モンハン用語/つよいぶき よわいぶき

Last-modified: 2024-04-07 (日) 11:21:37

つよいぶき よわいぶき そんなのひとのかって
ほんとうにつよい はんたーなら
じぶんのすきなぶきで かてるようになるべき

概要

  • モンスターハンターシリーズには個性豊かな14+2種類の武器系統があり、これらを使いこなしてモンスターを倒すのだが、
    MH関係の掲示板ではしばしば「どの武器種が最強か?」という議論が発生する。
    そしてこの様な、一括りに出来ないものを無理矢理一括りにするタイプの議論は、
    各個人が自分の意見を押し付け合い、非常に荒れ易くなる。
    上記の言葉はそれを戒める為の言葉であり、実際に荒れ出した時に張られる。
    自分の意見を押し付ける=自分を客観視出来ない人達にどれだけ効果があるのかは分からないが
    (そもそもこれでは、最強という言葉の定義自体があやふやであることも考えてほしい)。
    • 当然ながら、武器種にはそれぞれ長所、短所、各モンスターとの相性があり、
      比べる項目とモンスターを指定しない限り、武器種間に上下関係が発生する事は無い。
      自分の好きな、もしくは得意な武器種でゲームを楽しむべきである。
  • また、掲示板の各武器種スレにもテンプレとして張られる事がある。
    同じ武器種でもやはり最強議論が発生し、荒れる事があるからである。
    • 同じ武器種で比べた場合、確かに上位互換や完全上位互換といった上下関係は存在する。
      しかし重要項目に明確な差があるなど、余程の事が無い限り大した差は発生しない。
      自分の好きな、もしくは思い入れのある武器で挑むのが推奨されるべきである。
  • ただ、以上の話は全て議論とソロに限った話であり、PT時はそうもいかない。
    武器種指定部屋で指定を無視するなんて言語道断。
    こんな事をしておきながら上記の言葉を出そうものならフルボッコ確定である。
  • 要するに人に必要分を超えた迷惑をかけない範囲で自由に楽しもうという事。
    ゲームとは娯楽、つまり自分も仲間も楽しい事が最重要なので、
    自由を行使する側もされる側も、節度を守って楽しくプレイ出来る様に心掛けよう。
  • そしてたまには食わず嫌いならぬ触らず嫌いをせずに別の武器を使ってみよう。
    武器が違えばまた違った楽しさが見えてくる。
  • ちなみにとあるG級イベントクエストでこの言葉をやり過ぎなレベルで体現した猛者達がいる。
    最高の武器防具神おまでガチガチに整えた装備で挑んでも時間切れ3乙報告が後を絶たない一方で、
    パンツ一丁下位武器でクエストクリアしていく彼らを見ると武器だけが全てではないことを我々に教えてくれる。
    ここまで来ると「人って何だろう」という哲学的な疑問を抱かずにはいられないが。
  • 弱い武器とわかりながら使うことは基本的には自己満足でしかないことは留意したい。
    弱い武器を使う自分を誇示したり、逆に強い武器を使う人間を武器の性能に依存しているだけと主張するのは
    いらぬ争いを生む。
    とはいえ、強いということは単純な攻撃力の大小だけではない。
    被弾を減らすために攻撃力は低くなるもののスキル自由度の高い武器を使い、
    回避性能などのスキルを採用するというのも、時には狩猟時間の短縮に結び付くのも事実。
    そのような、多様な武器の特徴を活かし、自分にあった強さの価値を追求していきたいものである。
  • 弱いとみなされていた武器が研究の末強い武器だった、なんてことはよくある話である。
    これは弱い武器である、これは強い武器である、運用が間違えているから地雷だ
    というのは自分が正しいと思いこんでいるにすぎない場合もある。
    このゲームはアクションゲームであり、一人一人に戦いやすい位置取りがあり、戦いやすい戦い方がある。
    数値化できない要素があるため、同じ武器とスキルでも使う人間が違うと結果が違うというのは日常茶飯事。
    他人の防具をのぞき見て、これはおかしいと思う前にどうしてそういう運用になったのか
    考えてみると新たな発見が生まれることもある。
    何なら失礼のないように訊いてみるのもいいだろう。訊き出せたなら納得の理由があるかもしれない。
    • 世間の性能評価は度外視して見た目やギミックが好きだから使い続けているうちに、
      その武器に見合った独自の戦い方や立ち回り、スキル構成などを自分流に新発見すると言うのは
      侭、良くある話である。
      そして、そうした試行錯誤や修練の蓄積は全体的なプレイアブル・スキルや知識をも底上げして
      将来的には、どの武器を使っても(技術と知識によって)好戦できる真のハンターとして成長する事も日常茶飯事である。

