MH2から登場したモンスターの分類の一つ。
全体的に現実の哺乳類の生物に近い外見をしている。
概要 
- ほとんどは肉食または雑食性であり、四肢が発達したモンスターが多い。
また、鳥竜種に見られる一部の種と同じように大規模な群れを作り、
中には特に力の強い個体が群れを束ねている種も存在する。- 牙獣種の中でも図抜けた巨体を持つガムートは同種間での群れは形成しないが、
別種であるポポの群れとの共生関係にあるという珍しい特徴を持つ。
実際、狩場に於いてポポの群れとガムートが共にフィールド内を闊歩する場面も見られるが、
いざ戦闘に入るとガムートは平然とポポをも巻き込んで猛攻に打って出るため
ドスポポなどと甘く見ていると四天王の手痛い制裁をその身に受ける事となるため要注意。
- 熊型の骨格を持つアオアシラ、ウルクスス、ラングロトラについては
現時点では群れをなすという設定が見られず、ほぼ単独で行動している。
同じく密林地帯に棲むケチャワチャも同種で群れを成す設定はなく、
子分に相当するモンスターも確認されていない。
これらは中型モンスターとしては比較的珍しい特徴であると言える。
なお、上記の牙獣種は地味にキークエストとして抜擢されている場合が多く、
中堅ハンターの実力の真価を見極めるべく登竜門的な役目を担う事もある。
- MHFに登場する牙獣種のオリジナルモンスターは群れを組まないものの、
親子や夫婦、同種の仲間でタッグを組んでハンターと戦うモンスターが殆どである*1。
- 牙獣種の中でも図抜けた巨体を持つガムートは同種間での群れは形成しないが、
- 死に際に腕を振り回すモンスターもおり、その腕に当たると小ダメージを食らう。
大連続や2頭同時クエストの時にこれで無駄に体力を減らされるのは避けたいところ。
骨格の問題からかプレイヤーからの不評が多かったからかは不明だが、
MHP3以降に実装された牙獣種はこのモーションを行わない。- MHFのオリジナル牙獣種では土台がラージャンと同じゴウガルフのみがこれを行う。
- MH3では一切出番は無かったが、MHP3ではブルファンゴとドスファンゴが復活。
更に新規モンスターも3種追加された。
ラージャンのような圧倒的な強さを持つ存在ではないが、
アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラ3種とも非常に癖の強い個性的なモンスターであり、
特に後者2種は初見では苦戦するかもしれない。- しかしながら、これらは旧作の牙獣種と比較するとボス級の強モンスターといった印象は無く、
いささか影が薄い存在となっている感は拭えない。
両作の舞台である孤島地方ではそれまでの舞台である大陸と比べ、
牙獣種と同じく陸上生活に特化した獣竜種や牙竜種といった強大なモンスターが数多く生息していることから、
それらのモンスターとの生存競争に敗れ、今の細々とした立場に追いやられてしまったのかもしれない。
- ……と、モンスターとしての戦闘力の強さは程度が知れると軽く見られがちな反面、
キャラクターとしての個性の強さ(濃さ)は歴々の牙獣族と比較して勝るとも劣らない強烈な面々であり、
強いの弱いのという話を差し置いて何かと話題の絶えない人気者となり、出番も相応に増えた。
- しかしながら、これらは旧作の牙獣種と比較するとボス級の強モンスターといった印象は無く、
- MH4では新たにケチャワチャが登場した。
モーションや骨格はMHFに登場するゴゴモアと近いが、顔はアイアイなどの曲鼻猿亜目と近い。
また、皮膜を広げての滑空や水属性を帯びた粘液での攻撃など、
他の牙獣種とは一線を画すようなモーションもかなり多い。
他にもババコンガやラージャンといった旧作の牙獣種も続々と復活しており、
種全体がかなりの盛り上がりを見せている。
- MHXでは、牙獣種初のメインモンスター:ガムートが登場した。
超大型モンスターに匹敵するとんでもない体高の持ち主である他、
さらに大型としては初の象(マンモス)をモチーフとした骨格を有するなど*2
既存には無い特徴的な要素がてんこ盛りであり、
早くからファンの間では大きな話題となっていた。- 言うまでも無く牙獣種として最大サイズ(2617.48cm)を誇る巨獣ではあるが、
なんと牙獣種として最小サイズ(455.21cm【規格外】)の記録保持者でもあると言う
極めて両極端な体躯も、また大きな話題となった。
参考までに、ドスファンゴの最小サイズは497.75cmである。
