世界観/研究基地

Last-modified: 2023-12-29 (金) 07:40:52

目次

概要

  • MHWに登場する拠点。
    元々調査団の飛行船だったのだが、襲撃を受けて大破、船体が斜めになった状態で擱座し
    その形のまま研究者たちが自分たちの住居兼研究施設に作り直したためとても奇妙な構造をしている。
    • 飛行中の襲撃事件で陸珊瑚の台地へと墜落してしまったものの、
      艦首が高所の地面に突き刺さったことが不幸中の幸いとなっており、
      モンスターが徘徊する地表部から離れた位置で基地を築くことに成功している。
      以降は陸珊瑚の台地の調査、および瘴気の谷の観測をメインとして活動している。
    • 上述の経緯から、陸珊瑚の台地側から研究基地を見ることができる。
      初期ベースキャンプの横道の先に研究基地があり、探索時は歩いて帰還可能となっている。
  • MHWおよびMHW:Iの拠点でありながらカタカナの名称が存在しない。
    調査拠点アステラ前線拠点セリエナとは異なり単に「研究基地」としか呼ばれない。
    生態マップなどでも「アステラ」「セリエナ」の表記が多いなか、妙に堅苦しく感じる。
  • 当初は生態マップ上に描かれておらず、ゲーム開始からしばらくは行くことができない。
    クエスト「ゾラ・マグダラオス捕獲作戦」終了後、任務探索をクリアすることで解禁される。
  • 最初の拠点であるアステラには各期団の旗が飾られているのだが、
    1期団、2期団、4期団、5期団の旗はあるものの紫色の3期団の旗だけが見られない。
    一方、研究基地にはこれでもかと3期団の紋章入りの布が張り巡らされている。
    恐らくこれは3期団が新大陸到着直後に後述の所業を敢行した為だろう。
  • MHWではアステラに比べて拠点としての機能があまりにも乏しいという困った点がある。
    クエストカウンター(受付嬢)、物資補給所アイテムボックスオトモ管理オトモダチ探険隊派遣所
    以上がMHW時点での拠点機能の全てである。
    あろうことか食事場すら存在しないため、フィールドに行ってから食事する必要性がある。
    調査資源管理所も存在しないため、バウンティの報告もアステラに行かなければならない。
    他にも「アステラでは出来るが研究基地では行えないこと」が山ほどあるため、
    ストーリークリア以後も拠点として運用するには厳しく、ここを軸に活動するハンターは珍しい状態だった。
    設定的観点から言えば元々ハンターが活動する拠点として作られたわけでは無いので当然ではあるが……。
    • 利点としては「広大なアステラよりコンパクトに作られている」ため機能が集約されている。
      クエストボードは一切ないものの、拠点自体が小さいため全く問題が無く、
      無駄に走り回らなくて済む点はアステラより評価されていた部分である。
      また、描写範囲が限られる分ローディングが短いという評もある。
      受注クエスト読み込み中に食事などができないデメリットも無視できないが
    • 一応アステラとのマッチングの壁は存在しないので、気軽にオンラインプレイは可能。
      ただ研究基地には集会所が存在しないため、それが求められる場面では厳しい。
  • MHW:I*1では拠点機能の見直しが図られた。
    具体的には加工屋、調査資源管理所それぞれの窓口となるNPCが追加されており、
    武具の生産や強化、バウンティの報告や調査クエストの管理ができる施設が追加され、
    元々の惨状からすればかなり利便性が向上している。
    クエスト受注後もできることが増えたため、時間の浪費も減らせるだろう。
    • オトモダチ探検隊は元々研究基地が本部であるので、
      研究基地で出来ないのは植生研究所のケア、食事、生態研究の報告、交易船の来航、マカ錬金でのアイテム合成、
      レイドモンスターのクエスト受注及び参加、
      そしてセリエナで新しくできた観察依頼の達成報告と蒸気機関のゲームか。
      食事は最悪クエストに行った先のベースキャンプで摂れることを考えると、
      残りの7点に気を使わないなら他の拠点よりもローディングが短くて連戦しやすいかもしれない。
    • 反対にウィッチャー3とのコラボ「依頼:古代樹の森の異変調査」では、初回挑戦時はこの研究基地で、ウィッチャーとのイベントを済ませてからの挑戦となる。
    • イベントクエストの依頼文において数々のインスピレーションを発揮している人物がいるが、
      口調から察するにここで加工屋お使いとして滞在している青年であると見られている。

