MHFにおいて、一部のガンランス使いが日々鍛錬を行っている技。
これぞ究極のロマン技と言っても過言ではない上級テクニックである。「浪漫ノ型」の一つ。
「竜撃回避」「爆竜回避」「連撃回避」などの用語も砲撃回避の一種を指す。
MHFのガンランスのMADムービーでも多用されているテクニックであり、その内容の理解にも必要な知識である。
目次
概要
- ガンランスでの立ち回りと言えば、
『モンスターの隙に攻め込みつつ、大きな動作の際に竜撃砲を撃ちこむ』
というものだっただろうが、このテクニックはそのような次元を遥かに超えている。
モンスターの攻撃を回避してから砲撃、ではなく、
砲撃によってモンスターの攻撃を回避するというもの。
回避と攻撃を同時に行えるほか、「大技を砲撃回避→後の隙に突き」と立ち回れるため、DPSの上昇率が凄まじい*1。
この砲撃回避の歴史などは後述する。
- MHFではガンランスの砲撃をモンスターにヒットさせた際、
回避性能スキルなしの回転回避に近い長さの無敵時間が生じる。
それを利用してモンスターの攻撃を回避してしまおうというものである。
他のMHシリーズのガンランスには不可能なテクニックであり、
砲撃回避ができるからMHFで遊んでいるというガンランサーも決して少なくはない。- 稀に、「砲撃回避」という用語を聞き、MHFにおけるガンランスのステップ2段目を想像する者もいるが、
あれは砲撃回避ではなく単なる「排熱ステップ」である。
モンスターが技を繰り出す準備をしているのに悠々と竜撃砲を構え、しかも竜撃砲を撃った後、
当人はモンスターの攻撃を食らっていない、というような場面にこれまで遭遇しなかっただろうか。
もし記憶にあったならば、彼(もしくは彼女)こそが砲撃回避の使い手である。
- 稀に、「砲撃回避」という用語を聞き、MHFにおけるガンランスのステップ2段目を想像する者もいるが、
- "回避性能無しの回転回避"と書くと簡単そうに見えるが、
実際には、砲撃がモンスターにヒットしてから無敵時間が発生するため、
モンスターの攻撃判定のタイミングを熟知し、先行して砲撃のボタン入力をするという高度テクニックとなる。
回転回避やステップでモンスターの攻撃を避けるのが一般的なテクニックになるのは、
ボタンを押した瞬間に無敵時間が発生するためタイミングを計るのが容易だからである。
加えて強調しておくと、「近い」と表現した通りスキルなしの回転回避よりも無敵時間は短い。
- ガンランスの砲撃であればその種類は問わない。
通常型・放射型・拡散型、竜撃砲から必殺技の爆竜轟砲まで全ての砲撃で実現が可能。
もちろん種類ごとに砲撃回避の決めやすさは多少差があり、
前述した通り「モンスターにヒットしてから無敵時間が生じる」ため、
逆に言えばモンスターに当たらなければ全く意味がない。
その点で通常型などより攻撃範囲の広い放射型などのほうが有利ではある。
- また、ヒットしてから無敵時間が生じるというものであるため、
竜撃砲や連撃砲などの連続ヒットする砲撃では無敵時間も相応に長くなる。
竜撃砲が多段ヒットしているということは、MHFに限らず銃槍使いなら多くが知っていることだろう。
つまり竜撃砲であれば、"回避性能無しの回転回避程度 × 最大5回*2"分の無敵時間が発生する。
通常の回避では避けることができない攻撃も、竜撃回避ならば避けられるのである。
何度も言うが、モンスターに当たらなければ砲撃による無敵時間は成立しないため、
竜撃砲も必ず5倍分の無敵時間ではなく、1ヒットしかしなければ1回分の無敵時間しか生じない。
さらに必殺技の爆竜轟砲では竜撃砲の5ヒットから2ヒットに圧縮されているため難易度が高い。- 当然、竜撃砲や爆竜轟砲は予備動作が長い技であるため、
モンスターの技の性質を熟知していなければ決めることはできない。
特に爆竜轟砲は「竜撃砲の準備⇒追加で弾薬装填⇒爆竜轟砲の準備⇒発射」という流れであり、
なおかつ2ヒットしかしないとなれば完璧なタイミングを掴まなければ絶対に成功しない。
しかし、難易度が高いからこそ決められれば爽快かつかっこいいのであり、
爆竜轟砲による砲撃回避、通称"爆竜回避"はまさにロマンの鑑であると言える。
- 当然、竜撃砲や爆竜轟砲は予備動作が長い技であるため、
- ちなみに装填された弾薬を一度にぶちかます技「連撃砲」の種類ごとにも多少差があり、
フルバーストに近い動きの通常型タイプが最も砲撃回避に向いている。
次いで銃槍を振り下ろしつつ2発放つ拡散型タイプが決めやすい。
真横に薙ぎ払いながら放つ放射型タイプは拡散型より決めやすいように思えて、