(なお、これはガムートと共にゲームに登場するMHXXでの参考記録数値である) - ウルクススは3DS系のシリーズで常連フル出場を果たし、
格上の特殊個体まで宛がわれると言う厚待遇っぷりである。
紅兜アオアシラ、大雪主ウルクスス共に
牙獣種でも異例の強さを誇る激昂ラージャンにも匹敵するレベルで
元が中堅牙獣種とは想像も付かぬほどの絶大な戦闘能力を発揮し、多くのハンターの度胆を抜いた。
唯一二つ名持ちが存在しないラングロトラは泣いていい
特にドドブランゴは集会所において最初の緊急クエストの相手として立ちはだかり、
MH3以降からの未経験者の多くを苦しめたとか。
その影で入れ替わるようにババコンガは姿を消している。 - 言うまでも無く牙獣種として最大サイズ(2617.48cm)を誇る巨獣ではあるが、
- MHXXでは二つ名持ちの銀嶺ガムートが登場、
その絶大にして圧倒的な戦闘能力は、改めて説明するまでも無いだろう。
何故か前作未登場であったババコンガも再び登場して、
今作では過去作に登場した通常種の牙獣種が勢ぞろいしている。
- MHWorldでは牙獣種に属するモンスターが登場しない。MH3以来、およそ8年半振りのリストラである。
その後のアップデートでも牙獣種が追加される事は無かったため、
舞台となる新大陸では、牙獣種の繁栄する生態系は確立してないという見方が強かった。- 第4弾アップデートでは、『ファイナルファンタジー』シリーズからのゲストとして
魔獣ベヒーモスが参戦しているが、
ビジュアルとしてはワイバーン(竜)やドラゴン(龍)といった見た目ではなく獣のそれなので、
アップデート前は牙獣種に分類されるのではないか、との意見も聞かれていた。
しかし、その規格外の能力と出自からなのか、蓋を開けてみれば古龍種としての参戦であった。
- 第4弾アップデートでは、『ファイナルファンタジー』シリーズからのゲストとして
- MHW:Iでも牙獣種に関するそれらしい情報は皆無であったが、
発売直前になって、無料追加アップデートによるラージャンの参戦が発表。
大型モンスターは竜か龍か魔法を使う怪物か樹の怪物かであった新大陸において、
それらのいずれにも該当しないモンスターは初めてである。
2020年3月23日には特殊個体激昂したラージャンが追加され、確固たる地位を築いた。
レパートリーこそラージャンしかいないものの、新大陸においても独自の存在感を確立していると言えるだろう。
- MHRiseではMHP3以来*3となる複数の新規モンスターの追加がなされた。
更に本作で新たなオトモとして登場するガルクも種族上は牙獣種に分類されるという。
また、既存種のバリエーションとしてはヌシ・アオアシラという新システムに絡んだ新顔も登場しており、
前作から一転してかなりの賑わいを見せている。- 現時点でのRiseはXX以前のモンスターの復刻に注力されており、飛竜や獣竜には新種が追加されていない。
三種以上の新規モンスターがいるのは鳥竜と牙獣のみである。 - また、新たに牙獣種の汎用玉石素材『獣玉』が登場した。
- 現時点でのRiseはXX以前のモンスターの復刻に注力されており、飛竜や獣竜には新種が追加されていない。
余談 
- 生物学的な分類ではなく強力な哺乳類型モンスターを束ねて形成された生物群であるため、
猿型や猪型、熊型や狼型など様々なタイプの牙獣が存在する。
ただし、(両生種など実在する生物をモデルに作成された生物が多い他の種族にも言えることだが)
モチーフになったであろう現実の哺乳類とは大きく異なった形質を持つ種族が多い。
特に違いが大きいのはババコンガやドドブランゴなどの猿型牙獣種で、 など、実在する猿の仲間には見られない形質的特徴を複数持つ。
- 閃光玉との相性が非常に悪いことで有名。
ブルファンゴやドスファンゴにはそもそも閃光玉が無効(MHXでは有効)で、
怒り時のババコンガとドドブランゴ、ラージャンに使うとひたすら暴れまわる。
アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラは、疲労状態時こそやや大人しくなるが、
通常時ではなりふり構わず攻撃を加えてくるため油断ならない。- 派生作品オリジナルモンスターにおいてもこの傾向は存在しており、
ゴゴモアには無効(ココモアには有効)、オルガロンは一瞬怯んだのちいきなり怒り状態に移行してしまう。
一方でゴウガルフには相性がよく、一番の脅威である連携攻撃を封じることができる。
