世界観/軍隊

Last-modified: 2019-11-29 (金) 23:43:18

国家や権力者が所有する「戦う」ための組織。

概要 Edit

  • 敵対する国や凶悪な犯罪者、大規模な災害、SFなどでは異世界や異星からの侵略者に強大なモンスターなど、
    様々なものと戦うための集団。
    特に国家が所有する軍隊は、その国の直接的な戦闘力そのものと言える。
    なお、有する特性や目的などによって呼び方はいろいろと変化する。
    • 場合によっては「警察」や「警備隊」と言った組織も軍隊にカウントされたり、
      軍隊を持たない国である日本の「自衛隊」も多くの他国からは実質的に軍隊と見なされていたりと、
      定義に関しては少々あやふやなところがある。
  • 基本的に強大な力を有するが、それ故に暴走すると非常に危険で恐ろしい組織となり得る。
    強力な軍事力を持った国が利益を求めて進軍、ある地域を蹂躙したという事例は
    歴史上、世界中で起きた事実であり、現代でも国家間の問題として取り上げられることも多い。
    一方、軍隊が単独で暴走した場合は所有する側にまでその脅威が及ぶ場合があり、
    中には政治の実権を奪い取り、国家を転覆させた上で乗っ取ってしまうという事例もあった
    (このような事件を「クーデター」と総称する)。
    実力を持つ組織であるからこそ、それを正しくコントロールする能力と義務が必要となる。
  • おおよその国家では最大最強の武力集団であるが、国内に強力な不穏分子がいると話が変わる。
    国軍に反旗を翻す組織は枚挙に暇がなく、マフィアやテロ組織が跋扈し不安定な国もざらにある。
    国が利益を求めれば攻撃的になるのは軍隊の常だが、軍が弱くなれば国家が乱れるのもまた常。
    ただコントロールが出来ていればいいというものでもなく、そのバランスは極めて繊細なのだ。
  • 他作品とMHとのコラボレーションに於いても
    「正規軍」を始めとして「訓練兵団」「特殊部隊」「民間戦術組織」など多くの組織が名を連ね、
    『軍隊』と言う言葉の多様性の広さを物語る面白い側面が見られるので
    時間が有れば各コラボの元作品の概要をなぞって見るのも一興の価値はある。
    もっとも軍隊らしい軍隊と言うとケロン軍になってしまうが…。

