主にエチルアルコールを含んだ飲料の総称。「ハードドリンク」などとも呼ばれる。
目次
概要 
- 古来から存在する加工食品(飲料)の一種であり、向精神薬の一種ともされている。
地域や時代によって原料や種類は様々だが、発酵によりアルコールを生成するのは共通。
現在では嗜好品の一つとしての側面が強いが、酩酊と言う特異な現象を齎すゆえなのか
多くの文化圏で神聖視され、神々への捧げ物として選ばれることもしばしあったほか、
ある意味モンハンの元祖とも言える神話や伝承、スサノオによるヤマタノオロチ退治や
源頼光による酒呑童子退治など、敵対する超越者に対し酒を飲ませて打ち取る逸話など、
文化面で非常に重視される代物でもある。人類とは密接に関わってきた飲み物なのだ。
- 飲むとアルコールの成分によってストレスの解消や食欲の増進、疲労回復などの作用をもたらすが、
短時間で大量に摂取すると心身に重大な悪影響を及ぼす可能性もあり、
あまりに極端で無茶な飲酒をすれば、最悪の場合は死に直結する。
また、アルコール成分は脳などにも大きな影響を及ぼす危険性があるため、
まだ脳が未成熟である若年者や出産を控える妊婦などは飲酒は控えるべきとされる。
多くの国では一定の年齢に達していない若者が飲酒をする事を基本的に禁止しており、
実際にそれを行う、あるいはそれを助長した場合は罪に問われる場合もある。
このように無視できないネガティブな一面も持っているため、酒類自体をあまり好ましく思わない人もいる。
- 酒を飲んで気分が良くなったり判断能力が落ちたり等の「酔い」は誰にでもあるが、
頭痛嘔吐、意識酩酊などの「悪酔い」の症状が出やすいかどうかは人によって異なる。
人間は大きく分けて「ほぼ全く悪酔いをしない」「ちょっとなら大丈夫だが飲みすぎるとすぐ悪酔いする」
「少し飲んだだけでも強烈に悪酔いする」の3種類に分けられ、
これらは人種や遺伝によってほぼ決まる性質である。- アルコールを摂取しそれが脳に回ると脳の一部が麻痺し「酔い」の症状が出るが、
肝臓にまで回るとそれが分解され「アセトアルデヒド」と言う物質が作られる。
これが悪酔いの元で、ここまでは誰でも同じ経過を辿るが、
このアセトアルデヒドをさらに分解する能力が人によって大きく異なるのである。 - いわゆる白人や黒人と呼ばれる人種は酒に強いタイプしか存在しないことが分かっているが、
アジア系の人種では約半数が「弱い」「とても弱い」で占められている。
オーストラリア系の一部の人種にいたっては大半が酒に弱く、
その人種が多く住む地域では未成年どころか誰かに酒を勧める事が法律で禁止されている程。 - 遺伝によってだいたい決まってしまう体質の問題でありアレルギーのようなものなので、
酒に弱い事を訓練や慣れで克服する事は非常に難しいのである。
つまり、酒に弱い人に無理に飲ませる事は如何なる理由があろうともハラスメントにしかなり得ず、
行き着く先は立派な傷害・殺人の類で警察のご厄介になるのみである。
他人と酒を飲む時は必ず節度を持ち、適量を見極めて飲むようにしよう。
- アルコールを摂取しそれが脳に回ると脳の一部が麻痺し「酔い」の症状が出るが、
- とはいえここまでに書いたとおり、
- 酒に耐性のある人種もおり、そういう者ばかりの文化圏もある
- アルコールは殺菌作用があるため酒にすれば腐敗を防げる*1
たとえば大航海時代の英国海軍では、高温多湿の船内に真水を積んでもすぐに飲めない水になる為、
ビールの樽を搭載してビールで水分とカロリーを賄っていた(娯楽品ではなく食事扱いだった)。
あるいは狩人が度数の高い酒を携帯して山に向かい、
そのまま飲めない山の生水に混ぜて殺菌して飲むなどの例がある。
いずれも酒に強い人種がデフォルトの国かつ飲める水の確保が難しい状況下での話であり
現代の日本人が真似をしても碌な結果にはならないがそういった実例もあったのである。
モンハンのハンターは狩場での食料摂取は心がけていても水を飲む描写が無いが
ゲームの都合上省略しているだけでちゃんとハンターも水を飲んでいるのか、
飲むとしてもハンターの強靭な胃腸ならばその辺の不潔な水でも腹を下さないのか、
狩猟に支障とならない程度に酒も飲んでいるのかは気になるところである。
MH世界の酒 
