国家や権力者が所有する「戦う」ための組織。
目次
概要
- 敵対する国や凶悪な犯罪者、大規模な災害、SFなどでは異世界や異星からの侵略者に強大なモンスターなど、
様々なものと戦うための組織。
軍隊は保有する集団や個人の直接的な戦闘力であり、外交能力のひとつと言える。- 現実の近現代なら国際法や戦時条約との兼ね合いで
「軍隊」かどうかを決める基準*1はあるのだが、
周辺国との地政や国内法制に深く関係する組織であり、特性や目的が多様なため、
「どのような規模や装備なら軍隊か」を断言できる絶対的な基準は無い。
大きな国なら警察や国境警備隊として扱われる程度の組織が主力を務める「軍隊」もあれば、
大規模な海軍力を整備し、国際法的には正規軍扱いできるものの
「軍事力ではなく必要最低限の実力」とする日本の自衛隊などの例もある。 - 封建時代日本の僧兵やヨーロッパの教会系騎士団などは宗教団体の組織した軍隊であり、
こうした公的な信託のない武装集団は「私設軍隊」と表現されることもある。
- 現実の近現代なら国際法や戦時条約との兼ね合いで
- 基本的に紛争解決や権利防衛のための最後の手段かつ強制力として整備されるため、
所有する共同体内で最大の武力を持つことになる。
それ故に、他集団との紛争を前提に整備された軍隊が手段として濫用されれば
国家間の武力衝突が起きて大きな犠牲や問題を引き起こすし、組織として統制されていなければ、
武力を背景に共同体の実権を乗っ取ってしまう「クーデター」が起こったりする。
実力組織であるからこそ、その運用や統制に関するルールも強固に作られている場合が多い。- しかし、共同体が武力だけで成り立っている訳では無い以上、
政治的な判断や人手や資金などの現実的な問題で好き放題に軍隊を整備増強できないのも世の常であり、
マフィアや反政府勢力、テロ組織が装甲車や重火器などを手に入れ、
その国の軍隊並に武力を強めて跋扈することもざらにある。
- しかし、共同体が武力だけで成り立っている訳では無い以上、
- 他作品とMHとのコラボレーションに於いても
「正規軍」を始めとして「訓練兵団」「特殊部隊」「民間戦術組織」など多くの組織が名を連ね、
『軍隊』と言う言葉の多様性の広さを物語る面白い側面が見られるので
時間が有れば各コラボの元作品の概要をなぞって見るのも一興だろう。
中でもいちばん軍隊らしい軍隊と言うとギャグ漫画のケロン軍になってしまうのだが…。
- 軍隊では組織的な規律や行動が重視されるため、
隊列を組んで行進する様子や統制された行動を「軍隊」と称することもある。
列を成してジャングルを突き進む姿から「グンタイアリ」と名付けられた蟻などが代表的な例か。
MH世界の軍隊
- ゲーム中ではほとんど描写は無いが、MH世界にも国家や権力者が所有する軍隊がちゃんと存在している。
ハンター業とはほとんど関係が無いので、直接的な接触が皆無なだけである。
なお、最初期の作品ではモンスターの毒を兵器開発に利用するためにギルドに依頼を出したりする例もあった。
近年でも、軍隊の進軍経路確保のためにモンスターの狩猟や捕獲の依頼がギルドに届くケースも見られる。
司令部や権力者などの上層部がどう考えているか直接的な描写はないが、
依頼を出しているということは、ハンターに利用価値を見出だしてはいるようだ。
- 軍制や装備、練度などは明確に描写されていない。
モンハンの世界には、明確な巨大国家として東西シュレイドの2国がよく出てくるが、
これ以外にも数多くの小国家が各地に存在しているため、一言に「軍隊」と言っても
統制された正規の国軍から支配階級の私兵のようなレベルまで、様々な形態があるのかもしれない。
将軍はともかく「騎士」がいるらしいのだが、
この単語は読んで字のごとく、徒歩の足軽などと対比して馬に乗る武士を指したものが源流。
馬や騎兵が殆ど確認できないこの世界で、何を以て「騎士」とするのかは不明である。- なお現代の日本だと、この「騎士」はもっぱら西洋の「Knight」を指す場合が殆どなのだが、
「Knight」は(主に古代~近代ヨーロッパにおける)軍隊の階級や称号と言った意味合いが強く、
本来の「騎士」と異なり、実際に騎兵であるかどうかはあまり関係なかったりするため、
MH世界でも、騎兵ではない戦士を指す称号などとして扱われている可能性はある。
お馴染みギルドナイトの存在からも、「Knight」に近い概念があるのはうかがえよう。