- 派生作品オリジナルモンスターにおいてもこの傾向は存在しており、
- エリア移動時の行動が特徴的な種でもある。
- MHP3以前のドスファンゴなど一部を除く牙獣種は思いっきり跳び上がり、そのままエリア外まで移動する。
時には2エリア分の距離をひとっ飛びしてしまう。すさまじい跳躍力である。
と、いうよりも跳躍にしては明らかに挙動がおかしい(ある程度の高度に達すると宙をふわ~っと平行移動しだす)
いくら物理法則がいろいろとやばいモンハン界においてもさすがにシュールすぎる光景である。
また、あれだけの高度と距離を跳躍しているにも関わらず、移動先ではスタッと華麗に着地してみせる。 - 流石におかしいと製作スタッフも気付いたのか、リアルさを重視するMHWではこの行動はなかったことになり、
牙獣種であるラージャンもエリア移動する際は普通に走って移動するようになった。
また、牙獣以外でこのモーションを使用していたほかの種族も、すべて歩行や走行で移動するようになり、
飛行能力を持つものとそうでない者の差がリアルに強調されることとなった。 - 次作であるライズでも、やはりこの移動方法はなかったことになっている。
- MHP3以前のドスファンゴなど一部を除く牙獣種は思いっきり跳び上がり、そのままエリア外まで移動する。
- 連続狩猟や乱入などで出現する場合、ドドブランゴなど猿系は跳躍力で跳んでくるのか上空から落ちて来る。
それができないと思われる牙獣種(アオアシラ、ドスファンゴ等)は地面から生えて来る。
巨体を持つガムートも例外ではなく、再出現・乱入時は雪の中から出て来る。あの巨体が雪の中から生えて来るのは一見の価値あり。
- 突っ走る印象しかないが、ドスファンゴはわざわざ歩いて移動する。
しかもエリア外に到達するまで反撃する事も無くただ歩き続ける。 - MHP3で追加された3種の牙獣種は突進しながらエリア移動し、
瀕死状態のみ脚を引き摺りながら移動するようになった。
なお、アオアシラは走行、ウルクススは滑走、ラングロトラは転がることでそれぞれエリア移動を行う。 - MHOに登場する「河狸獣」というビーバーに似たモンスターは、川に飛び込んでエリア移動することがある。
- 同期に登場した甲殻種と違い、飛竜種/57種類や鳥竜種/38種に次ぐ23種と言う大所帯な種族となった。*9
種族が登場してから今日に至るまで常に出番が多いのは、
「哺乳類をモチーフとしたモンスター」ならどんな骨格でもこのカテゴリに分類できるからだと思われる。
一方の甲殻種は甲殻類がモチーフとなっている関係上、デザイン上の制約が大きく、
さらに虫と同じ節足動物であるため、人によっては外見上の好き嫌いがはっきり分かれてしまう。
このため、今でもそこまで種類の多い種族ではない。
初登場作品が同じ甲殻種と比べ、かなり優遇された扱いをうけていると言えるだろう。- この内鳥竜種は小型を10種含むので、存在感で言えば牙獣の方に軍配が上がるだろうか。
ただこの場合、"大型種だけで17種類"という獣竜種の方がインパクトがあるが。
- この内鳥竜種は小型を10種含むので、存在感で言えば牙獣の方に軍配が上がるだろうか。
- メインシリーズでは16種の内7種と、寒冷地に適応している一般モンスターが多い*10。
哺乳類モデルであり、体温を常に一定に保てる恒温動物であることが予想されるため、
他の種族より寒さには強いのだろう。
最大手の飛竜種は寒冷地に適応している大型種が34種中わずか8種であり*11、
牙獣種の寒冷地への適応ぶりは一目瞭然である。
因みに一番少ないのは甲殻種で、こちらは1種も確認されていない。- 対照的に火山地帯に適応している一般モンスターはラングロトラのみ。
砂漠地帯に適応しているのもドドブランゴ亜種とラングロトラのみと少数である。
生息圏が少々片寄った種族といえるか。- 現実世界でも火山地帯に生息する哺乳類は一部のネズミ位しかおらず、
火を司る獣系モンスターも神話上では少数派で、傍ら鳥類や爬虫類をモチーフとしたモンスターが殆どである。
火属性の獣系モンスターとしては主にヘルハウンド等が代表的であるが、
モンハン世界では犬猫風のモンスターが竜系になる事も多く、
有蹄類・猿・熊系以外の牙獣種が追加される見込みは少ないかもしれない。
- 現実世界でも火山地帯に生息する哺乳類は一部のネズミ位しかおらず、
- 対照的に火山地帯に適応している一般モンスターはラングロトラのみ。
該当モンスター 
- リンク先に一覧表あり。