MH世界の軍隊 Edit

  • ゲーム中ではほとんど描写は無いが、MH世界にも国家や権力者が所有する軍隊がちゃんと存在している。
    ハンター業とはほとんど関係が無いので、直接的な接触が皆無なだけである。
    なお、最初期の作品ではモンスターの毒を兵器開発に利用するためにギルドに依頼を出したりする例もあった。
    近年でも、軍隊の進軍経路確保のためにモンスターの狩猟捕獲の依頼がギルドに届くケースも見られる。
  • 軍制や装備、練度などは明確に描写されていない。
    モンハンの世界には、明確な巨大国家として東西シュレイドの2国がよく出てくるが、
    これ以外にも数多くの小国家が各地に存在しているため、一言に「軍隊」と言っても
    統制された正規の国軍から支配階級の私兵のようなレベルまで、様々な形態があるのかもしれない。
    将軍はともかく「騎士」がいるらしいのだが、
    この単語は読んで字のごとく、徒歩の足軽などと対比して馬に乗る武士を指したものが源流。
    騎兵が殆ど確認できないこの世界で、何を以て「騎士」とするのかは不明である。
    司令部や権力者などの上層部がどう考えているか直接的な描写はないが、
    依頼を出しているということは最低限ハンターを利用するという考えはあるようだ。
    • なお現代の日本だと、この「騎士」はもっぱら西洋の「Knight」を指す場合が殆どなのだが、
      「Knight」は(主に古代~近代ヨーロッパにおける)軍隊の階級や称号と言った意味合いが強く、
      本来の「騎士」と異なり、実際に騎兵であるかどうかはあまり関係なかったりするため、
      MH世界でも、騎兵ではない戦士を指す称号などとして扱われている可能性はある。
      お馴染みギルドナイトの存在からも、「Knight」に近い概念があるのは伺えよう。
      まあ王様がいるなら騎士も出しとくかみたいなノリで爆誕したのかも知れないが。
  • 人々の生活を脅かすモンスターへの対抗策として、軍隊が出動することはままあるらしい。
    軍が独力でモンスターを討伐した場合はハンターに依頼が回ってこないし
    プレイヤーが預かり知らぬ所でそういう事が起きているのかもしれないが、
    相手は獰猛で屈強なモンスター、大砲を一発直撃させた程度で死んでくれるほどヤワではないし*1
    軍隊=火砲を備えた重装備の組織だとも限らない。結果として、手も足も出ずに敗走することもある。
    そうなれば、モンスターの脅威を除く為ハンターズギルドに応援を要請、
    それを依頼としてギルドは受理し、ハンター(プレイヤー)にクエストとして斡旋される…という流れが、
    最近のシリーズで軍隊が出てくる際の定番となっている。
    • とあるモンスターには、その脅威を排除するために軍隊を幾度となく送られたが、
      圧倒的な力によってその誰をも砂に還したという、伝承が残されている。
  • 軍が自前のハンター、或いはそれに匹敵する人材や部隊を保有していないのは不自然ではある。
    個人の武勇で見れば、ハンター並の身体能力や戦闘技術を持つ騎士や兵士が居る可能性はあるが、
    そもそも軍隊の基本構成さえ不明な現状だと、そう言った話はとんと聞こえてこない。
    軍事力に専門技能を持つ傭兵や外注を充てる事は古今を問わず珍しくないのだが、*2
    それが成立し得るのは、「国家」の威信を保つための宗教的・政治的な権能などがあってこそである。
    一応、ハンター大全などの設定では、ハンター達が活動しているエリアはかなりの辺境とされており、
    都市部の人間の中にはモンスターの存在を実感する事さえなく一生を終える人も珍しくはないらしいので、
    中央の国家群にとってはモンスター対策は重要では無く、「餅は餅屋」とばかりに軍とハンターを分けて
    民間に丸投げしているのかもしれないが、それはそれでモンハン世界の国家の基盤の危うさが見て取れる。
    有事の際にモンハン世界最大の脅威たるモンスターに対抗できなければ、国威が損なわれかねないのだ。
    「国はハンターやギルドを恐れている」という事実は、むしろハンターのテロリスト化などよりも、
    彼らが生み出す資源と畏怖が、国家の存在そのものの根本を揺るがしかねないからなのかもしれない。
  • 時代や地域によっては常日頃からモンスターの脅威と隣り合わせの「火の国」という不幸な立地のお国も存在している。
    常在するハンターのレベルも低く対処が厳しいため、毎度のように国家的危機に陥っているらしいが、
    この国も軍隊や兵器をハンターと組み合わせるといった戦術は採っていない。
    火の国がどのような形態の国家なのか、どのような軍制を敷いているのかはよく判らない所だが
    旧弊的なお国柄を伺わせる所もあり、そもそも中央集権型の大規模な国軍を整備できていないのかもしれない。
    こうなると、国の運営がモンスター対策に左右され、ギルドの政治的影響力が増大してしまう事も考えられる。
    ゲームの都合のせいもあろうが何気にモンハン世界の国家の苦労が窺える事例である。
  • 中には古龍の出現で国家機能がマヒした*3国もあり、
    国民感情なども考えれば、できれば国家が自力でモンスターに対処できるに越した事は無いのだろう。*4
    それができない国家的事情という物も、モンハンの世界観を考える上での手がかりになるだろう。
  • 強大な敵を倒すというのはやはり軍人冥利に尽きる手柄であり、
    それを個人もしくは自軍のものとして独占したいという思いを持つ者もいる。
    それ故にハンターの存在や介入を快く思わない人物も少なくはないらしい。
    小説版ではハンターの存在をよく思わない王国騎士たちが蜂起し、
    ハンターが人間相手に武器を振るうことができないルールを持つのを良いことにミナガルデの街を占拠。
    王立武器工匠の力を借りて設計して作られた新型の大砲を用いて、
    ラオシャンロンを強引に討伐しようとした。
    結果としてミナガルデにはラオシャンロンに加え、リオレウスが大挙して押し寄せる事態になり、
    ハンターたちに大砲を破壊されたうえ、酒場を占拠した王国騎士たちも取り押さえられた。
    • 武力とマンパワーはあるが、モンスターと接する機会の少なさから知識に劣り解決に手こずる軍隊は、
