ハンターの標準装備のひとつ。
若干紛らわしいがハンターナイフや投げナイフとは別物である。
目次
概要 
シリーズ通しての基本 
- ハンターの腰のあたりに納められているナイフで、サイズは片手剣や双剣などよりも一回り小さい。
主にモンスターや倒木などから素材を剥ぎ取る際に取り出して用いる。
剥ぎ取りモーションの際、手元に一瞬だけ表示される刃物がそれである。
- 一見するとただのナイフかと思いきや、
実は紫ゲージや空色ゲージの武器など屁でもないレベルの規格外な斬れ味を誇り、
ほとんど岩石に近いバサルモスの外殻や、何層にも鉱石を塗り固めたウラガンキンの顎、
尋常ではない強度を持つキリンの毛皮などですら何事もなくサクサクと剥ぎ取ってしまう。
この一見するとシュールでしかない光景から、長い間「武器として使えば最強じゃね?」と言われ続けて来た。
- ただし、基本的に動かなくなったモンスターの身体を解体し、素材を剥ぎ取るための刃物なので、
大型モンスターとの戦闘用に使うには向いていない。
そもそもハンターならば当然対モンスター用に設計された武器を持っているので、
ハンターも狩場で無闇に剥ぎ取りナイフを抜刀したり、振り回したりはしない。- ノベル版の設定では「モンスターの鱗の隙間に刃を差し込んでいるため剥ぎ取れる」という扱いで、
斬れ味が優れているというよりも、刃物としての使い方の問題のようだ。
逆に言えば、鱗や甲殻に真正面から叩き付けるような使い方は想定されていない。
鋭利さを引き出す為のデリケートな造りなので、
生きているモンスターを無闇に斬り付けると簡単に折れてしまうらしい。
よって如何なる状況であっても戦闘用の武器として用いる事は絶対に不可能である
…はずだった。
- ノベル版の設定では「モンスターの鱗の隙間に刃を差し込んでいるため剥ぎ取れる」という扱いで、
MH4 
- そんな剥ぎ取りナイフだが、ついにMH4で攻撃用として使用可能になった。
モンスターの背中に乗って攻撃を加えたり、崖を登っている最中にモンスターを切りつけたりすることができる。
ケチャワチャやババコンガ、リオレウス程度のモンスターなら分からなくもないが、
強固な甲殻を持つバサルモスやアカムトルムでさえ、弾かれずに滅多刺しにでき、
あまつさえ競り合いに勝てば固定ダメージを与えて部位破壊までできるのだ。- この異常なまでの強度から、バルバレ地方で製作される剥ぎ取りナイフは
他地方のそれと加工法や素材が異なっているのではないかと推測されることもあった。
…が、MHX以降もこの強度は健在のため、やはり元々頑丈で強固な作りだったと考えるのが自然だろう。
あるいは、乱暴に斬り付けているように見えて実際は繊細なナイフ捌きで運用しているのかもしれない。
- この異常なまでの強度から、バルバレ地方で製作される剥ぎ取りナイフは
- なお、壁に張り付いたときに使用できるナイフ攻撃なのだが、
攻撃力は低いがジャンプ攻撃と同じく特殊なダウン属性を蓄積させることができ、
範囲も見た目以上に広いという謎の特徴がある。もちろんはじかれることも一切ない。
とはいえハンターが壁につかまっている時はかなり行動が制限されていて無防備なため、
あまりこのナイフ攻撃に頼りすぎるのは得策ではない。
天井に移動したフルフルや、崖に掴まって休息を取っているアルセルタスを叩き落とす時などに使うといいだろう。
天空山のエリア3では壁登り中のガブラス撃退にも役立つ。
地上戦、空中戦ならぬ壁戦である。- 上手い人だと風圧対策さえすれば、
飛行中のリオス種やクシャルダオラをナイフ攻撃で墜落させることもできるらしい。
難易度が高い上に使いどころも非常に限られるが、ロマンを求めて狙ってみるのも乙なものかもしれない。
「そんなことする前に崖から飛び降りながらジャンプ攻撃当てろ」なんて言われたらそれまでだが。
- 上手い人だと風圧対策さえすれば、
- 特殊ダウン耐性の初期値がたったの5と異常に低いダラ・アマデュラを斬りつけるとたちまち崩れ落ちる。