- なお現代の日本だと、この「騎士」はもっぱら西洋の「Knight」を指す場合が殆どなのだが、
- 人々の生活を脅かすモンスターへの対抗策として、軍隊が出動することはままあるらしい。
軍が独力でモンスターを討伐した場合はハンターに依頼が回ってこないし、
プレイヤーが預かり知らぬ所でそういう事が起きているのかもしれないが、
相手は巨体かつ獰猛で屈強なモンスター。大砲を一発直撃させた程度で死んではくれないし、*2
軍隊=火砲を備えた重装備の組織だとも限らない。結果として、手も足も出ずに敗走することもある。
そうなれば、モンスターの脅威を除く為ハンターズギルドに応援を要請、
それを依頼としてギルドが受理し、ハンター(プレイヤー)にクエストとして斡旋される…という流れが、
最近のシリーズで軍隊が出てくる際の定番となっている。- とあるモンスターには、その脅威を排除するために軍隊を幾度となく送られたが、
圧倒的な力によってその誰をも砂に還したという、伝承が残されている。
- とあるモンスターには、その脅威を排除するために軍隊を幾度となく送られたが、
- 軍が自前のハンター、或いはそれに匹敵する人材や部隊を保有していないのは不自然ではある。
個人の武勇で見れば、ハンター並の身体能力や戦闘技術を持つ騎士や兵士が居る可能性はあるが、
そもそも軍隊の基本構成さえ不明な現状だと、そう言った話はとんと聞こえてこない。
一応ロンディーネはそれに近いが、彼女も軍人というよりは女王個人の直属である。
軍事力に専門技能を持つ傭兵や外注を充てる事は古今を問わず珍しくないのだが、*3
それはつまりモンハン世界の国家がモンスター対策に本腰を入れていない(必要性を感じていない)、
もしくは自力でモンスターの脅威に抗しきれないことの現れである。
ハンター大全などの設定では、ハンター達が活動しているエリアはかなりの辺境とされており、
都市部の人間の中にはモンスターの存在を実感する事さえなく一生を終える人も珍しくはないらしいので、
本腰を入れていないタイプの国にとってモンスター対策は政策上さほど重要では無く、
「餅は餅屋」とばかりに民間に丸投げしているのかもしれない。
逆に後者の国家では、自然の脅威であるモンスターに国が対応しきれないという点で、
国民からの支持や支配体制が揺らぐ恐れも出てくる。
かといって放置するわけにもいかず…のように、
ギルドとの関係性やハンターの扱いなどには神経を尖らせているのかもしれない。- 単純な戦闘力ならモンスターにも対抗できるが、兵站や戦略機動性や政治的問題で、
辺境まで送り込む事ができないと考える事もできる。
兵士と装備を長距離移動させるには多くの金や人手や物資がかかるものであり、
近隣国との関係が悪ければおいそれと自国戦力を遠くへやる訳にもいかない。
仮に辺境にある村々やギルドがある程度の自治を行っているなら、
いきなり武力を派遣して摩擦が起きるのも避けたい所だろう。
事実、ハンターズギルドは(調査目的ではあるが)新大陸という全くの未開の土地へと
数十年単位の時間をかけて生活環境を築いているが、
それを国家が強力に援助しているというような描写は全く見られない。 - 時代や地域によっては常日頃からモンスターの脅威と隣り合わせの「火の国」という
不幸な立地のお国も存在している。
常在するハンターのレベルも低く対処が厳しいため、毎度のように国家的危機に陥っているらしいが、
この国も軍隊や兵器をハンターと組み合わせるといった戦術は採っていない。
火の国がどのような形態の国家なのか、どのような軍制を敷いているのかはよく判らない所だが
旧弊的なお国柄をうかがわせる所もあり、そもそも中央集権型の大規模な国軍を整備できていないのかもしれない。
こうなると、国の運営がモンスター対策に左右され、ギルドの政治的影響力が増大してしまう事も考えられる。
ゲームの都合のせいもあろうが何気にモンハン世界の国家の苦労が窺える事例である。 - 中には古龍の出現で国家機能がマヒした*4国もあり、
国民感情なども考えれば、できれば国家が自力でモンスターに対処できるに越した事は無い。*5
それができない、やらない国家的事情という物も、モンハンの世界観を考える上での手がかりになるだろう。 - 忘れられがちではあるが、MH世界におけるハンターというのは対モンスターの専門家であり、