実は発射のタイミングがほぼ全ての弾で一緒であり、連撃砲のなかでは最も(体感的に)難度が高い。
- 一応付け加えておくと、砲撃回避をする際は自分の画面でモンスターに砲撃がヒットしていればよい。
現在ではエリアホストなどの難しいことを考える必要もない(これについては後述する)。
もちろん、砲撃回避をした際に、エリアホストの画面では実は砲撃は当たっていなかった、
というような場合は当然「モンスターに砲撃のダメージは入っていない」がそれはまた別の話である。
- この砲撃回避のテクニックを活用しやすいモンスターは、
必然的にガンランス使いのなかで良モンスとなりやすい傾向にある。
咆哮の威力が高いが判定時間は短いオルガロン種、
上空に飛翔してから仕掛ける必殺の急降下大放電キックを竜撃砲で迎え撃てるベルキュロス種、
形態変化を幾度も行い、さらに形態変化直後の確定行動を読みやすいミ・ルなどが代表的。
- 興味があればYoutubeなどの動画サイトなどで浪漫ノ型、砲撃回避などと調べればヒットするだろう。
そしてそれを見て自分も砲撃回避をやりたい!と思われたガンランス諸君には、
是非ともMHF-Zの門を叩き、さっそく初期装備にガンランスを選んでもらいたい。- ただし砲撃回避の練習は基本的には必ずソロで行うこと。
失敗して力尽きたらパーティーに迷惑がかかることは避けられない
(パーティー全員が浪漫ノ型の使い手ならば微笑ましく見てくれるかもしれないが)。
- ただし砲撃回避の練習は基本的には必ずソロで行うこと。
- 「言っている意味がまだわからない」という人は、
百聞は一見に如かずということで実際にやってみるのが早い理解に繋がるだろう。
そこでオススメしたいのはオディバトラスの怒り時の砂爆発咆哮である。
あの大咆哮で発生する大爆発は食らえば即死確定と言えるほどの危険行動だが、
ロマンのために、そこで勇気を振り絞って竜撃砲回避に挑戦してもらいたい。- モーションを再確認しておくと、両足で地面を踏みしめて咆哮を放つ攻撃である。
怒り移行時に必ず繰りだし、この攻撃に移る前に身体を黒くして後ずさりするのが予備動作。
なぜ砲撃回避の体験にこんな危険な技をオススメするのかと言えば、
竜撃砲回避のタイミングが極めてわかりやすいからである。
オディバトラスのバインドボイスをガードしたら間髪入れず竜撃砲に移行、これで回避が可能
(このとき竜撃砲のモーションから爆竜轟砲のモーションに派生させないように注意)。
挑戦にはかなり勇気が必要だろうが、この技に関しては
「ガード判定」というタイミングを完璧に教えてくれるものがあるため、
手順通りに竜撃砲のモーションへ移れば確実に成功する。是非お試しあれ。
- モーションを再確認しておくと、両足で地面を踏みしめて咆哮を放つ攻撃である。
- MHF-G7からは竜撃砲や爆竜轟砲のチャージ動作中に強力なガード判定が発生するようになったため、
初心者でもある程度タイミングの失敗を気にせずに狙いやすくなったのも大きな追い風。
余談
- そもそも「なぜ砲撃を当てると無敵時間が発生するのか」という話だが、
この現象、実はもともとはネットワーク上の同期問題から起こるただのバグだったのである。
理論上は大ダメージの竜撃砲と同時に回避ができる、というバランスブレイカーな名目だが、
これを本当に有効に活用することは、全てのガンランス使いに簡単にできることではなく、
ガンランスを極める上でのハイリスクハイリターンな上級テクニックとして、
むしろ銃槍を使う楽しさを盛り上げてくれるものであった。- なお、MHFではバグ(不具合)を利用することは重大な規約違反行為になるが、
当件はゲームプログラムの不具合というよりネットワーク上の同期問題に起因するものであるためか、
手法が編み出され知られるようになったのは初期の頃にもかかわらず、
不具合の一覧に載ることがなかったため、長い間仕様の一つと見做されていた。
- なお、MHFではバグ(不具合)を利用することは重大な規約違反行為になるが、
- 砲撃回避はバグだと言ったが、MHF開発チーム的にはバグは修正されるべき存在で、
大型アップデート「フォワード.5」にて件のネットワーク上の同期問題が解決した際、
砲撃回避というバグを利用したテクニックも消滅した…。
が、ここでガンランスロマン勢が潔く退くはずもなかった。
MHFチームに対し抗議の問い合わせを多数送り付けたことにより事態は急展開。
以下は2012年10月31日における公式のお知らせである。2012年10月17日(水)に実施いたしました大型アップデート