ただのナイフが一回当たっただけで崩れ落ちるかの蛇王龍の姿はどう考えてもおかしい哀愁を誘う。
弁慶の泣き所のようなものなのだろうか
MH4G 
- MH4Gでは活用方法だけでなく、新しく世界観の方面での設定が追加された。
単にハンターが剥ぎ取りなどに活用するための道具というだけでなく、
ハンターが「自分はハンターである」という証明をするもの、という設定が加わったのである。
この設定はMH4Gのドンドルマでのストーリーで生かされている。
- MH4Gでは上記のバサルモスやアカムトルムとは比べ物にならない硬さを持つ極限モンスターが登場。
紫ゲージ武器はおろか、弾かれ無効を持った攻撃すら弾くという訳のわからない硬さだが、
剥ぎ取りナイフならば抗竜石すら使わずにザクザク刺せるという、次元の違う斬れ味を持つことが判明した。
本当にこのナイフはどういう技術で精製されているのだろうか……
ゲームシステムの都合というツッコミは禁句である
MHX(X) 
- 人間のハンターはMH4系の新機能に準拠しつつも旧作そのままの使い勝手である。
旧作を踏襲する世界観に没頭している内に過去作の感覚を思い出して
剥ぎ取り時の今作の新規挙動に微妙な違和感を覚えるプレイヤーも居るかも知れないが、
それはゲームプレイの体感的問題であり、ナイフそのものの性能は変わっていない。
また、エリアルスタイルの追加などで乗り攻防の使用機会が大幅に増えた。
- なんとアイルーのハンターでも使用可能な事が判明。
ニャンターモードの仕様上、人間のハンターとほぼ同等の行動ができる兼ね合いから
剥ぎ取り、乗り攻防など、人間の持っているそれと同じく脅威的な性能が発揮される。
よくよく見ると、飾り一つ無いただのナイフであるハンターのものと違って
側面が魚のデザインになっている。アイルーらしい可愛らしいデザイン。- オトモ時のアイルーはモンスターの死骸からの剥ぎ取り時には素手であるため、
剥ぎ取りナイフを用いるのはニャンターとして活動中の時だけらしい。
「自分は(人間のハンターと同等に認められた)ニャンターである」と言う証明なのか、
MH4Gで垣間見られたドラマツルギーは語られないため、詳しい事情は解からない。 - システム的にはアイルー自身のモーション挙動がもっさりしているため
人間ほど迅速に扱う事はできないらしく、やや行動スピードは遅くなり、
剥ぎ取りにもたついたり、乗り攻防でやや不利になったりと言った注意点がある。
- オトモ時のアイルーはモンスターの死骸からの剥ぎ取り時には素手であるため、
MHW(:I) 
- 当然続投。新大陸が舞台のMHWorldにおいても最強の斬れ味を持っていることに変わりはなく、
岩石や骨、鋼鉄をもサクサクと滅多刺しにできる。
今までの剥ぎ取りや乗り攻防に加えて、新要素である環境生物や植物の一部で、
ギミックを作動させる際のアクションとして剥ぎ取りナイフで斬りつける動作が見られる。
また、モンスターの痕跡を採取する時にも使われており、
地面や壁にへばり付いた体液・体毛などはこのナイフで掬い取り、サンプル保管用の瓶に移している。
- 過去作のものが観察しにくいため分かりにくいが、デザインが大きく変更された。
過去に「モンハン展」などで展示された剥ぎ取りナイフと比較すると、
以前の作品で用いられたものとは異なるデザインであるようだ。新大陸で改良を重ねた結果だろうか。
新大陸流の剥ぎ取りナイフはどちらかというと山刀に近い大振りな銀色の刀身で、
峰側には大きなガットフック*1を備えているのが判る。
明らかに刺突には向かない解体作業用の造りで、乗り攻防の最中もこれを引っ掻けることなく
ザクザクと突き刺しまくれるハンターは、やはり絶妙な力加減を体得しているのだろう。- ベースキャンプ内の休息モーションとして、ハンターがこの剥ぎ取りナイフを研ぐ仕草を見せる事がある。
このモーションで研いでるのが刃先ではなく刀身部分。そしてデリケートなはずなのに意外と研ぎ方が雑。
やはり斬れ味は損なわれていないということなのか…
