初代から多くの作品に登場し続ける、鉱石武器のランス。
同じく鉱石素材のランスである「ナイトランス」「ナイトスクウィード」系統についても触れる。
目次
概要
- やや細身の槍と、円形の武骨な盾がセットになった鉄製ランス。
ほぼ全作品で鉱石武器の基本となるランスで、ショップ購入でも直接生産でも簡単に入手できる。
生産の際の必要素材は鉄鉱石×3が定番。
- 強化していくと「ナイトランス」になり、中型鳥竜種の皮や牙で装飾されたハイセンスなデザインに変更される。
盾はいわゆるヒーターシールドのような形状になる。
ナイトの名の通り、王国の騎士団にも採用されている名槍。- わざわざ「中型鳥竜種」とぼかしたのは、地方によって使われる鳥竜素材が違うため。
MHP2Gまでは装飾にランポスの皮が使われた白銀の大槍だったが、
MH3で鳥竜枠がジャギィに変わると装飾もジャギィ素材に。
また槍身も錆っぽいグラフィックに変わり、かつての磨き上げられた銀色は見る影もない。潮風で傷んだのだろうか
見た目の地味化に引っ張られてか、派生直後の銘も「セイン(従者の)ランス」へとランクダウンしてしまった。 - アイアン→セイン/ナイトランスまでは鉱石素材と簡単なモンスター素材で強化していけるので、
初心者プレイヤーにこまめな採掘と剥ぎ取りの大切さを教えてくれる。 - MH4以降、ランポスとジャギィが共演するようになった事で
かつてのナイトランスも「セインスクウィード」の銘で復活。
上位以降で生産リストに並ぶようになり、作品によってはセインランスからの派生も可能である。
MHXでの扱いを見るに、このデザインは新ナイトランスの上級モデルという立ち位置に収まったようだ。
- わざわざ「中型鳥竜種」とぼかしたのは、地方によって使われる鳥竜素材が違うため。
- 派生の大筋はアイアンランス→改→ナイトランス→改→ナイトスクウィード。
前述したようにMH3以降はセインスクウィードは別系統化し、アイアン→セインランス→ナイトランスとなっていたが、
MHX(X)以降はアイアンランスからスクウィードに派生可能となった。- その後は多くの場合でランパートに派生する。
- MHWorldでも続投し、他の武器と同じくデザインが大きく変更された。
盾の形状は円盾から独特のヒーターシールド型になり、またいわゆる皮ペタ武器の基礎となる事もあってか
槍身も過去作よりはるかに太く、頑丈そうな作りになっている。
旧作のバベル並と言えばその変わりようが分かるだろうか。- 見るからにかつてのアイアンランスよりもデカいのだが、MHWorldでは鉄鉱石たった1つと200zで生産できる。
2期団の技術革新の賜物なのか、新大陸産の鉄鉱石がよほど大粒なんだろうか…。
派生も完全に一新され、バベルも闘技大会のコインで作成するので無縁となってしまった。
- 見るからにかつてのアイアンランスよりもデカいのだが、MHWorldでは鉄鉱石たった1つと200zで生産できる。
性能
MH / MHG / MHP
- 基本的な鉱石武器として登場。同時期に作れる骨武器のボーンランス系統に比べ攻撃力は劣るが斬れ味が良い。
しかしどの程度良いかはまちまちであり、一足早く緑ゲージが出ることもあれば、
ただ黄色ゲージが長いだけというややガッカリな作品もある。
もちろん最序盤の狩猟において、橙ゲージになりづらいというのは決して小さくない長所なのだが…。
MHP2(G)
- 鉱石系の基本武器として序盤から登場する。
本作では鉄鉱石4つでアイアンランス改に強化でき、短いながらも緑ゲージが現れる。
適当な村長のクエストの片手間に採掘を行えばすぐに素材は揃うだろう。
さらにここに鉄鉱石と円盤石を4つずつ投入すればスティールランスとなり、
高めの攻撃力207と長めの緑ゲージでストレスフリーな狩猟を約束してくれる。
- MHP2Gでウカムルバス討伐後に作成可能なG武器の「アイアンランスG」は
攻撃力644に素で白ゲージ、匠でしっかり紫ゲージも出るため、G級クエストでも十分使っていける。
- アイアンランスの強化先であるナイトスクウィードにもG武器(ナイトスクウィードG)が存在。
攻撃力621とアイアンランスGより下がったが、代わりにスロットが2個になっている。
武器倍率換算では「10」しか変わらないため、こちらの方が優秀かもしれない。- なお、クロオビランスGの上位互換品である。攻撃力と白・紫ゲージの長さは全く同じだが、
素の青ゲージの長さがこちらの方が長いためである。
もっとも、紫を維持しないという選択肢は存在しないため、実践においては全く関係無い。
- なお、クロオビランスGの上位互換品である。攻撃力と白・紫ゲージの長さは全く同じだが、
MH3