『フォワード.5 “砂漠に浮かぶ紅の楼閣”』以降、
「ガンランス」装備時において、一部挙動が変わっているという
お問い合わせを多数いただいております。調査の結果、クエストに参加したハンターごとにネットワーク上の同期に
問題が出ないよう対処した影響であることが判明いたしました。こちらにつきまして、特定の条件下のハンターの遊びを奪うとの指摘を受け、
2012年10月31日(水)のメンテナンス時において、
『フォワード.5』アップデート前の状態に戻すことを決定いたしました。なお、『MHF-G』では、上記の修正を行なった上で、
全ての武器種において追加・バランス調整を行ないます。その際、一部のアクションについては、特定の条件下のハンターだけではなく、
クエストに参加した全てのハンターに恩恵があるよう変更も行なう予定です。
- このうち、告知の一部の文章に「特定の条件下のハンター」とあるが、
実はフォワード.5まではエリアホストを取得したガンランスハンターにのみ、砲撃回避が可能だった。
(つまりエリアホストを取得しないとそもそも砲撃回避自体が不可能であった。
詳細は上記項目を参照してほしいが、ガンランスがエリアホストを優先的に取得する戦略的意味は、
当時のガンランスの置かれた環境上皆無に等しかったと言っていい)。
- MHF-G1では上記文章の最後にある
「クエストに参加した全てのハンターに恩恵があるよう変更」が実際に行われ、
MHF-G以降はエリアホストか否かに関係なく、
全てのパーティーメンバーが砲撃回避できる(厳密には砲撃によって無敵時間が生じる)ように変更された。
つまりガンランス使いたちの熱意はMHFチームをも動かし、バグすら正式な仕様へと変えさせたのである。- 上述した通りエリアホスト以外でも砲撃回避が可能になったことで、
PT全員が浪漫ノ型を使えるのであれば、例えば皆で仲良く爆竜回避といったスゴ技が可能になったのである。- ちなみにそれ以前はどうしていたかというと、
エリアホストではない(=竜撃砲がモンスターに当たるまでタイムラグが生じる)人は
ホストの画面でちょうどヒットするようにワンテンポ早めの着火を行い、
エリアホストは直接竜撃回避、さらに竜撃回避ができない非ホストたちを吹き飛ばして回避させる、
という高難度のコンビネーションテクニックが用いられていた
(モンスターの攻撃が来る前に吹き飛ばして回避させなければならないので正直ネタの域を出ないが)。
- ちなみにそれ以前はどうしていたかというと、
- 上述した通りエリアホスト以外でも砲撃回避が可能になったことで、
- なお、このテクニックは半ば公式公認となっている。
先でも述べたようにMHF-G7において竜撃砲のチャージ中にガード判定が付与されたが、
たとえばそのアップデート内容の解説では
「砲撃後のヒットストップを利用した回避は、これまで通り行なうことができます」
などと砲撃回避テクニックの存在が公然と言及されている。
- 上でも少し触れたが、砲撃回避はやろうと思えば自分だけでなく、
ついでに味方を吹き飛ばして危険な攻撃から回避させるということもできなくはない。
ただしホストラグの影響で上手く行かないことが殆どな上に、
みだりにPTメンバーを吹き飛ばす行為は褒められたものではないため、
あくまでネタが分かる身内での使用に留めた方がいいだろう。
- ちなみに同じくネットワーク同期問題が原因で発生していた事象として
「大きなヒットストップ発生時に無敵時間が発生する」というものがある。
原理的には砲撃回避と全く同じものであり、故にフォワード.5で一旦調整されたものの元に戻され、
MHF-G1で正式仕様として実装されたという経緯がある
(弓の天ノ型「昇竜弓」でベルキックを回避する、などはこれを利用したテクニックである)。- つまりヒットストップが発生するのであればどんな武器種でも再現は可能である。
モンスターの技と相打ちになるようにこちらの技を当てたらなぜか自分は攻撃を食らわずすり抜けた、
という現象に今まで遭遇したことはないだろうか。
その不可思議な現象の正体も砲撃回避に近い、というよりも、
その原理を利用し狙って発生させるのが砲撃回避や昇竜弓回避であるといっていいだろう。
- つまりヒットストップが発生するのであればどんな武器種でも再現は可能である。
関連項目
武器/ガンランス
モンハン用語/ガンランサー
アクション/砲撃
アクション/竜撃砲
モンハン用語/ロマン砲
モンハン用語/ビン外し - 砲撃回避と同じく、一度は修正されたが要望を受けて仕様として復活した要素。