どのモンスターにどういったアイテム、攻撃がどの程度効くのか、あるいは効かないのか、
このモンスターはこういった生態や能力を持っていて、狩猟の際には気をつけなければならない、
といったプレイヤーの視点では当たり前のように持っている知識も、立派な職業上の専門知識である。
現実世界で獣害が発生した際には軍隊や警察ではなく猟友会が対処に当たるのと同じように、
ハンターという専門家とそれを擁するハンターズギルドにモンスターの対処を一任するのは不自然なことではない。
- 単純な戦闘力ならモンスターにも対抗できるが、兵站や戦略機動性や政治的問題で、
- 強大な敵を倒すというのはやはり軍人冥利に尽きる手柄であり、
それを個人もしくは自軍のものとして独占したいという思いを持つ者もいる。
それ故にハンターの存在や介入を快く思わない人物も少なくはないらしい。- 小説版ではハンターの存在をよく思わない王国騎士たちが蜂起し、
ハンターが人間相手に武器を振るうことができないルールを持つのを良いことにミナガルデの街を占拠。
王立武器工匠の力を借りて設計して作られた新型の大砲を用いて、
ラオシャンロンを強引に討伐しようとした。
結果としてミナガルデにはラオシャンロンに加え、リオレウスが大挙して押し寄せる事態になり、
ハンターたちに大砲を破壊されたうえ、酒場を占拠した王国騎士たちも取り押さえられた。
狩猟経験によって得られる知識と装備を駆使し、
少数でハンティングを成功させるハンター達を際立たせるのに丁度いい対比組織でもある。
これは古典的な英雄譚から現代まで、洋の東西を問わず見られる王道的な表現でもあり、
モンハン世界の軍隊もまた、怪獣特撮の防衛隊的な噛ませポジションに収まっている、
ちょっと可哀想な人達だと言える。 - 小説版ではハンターの存在をよく思わない王国騎士たちが蜂起し、
- 一方で、面子などよりも現状打破こそが第一という考えや、ハンターもまた共に戦う仲間という認識を持ち、
積極的に協力体制を築こうとする者もいて、
当初は否定的だったが、ハンターとの共闘を通じて考えが変わってきた人物も登場している。- ただし、どんな内容のクエストであっても、彼らがゲーム中でNPCとしてクエストに介入することはない。
画面上は常にハンターしか戦っていないようだが、一応裏ではバックアップしてくれていたり、
ハンターが一時退却した時に応戦しているのだと考えておこう。
- ただし、どんな内容のクエストであっても、彼らがゲーム中でNPCとしてクエストに介入することはない。
- 軍隊をも一蹴しかねない危険度5クラスのモンスターを相手に、
最大でもたった4人で、時には単独で対処できるハンターは、
軍隊側の実績と比較すればとんでもない超人のように感じられる。
しかし、現実においても生身の兵士に歩兵、砲兵、対戦車部隊と様々な区分があるように、
戦闘で優位に立てるかは装備と目標との相性による部分が大きく、
「モンスター対処に長けているのだから、ハンターやギルドがその気になれば国家や軍隊より強い」などという単純な話でもない。- 高性能なハンター用の武器は、その殆どが希少なモンスターの素材や
狩り場まで採掘に行かないと手に入らない希少鉱石を必要とするため量産が利かず、大量配備に向いていない。
つまりハンターは多人数での組織的な戦闘をしたくてもできないので、
個々人が最高の素材を集めて強力な装備を持っているし、持つことができるのでモンスターに対抗できるという側面がある。 - 4人程度なら現地調達でどうとでもなる補給に関しても、部隊単位となると段違いの準備が必要になり、
これが途絶えてしまえば人数の多さが足枷になる事もあるだろう。
この点でも、未開の地で散発的に起こるモンスター退治と大人数の軍隊は相性が悪い。 - そういった部分をカバーするため、少数精鋭に専門教育や高級な装備を与えた軍事組織こそが
「特殊部隊」と呼ばれるもので、さすがに狩猟が目的ではないものの、もそうした経緯で設立された現実の例はいくつかある。
この辺りはMHRiseで初登場したロンディーネのように、国に専属的なハンターの雇用が近い扱いと言える。
そのような目的につぎ込める公的資金、つまりは税金の使い道が許容されるなら、
公的実力である軍事力や警察力の一部として国営ハンターズギルドのようなものが設立可能な例のひとつと言えるだろう。- ただし、このような特殊部隊を維持するには専門的な知識と高度な訓練が必要であり、
