モンスター/鳥竜種

Last-modified: 2024-07-16 (火) 09:26:04

モンスターの分類カテゴリーの1つ。
比較的小型の飛竜(ワイバーン)と、翼を持たない小型~中型の肉食竜が該当する。
とある様に、鳥にしか見えない種から、鳥には見えない種まで様々。

目次

概要

  • 鳥竜種と1つにまとめられてはいるが、鳥竜種のモンスターは大きく2つに分かれている。
  • 1つ目は恐竜の獣脚類のうち小型の種(ヴェロキラプトルなど)に似た姿のモンスター。
    別名には「○○」と付く傾向にある。
    親戚のように姿かたちの似たモンスターが数種類いることが定番で
    (ランポスに対するゲネポスとギアノスとイーオス、ジャギィに対するバギィとフロギィ、
    クルルヤックに対するツィツィヤック)、
    群れで行動する小型モンスターと、それを統べるリーダー格の中型モンスターが存在することも多い。
    こうした生態から後述のワイバーン系鳥竜と区分する意味も兼ねて
    恐竜型鳥竜の群れを率いるボス格の中型モンスタードス鳥竜(ドス系鳥竜)とまとめて呼称される。
    • 厳密には、さらにランポス系(鳥竜)ジャギィ系(狗竜)と分類され
      さらにマッカォ種、イズチ種など細かな違いにも広がるが、全てまとめてドス鳥竜と扱われる。
    ゲームの中では狩猟生活一番最初の相手になる大型モンスターはこのカテゴリから選ばれることが多く、
    チュートリアルでは彼らを倒すのが最終目的。
    序盤ではある程度の防御力確保のためにドス系鳥竜の一式装備の作成を目指すプレイヤーも多い。
    • 序盤で狩れるモンスターなのでゲームが進むにつれて武器や防具が力不足になってしまいがち。
      よってゲーム中盤~終盤になるとまず見向きもされなくなるが、
      今度は複数狩猟クエストのターゲットに混ざっていたり
      乱入してフィールドを徘徊していることも割とあったり、
      また固有素材が装飾品の素材になっていたりもするので狩猟機会自体はそれなりに存在している。
    • しかし最近ではイビルジョーやラージャンといった強力なモンスターが乱入してくることが多くなったため、
      乱入者のインパクトとしてはかなり霞み気味になってきている。
      逆にその弱さのおかげで昔と違って当たりといわれることも。
      まあ本当に当たりなのは乱入が発生しない事なのだが。
    • MHXは新たに専用BGMが用意され、序盤では一定の存在感は出していたものの
      新要素の獰猛化に対応しておらず上位終盤で彼らを見かける機会は激減する。
      ただ、二つ名のお供で出る事があり、何故か塔の秘境にも進出を果たしている。
      ジャギィ装備は最序盤の超お手軽テンプレ装備で一躍有名になるも、
      肝心のドスジャギィがMHXに登場しておらず子分のジャギィ素材のみといまいち目立てていない。
    • MHWorldではクルルヤックとツィツィヤックが登場しており、
      両者とも同じくドス系鳥竜の体形を持つが、別名に「鳥」と付くのはこの系列だと珍しい。
      この2種は小型モンスターとの群れは形成せず、基本的に単独行動する点も特徴的。
    • MHRiseではオサイズチが登場。名前だけ聞いて察するのは難しいが、
      小型モンスターのイズチを率いる、正しくドス鳥竜の系譜。
      和風な世界観故に、イズチの(オサ)という名前になったのだろう。
      従来のドス鳥竜のような数で勝負に出るモンスターとは逆に2匹の側近の子分を厳選し、明確に連携を取ってくる*1点も特徴。
      三位一体の鎌風という異名に恥じぬチームワークを披露してくる。
      ただ、連携ができる代わりに場所によってはオサイズチと側近イズチ二匹のみという少数で戦う場面もあり、総合的な強さ自体は今までの群れを成す鳥竜種とはそこまで変わらない。
  • 2つ目はイャンクックやイャンガルルガのように2本の脚と1対の翼を持つ「飛竜」体型のモンスター。
    肉食竜型の前者と異なり明確に翼が生えており、「鳥竜」に相応しい容姿をしている。
    より鳥に近い姿をしているためか、別名に「○○」と付けられているモンスターが多い。
    初期に登場した大型鳥竜種はイャンクックのように飛竜と同じような羽膜をしているが
    最近はクルペッコやホロロホルルなど、現実の鳥に近い羽膜を持つモンスターも増えてきている。
    ゲームの中では主に★2~★4あたりの序盤から中ランク帯に登場し、
    作品におけるメインモンスターに挑むまでに狩猟生活になれるための練習として戦うことになる。
    こちらのタイプの鳥竜種は無印系の作品では現在の魚竜種、飛竜種とともにまとめて「飛竜」と呼ばれていた。
