MH4, MH4Gの舞台になる地域の内、
ドンドルマやシュレイド地方など旧シリーズの地方を除外した地域を便宜的に総称したもの。
公式の用語及びカテゴライズではない。
目次
概要
- まずこの記事を読む前に、モンハン用語カテゴリ配下の「新大陸」と「旧大陸」の記事を読んでいただくことを奨める。
バルバレギルド管轄地域という用語を語る上で、
この2つの用語の経緯を理解していただくのが必要不可欠だからである。
- MH4までのMH関連コミュニティでは、
「MHP2Gまでの舞台、狩猟地、モンスター=旧大陸(のもの)」、
「MH3以降の舞台、狩猟地、モンスター=新大陸(のもの)」というのが、半ば公式設定のように定着していた。
だがMH4ではMHP2Gまでのモンスター、つまり旧大陸のモンスターが多数復活し、
いわゆる新大陸準拠の複雑な動きをするようになった。
一方で新大陸のモンスターも複数登場し、両者との共演が実現することになった。
そしてナグリ村、チコ村、シナト村など、新たな村が登場し、
MH4で更なる世界観の広がりを見せることになった訳である。
そしてこれによって、当時のプレイヤーには次のような疑問が浮かぶことになった。
「MH4の舞台は新大陸なのか? それとも旧大陸なのか?」と。
- MH4系列の舞台において公式設定では「新大陸」「旧大陸」という区分はない*1ため、
この議論に決着が付くことはなかったのだが、MH4の拠点であるバルバレが
「キャラバンの大部隊で様々な拠点を移動しながら、各地でモンスターの狩猟を行う」
という設定である事から、MH4の舞台は
「バルバレのハンターズギルドが管轄する、旧大陸でも新大陸でもない地域ではないか?」
という意見が出るようになった。
そのため、公式で同作の舞台である、おそらくは第3の「大陸」の設定が明かされるまで、
暫定的に「バルバレギルド管轄地域」と称する動きが起こることとなる。- 新旧大陸の記事にある通り、この用語は地域を示すだけにとどまらず、
MHP2G以前とMH3以降のゲーム環境の大きな違いを説明するための用語でもあった。
そのため、「旧大陸である」というのであればMHP2G以前のゲーム内設定が欠かせず、
「新大陸である」というならMHP2G以前のモンスターが多数登場し、
一方で海竜種などが登場しないのは妙だという話になってしまう。
従って「どちらでもない第三の地域」であるとするしかなかったと言える。
- 新旧大陸の記事にある通り、この用語は地域を示すだけにとどまらず、
- ところが、MH4Gで「ドンドルマ」という旧大陸の代表的な拠点と、
旧砂漠という同じく旧大陸の狩猟地が舞台になることが判明。
ドンドルマにはハンターズギルドがあるため「バルバレギルド管轄地域」に含めるわけにもいかず、
時期を同じくして新旧大陸設定そのものの存在に疑問符を唱える声が浮上することになった。
結果的には新大陸の記事にある通り「新旧大陸による呼び分け」そのものが間違いである事が明瞭になり、
バルバレギルド管轄地域とはすなわち従来(シリーズ初期から存在する設定)の
「大陸」に他ならない事が示されることになった。- MH4の時点でも、シュレイド城に根城を構えるミラボレアスの依頼が舞い込んでいる時点で
「管轄地域」の一部に「旧大陸」が含まれていることは判明していたのだが、
上述したように「(新旧)大陸」はゲーム環境の違いを説明するためのものであり、
シュレイド城とミラボレアスはストーリーには直接絡まないため、
単なるファンサービスの一環と見られていた。
一方ドンドルマは思いっきりストーリーに絡むため、看過できなくなったのである。
- MH4(G)で登場する舞台の位置情報は正確には明かされていないが、
MH4Gのワールドマップを見てみると、シナト村(シキ国)とドンドルマの位置関係は
大全で既に明かされている「大陸」のマップのそれと概ね一致することが分かる。
他にも火山地方であるナグリ村の位置はドンドルマの南東に位置しているが、
これは「大陸」の活火山地帯であるエルデ地方に丁度一致しており、やはり矛盾はない。
また、ワールドマップから推測されるMH4(G)時点でのバルバレの大まかな位置は、
ドンドルマの東方、いわゆる広大な「大陸」のど真ん中となっている。
かつてハンター大全に掲載されていた大陸地図においてもこの位置は空白地帯となっており、
こちらの位置関係も矛盾はない。
恐らく、昔から設定されている「大陸」を股にかけているのがバルバレであるという事なのだろう。
- MH4の時点でも、シュレイド城に根城を構えるミラボレアスの依頼が舞い込んでいる時点で
- MHXにおいてはMH4(G)からの続投モンスター及び狩猟地が多数存在する一方、
MHP2G以前、つまり「旧大陸」と称されていたフィールドが狩猟地として複数復活。
MHXのストーリーにおいては主人公が飛行船を利用して各地に赴くという設定でこそあるものの、
そもそもどのギルドに所属するハンターかすら明らかにされていないため、
○○ギルド管轄地域という名称は使えなかった。
そしてこの頃になると上記の認識が浸透してきたこともあるのか、
「どの大陸なのか」という論議が起こることはなくなった。
それに伴い、バルバレギルド管轄地域という用語も現在では殆ど使われなくなっており、
何らかの理由でMH4(G)の舞台を総称する必要がある場合には、
単に作品名もしくはバルバレとだけ記載されることが多い。
バルバレギルド管轄地域の設定
- 上述したように、バルバレギルド管轄地域自体があくまでユーザーの独自考察であるので、
以下の設定もそれに近い部分があるので注意。
MH4Gにおけるドンドルマギルドについても、MH4Gの舞台であるが故に以下の設定が含まれると考えればよいが、
非常にややこしくなるためここではMH4時点のものに限定して記述する。
新旧大陸表現についても、当時のカテゴライズのまま記述している。
- バルバレギルド管轄地域には、
いわゆる「新大陸」にも「旧大陸」にも生息が確認されていなかった新たな種族である、
蛇竜種、両生種、鋏角種が生息している。
また、同地域には新大陸のモンスターと旧大陸のモンスターが共存しており、
旧大陸で確認されていたモンスターについては、それまで確認されなかった行動を取る事が分かっている。
また、この地域に生息していた蛇竜種が発見されたことにより、
これまで飛竜種にカテゴライズされていたガブラスの分類が見直され、蛇竜種に認定された。- ただし、バルバレギルド管轄地域には、旧大陸に生息する甲殻種と、
新大陸に広く分布する海竜種の存在は確認されていない。
また、新旧両方の大陸で確認されていた、角竜ディアブロスについても発見されていない。
- ただし、バルバレギルド管轄地域には、旧大陸に生息する甲殻種と、
- 同ギルド管轄地域の1つであるシナト村はシキ国にある。
シキ国は旧大陸の中に存在するが、これまで狩猟地として開拓はされてこなかった。
この地でも、新大陸にのみ生息するモンスターが複数確認されている他、
旧大陸のモンスターも、従来確認されていなかった行動を取る。
- なお、様々な場所を移動するというキャラバンの特徴から新大陸旧大陸ともに交流の経路は発達しており、
我らの団の竜人商人の下には様々な地域からモンスターの素材が集められている。
他にもポッケ村、モガの村、ココット村、ドンドルマとも交流があり、アイテム素材を取引出来る。
余談
- バルバレギルド管轄地域は上述したようにあくまで暫定的な俗称であり、
普及する前に「新大陸と旧大陸の存在そのもの」についての検証が進んだことから、
この呼び方は殆ど普及していない。