そのための環境整備や補給、そして専門手当含を含む給与の面でも特別の配慮が要求されるため、
通常の軍事力以上の「金食い虫」な上に、一般部隊と同じ任務をさせるほど費用対効果が悪くなるため
基本的には目的と一致する事態が起きるまでは温存され、通常の戦力として扱いづらい。
そのため、危険なモンスターにしょっちゅう襲われるといった切迫した理由でもない限りは
「ハンターのような任務に専従する軍人」を保有する事に二の足を踏んだとしても無理はないだろう。
しかも、この世界には、そうした任務をビジネスライクかつ率先して受けてくれる一般ハンターとギルドが既にいるのである。
モンスターの脅威にさらされていて、なおかつ一般ハンターに頼りたくない(頼れない)が、
自力でハンター的な組織を運営できるだけの資金力などは持っている…という、かなり特殊な前提が必要になると言える。
- ただし、このような特殊部隊を維持するには専門的な知識と高度な訓練が必要であり、
- 世界観の頁にもあるように、モンハン世界のモンスターは
時に人の活動を脅かすものだが、産業の元にもなる野生動物であり、
別に何かの意図をもって国家に害をなそうとする集団という訳ではない。
広範囲の被害を引き起こす古龍はともかく、一般のモンスターに関しては
肉食の飛竜が草食動物の過剰繁殖を抑えるといった生態系のバランスに関する専門知識が必要なのに加えて、
モンスターハンティングは民間で発展し民間で制御可能な産業という側面もあるため、
モンスターの根本的な駆除や過度な公的介入が馴染まない分野であることも、
軍隊の投入に至らない要素の一つだと言える。
- 高性能なハンター用の武器は、その殆どが希少なモンスターの素材や
- ハンターの武器攻撃を他のハンターに当てても傷一つ付かないが、それはあくまでゲーム上の都合であり
当然の話だがハンターといえども剣で斬られれば傷付くことがノベル版などで描かれている。
となれば、大型生物に叩き付けることが前提の巨大武器を振るうハンターと
人間を殺傷することを主目的とした装備と技術を研鑽している軍人、
どちらが人対人の戦闘に優位かは明白である。
ギルドナイトは違反したハンターなどの敵対者を殺害するのも任務ではあるが
それらの人員は少数であり、仮にハンターズギルドと国の正規軍が武力闘争になった場合、
ギルド側が劣勢になる可能性が高い。*6
仮にハンターがゲリラ戦に走っても、数の差から拠点をカバーしきることは困難なことは想像に難くない。
そして如何に現地で物資を調達できる彼らでも、装備の製造・供給には高度な技術と大規模な流通が必須で、
軍隊の多勢を以ってそれらを破壊及び阻害されては活動すらままならなくなるだろう。それが物量差なのだ。
そもそも、治安維持や侵略からの防衛を担う軍隊と、モンスターへの対処を行う互助組合的なギルドは
足りないところを補い合う別組織であり、本来は強さ比べをするようなものではない。
とは言え再三指摘したように、作中の軍人たちはハンターに後塵を拝しているのを恥じている節があり、
また同時にハンターの成し遂げるモンスターの狩猟にどこか期待や憧憬を抱いている描写も少なくない。
やはり圧倒的な個の力を持つ超人、自分たちが苦戦を強いられるモンスターを討ち取る英雄的存在は、
モンハン世界の軍人たちにとっては畏怖する反面、どうしても憧れを抱いてしまうものなのだろう。
- ドンドルマの治安維持部隊であるガーディアンズや、ロックラックの各種防衛組織なども、
「武力を有する組織」という観点で見れば一種の軍隊であると言える。
ただし、ドンドルマは街の運営そのものにハンターズギルドが深く関わっている。
他の組織がハンターズギルドとどのような関係性なのかは不明である。- ガーディアンズに関しては、トップを務めるのがハンターズギルドと同じく大長老であることから、
ハンターたちとも密接に関わっている可能性が高い。
また、ロックラックの方もMHXにてギルドマスターが町長を兼任していることが判明したため、
やはり関連の強い組織であることが考えられる。
- ガーディアンズに関しては、トップを務めるのがハンターズギルドと同じく大長老であることから、
- 軍隊とは少し違うが、常駐のハンターがいない小さな村などでは自警団を設立し、
モンスターが近辺に現れた時には応戦するという例もある。
ただし、特に訓練を受けていない一般人が対抗出来るのはせいぜい