      狩猟経験(によって得られる知識と装備)を駆使し、少数でハンティングを成功させるハンター達を際立たせるのに丁度いい対比組織でもある。
      これは古典的な英雄譚から現代まで、洋の東西を問わず見られる王道的な表現でもあり、
      モンハン世界の軍隊もまた、怪獣特撮の防衛隊的な噛ませポジションに収まっているちょっと可哀想な人達だと言える。
  • 一方で、面子などよりも現状打破こそが第一という考えや、ハンターもまた共に戦う仲間という認識を持ち、
    積極的に協力体制を築こうとする者もいて、当初は否定的だったが、ハンターとの共闘を通じて考えが変わってきた人物も登場している。
    • ただし、どんな内容のクエストであっても、彼らがゲーム中でNPCとしてクエストに介入することはない。
      画面上は常にハンターしか戦っていないようだが、一応裏ではバックアップしてくれていたり、
      ハンターが一時退却した時に応戦しているのだと考えておこう。
  • 冷静に考えると、軍隊をも一蹴しかねない危険度5クラスのモンスターを相手に、
    最大でもたった4人で、時には単独で対処できるハンターもまた、尋常ならざる怪物、もはやモンスターと同格なのかもしれない。
    • ただ、人数の多少はフットワークの軽重や集団の意識にも影響するため、
      「軍隊(=大人数)であればこそ蹴散らされる」という事態も往々にして発生する。
      現実の戦において寡兵が大軍を打ち破った話では、大群側の先鋒が手酷く打ち倒され、
      それを見た者が連鎖的に恐慌状態に陥り、部隊全体が逃げ腰になって瓦解した、という例もある。*5
  • ハンターの武器攻撃を他のハンターに当てても傷一つ付かないが、それはあくまでゲーム上の都合であり
    当然の話だがハンターといえども剣で斬られれば傷付くことがノベル版などで描かれている。
    となれば、大型生物に叩き付けることが前提の巨大武器を振るうハンターと
    人間を殺傷することを主目的とした装備と技術を研鑽している軍人、
    どちらが素早く的確に相手の急所を突けるのかは明白である
    ギルドナイトは違反したハンターなどの敵対者を殺害するのも任務ではあるが
    それらの人員は少数であり、仮にハンターズギルドと国の正規軍が武力闘争になった場合、
    ギルド側が劣勢になる可能性が高い。*6
    仮にハンターがゲリラ戦に走っても、数の差から拠点をカバーしきることは困難なことは想像に難くない。
    そして如何に現地で物資を調達できる彼らでも、装備の製造・供給には高度な技術と大規模な流通が必須で、
    軍隊の多勢を以ってそれらを破壊及び阻害されては活動すらままならなくなるだろう。それが物量差なのだ。
    そもそも、治安維持や侵略からの防衛を担う軍隊と、モンスターへの対処を行う互助組合的なギルドは
    足りないところを補い合う別組織と考えた方がよいだろう。本来は強さ比べをするようなものではない。
    とは言え再三指摘したように、作中の軍人たちはハンターに後塵を拝しているのを恥じている節があり、
    また同時にハンターの成し遂げるモンスターの狩猟にどこか期待や憧憬を抱いている描写も少なくない。
    やはり圧倒的な個の力を持つ超人、自分たちが苦戦を強いられるモンスターを討ち取る英雄的存在は、
    モンハン世界の軍人たちにとっては畏怖する反面、どうしても憧れを抱いてしまうものなのだろう。
  • ドンドルマの治安維持部隊であるガーディアンズや、ロックラック各種防衛組織なども、
    「武力を有する組織」という観点で見れば一種の軍隊であると言える。
    ただし、ドンドルマは街の運営そのものにハンターズギルドが深く関わっている。
    他の組織がハンターズギルドとどのような関係性なのかは不明である。
    • ガーディアンズに関しては、トップを務めるのがハンターズギルドと同じく大長老であることから、
      ハンターたちとも密接に関わっている可能性が高い。
      また、ロックラックの方もMHXにてギルドマスターが町長を兼任していることが判明したため、
      やはり関連の強い組織であることが考えられる。
  • 軍隊とは少し違うが、常駐のハンターがいない小さな村などでは自警団を設立し、
    モンスターが近辺に現れた時には応戦するという例もある。
    しかし、国家所有の軍隊ですら返り討ちにするような怪物相手に
    特に訓練を受けていない一般人集団が敵うのか、と言われれば「無理」としか言いようがない。
    せいぜい小型モンスターなら追い払えるといった程度であり、それだけでも怪我人が出る恐れがある。
    彼らが困っている時こそハンターは派遣されるべきだろう。
  • 一般人がモンスターと対峙する際、現実的に準備・運用が可能でかつ効果的なものは少ない。
    閃光玉音爆弾などは素材の供給が難しく、そもそも怯ませるのがせいぜいである。
    となると後は家畜やトイレから採取できるウ○コで作れそうなこやし玉くらいしかなさそうだろうか。
    こちらも絶対に通用する代物ではないが、そこらの鉈や斧を振り回すよりは追い払う見込みもあるだろう。
  • 最新作で登場したスリンガーは、一定以上の攻撃力と高い汎用性を併せ持つため、
    数を揃えて斉射すれば小型モンスターなら返り討ちにする程度の破壊力があり、
    こやし玉などを叩き込む際にも多少は安全になるので、今後は事情が変わるかもしれない、
    スリンガーは同一目標に同時攻撃が可能なため*7、ハンターよりも軍隊や自警団のように、
    ギルドの人数制限に縛られないほうがその真価を発揮できる武器だと思われる。
    飯のおかずを増やすため、小動物を捕らえるのにも使えるのだから尚更便利だろう。
  • MHPの集会所にいるハンターはなんだかんだあった末に故郷に帰り自警団の団長になると語っている。
    村長にも元ハンターが居たりするので、彼らのような隠居ハンターが自警団を支えているのだろう。
  • またモガの村の漁師のように、ハンター以外でもモンスターを倒せるくらい強い一般人は居るので、
    田舎の村や町でもこうした猛者たちが、ハンター不在時の緊急対応を行っている可能性はあろう。