余談

  • この言葉が張られる時は、一緒にナナ・テスカトリやロアルドロスなどの
    デフォルメAAが張られる事もある。結構カワイイ。
    ○○○                                ______ ______
  ○ ・ω・ ○ つよいぶき よわいぶき そんなのひとのかって \ ∨ /
   ○○○   ほんとうにつよい はんたーなら          <o゚ω゚o>
  .<(,_uuノ   じぶんのすきなぶきで かてるようになるべき   .c(,_uuノ
  • この言葉の元ネタ自体は、モンハンの開発がまだ始まってすらいない1999年からある。
    早い話が、この台詞は『ポケットモンスター』シリーズのメインシリーズ第2作及びそのリメイク版の登場人物である
    カリンの有名なセリフである。
    なお原文の終わりはこの記事とは少々異なり「かてるように がんばるべき」である。
    • では、元セリフの発言者たるカリンの(ポケモン世界での)実力はどうなのかと言えば
      上記の登場作品に於けるジョウト四天王*1のラストとして君臨し、
      ゲーム全体で言えばラスボス前の最後の中ボスでもある事から、実力は折り紙付きである。
      作品内の地位のみならず、実際の戦闘能力も立場に見合う本物でありプレイヤーから高評されている。
      当時のポケモンは「素早さの高い個体が、攻撃力(特殊攻撃力)の高い一撃で仕留める」のが主流で
      その風潮がマンネリ化して戦略や戦術のパターン化が疑問視されていた時流に反して
      「麻痺、混乱、回避、回復などで相手のペースを崩す」と言った間接補助戦略で
      ハイスピード&ハイパワーの一辺倒な戦術を軽くあしらい、そう簡単には勝たせなかった。
      彼女の戦術スタンスは、ポケモンバトルに於ける間接効果や補助の重要性を強烈に世に示し、
      後の作品の戦略性の多様化を広げる存在として、大きく貢献した。
      作中のセリフが作品の枠すら超えて伝説的に語り継がれるのもこうした相応の理由があり、
      攻撃力、属性値、会心率などの数値が高い武器で殴っているだけでは勝てないと言う視点は
      『モンスターハンター』のプレイヤーにも共感を得られる論点であろう。
    • 元ネタの方でも、強さ議論が行き過ぎて最強クラスでないポケモンを使うプレイヤーを
      存在ごと否定するような論調まで散見される事があったため、この言葉は重宝されている。
      特に、客観的に弱いとされるマイナーなポケモンが好きなプレイヤーにとってはまさに福音ですらある。
      • ただ、ネットが普及した時期にマイナーなポケモンで最強クラスのポケモンを揃えたパーティを撃破する
        といった趣旨の動画が人気を博したこともあり、
        曲解して『弱いポケモンで勝つ事こそが正しい』とするプレイヤーも散見され、
        この言葉を唱えながら、強いポケモンや戦術を使うプレイヤーを批判する例もみられる
        悪質な場合には、一般に強いとされるポケモンがキャラクターとして好きという意見を一切認めず
        強いから大して好きでもないのに使っている、と決めつけて人格否定すら行う場合もある。
        もっとも、こうしたプレイヤーは前述の弱いポケモンを否定する相と同様、
        基本的に多くのプレイヤーから批判される傾向にあるのだが。
        どこでも事情は同じである。
      • モンハンも強い武器弱い武器が存在するゲームではあるが、事情は一から十まで同じではない。
        ポケモンは対戦ゲームであり、(チーム戦でもない限り)あえて趣味に走った結果は自分にしか影響しないが、
        モンハンは協力ゲームなので、武器選択でベストを尽くさなかった結果が他人にも影響する。
        そのため、実際のゲームのプレイでこの言葉に従っても、味方の批判を受けやすい。
        一方で、ターン制のコマンドバトルを繰り広げるポケモンと比べるとモンハンはリアルタイムかつ緻密な操作による影響力が強く、
        腕さえあればこの言葉を体現する余地はいくらでもあるといえよう*2
        なお、ポケモン側でも育成や読み合い次第では、弱い(とされる)ポケモンを使っても勝つことが不可能ではなく、
        なかにはレベルが低いまま使っても勝つプレイヤーがいないわけではない。
        そして、そのようなプレイヤーにより新しい価値が見出されるという側面も確かに存在する。
      • 一方、当のポケモンにおいても後の作品にて、
        「本当に強いトレーナーならば好きなポケモンではなく、
        勝てるポケモンを選ぶ覚悟が必要になるときもあるだろう」
        という、真逆と言っても過言ではない発言をするNPCが登場している。
        いくら好きであろうとさびた武器黒曜石を砕くのが無謀であるように、
        どう頑張ったところで最低限の強さは必要なのだ。
        まあ下位武器で粉砕した怪物ならいるのだが
  • また、メインシリーズにおいてはバランスブレイカーないし
    その逆の弱すぎたような要素は基本的に次回作以降で調整されている。
    結果、「数作品に渡って君臨し続けてしまう強武器種(ないしその逆の弱武器種)」
    というものはあまり発生せず、調整を放棄しない姿勢が見えるのは幸いと言えるか。
    裏を返せば現在に至るまで未だに調整が続き武器種間のバランスが安定しないため、
    結局幸いとは言えないかもしれない

    尤も、1000体近くいるポケモン全てを同等の性能に調整しろというのは流石に無理がある話ではあるし、
    それ以下の数しかないモンハンですら調整がうまくいっていない方が多いのも事実である。
    …なんて事を言ってたら無情にも遂にポケモンの方でリストラが発生してしまったのだが。
  • 余談だが、上述の元ネタが出てくる「リメイク版」はMH3の約1ヶ月後の発売だったのに、
    そのタイトルはMHP2で称号に出来たりする。
    さらに余談だが、その「リメイク版」のタイトルの一部は、
    リオ夫妻の亜種と希少種の装備名に使われている。
    偶然ではあろうが、中々奇妙な一致である。

関連項目

武器
モンスター/ロアルドロス
モンスター/ナナ・テスカトリ


*1 厳密にはジョウトではなくカントーだが、便宜上このように表記する。
*2 勘違いされないように補足しておくと、ポケモンはポケモンで育成や読み合いといった面でプレイヤースキルが大きく関わる。難易度を比較するものでは無いということは留意してほしい。