- 本作の世界でも、酒類は一般的な飲料や嗜好品として嗜まれている。
その種類は現実世界ほどではないにしても様々だが、アイテムとして入手したりできるようなものは少ない。
仮に入手できたものであっても、フィールド上でそれを飲んだりする事は出来ない。
まぁ仮にも仕事中なのだからクエストの真っ最中に飲むのもどうかとは思うが。
- 前述の通り、酒にはその地域の特色が反映されるものなのだが、本シリーズでは料理ともども
そう言った地域性や文化の一貫性が見られないごった煮状態である。
設定が雑だと言えばそれまでだが真面目に考察すると、ギルドの影響範囲が広いことに加え、
それらの地域間において大規模な酒や食材の流通が行われている、と言う見方が出来るだろう。
- 下記もされているが、竜も酔っ払うと言う謳い文句の酒はあっても、実際の狩猟において
酒をモンスターに飲ませて酔わせたりすることはない。なお、文化としての酒の扱いも不明。
まあ料理もそうだが、この辺りは掘り下げ始めるとキリがないので曖昧なのもやむを得まいが。
- クエストに出立する前、仲間の準備を待つ間などに景気付けに酒を飲むハンターも少なくはないらしい。
プレイヤーが操作するハンターも、集会所などでは実際に酒と思しき飲料を飲む事ができる。
何故か何杯飲んでも1zも料金を請求されないが、一定量以上飲むと酔っぱらって千鳥足になってしまう。
一応クエスト開始までには全快し、二日酔いなどによって挙動がおかしくなったりはしない。
調理済みの方では仕事どころではないほど凄まじい状態からクエストが始まることもあるが
- キッチンの食材としても様々な酒類が登場しているが、
ストーリー開始時(正確にはキッチンが利用できるようになって)からしばらくは「酒」のカテゴリが存在せず、
特定のイベントをクリアするまで選択できないというシリーズもある。
また、食材がアイテムとして入手できるMH2やMHF-Gでは、実際に酒類のアイテムが入手できる。
おそらく、料理酒という扱いで食材として使用されていると思われる。
これを使った酒蒸しは嘸かし美味いだろう。
- 現実世界の日本のようなアルコール類の摂取年齢の制限があるかは不明。
そもそもモンハン世界の登場人物は具体的な年齢が明かされていないキャラばかりなので、
考察の材料にも乏しいのが実情。
プレイヤーキャラはその気になればかなり若く作れるが、
それでも10代後半ぐらいが関の山。
ノベル版だと16歳の登場人物が飲酒する描写もあるが、国によっては普通に飲酒できる年齢である。
確実に言える範囲としては「ハンターとして活動するぐらいの年齢なら大っぴらに酒を飲んでも問題はない」程度。- ただ、今のところ明確な子供が飲酒している描写は確認されていない。
これは「ゲームソフトの審査が厳しくならないようにする対策のため」などの
メタな事情ゆえであることが一番考えられるが、
もしかしたら世界観的にも飲酒が許される年齢などが決められているのかもしれない。
- ただ、今のところ明確な子供が飲酒している描写は確認されていない。
MH世界の酒類一覧*2 
- 赤葡萄酒
- 濃厚な果実の味を際立たせる渋みがある。
- アステラビール
- 《運気》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
調査拠点で作られたご当地ビール。祝杯にピッタリ。
- 熱燗
- ウィッチシードル
- 《旅支度》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
甘美で妖艶な香りが、まるで魔女の誘惑のよう。
- 黄金芋酒
- 滅多に目にする事が出来ない「酒の王」とも呼ばれる逸品。
イメージ的に高級そうなブレスワインよりもさらに高級である。市場相場はブレスワインのおよそ二倍。
MH2やMHFでは食材アイテムとして、MH3G以降はネコ飯における最高ランクの食材として登場している。
さすらいのコックやシー・タンジニャの給仕係などによれば、
100年に1個しか取れない黄金の芋を使っているらしい。
- 鬼芋酒
- 鬼もうなるほど辛口のお酒。
ドスギルオスの牙を隠し味として漬け込んである。
- 果実酒
- 狩人ビール
- ≪運気≫系統の食事スキルが発動しやすくなるお酒。
一狩り行った後には、これで一杯!