関連項目 Edit

登場人物/年若い将軍 - 現在ではハンターズギルドのお得意様となっ(てしまっ)た軍人。
世界観/ガーディアンズ - MH界に於ける、もっとも典型的な「軍隊」的組織。


*1 モンハン世界の大砲は、構造も運用も原始的な代物なので尚更。砲弾の材料である火薬岩の採集依頼がハンターに舞い込む辺り、生産と運用が安定しているのかすら怪しい。
*2 国民を兵士に養成するのが金も時間も損だと判断されれば、軍そのものが傭兵主体になりさえする。これは中世ヨーロッパどころか近現代の途上国の軍隊にも見られる構造で、逆に社会や産業が安定した先進国では、兵器製造などの専門分野が国営工廠から民間の企業などに大きく移管される
*3 MHWの4期団メンバーが言及している
*4 自力救済という概念は世界のあちこちに見られるが、逆に言ってしまうとそういう気概が無いと誰かに食い物にされるのが旧来の人類社会であった。例えばアメリカ合衆国がその憲法において、遍く国民に強力な銃火器の所持を許可しているのはそういった時代の名残でもある。
*5 伝記物などで戦意喪失した配下の兵を指揮官が「臆病風に吹かれおって!」などと叫びその場で処刑することがあるのは、指揮官が戦闘狂や横暴だというわけではなく、そういう意識が伝染するのを防ぐためである。
*6 戦いは数が多い方が優勢である。如何にハンター個人が強くとも、少数の時点で選択できる戦術・戦略が狭まるため絶対的に不利なのだ
*7 プレイしていても分かるが、近接武器は互いが邪魔になる・遠距離武器の射線を遮ってしまう点で、同一目標への同時攻撃には全く向いていない。ボウガンやスリンガーなど点攻撃を離れた場所から行う武器のほうが、同じ場所とタイミングに火力を集中させやすいのである。