    比較的最近の作品でもモンスターリストやクエスト依頼文でイャンクックを「飛竜」と呼称していることがある。
    • 序盤で登場するモンスターなので武器や防具も早く御役御免になってしまう…ということはなく、
      途中で上位互換がでるものから最終盤にかけて使えるものまであり、それぞれピンキリといえる。
      場合によっては他のモンスターの武器に変化しながらG級の最後まで走り抜けていくというものまである。
    • イャンガルルガのようなイレギュラーも存在するものの、序盤の敵という立場から基本的に攻撃力は低い。
      しかしイャンクックやゲリョスならびにその亜種などは大型モンスターの中でも小柄な為か
      他の大型モンスターより素早く動く傾向があるため、舐めてかかると痛い目に遭う。
    • ヒプノックには希少種、ガルルガとホロロホルルには二つ名個体がいる。
      これらはそこいらの飛竜種を優に凌ぐ強豪であり、とても「序盤の敵」「中堅」で収まる相手ではない。
      少数派ではあるが、鳥竜種も脅威的なモンスターである事を再確認させてくれる存在である。
    • MHFではフォロクルルやトリドクレスなど飛竜種並みの体躯、実力を持つ種も登場していた。
      尤も後者は「元々飛竜種として開発したがどう見ても鳥だったため変更された」変わり種だが……。
    • ガーグァはどちらにも分けられない例外となる。
      ラプトルでもワイバーンでもなくいわゆる飛べない鳥に近い見た目をしており、
      大型竜に狙われたり家畜として扱われたり…と、
      鳥竜種ではあるが草食種に近い扱いを受けている。
  • 知能はそこそこ高いが戦闘力は飛竜種に比べて低く、案外臆病な性格をしているものが多い。
    戦闘でも闘争本能より防衛本能で攻撃してくるものが殆どである。
    鳥型モンスターの中では闘争本能で攻撃を仕掛けてくるのはイャンガルルガのみである。
    • 尤もヒプノックは比較的怒りっぽく、イャンクックは爆音を耳にすると瀕死時以外確定で怒り、
      ゲリョスは追い詰められるとディアブロス並に怒りまくる。
      どうやら、敵対者を完全に排除しないと気が済まない性質らしい。
      また、アケノシルムも縄張り意識が強く、威嚇して逃げない相手は格上だろうが排除しようとする。
    • ランポス、ジャギィなどを筆頭とするドス系鳥竜種は防衛本能が輪をかけて高く、
      ハンターとの狩猟中に接近してきた大型モンスターから縄張りを守ろうと積極的に攻撃を仕掛ける。
      彼らのリーダーも例外ではなく、他の大型モンスターとハンターの両方を攻撃対象にしている。
      モンハンのムービーでは多くの場合アプトノスなどの草食モンスターを襲う役割を担っており、
      クックやゲリョスのような鳥型モンスターと違って肉食恐竜のような見た目通りの凶暴な性格をしている。
  • 雪山にはギアノス、砂漠にはゲネポス、火山地帯にはイーオス、凍土にはバギィ、古代林にはマッカォと、
    主なフィールドには何らかの小型鳥竜種が生息している場合が殆どであるため、頻繁に目にする機会がある。
    MHの雑魚敵といえば彼ら、という人も多いだろう。
    なお、樹海にはランポス、ゲネポス、イーオス、ギアノスと樹海実装時の全小型鳥竜種が出てくる。
    生態系は?と首を傾げたくなるが、種ごとに獲物やニッチが異なっていたりするのだろうか。
    • 流石に極圏のような極端に過酷な環境の場合は姿を見せない。
      古龍種などが現れた際も姿を消すが、古龍級の生物が街を襲撃する際には、
      混乱に乗じておこぼれに与ろうと人里に姿を見せる種も存在している。
  • MH4以降はかなり行動が細かくなった。
    例えば、イーオスとゲネポスは同じエリアにいる場合毒液や噛みつきによる壮絶な縄張り争いをはじめる
    また、こちらが発見されていない時は他の小型モンスターを狩る様子も見ることができる。
    以前と比べてより小型モンスターの細かい生態が見られるようになっており、
    MHの世界観が好きなプレイヤーにとっては結構嬉しかったりする。
  • バインドボイスを行わない種が多い。
    そのため怒り移行時等で吼えている時は完全にボーナスタイムである。
    なおMH3まではイャンガルルガおよびその特殊個体を除けば全種が該当したが、
    MHP3以降新規に登場したものだと大型鳥竜は亜種や特殊個体含めて全てバインドボイスを使うようになっている。
    一応中型鳥竜は総じて咆哮しないので、バインドボイスを持つものの割合は依然少ないが注意はしておこう。
    • 種族としては多彩な鳴き声のレパートリーを持っており、
      例として鳴き声で仲間に指示を出すものや特殊な歌声を持つもの、
      更には(厳密な原理は割愛するが)音波で眠らせてくるものまでいる。