どんな素材も剥ぎ取れる斬れ味はハンターの手によって保たれているようだ。
今までは剥ぎ取りの一瞬だけしか拝めなかった剥ぎ取りナイフだが、
この仕草の間はプレイヤーがゆっくり鑑賞できる貴重な機会となっている。 - BCに居る相棒の編纂者は、一定の範囲にハンターが居ない場合様々な行動を取るが、
それの一つの"携帯食料の焼き加減を見る動作"で剥ぎ取りナイフと思われる物を取り出している。
- ベースキャンプ内の休息モーションとして、ハンターがこの剥ぎ取りナイフを研ぐ仕草を見せる事がある。
- ハンターに限らず様々な調査員の普遍的なツールであるらしく、
アステラ内では剥ぎ取りナイフと思しき形状のナイフで皮をなめしている調査員もいる。
ハンターのそれより更に小さいナイフで牙、もしくは爪を削っている調査員もおり、
個々に合わせた様々なサイズのナイフが製作・支給されている様だ。
- MHW:Iではデジタルデラックス版(および同内容のDLC)において、
この剥ぎ取りナイフを振り回してポーズをきめる追加ジェスチャー「剣さばき」が追加。
特に攻撃判定等はないが、割とかっこいいポーズなのでスクショ映えする上、
剥ぎ取りナイフを出した状態で固定してくれるので見た目の観察にもってこいである。
- 映画『モンスターハンター』とのコラボクエストにおいて操作するアルテミスは、
なんと骨製の剣1本に剥ぎ取りナイフを合わせて双剣にして使っている。
今までにもハンターは乗り攻撃や壁張り付き中の攻撃には使用していたものの、
メインの武器として扱うという事例は存在していなかった(せいぜい下記の矢斬りの代役止まり)。
それら補助としての攻撃に留まらずメイン武器(の片割れ)として扱うのは彼女が初めて。
即席の双剣とのことで彼女自身意図していなかったのかもしれないが、
さすがは異世界のレンジャー、咄嗟の対応力の賜物というべき事例なのかもしれない。- なお、この武器に関しては生産はおろか武器の重ね着も使用できない。
そのためコラボクエスト限定となっており、ハンター自身が使うことはできない。
ハンターにとっては大事な仕事道具ゆえ、そのような使い方は出来ないのだろうか…。
- なお、この武器に関しては生産はおろか武器の重ね着も使用できない。
MHR(:S) 
- MHRiseで再びデザイン変更が行われた。
MHXX以前やMHWorldのものとは毛色が異なり、幅広のナタや文化包丁を思わせる和風な短刀となった。
柄に紐のような飾りが付いているのも特徴。
カムラの里の独自の文化を反映しての変更だろうか?
- その一方で、攻撃手段として剥ぎ取りナイフを用いることが無くなってしまった。
今作は乗り状態が操竜に替わっているうえに、ツタ登り中に攻撃ができなくなっている。- また痕跡もなく、ベースキャンプで暇つぶしに研ぐものも投げクナイに変わったことに伴い、
狩猟中でナイフを扱う場面は剥ぎ取りと一部の環境生物を起動する時しかない。
- また痕跡もなく、ベースキャンプで暇つぶしに研ぐものも投げクナイに変わったことに伴い、
- MHR:SではMR以降は舞台が西洋風の文化の土地に変わるが、
主人公が続投する関係かデザインや用途などに変更はない。
また、剥ぎ取りナイフを用いるジェスチャーとして「剣さばき*2」と「鼓舞する」が追加されたため、
じっくり観察したい場合にはもってこいである。
MHF 
- メインシリーズでの攻撃転用に続く形で、MHFでも剥ぎ取りナイフが攻撃に使用されることとなった。
それも秘伝開眼奥義という、秘伝書を極めた者のみが扱える奥義として、である。
さらに、派生作品だけあってか先に攻撃転用していたメインシリーズよりも使い方が凄まじく、
力を溜めて地面に思いっ切り叩きつけ、あろうことか地割れまで引き起こす。
しかしながら、この技を会得するためには最低でも1武器種の秘伝書をGSR999まで上げなければならない上、
使用できるのも1日1回のみという厳しい制約が課される。
もしかすると剥ぎ取りナイフを傷めつけ過ぎないための制約なのだろうか?
