幽玄なる鳴神の龍が、狩猟笛と
なって再誕。音色は雷鳴の如く
聞く者を恐怖の底に落とす。
(かんなりの神笛)
聞け、母なる鳴神の音曲を。
霊宝は祝宴の花を彩り、万世に
天地の平らかなるを願わん。
(神源ノ雷響キ)
Riseのラスボス、雷神龍ナルハタタヒメの素材で生産できる狩猟笛。
概要 
- 雷神龍素材がふんだんに用いられた、黄金に輝く狩猟笛。
中央には太鼓のようなモチーフがあしらわれており、雷様を連想させる造形。
外周部分には舟型の光背(仏像や神像の背面につけられている、後光を表したパーツ)のように見える装飾がついている。 - 三音演奏で奏でられる旋律は、ナルハタタヒメ戦闘BGMである禍群の鳴神の一節である。
サビ前のフレーズ、日本語Ver.では「八雲ほろに踏みあだし」と歌われている箇所がモチーフであるが、
フレーズの終わりがぶつ切りになってしまっているため、やや気づきにくい。
性能 
Ver1.0~2.0 
- Ver2.0までは、生産段階のかんなりの神笛Ⅰの段階で打ち止め。
- 攻撃力180
- 雷属性値34
- 斬れ味は素で青30、匠で白20まで伸びる
- スロット、会心率は無し
- 百竜スキルは、「攻撃力強化II」or「空棲系特効」or「雷神龍の魂」
- 旋律は気絶無効、体力回復【大】、体力継続回復
更に狩猟笛特有の旋律については、とことんまで防御・回復よりの物が3つ揃っており、
一応ラスボス武器でありながら攻撃よりも圧倒的に防御よりの構成という歴代作品の中でも変わり種の存在。
ちなみに対のイブシマキヒコ武器も、音の防壁と精霊王の加護を両立するという、
こちらとは違った形での防御特化旋律を持っている。- 固有百龍スキルである「雷神龍の魂」はしまきシリーズの装備数に応じて会心率が上がる効果だが、
そもそもしまきシリーズ一式で付くスキルが狩猟笛にとって恩恵が薄すぎるという点がネック。
さらに+40%という猛烈な会心率上昇効果ですら「狩猟笛の音波攻撃にはそもそも会心率が乗らない」
という仕様により、音波攻撃を主力とする狩猟笛自体との相性が極端に悪い。
百竜強化は実質空棲系特効か攻撃力強化の二択である。 - 体力回復【大】と体力継続回復の両方を備える回復特化の旋律であり、
特に体力回復【大】は発売時点では本武器と回復II旋律の百竜笛の2種のみの非常にレアな旋律。
その百竜笛との比較では、体力継続回復と体力回復【大】の両方が被っているものの、
赤音符(Aボタン)に体力回復旋律が割り当てられていることは本武器だけしかない特徴である。
今作の狩猟笛は、スティック+Aで繰り出せる振り下ろしが出の速さ、威力共に優秀であり、
攻撃性能だけならXボタンで繰り出せる前方攻撃のほとんど上位互換である。
そのため、基本的な旋律を発動した後は、振り下ろしと演奏をループする立ち回りが基本とされているが、
本武器は、その狩猟笛の基本的な立ち回りの中に無理なく体力回復を組み込むことができるため、
回復旋律の使い勝手で百竜笛と差別化できる。
特に、響モードで振り下ろし→多重演奏を繰り返す攻撃ループでは、2.5~3秒毎に体力回復を発動することができ、
味方の生存に大きく貢献することが可能である。 - 体力回復旋律を吹く機会が圧倒的に多く、攻撃力アップ旋律を持たない関係上、
入れ替え技の共鳴音珠との相性が非常に良い。
音珠で攻撃力UP効果を得られる上に、共鳴音珠と狩猟笛本体の体力回復旋律は重複するため、
両者の範囲内では一度に40もの体力回復を行うことが可能である。
高火力の震打と引き換えになるものの、幸か不幸か本武器の物理性能は高い方とは言えないため、
物理性能が高い笛と比べればデメリットは比較的小さい。 - 青音符には気絶無効旋律が割り当てられているが、よりにもよって本武器は雷属性であるため、
気絶しやすい、すなわち雷属性やられを用いるモンスター相手に担ぐことが難しいというジレンマが存在する。
もっとも、ハイパーアーマー技が増え、翔蟲受け身も追加されたMHRiseでは、
雷属性やられ関係なく気絶してしまう場面も多くあるため、