研究基地の変遷

  • 研究基地が築かれた経緯は、3期団の新大陸到着に始まる。
    3期団長は今まで調査の及ばなかった大峡谷の向こう側に興味を持ち、
    着任早々新大陸への航海に用いていた3期団船を気球船に改造
    3期団の研究者の大半を連れて自分たちだけで大峡谷を越えてしまう
    • ちなみに、この大峡谷越えは一度も試飛行せずぶっつけ本番で敢行されている
      しかもハンターを誰一人同乗させずに全く未知の土地に赴くという無茶っぷりである。
    • 飛行船への改造は3期団の期団長と研究班リーダー兄妹のアイディア。
      3期団メンバーが大峡谷越えに賛同する一方、最後まで反対した2期団の技術者が居た。
      彼はこの船の改造を担当した飛行船技師である「気球開発員」で、
      その懸念からか船体を強化していたことが、後の事件での被害を抑える結果となった。
  • その後、大峡谷を超えた途端に当時未知のモンスターだったレイギエナに襲撃され大破。
    しかし学者達は心臓が強いのか暢気なのか、そのまま飛行船を研究施設に改造し、今に至る。
    • 最初の頃は調査団にとって行方不明状態であった("空に消えた3期団"と呼ばれた)のだが、
      大峡谷を一人で越えたフィールドマスターによって発見され、
      その後はフィールドマスター自身が大峡谷の向こう側の調査に興味を持ったこともあり、
      アステラと研究基地はフィールドマスターを通してそれなりにやり取りはあったようである。
    • また、MHW主人公が到達する前に数人のハンターが研究基地へ訪れているとのこと。
      しかし研究基地に留まることはなかったため、この拠点は長らくハンター不在だった
      研究者だけで危険なモンスターが徘徊する台地を調査するのは困難なことであり、
      ましてや下層部の谷に至っては凄腕のハンターでもないと降りれないような道だったため、
      調査活動は限定的であったことが作中で語られている。
  • 遭難したすぐ後の頃、瘴気の谷で瘴気が異常に濃度を増す事態が発生。
    慌てて観測を行ったものの、遭難したてで新大陸の見識もなかったため調査は失敗。
    瘴気の中心にモンスターらしき存在を確認したものの、歯がゆい思いをすることとなる。
    それ以降も谷の観測は続いたものの、20年に渡り同様の現象は確認されなかった。
    • 件の存在が活動を活発化させた時期は古龍渡りの周期と一致している。
      このことは作中でも指摘されているものの、4期団の頃に観測されなかった理由は不明である。
      ただ、4期団が追っていたキリンは消息不明になったとのことで、
      瘴気の谷へと到達していなかった、あるいは人知れず到達していた可能性が考えられる。
  • 転機となったのはそれから20年後の5期団の来訪。
    5期団の調査対象である古龍の移動によって大峡谷に穴ができ、
    フィールドマスター以外の人員も行き来が可能になった。
    更に、自責の念から飛行船の消息不明以降ずっと落ち込んでいた気球開発員の一念発起による改造で
    モンスターの襲撃にもびくともしない飛行船に改造され空飛ぶ研究基地になり
    瘴気の谷の探索を可能にするなどの活躍を見せることとなる。
    ちなみに、飛行船に改造するにあたり内装の作り直しをしなかった(今更不可能であった)ため、
    斜めになった船体のまま空中に浮き上がる奇妙な形の飛行船となった
    • これ以降気球開発員は自信を取り戻し、研究基地に居を移す。
      老いた竜人の学者が多い研究基地内で、男手の技術者として頑張っている模様。
      また、研究基地に居たマカ錬金の研究者がアステラに移る、各種窓口が設置されるなど、
      飛行船に戻ったことで他拠点との人員の行き来がなされるようになった。
    • 研究基地を本格的に拠点として活用できるようになると、
      拠点ごと移動できる利点を生かし、オトモダチ探検隊を派遣可能となる。
      この場で派遣するとオトモや他の部族達が探索に出るムービーが流れる。
      因みに、オンライン状態でプレイしていると研究基地内でふらっとオトモやテトルー等の
      別の種族がおよそ3グループ程に分かれてたむろする様子が確認出来る。
      また、ムービーはないもののアステラ・セリエナでもオトモダチ探険隊が利用可能になる。
    陸珊瑚の台地から見える研究基地の姿もこのストーリー進行に伴なって変化し、
    上空に浮遊し、初期BCに向けて錨を下ろしている姿が多くのエリアから見えるようになっている。
    この状態になっても初期BCから研究基地へ徒歩で帰るルートは健在である。
  • MHW:Iでは、大量に海の方に飛んでいったレイギエナを追跡し、渡りの凍て地を発見するに至る。
    前線拠点の設営にも関わっており、初期段階のセリエナでは上空から錨を下ろす研究基地が見える
    ゲーム内だとあまり確認できないが、研究基地が様々な場所に赴ける描写とも受け取れる。
    • バフバロの討伐までは海路を用いた物資納入が難しかったことが言及されており、
      最序盤に見られる物資は研究基地を用いて運び込んだものと考えられる。
      バフバロを倒したことで航路および運搬経路が確保されたため、研究基地はセリエナを離れている。
  • また、MHW:Iストーリー後半にはメインのストーリーの裏で
    飛行船の限界高度を確かめるためにひたすら高く昇るという無茶をまたもやしでかし、
    薄くなった酸素と意識の中巨大な山のようなものの影を発見し、
    この情報と、飛び去った悉くを殲ぼすネルギガンテの行先を調査することで
    導きの地を発見することとなる。
    3期団無茶しすぎだろ。
  • MHW主人公に対しては「レイギエナによって落とされた」件で、ある種の仲間意識を持って接してくる。
    一方でレイギエナ自体に対する研究基地メンバーの反応はやや意外なものであり、
    怖れや警戒といったものはあるものの、船を落とされた憎しみのようなものは見受けられない。
    3期団メンバーの殆どは竜人族であるためか、「自然の出来事」と捉えているようである。
    • また、主人公たちを救助したフィールドマスター目線で「空から落ちてきた」ため、
      研究基地においても「空から来たハンター」として面白がられている。