余談

  • 現在確認されているもののうちプケプケを除く大型鳥竜種は大多数の飛竜種とは違いクチバシを持っており
    (飛竜種にもナルガクルガやモノブロス等の嘴を持つ種がある)翼のある点以外でも鳥によく似ている。
    また羽毛に関してもゲリョスを除けば程度や性質を問わず羽毛が生えているためそこでも名前に違わぬ印象を持つ*2
    • 一方、ほとんど鳥の見た目をしたガーグァを除く小・中型鳥竜種は種によって鳥らしさの程度が異なり、
      例えばクルルヤックは嘴や腕の羽毛などかなり鳥に近い印象を持つ。
      ランポス、ギアノス、フロギィ並びに各リーダーは羽毛こそないが嘴を確認できるし
      マッカォ種やツィツィヤックは逆に嘴こそないが羽毛を確認できる。
      しかし、イーオスやゲネポス、大半の狗竜上科*3は羽毛も嘴も見当たらず鳥らしい印象がない。
      むしろ二脚でクチバシも翼も無いといった特徴は獣竜種に近く、
      実際に彼らのモーションの一部は獣竜種のものと共通している。
    • 実は、現実でも恐竜の一部が進化して鳥類になったと考えられており
      小型・中型の肉食二足歩行竜が鳥竜種に分類されるのは、こういった現実世界での学説を反映しているのかもしれない。
      更に現在では上記の説から一歩進んで「鳥こそが現代に生きる恐竜そのものである」という見方も主流になっている。
      「鳥と恐竜の双方の特徴を持つ化石が多く発見された事で、2つを分ける境界があいまいになった」とのことなので
      最初から鳥に近い種と恐竜に近い種を一括りにしていたモンハンは時代を先取りしていた……のかもしれない。
      • なお上述した小型・中型鳥竜のうち鳥に近い形質を持つものはそうでないものより
        進化しているということなのかは不明。一応祖先は鳥に近い見た目のモンスターのイグルエイビス等なので
        逆に鳥に近い形質を持つものこそ原始的な形質を持つ種と捉える事もできる。
    • ランポス系鳥竜や狗竜系鳥竜は現実における「ラプトル」と名の付く小型恐竜によく似たデザインを持つ。
      映画「ジュラシックパーク」シリーズでもそれっぽいのが何度か登場しているため知っている人も多いだろう。
    • なお本物の恐竜において「鳥脚亜目」とはパラサウロロフスやイグアノドンなどの二足歩行*4の草食恐竜を指し、
      ランポスやジャギィのような小型肉食恐竜とは似ても似つかぬ生き物である。
      混同しないように気をつけよう。
  • ところでモンハン世界には鳥類も存在するがそれらと鳥竜種の関係性については現在不明である。
  • ランポス系は跳びかかりや勢いを付けた噛み付きなど爪と牙を駆使した戦い方を、
    ジャギィ系は尻尾を振り回したりタックルなど打撃、というか肉体その物を武器とした戦法を取る。
    一口にドス鳥竜(とその子分)と言っても、ちゃんと差別化されているのだ。
    • マッカォの挙動は独自なモノが多いが固有の爪や牙素材は存在せず、
      特徴的な動きの多くも発達した尻尾があってこそな為、ジャギィ系の範疇であろう。
  • なぜかドス鳥竜は「1作品に4種まで」のジンクスが存在する。
    ドスギアノスが登場したMHP2からカウントすると、
    • MHP2(G)…ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス、ドスギアノス
    • MH3…ドスジャギィ、ドスバギィ
    • MHP3、MH3G…ドスジャギィ、ドスバギィ、ドスフロギィ
    • MH4(G)…ドスジャギィ、ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス
    • MHX…ドスマッカォ、ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス
    • MHXX…MHXに加えドスギアノス
    …となる。
    • これは5種登場すると不吉なことが起きるから
      序盤ボスモンスターが多すぎるとダレるという単純な理由によるものだろう。
      実際、ドス鳥竜素材の武具は一部に優秀な物はあっても全体的な性能は控えめであるし、
