モンハン用語/ラオキリン

Last-modified: 2023-10-31 (火) 20:32:44

フロンティア運営初期に何かの間違いによって誕生、猛威を振るいまくったという伝説のモンスター。
多くのハンターを闇に葬り、畏怖の対象となったと言う…

目次

概要

  • ここまで書くと強大な古龍を想像するかもしれないが、名前からお察しの通り正体はキリンである。
    もちろんただのキリンではない。
    ラオシャンロン並みの莫大な体力を持ったキリンであった。
    • 調整方針として、4人プレイを前提に全体的に体力高めの傾向だった初期MHFであるが、
      中でもキリンに関しては多くのプレイヤーが違和感を抱いた。
      というのは、4人で攻撃し続けても一向に倒れる気配がなく、長期戦で疲労したハンターを
      雷で葬っていくという恐るべきモンスターだったからである。
    • その後、『シーズン1.5』にてフロンティアの世界を統率する神の手によって弱体化、現在のキリンの強さとなった。
      もしかしたら剛種キリンや特異個体より手強いとも、
      キリンではなく本当の意味での古龍としての生命力だったとも言われている。
  • ステータスの詳細は体力19500~22500、全体防御率0.50~0.55である。
    全体防御率を考慮すると一番弱い個体でも現在の上位ラオシャンロンを上回り
    一番強い個体に遭遇した暁には剛種ラオシャンロン並である。
    こんな体力の持ち主が頭以外まともにダメージが通らない肉質で激しく動き回る
    まさにラオキリンという名にふさわしい異常な体力である。
    攻撃倍率こそ現在のインフレに比べればそれほどでもないが、当時はバケツテンプレ
    最高峰の武器でも武器倍率がせいぜい200ちょいの時代である。
    更にソロでハメを行って一方的に殴れる状況に追い込んでも、
    冗談抜きに討伐まで20分以上もかかる事も多い

    あのハメですら相当時間がかかる事実に、如何に狂いすぎたステータスであるかがうかがえるだろう。
    • ちなみに下位でも体力10000超とあのヴォルガノスよりも高い
      下位武器で挑んだ4人はもれなく地獄を見ただろう。
      余談だが、本家である当時の上位ラオは体力28599、全体防御率0.30で、
      G9現在で言えばあのG級ポボルバルムと同等のステータスである。
      旋律補正を加味してもあのG級ポボルバルムに、シーズン時代の最高峰武器4人で挑めばどうなるか、
      と考えれば嫌でもその狂ったステータスがわかるだろう。
  • そもそも何故このようなとんでもないキリンが登場したのかといえば、初期のMHF独自コンテンツと
    言えるものはヒプノックと樹海の存在のみで、
    他はほぼMH2の使い回し(=HR51以降の要素がまだ存在していなかった)事による。
    MH2の最強モンスター=上位古龍種のため、それらをエンドコンテンツとせざるを得なかったのである。
    現在で言う剛種覇種に相当するポジションと言えば通りが良いだろう。
    • 開発環境も手探り状態で、スタッフも数人という極限状況だったためできることは限られており、
      いわば「時間稼ぎ」のような形にせざるを得ないという事情が存在した。
      サーバー機器に関しても充分なものが確保されていたとは言い辛く、
      バックアップ用・小規模目的用などをかき集める事で無理矢理3サーバー体制を維持していたとされるなど、
      人手も物資も全く足りていなかったのである。
      商業的な事情からサービスインを急がされていたゆえの悲劇であろう
  • 結局このラオキリンはターボテオと同時に2007年11月7日のアップデートで修正され、その姿を消した。
    • 当時のMHFを知る古参プレイヤーの中には上述した情勢と合わせて暗黒期と称したり、
      トラウマと化している者も少なくない。
    • 後のアップデートでもキリンが登場する度にラオキリンの再来を恐れる声が上がっており、
      体力量が上位キリンの10倍近くもあり、睡眠爆殺や睡眠溜め4では爆弾の量・睡眠への耐性から成功が怪しく
      剛キリンで使われる柱ハメも弾丸が足りるかは微妙なところ…という凶悪な仕様から、
      そこに攻撃力や耐性が強化されてしまえば覇種をも凌ぐ凶悪クエになりうると言われている。
      だが、それはそれで戦ってみたくなるのはハンターの性(サガ)なのだろうか
      いずれにせよ、現在はラオキリン復活の兆候は無く、ラオキリンは一種の伝説のような存在となっている。
    • MHF-G10.1ではキリンがG級に登場し、その体力は20000、全体防御率は0.3となっているため、
      文字通りの意味でラオキリンを超える耐久力を有していることになるが、
      ハンター側の戦力が当時とは比べ物にならないほど強化されている事もあり、
      ラオキリンほどの長時間の戦闘を強いられるということはなくなっている。
      勿論、無謀にも上位装備などで挑めば話は別だろうが…
  • 一応、オープンβテスト仕様リストにはしっかりと載っている(サービス終了によりリンク切れのためアーカイブを記載)。
    • 全く関係のない話だが、このページでははっきりと「ミラボレアス」が名前付きで言及されている
      トップシークレットたるミラボレアスが、
      ゲーム外での公式の発表・書籍等で名前付きで記載されるという事例は非常に珍しい。
      と言っても、同仕様リストでは古龍全てのステータスが調整されるという重要な事が報告されており、
      自主規制を護る以上に告知しなければマズい理由があったのだろう。
      それ以降は特に告知しなければマズいという状況でないためか、
      以降のMHFでは、ゲーム外においては名前を出さずぼかした形で言及されている。
  • MHFは月額料金制のゲームである。プレイヤーからすればこうした使い回しによる
    時間稼ぎは嫌でも目につく部分であり、モンスターの体力や攻撃力といった楽にいじれる数値部分だけを
    いじってどうにかしようとする方針に対しては当時多くの批判の声があげられていた。
    • 慢性的な人手不足から、初期MHFではチーターへの対策も後手後手に回っていたという問題もある。
      正規のプレイヤーは金策や、体力攻撃力を水増したモンスターを倒す事に膨大な時間を割いて
      装備を作る必要があった一方で、チートで入手した装備で堂々とオンラインで遊んでいる者がいるなど
      いわゆる「正直者が馬鹿を見る」状態である事に疑問の声も聞かれた。
    • 実の所、キリンの体力がラオシャンロン並であるとし、当初非公表だった数値がすぐに知れ渡ったのも
      画面上にモンスターの体力や各種ステータスを表示するチートツールが当たり前のように出回っており
      そうしたデータがネ実3などのMHFを取り扱う掲示板に投稿されたからという背景事情が存在する。
      オンラインゲームではそうした解析を通して入手したデータを攻略に転用することはままある事だが、
      上述の理由と合わせて「不正にデータを入手しないと効率的に狩れない」のは如何なものかという意見もあった。
  • 5th アニバーサリーブックのMHFの歴史でも、『強すぎる古龍種 ハンター苦難の時代』というコラムで言及がある。
    • 本項で背景事情として述べたサービス初期の混迷した状態も同インタビュー内で言及されており、
      責任者である小野Pへのダメ出しメール専用受信ボックス(通称赤メール)が膨大な数に膨れ上がった事や
      コンテンツを充実させられなかった事で接続者数は右肩下がり、制作チーム内でもお通夜ムードが漂い、
      下手すると2.0を迎えずにサービス終了しかねない勢いだったというかなりのぶっちゃけトークが掲載されている。
      ラオキリンが誕生してしまったのは様々な大人の事情が積み重なった結果だったのである。

関連項目

モンスター/キリン/派生作品
モンスター/ラオシャンロン
モンハン用語/ターボテオ