MH世界で行われているギャンブルの一種。
ハンターが受注するクエストの中には依頼主が賭博を唆すものもある。
概要
- 細かい形式がいくつかあり、ルールは状況によって多少変化する。
最もスタンダードなのが「指定のモンスターをハンターが狩猟できるか否か」、
これに追加ルールとして「指定の素材をハンターが入手できるか」「どれくらいの時間で狩猟できるか」
「何体まで狩猟できるか」などが加わる事もある。
ハンター業が盛んなMH世界だからこそ、このようなギャンブルが通用するのだろう。
- 賭けの対象となるモンスターは、基本的にギルドによって既に狩猟の許可が下りているモンスターである。
そして賭け自体は、そのモンスターの存在がギルドによって確認された時点から行われるらしい。
なお、一定の期間内に指定のクエストに挑むハンターが現れなかった場合、
ハンター側に賭けた者は不戦敗扱いになってしまうケースもある。
- 基本的にハンター側に賭けた者は、
ハンターがモンスターの狩猟を達成できなければ最低限の勝利条件さえ満たされない。
これに素材の確保などの追加ルールが加わると、ハンター側の勝率はさらに下がる。
上述したようにそもそもクエストを受領するハンターが現れず、そのまま敗北というリスクもあり、
自然とオッズはモンスター側に偏りがちらしい。
しかし、ギャンブルにおいて勝率が下がるという事は、払い戻しが大きくなるという事である。
そのため、一攫千金を狙ってハンター側に賭ける者もいないわけではない。
- 中には自ら賭けの対象となったモンスターの狩猟を依頼し、
ハンターを雇って狩猟させるという随分な手段で大勝を狙うギャンブラーもいる。
ただし、クエストを受けたハンターが本当に狩猟を達成できるかはまた別問題。
ハンターズギルドを通じたクエストである以上、ハンターランクなどの条件を満たしてさえいれば
そのクエストは誰でも受注できる。
つまり、まだ対象のモンスターを狩猟できる実力が伴っていないハンターがクエストを受注する可能性もあり、
それは下手をするとハンターと依頼主の共倒れという最悪の結果を招く恐れもある。
たとえ雇ったハンターが狩猟に成功したとしても、素材の確保まで条件に含まれていた場合、
その素材が入手できるかはやはり運によるところも多く、賭けそのものに勝てる保証は無い。
しかも狩猟クエストを達成したハンターには報酬を受け取る権利が発生し、
結果として依頼主は賭けに勝てなかった上にハンターに報酬を払わなければならないというダブルパンチで
かえって傷口を広げる羽目になりかねない。
状況にもよるが、あくまで最後の切り札といったところだろうか。
そもそも分の悪いギャンブルに手を出さないという選択肢を取ってもらえないものか。
余談
- 他のゲームの中にはカジノなどの施設が存在し、
プレイヤーが実際に『賭博』に類するミニゲームを楽しめる作品もあるが
モンスターハンターでは基本的に『賭博』に類するミニゲームの類は存在しない。
依頼文では賭博に関する匂わせ要素があるクエストでも
システムメタの視点から言えば他のクエストと同様の、ごく普通のクエストとなる。
仮に失敗しても特別なペナルティーが掛かる事も無いし、
無事に達成したとしても賭博の勝ちの収益が追加で上乗せされる事も無い。- また、ハンター自身が賭け子(または、胴元)となって
クエストの成否を出汁にした狩猟賭博の様なサブゲームも存在しない。
そもそも素材集めがギャンブルみたいな物ではあるが
- また、ハンター自身が賭け子(または、胴元)となって
- 現実世界の日本においては、基本的に金銭や物品を賭けた賭博行為は「賭博罪」に値する犯罪である。
特に金銭が絡む賭博行為は非常に厳しい取り締まりが行われている。
某TCGでアンティ(賭け)に関するカードが軒並み禁止カード指定なのもこれが理由の一つ。
しかし、競馬、競輪、競艇、オートレースは
「公的機関によって運営される」という条件のもと容認されており、
その特性から「公営ギャンブル」と呼ばれる。
その他、宝くじやパチンコなども、事実上の賭博行為として認識されているが、諸々の事情から取り締まられる事はない。- ちなみに刑法上は「一時の娯楽に供する物」であれば賭けの対象としても罪にはならない。
「一時の娯楽に供する物」という表現は分かりにくいが、
簡単に言えば飲食物やタバコなど、その場ですぐに消費してしまえる物品のことである。
ただし、そういったものでもあまりに高額な代物であれば、その範疇に収まらない場合もあり得るので注意。 - 上述したMH世界のギャンブルが全て公的に認められているのか、
そもそも賭博行為がどの程度まで容認されているのかについては今のところ不明。
しかし、少なくとも現在確認されているものは、ハンターやモンスターが絡んでいるからと言って
すぐさまギルドナイツが出動するほどの緊急性や犯罪性が認められる案件ではないらしい。
と言うよりギャンブル自体、スリルを求めることが多いため
ハンターや地域にとってより危険な状態でこそ賭けの対象とされているのだろう。
それこそ、一触即発だったり既にそうなっている時にこそギャンブラー魂も燃え盛るのだろう。
ギルドにとって彼らは地震に対するナマズみたいなものなのだろうか…?- MH4では実際に非常事態の一種である狂竜ウイルス事件の元凶を
我らの団ハンターが狩れるか否かで料理長と竜人問屋が賭けをしていた。
もっとも、両者とも我らの団ハンターが勝つ方に賭けていたので成立はしなかったが。
ギャンブラーとしての彼らなりに応援していたということにしておこう。
- MH4では実際に非常事態の一種である狂竜ウイルス事件の元凶を
- ちなみに刑法上は「一時の娯楽に供する物」であれば賭けの対象としても罪にはならない。
関連項目
登場人物/怪しげなギャンブラー - この類の賭博の常習者。プレイヤーにMH世界にはこのような娯楽が存在するという事実を知らしめた張本人でもある。
世界観/我らの団 - 上述の通り、賭博に興じる屋台の料理長と竜人商人がメンバーにいる。