小型モンスターなら追い払えるといった程度であり、それだけでも怪我人が出る恐れがある。
国家所有の軍隊を返り討ちにしてしまう程の大型モンスター相手では流石に分が悪すぎる。
彼らが困っている時こそハンターは派遣されるべきだろう。
中には里の衆総出で大量の大型モンスターの襲撃を凌ぎ切る集落なんてのも存在するが、
どこの集落もここのような戦闘力に優れたものばかりではないだろうし、
その例に関してもハンターと言う最大戦力の存在は大きい。- 一般人がモンスターと対峙する際、現実的に準備・運用が可能でかつ効果的なものは少ない。
閃光玉や音爆弾などは素材の供給が難しく、そもそも怯ませるのがせいぜいである。
となると後は家畜やトイレから採取できるウ○コで作れそうなこやし玉くらいしかなさそうだろうか。
こちらも絶対に通用する代物ではないが、そこらの鉈や斧を振り回すよりは追い払う見込みもあるだろう。 - MHWorldで登場したスリンガーは、一定以上の攻撃力と高い汎用性を併せ持つため、
数を揃えて斉射すれば小型モンスターなら返り討ちにする程度の破壊力があり、
こやし玉などを叩き込む際にも多少は安全になるので、今後は事情が変わるかもしれない、
スリンガーは同一目標に同時攻撃が可能なため*7、ハンターよりも軍隊や自警団のように、
ギルドの人数制限に縛られないほうがその真価を発揮できる武器だと思われる。
飯のおかずを増やすため、小動物を捕らえるのにも使えるのだから尚更便利だろう。 - MHPの集会所にいるハンターはなんだかんだあった末に故郷に帰り自警団の団長になると語っている。
村長にも元ハンターが居たりするので、彼らのような隠居ハンターが自警団を支えているのだろう。 - またモガの村の漁師のように、ハンター以外でもモンスターを倒せるくらい強い一般人は居るので、
田舎の村や町でもこうした猛者たちが、ハンター不在時の緊急対応を行っている可能性はあろう。
- 一般人がモンスターと対峙する際、現実的に準備・運用が可能でかつ効果的なものは少ない。
- もっとハンターと近しい所ではハプルボッカの武具やドス鳥竜、取り分けランポス系列のオトモ防具が
軍隊(軍人)めいた趣のあるデザインと解説文をしている。
いずれも武器が銃を模しており、如何にもなリュックを背負っているなど
ミリタリー色を押し出した方向性になっている。
王国の軍隊
- MHR:Sでは主人公の雇い主として軍隊が前面に登場し、
これまでの認識が大きく改められることになった。
従来「国家お雇いのハンターは存在しない」と考えられてきたが、
少なくとも「王国」および「ツキト」には存在したことが明確になったのである。
- 王国の軍人は「騎士」という時代がかった名称を使っているものの
艦隊司令官を意味する「提督」が存在したり、木造とは言え投射型の撃龍槍を装備した
蒸気船が運用されているなど、かなりしっかりした組織として描写されている。- 騎士たちは原則としてお仕着せの武器防具を着用しており、
個々人が自分の装備を作成しているわけではないようだが、
逆に言えば装備を自弁させず、官給品を定める組織力を持っている。
主人公はレプリカ品を作成できるが、仮にこの装備を同等の性能を持つ防具であるなら
全員1パーツだけでも一生遊んで暮らせるほどの値段がするマスターランクの武器防具を支給されていることになる。 - アナザーストーリーによれば訓練を終えて騎士に就任するのは16歳ほどで、
初任のハンターの年齢が20代程度とされる事が多かったのに比べかなり若年で投入されている。 - 王国騎士とお雇いハンターは明白に区別されている。
端的に言えば、常雇いの正規軍の不足を傭兵としてのハンターで補うスタイルのようである。
- 騎士たちは原則としてお仕着せの武器防具を着用しており、
- 劇中の様子を見る限りだと、王国におけるギルドは民間組合ではなく直接国営になっているとも取れたが、
アナザーストーリーの記述からすると、ギルドは軍組織とは別に存在し
ハンターや受付嬢の資格を発行するなど、狩猟の面では主導権を持っている模様。
とは言え、任意の場所に集会所を開いてトップに軍人を据え、優秀なハンターを騎士へ引き抜くなど
ギルドに対して強気の立場で交渉できるようではある。
関連項目
登場人物/年若い将軍 - 現在ではハンターズギルドのお得意様となっ(てしまっ)た軍人。
世界観/ガーディアンズ - MH界に於ける、もっとも典型的な「軍隊」的組織。