味方が全員気絶耐性Lv3を発動させているのでもなければ役立つ機会も少なくない。 - 欠点はやはり上位終盤の武器としては物理性能が非常に低いこと。
今作の狩猟笛のダメージ源の一つである演奏の衝撃波は属性が乗らず、攻撃力・斬れ味のみに依存するため、
属性特化の本武器が単純な火力面で百竜笛を上回る場面は非常に稀である。
先述の通り回復旋律の扱いやすさで差別化可能ではあるのだが、
旋律の配置を考慮せずに百竜笛の劣化と断じられることも多く、人気はいまひとつであった。 - 雷属性の狩猟笛として見ると、
作れる段階に対して属性値がやたら高く、百竜スキルによりこちらに迫るフルフルホルン、
ビジュアル・サウンド面の人気に加え攻撃力UPと気絶無効を持っている王琴トドロキ、
純粋な殴り性能に優れている電電太鼓…と、珍しく雷属性だけでも4系統の笛が揃っている。
物理性能で言えば攻撃力アップ旋律を持ち水棲系特効を持つ王牙琴が非常に高い壁であるため、
高い属性値と旋律で差別化していきたい。
Ver3.0以降 
- Ver3.0にて、最終強化系として神源ノ雷響キが追加された。
- 攻撃力190
- 雷属性値41
- 斬れ味は素で青60、匠で白40まで伸びる
- スロット、会心率は無し
- 百竜スキルは、「攻撃力強化III」or「空棲系特効」or「雷神龍の魂」
- 旋律は気絶無効、体力回復【大】、体力継続回復
一方で、属性値は大きく伸びて40の大台に乗る。
斬れ味面も改善され、匠2から白ゲージが出てくるため白ゲージ運用がしやすくなり、
アップデートで匠の発動難度が低下したこととあわせて、物理・属性ともにダメージの底上げができるようになった。
総じて、白ゲージかつ雷属性の通りがよい相手であれば、十分なダメージを期待できるようになっている。- 体力回復【大】を持つ笛としては、バゼルギウス素材の爆鱗鼓バゼルライドが追加されている。
もっともあちらの体力回復旋律は緑音符に配置されており、
青音符と比べてもさらに使い勝手が悪いため競合することはないだろう。
さらに言えば、あちらとは攻撃力30の差があり攻撃力UP旋律持ちでもあるため、
本武器からすると残念なことではあるが攻撃性能を見ても競合相手とは言い難い。 - 赤音符に体力回復を持つ笛という括りでは、アップデートで追加されたテオ笛テオ=オルフェスが非常に強力。
体力継続回復と解毒&体力回復【小】、さらに攻撃力&防御力UPという実質5つの旋律を操る万能型であり、
体力回復【小】で十分な相手であればあちらの方が使い勝手がよい。 - ヌシ・ジンオウガを除くヌシモンスターは程度の差こそあれ雷属性が通り、攻撃は非常に苛烈。
また、ヌシモンスターは百竜笛の聴覚保護【大】で無効化できない強咆哮の使い手であり、
他方でヌシ・アオアシラを筆頭に気絶値の高い攻撃を繰り出してくることが多いため、
ヌシモンスターの単体クエストでは回復・生存特化として本領を発揮できる。 - 高難度のイベントクエストでは、一撃で即死又は瀕死となるほどにモンスターの攻撃力が強化されており、
共鳴音珠を利用してもなお回復が追いつかないこともあるため、精霊王の加護持ちの笛の人気が高くなっている。
そのため、精霊王の加護旋律でダメージそのものを減らすことで生存性を高めることができ、
殴り性能が優れている事により本作のシステムに適応できているブルグラントが競合相手として手強い。
もっとも、剣士であれば体力満タンを保つことで即死リスクは大きく減らせるため、
小技のダメージを即座に回復できる本武器の立場が無いとまでは言えない。 - 百竜強化「雷神龍の魂」については言わずもがな。
風雷合一の登場で防具は2種類をある程度混ぜて使えるようになったものの、
このスキルで参照されるのはあくまでしまきシリーズの装備数だけなので、
狩猟笛にとって相変わらず恩恵が薄すぎて実用性が低い点は変わっていない。
関連項目 
モンスター/ナルハタタヒメ
モンスター/百竜ノ淵源ナルハタタヒメ
武器/ナルハタタヒメ武器
武器/あかしまの神笛 - 対の素材を使用した狩猟笛