- キノコ吟醸酒
- 厳選キノコを更に厳選して作られた最高級キノコ酒。
- 銀嶺ハイボール
- 《開拓者》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
銀色にかがやく超高硬度の氷を贅沢に使った一杯。
- クリスタルハイボール
- 《開拓者》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
まるで泡だけが浮かんで見えるほどクリアな一杯。
- クレイジーテキーラ
- 《旅支度》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
勇敢な狩人が度胸試しに飲む、クレイジーに強い酒。
ちなみに現実世界のテキーラのアルコール度数は35~55%とされている。
下手すると旅支度どころではないほど悪酔いしそう。
- 琥珀色の蒸留酒
- 採酒
- 爽やかな甘みのあるドリンク。
採取能力が普段よりも上がる。
- 灼炎のスピリタス
- 《開拓者》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
一口飲んだだけで身体が赤熱してしまうほどの強さ。
ちなみにスピリタスとはアルコール度数90%超を誇るウォッカの一種で、
日本では消防法によって危険物として指定されるほどの、いろんな意味で強烈な酒*3。
- 蒸留酒の蜂蜜入り牛乳(ミルク)割り
- スターブランデー
- ≪運気≫系統の食事スキルが発動しやすくなるお酒。
調査団お墨付きの星がついてるお酒。
- スパイスポップス
- 大吟醸・龍ころし
- 色んな料理に使える万能酒。
職人が長年の研究と醸造の末にたどり着いた頂点。
詳細は語られていないが、名称からして日本酒のように米が原料の醸造酒(ライスワイン)と見られる。
酒そのものだけでなく、これを作った後に残る酒粕も料理に利用される。
≪目利き≫系統の食事スキルが発動しやすくなるお酒。
- タンジアビール
- タンジアの港で限定販売されていた達人ビール。
中身などは達人ビールと何ら変わりはなかったらしいが、
後に達人ビールが廃れて以降はラベルはそのままに別のビールに変更されている可能性がある。
- 氷柱ウォッカ
- 《開拓者》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
豪快にウォッカをオン・ザ・ツララした意欲作。
氷を入れたグラスに酒を注いだ飲み物「オン・ザ・ロック」を氷柱で作ったものと思われる。
- 特濃蜂蜜酒
- 《旅支度》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
こだわった自然の素材が、体を芯から温めてくれる。
- ドッペル茸の酒
- 食べると自分が他の人になったような幻覚に襲われるキノコを発酵させて作った酒。
飲むと普段から無意識のうちになってみたいと思っている相手に成り切ってしまう。
かなり強力で、なかなか酔いが醒めない。酒カスを摂取するだけでも幻覚に襲われる。
ドッペル茸の成分を消すには酔い覚ましの薬だけでは難しく、
薬を飲ませる前にクラーレアム鉱石を砕いて粉状にしたものを飲ませれば良い。
- 泥芋酒
- ≪目利き≫系統の食事スキルが発動しやすくなるお酒。
悪酔い注意。
- ニャトーロマーネ
- MHXXでハンターランク解放後にニャンコックから貰える酒。同作で最高の地位となっている酒である。
名称は、フランスの高品質ワインに送られる格付け「シャトー」をアイルー風にしたものと、
現実世界での超高級ワイン「ロマーネ・コンティ(ロマネコンティ)」の組み合わせと見られる。
その事から高級なワインではないかと思われる。
あるいは、昨今よくコラボを行っている任天堂のゼルダの伝説シリーズの「ムジュラの仮面」に
「シャトー・ロマーニ」というよく似た名前の最高級のミルクが登場する。
チーズ作りに励むニャンコックなだけに、オマージュとして取り入れたのかもしれない。
そう考えると、ワインではなく乳酒のようなものだったりして。
なお、原作では飲むと3日間MPが減らなくなるという非常に強力なアイテムだった。
- ハコビール
- キレのあるうまさのドリンク。
