクエストが追加される。
- 傀異克服テオ・テスカトルと戦闘していると突然、力を溜めるようなモーションをしたかと思えば
その場で小規模な爆発を起こし、傀氣脈動状態へと移行する。
当然ダメージ判定もあるが、幸い傀異バーストよりかなり範囲と威力は小さい。- 傀異鈍化同様攻撃を続けることで傀氣脈動状態を解除し、大ダウンを取ることもできる。
もちろん、時間が経てば再び傀氣脈動状態に移行するうえに、体力が低くなると
ほぼ常に傀氣脈動状態と言っても過言ではないほど移行の速度が上がる。
また怒り状態になると顔が青白くなり、纏う粉塵の量が増加する。
- 傀異鈍化同様攻撃を続けることで傀氣脈動状態を解除し、大ダウンを取ることもできる。
主な攻撃方法
- この傀異克服テオ・テスカトルもキュリアの力の賜物故か、
通常の個体よりも炎や粉塵の扱いに長けており、更に苛烈な攻撃を繰り出してくる。- とはいえ、そもそもMR通常個体が相当な強敵だったゆえか、
他のドス古龍2頭と比べると強化幅はかなり控えめ。
元のテオ・テスカトルに慣れていればそう苦労することはないだろうが、
逆に慣れていないハンターにとっては苦戦を強いられる相手となっている。 - 一方、過去作でテオの代名詞でもあった突進系統の攻撃はほぼ使わなくなった。
- とはいえ、そもそもMR通常個体が相当な強敵だったゆえか、
- 下記に、傀異克服した事により追加・強化された技を記す。
尚、技名は現時点において全て仮称である。- 傀異討究クエストLv251以上や傀異クエストでは依頼書のアイコンにオーラが描かれた強化個体が登場する。
強化個体は通常の克服個体と比べて行動速度がやや速くなっているようで、
攻撃回数や派生の増加も相まってより忙しなく動き回るようになっている。
なおLv251以上のクエストをレベル調節した場合、250以下に下げている間だけ通常の克服個体に戻る。
- 傀異討究クエストLv251以上や傀異クエストでは依頼書のアイコンにオーラが描かれた強化個体が登場する。
- 火炎放射
- 傀氣脈動状態になると通常時よりリーチが長くなる。
特に、往復時のリーチの伸びは凄まじい。
- 2連火炎ブレス
- クシャルダオラやイヴェルカーナの用いていた
かち上げブレスと似たモーションで炎ブレスを振り回す。
被弾後、空中に飛ばされて追撃されるような事はないものの
前述の2体と違い、二連続でブレスを吐いてくる。
威力が高く上を向く直前に軸合わせをしてくるので、
回避が早すぎると当たってしまうので注意。
- 回転炎ブレス
- 龍炎纏い状態では回転しながら炎を吐いて空へ上昇する。無理に離れようとすると被弾しやすいため、
足元に逃げるのが重要。
粉塵纏い状態では同様のモーションで周囲に粉塵を撒きつつ上昇する。
傀氣脈動状態では上昇後そのまま空中炎ブレスを放ち、
その後滑空突進からの2連火炎ブレスに派生するコンボ技になる。
- 2連前脚叩きつけ→回転粉塵爆発
- 範囲が広く非常に避けづらい。前脚攻撃の時点で距離を取りながら回避し、
回転攻撃を回避したほうが良い。
また怒り時や傀氣脈動状態では、攻撃時に粉塵爆破が発生する。
- 強化粉塵爆発
- 傀氣脈動状態になると従来の粉塵に青い粉塵が混ざり威力が上昇する。
- バックジャンプ粉塵爆発→跳びかかり
- MRで通常個体が用いる攻撃。
口元で粉塵爆発を起こしつつ後退する行動の後、続けて跳びかかりを繰り出すが、
傀氣脈動状態の場合は跳びかかりが二連続になる。
この跳びかかりは過去作の突進に匹敵するほど軸合わせが正確で、出も早く見てからでは避けにくい。
その代わりに跳びかかり後は威嚇モーションで隙を晒す。
- 2連前方ノヴァ
- 強化個体は前方ノヴァを2連続で放つ。
- 直下火炎放射→跳び掛かり
- 粉塵爆発→跳び掛かり
- 強化個体はいずれも行動の後隙をキャンセルして跳び掛かりに繋げてくる。
この跳び掛かり後は威嚇モーションで隙を晒す。
- 滑空突進派生
- 強化個体は単発で滑空突進を行った場合、後隙をキャンセルして即座に前方ノヴァや飛び掛かり等に派生するようになっている。
- 強化引っ掻き
- 強化個体は傀氣脈動状態かつ炎纏い状態の時、引っ掻きの前方に炎が発生するようになっている。
- 2way直線粉塵爆発
- 強化個体は傀氣脈動状態かつ粉塵纏い状態の時に使用する直線粉塵爆発をV字のように2方向に放つ。
- 強化スーパーノヴァ
- 爆発の範囲が広くなっており爆発と同時に地を走るように火球が飛んでくる。
予備動作を見たらすぐに離れた方がいい。
本来ならスーパーノヴァの後は怒り状態や強化状態が全て解除されるが、
本個体は動作直後こそ平常時の様な黒に戻るもののすぐに龍炎か粉塵を纏い直すため、傀氣脈動状態は解除されない。
そのため実質龍炎状態と粉塵状態を切り替える技となっている。
操竜
- 弱攻撃は通常個体とほぼ同じだが強攻撃と大技が異なっている。
- 弱攻撃1(X / ↑+A)は通常個体と同じ飛びかかり。
- 弱攻撃2(→+X / ↓+X)は火炎放射。
傀氣脈動状態ではリーチが伸びるようになる。 - 強攻撃1(A / ↑+A)は新技の2連火炎ブレス。
こちらも傀氣脈動状態でリーチが伸びる。 - 強攻撃2(→+A / ↓+A)はMRで追加されたバックジャンプ粉塵爆発→跳びかかり。
- 操竜大技(X+A)は最初に突進をするのは同じだが、
突進後に回転炎ブレスで浮上してから滑空突進を行うものに変化している。
滑空突進の後は通常個体同様前方ノヴァで〆る。
武具
- 本種から入手できる素材には、キュリアの影響により変質した物も存在し、
これらの素材からは『リバルカイザーシリーズ』と呼ばれる新たな防具が生産できる。
素材
下記の専用素材を除いた他の素材は全て通常種のテオ・テスカトルから入手可能なものと同じだが、報酬の排出率は若干異なる。
上位から据え置きだった炎龍の塵粉と炎王龍のたてがみは傀異克服個体からは排出されなくなっている。
- 炎王龍の破傀玉
- 傀異克服せし炎王龍を討伐した証。古龍素材に秘められた新たな力を解放する鍵となる。
尚、当アイテムは傀異克服テオ・テスカトルの唯一の固有素材ではあるものの、
剥ぎ取りや捕獲、落し物、ぶんどりでは入手できず、クエスト報酬での入手となる。
関連項目
モンスター/テオ・テスカトル
システム/傀異克服古龍
防具/カイザーシリーズ - リバルカイザーシリーズについても解説。
BGM/テオ・テスカトル戦闘BGM
モンハン用語/ドス古龍
スキル/○○の恩恵