退廃的な拠点?

  • 研究基地を率いる3期団の期団長は「匂い」の研究者という側面があり、
    研究基地内では彼女が座る場所の側で大量の香が焚かれている様子がみられる。
    その中でくつろぐ彼女の姿は、悪い言い方をするとアヘン窟のようでもある。
    とはいえこれだけなら単なる言いがかりなのだが……。
  • ストーリーが進むにつれて、秘められた要素が顔を出してくる。

    我々3期団は、皆アレに目がなくてね。
    アレを作るのに、手を貸してほしい。
    …このことは、くれぐれも口外せずに頼む。

  • "アレ"とは食材の酒のことであるが、研究基地の面々は直接言及を避ける。
    さらに「横流し」だのなんだの不穏なワードを口にする学者も。
    MHWではある程度の酒はストーリー進行(食事場の強化)に伴い解禁されていくものの、
    それ以外の大部分の酒には大抵研究基地が絡んでいる*2
    アステラ側では酒絡みの食材依頼はまず発生しない点も合わせて異様である。
    • この性質上、研究基地に赴かないと食材レシピの酒だけがなかなか埋まらない。
      久しぶりに研究基地を訪れたらNPCが口々に"アレ"を求めてくる事態も起きうる。
      その口調も(旧作ほどではないが)普段と違う鬼気迫るものだったりする場合もある。
      MHW時点ではストーリー以外で研究基地に赴く数少ない理由の一つとなりうるものであり、
      研究基地=酒が蔓延している」というイメージを擦り込まれた人も居るようだ。

余談

  • 上述した通り、20年近くフィールドマスターが行き来するだけでアステラとは半分隔絶されたような状況で、
    この間研究基地は生活できていたわけだが、ハンターもいない状態で食料はどうやって確保していたのだろう?
    学者だけに高性能な罠で動物を捕まえたりしていたのだろうか?

関連項目

世界観/新大陸古龍調査団
世界観/アステラ
世界観/セリエナ
世界観/龍識船 - 飛行船の拠点繋がり。
フィールド/陸珊瑚の台地 - 台地側から歩いて帰還できる。
フィールド/瘴気の谷
モンスター/レイギエナ - 撃墜される、谷の調査を邪魔される、追跡調査を行うなど縁の深い飛竜。
モンスター/パオウルムー - 飛行船への再改造時に素材として見出された、気球のような飛竜。


*1 正確にはMHW自体のアップデートVer.10.11
*2 環境生物捕獲の重要バウンティで解禁されるものもある