運搬能力が普段よりも上がる。
- バッケ酒
- 《旅支度》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
特産のフキノトウを漬け込み、滋養強壮効果がある。
- ハッピーテキーラ
- 《開拓者》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
狩猟の成功など祝いの席で振舞われる、乾杯酒。
- 発泡ミルク
- 名前からして乳製品のようにも思えるが、酒類の一種として扱われる。
名称からして、何かのミルクを乳酸発酵させて作った発泡酒ではないかと思われる。
なお、現実世界でもモンゴルの馬乳酒など、動物のミルクを原料とした発泡酒は存在している。
- パニーズ酒
- とある地方で生産されている、独特な風味が特徴の酒。
近年までマイナーなイメージが強かったが、
タンジアの港では女性を中心に静かなブームを起こしており、
一時は空前のヒットを飛ばした達人ビールを追い抜くほどの勢いを見せた。
- ビール
- 麦酒。クリーミーな泡と黄金色の酒。苦味がある。
- フラヒヤビール
- ポッケ村などでよく飲まれているビールの一種。
ホピ酒よりは高級だが、大差ないと言われればその通り。
- ブレスワイン
- 最高級のブドウから作られたワインの中の王様。
「一生に一度は飲んでみたいワイン」ランキングにて堂々の1位に輝く高級ワイン。
一般の酒場などでも売られているが、結構な値が張るためなかなか一般人は口にできないらしい。
- ポッカウォッカ
- タルアイルーが独自に配合した薬草たちを、一般的な料理酒に入れたもの。
身体を芯からポッカポカにするが、ホットドリンクのような効果はない。
なお、現実世界のウォッカは純アルコールに近い蒸留酒のイメージが強いだろうが、
リキュールのように香料としてハーブ(薬草)などを漬け込んだもの(フレーバー・ウォッカ)や、
嗜好品としてではなく薬用の薬草酒として加工されたウォッカも実在している。
現実に似たような名前の飲料メーカーがあるが、あちらに縁が深いのは酒よりもスープやコーヒーである。
- ホピ酒
- 庶民の味方と言われる安価なお酒。値段はおよそブレスワインの半額。
しかしアルコールが強いらしく、少しの量で酔いが回る。
現実で言うところのストロング系チューハイみたいなものか。
チャチャブーが持ち歩いている事もある。
- ミラクルマキアート
- 本来「マキアート」は酒ではないが、MHXに登場した勲章「料理番のミラクルマキアート」の説明文にて
少量のアルコールが入れられていることが書かれている。
ただしあくまで隠し味程度らしく、本当に「酒」と呼ばれるほどの量のアルコールが入っているのかは不明。
- メリオダスのエール
- 猛角薬膳酒
- 《旅支度》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
渡りの凍て地の生物の角を生薬として配合したお酒。
どんな生物の角を配合したのか明確に語られていないが、名称や入手条件からするとバフバロだろうか?
- モガビール
- モガの村特産のビール。食材としてのランクは低い。
- 雪解けハイボール
- 《開拓者》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
雪解け水がスッと爽やかな、仲直りに最適の一杯。
- ラッキーテキーラ
- 《旅支度》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
旅の幸運を祈って振舞われる、縁起のいいお酒。
- ラッキーラッシー
- 竜酒
- ≪目利き≫系統の食事スキルが発動しやすくなるお酒。
竜も酔うほどの強いお酒。
- 龍ノコハク酒
- 達人ビールやブレスワインにも負けない高級酒。
料理酒としても最高峰の代物。
ちなみに現実世界でコハク酒(琥珀酒)とはウイスキーのことを指すのだが、この酒がウイスキーかは不明。
「琥珀」ではなく「コハク」という表記かつ、料理酒としても使えるようなので異なる酒かもしれない。
- レウスウィスキー
- 《運気》系統の食事スキルが発動しやすくなる酒。
火竜のブレスで焦がしたタルで熟成させた名品。