      そこまで無理して出す必要はない、という事情はある。
      • 一覧を見るとわかる通り、ドスギアノスがやたら冷遇されている。
        おそらくは、氷属性の使い手は多数いるので
        代替の効きにくい毒や麻痺担当を優先して出しているだけ…だと思われる。
      • と思われたがMHXXにてドスギアノスがサプライズ的に復活したので、
        このジンクスは見事にぶち破られることになった。
      • 今度はドスフロギィの登場回数が少なく見えてくる。イーオスと丸かぶりしているせいか。
    • MHSTでのドス鳥竜の面子はMH4にドスバギィを足した感じなので5種になる。
  • とどの作品でも賑わいを見せてくれた種であったが、
    MHWorldではまさかの牙竜種にポジションを譲り渡したため
    ドス鳥竜どころか小型モンスターすら一切登場せず。
    新種こそ実装されたものの中型はクルルヤックとツィツィヤック、大型についてはプケプケのみ。
    合計して3種類でアップデートでの追加も無し*5とかつて無い程寂しい顔ぶれになってしまった。
    • MHW:Iでプケプケの亜種と鳥竜種随一の実力者であるイャンガルルガ、
      そして幾多もの戦いを切り抜けた歴戦の猛者・傷ついたイャンガルルガが、
      MHP2G以来*611年ぶりの殴り込みを果たし、多少賑やかになった。
    • 実は大型の鳥竜種にはハジケ系のスリンガー弾を2回当てることで墜落するという共通の特徴がある。
      MHWorldの頃には単にプケプケ固有の特徴だと考えられていたが、
      のちにイャンガルルガにもその仕様があることが判明したため、大型鳥竜の共通項と考えられる。
  • MHRiseにはWorldでは不在だった小型鳥竜枠に、
    新種の「イズチ」とそのボス「オサイズチ」。
    独行種には「アケノシルム」がかなり早い段階から公開されており注目を集めた。
    特にオサイズチは体験版の相手という大役に抜擢されている。
    続投組にはクルルヤックやプケプケ、復活組にはガーグァや3G以来となるドスバギィ、ドスフロギィがいる。
    発売前の段階でMHW:Iを上回る数が判明しており、再び賑わいを見せている。
  • MHR:Sでは密林と共にランポスが復活した他、
    新たに新フィールド・城塞高地を住処とする狡狗竜オルギィが参戦した。
    しかし、彼らの親分は結局登場しなかった他、
    イャンガルルガを初めとする過去作の鳥竜種の大型モンスターが一体も追加されなかった為、
    顔ぶれはMHRiseと余り変わらず寂しい感じとなっている。
    それでも、相変わらずモンスター数が2種類のみである獣竜種よりはマシだろうが。
    環境生物だが、ガーゴルダも登場。こちらは小型の鳥竜である事が判明している。
  • 古馴染みの魚竜種とは共通項が多い。
    • シリーズ皆勤賞
    • パッケージモンスター担当経験無し
    • パッケージ裏には出演経験あり(MH3G→ガノトトス、MH4→イャンクック)
    • MH3にてニッチの近い新種族の追加(陸生鳥竜種→獣竜種、魚竜種→海竜種)
    • 初代MHからXXまで小型モンスターが存在していたが、MHWで途絶え、MHRiseで復活する
    • バインドボイスを放つのが少数派
    • 先生に対して兄貴という非公式の全盛期伝説を持つモノがいる。

該当モンスター

  • リンク先に一覧表あり。

*1 オサイズチの攻撃に合わせて、同じ攻撃を放ってくる。オサイズチの攻撃を躱した後に時間差でイズチの攻撃を被弾することがある。
*2 イャンクックはゲーム中では羽毛がないものの設定上雌個体は繁殖期になると腹部に羽毛を生やすという設定がある
*3 一応ジャギィ種、バギィ、オルギィなどには背に体毛があり、特にイズチは全身を毛で覆われてこそいるが、彼らはどちらかといえば哺乳類に似た毛の質感をしているためこれらのモンスターにも鳥のような印象は抱きづらい
*4 場合によって四足歩行をする種もいる。
*5 一応アップデートで、エーテライトを持った特殊な歴戦王クルルヤックが登場している。
*6 『傷ついたイャンガルルガ』名義での登場のみカウント。