- また、MHF-G7で追加された超越秘儀の大技である「六華閃舞」についても、
剥ぎ取りナイフと思わしきものが使われている。
こちらは、予めモンスターに蓄積させた属性の力を解放させるトリガーのようなものと思われ、
秘伝開眼奥義ほど無茶な使い方ではないのだろうが…
- そしてMHF-G10下のとあるイベント武器は、
いわゆる矢斬りアクションをこの剥ぎ取りナイフを使って行う。
メインシリーズでは上記の乗り攻撃があるが、MHFにおいて
剥ぎ取りナイフでモンスターを「斬りつける」というのはこれが初めてとなる。
MHXR 
- MHXRでは剥ぎ取りシステムが存在しないが、
ストーリー上でこの名前が登場することがある。
それによると(少なくとも同作の舞台となる地域では)ディアブロスの素材を利用して生産されるようである。
これだったら使い手次第では地割れを起こしてもおかしくはない…かもしれない
- Ver7.7にて実装された「秘技」の一つ、「いなしの構え」は剥ぎ取りナイフを構えて攻撃をいなす体勢を取る。
そのため本来の用途であるはずの剥ぎ取りには(ゲーム中では)全く用いられないのに秘技で使われるという、
実に奇妙な絵面が展開されている。
また、「秘技」のCGイラストも剥ぎ取りナイフを掲げたハンターとなっている。
MHNow 
- 本作にも剥ぎ取りシステムは無いが、代わりにアイテムとして「特製剥ぎ取りナイフ」が登場。
大型モンスター討伐後のハントレポート画面で使用することで、
貰える基本報酬と部位破壊報酬の量が2倍に増えるという効果となっている。
よくある「報酬の枠数を増やす」のではなく「報酬そのものが2倍に増える」ため、
上手く使えば大量の素材が手に入る嬉しい存在である。- 特製剥ぎ取りナイフはアプリの事前登録特典として3つが配布されていた他、
課金で購入できるアイテムパックの中に入っている事もあるが、入手可能数は非常に少ない。
剥ぎ取りナイフの代わりに300ジェムでも報酬は増やせるが、そのジェムも基本的に課金アイテムとなるので、
どちらにしても報酬を増やすタイミングはよく見極めたいところ。- ちなみに事前登録特典確定のポスト/ツイート
にもあるのだが、
特製剥ぎ取りナイフは当初「報酬2倍チケット」という、味気無いシンプルな名称だったようだ。
変更前の方が役割は分かりやすかったが、
やはり剥ぎ取りナイフという名称の方がモンハンの世界観にもマッチしていると言える。
- ちなみに事前登録特典確定のポスト/ツイート
- 特製剥ぎ取りナイフはアプリの事前登録特典として3つが配布されていた他、
余談 
- 多くの腰防具をズームで観察すると、これと思われるナイフが見て取れる。
…が、一部の装備は2本あったり、逆に1本もなかったり、異様にでかかったり、そもそもナイフじゃなかったり。
それでも剥ぎ取る際にはどこからともなく、同じナイフが出現する。不思議な話である。
MHWorldではインナー装備含め、導蟲と共に常に携行し、きちんと描写されている。
ちなみに腰装備を使っていない場合はこの二つを収めたツールベルトを装備している。
相棒の編纂者はどこからともなく取り出すがそこはご愛嬌。
- 現実世界の狩りにおいても、この手のナイフは必要不可欠なものとなっている。
所謂狩猟用ナイフと呼ばれるもので、獲物の解体はもちろん、
銃による傷や罠で動きを止めた獲物にとどめを刺す目的でも使われる頑丈なものである。- マタギが使用する袋ナガサ
という狩猟ナイフは、
柄の部分が筒状になっていて、丈夫な木の枝を差し込む事で即席の槍として使用できる。
これはメインの武器としてではなく、猟銃などが使えない場合の緊急時や、
罠にかかった獲物に近づかずとどめを刺す道具として使う。 - MHシリーズでモンスターを討伐した場合とどめとなるのはその最後に当たった攻撃という事になるが、
MHFの2018年エイプリルフールクエストにおいてはクエスト失敗時の演出において
こちらの形と思しき演出が登場している。
- マタギが使用する袋ナガサ
- 初心者に多いが、ハンターナイフとこの剥ぎ取りナイフが混同されることがよくある。
現実の狩猟用ナイフはハンターナイフと呼ばれることもあるため猶更紛らわしい。
基本的にモンスターの剥ぎ取り専用として用いられている剥ぎ取りナイフと違い、
ハンターナイフはれっきとした片手剣であるため、
両者は根本的に全く別の物である。
- MHSTなど、主人公がハンターではない作品では使われている描写がない。
しかし素材に関しては問題なく手に入れることができたりする。
この場合は一体どのようにして素材を入手しているんだろうか?
手でちぎっているのだろうか?
画像などでは小さいナイフを携行しているのが確認できるので、
きっとプレイヤーの知らないところで剥ぎ取っているのだろう。
関連項目 
システム/アイテムポーチ - 同じくハンターの標準装備の1つ。
システム/剥ぎ取り
武器/ハンターナイフ - 剥ぎ取りナイフと名前を混同されやすいが片手剣、武器である
アイテム/投げナイフ - 投げる方の小型ナイフ