- 相変わらず鉱石系の初期武器として登場。
鉱石素材のみで強化可能で早々にセインランスになるためアイアンランスの姿で過ごすことはあまりないかもしれない。
- 闘技大会のコインとチケットで作られるランスとして
アイアンランスと同じデザインの「闘士の槍」が存在する。
闘士の槍を強化すると「ミレニアム」銘となる。
MHP3
- 唯一MHP3には初期武器としては存在していない。
今作の鉱石武器枠である「ユクモノ槍」を強化すると、
いきなりセインランスへと派生する。- アイアンランスが全く出てこないかというとそんな事はなく、
セインランスを更に強化した先で「闘士の槍」としておなじみの姿が登場する。
- アイアンランスが全く出てこないかというとそんな事はなく、
MHX
- 初期武器の鉄武器担当として登場。
今作ではアイアンランス、ナイトランス、ナイトスクウィードがそれぞれ別々の最終強化を与えられた。
- アイアンランスはLV9で「ミレニアム」となる。
鉱石素材と少々の虫素材で最後まで強化可能で、非常に長い緑ゲージと攻撃力230を持つ鈍器向きの性能である。
なお最初から最後までスロットは0のまま。- 匠追加分は全て青なので、スキルを組めるならこちらの運用も良いだろう。
- 鉱石と虫以外の素材は最終強化の勇気の証Gのみ。
素材面のコストパフォーマンスがかなり優れている。
- アイアンランスLV2からセインランスに派生すると、LV7の最終強化で「ナイトランス」になる。
ミレニアムと違い素で青ゲージを持ち、スロットも2つある。
と言っても青ゲージは10しかなく、匠でも延長されるだけで白ゲージが出ない。
攻撃力もあちらより低い220なので、実質的な長所はスロット数くらいか。- 青ゲージ10はLV5から出ており、最終強化まで来ても一切伸びていない。
- アイアンランスと違い、ジャギィ素材等モンスター素材も少なからず用いる。
- 「ナイトスクウィード」はナイトランスより優秀な青ゲージ30とスロット3を持つものの、
攻撃力は210まで下がってしまっている。
斬れ味レベル+2で白ゲージが20出るので、そちらでの運用も可能。- 今作ではアイアンランスLV6から派生するセインスクウィードの最終強化となっている。
これまでの作品と違いセインランスやナイトランスからの派生ではないことに注意。
カブレライト鉱石を要求されるので、作成は上位に入ってからとなる。
また、必要素材が増えるが直接生産することも可能。 - セインランス系同様モンスター素材も用いる。こちらはジャギィ素材ではなくランポス素材。
- 性能的には使い勝手重視の便利武器なのだが、
最終強化に銀火竜の上鱗×2と鳥竜玉×3が必要なので作成難度的には全然便利じゃない。 - 今作のスロ3ランスで最高の攻撃力を持ち、
目立った欠点も無いので鳥竜玉さえ用意できればかなり優秀な武器と言える。
- 今作ではアイアンランスLV6から派生するセインスクウィードの最終強化となっている。
MHXX
- アイアンランス系は究極強化で「ニューミレニアム」となり、攻撃力は360まで伸びた。
素では青ゲージしか持たないが、斬れ味レベル+2でしっかり白ゲージが40出る。
スロットは最後まで付かなかった。- 性能的にはダイオーガーに劣るため、作成難度で差別化しよう。
幸いG級でも鉱石素材と虫素材、勇気の証XXしか必要としない。
- 性能的にはダイオーガーに劣るため、作成難度で差別化しよう。
- ナイトランスの究極強化「エクィテスランス」は上位同様、最高色のゲージが短いのが難点。
素で白10、斬れ味レベル+2で紫10しか出ない。
攻撃力340、スロット2つと斬れ味以外の性能はそこそこ高いが、斬れ味の短さを補えるほどの長所ではないだろう。
- ナイトスクウィードの究極強化は「シバルリー」。
作成にまたしても銀火竜の厚鱗×2と幻鳥竜玉×3を用いる。
攻撃力320と控えめなものの、引き続きのスロット3と、素で白30・斬れ味レベル+2で紫20の素直な斬れ味が便利。
MHW(:I)
- 今作の鉱石/骨武器は様々な武器の雛形であり、派生先を直接生産できるものが少ない事もあり
何度も生産・購入する事になるだろう。
- 上位段階での鉱石派生は『スティールランス』を経て『クロムランツェ』となる。
盾がかつてのナイトランスを思わせるベース型になり、槍はプラスドライバー状に変化した。
- 最終強化、『クロムランツェII』の性能は
- 攻撃力414、素青で匠lv2でわずかに白が出現
- 覚醒必須の麻痺属性270
- あって損はないレベル1スロットが二つ、防御力や会心率のボーナスなし
- 土砂竜派生のボロススティンガーに斬れ味、会心率以外の全てで完敗しており、
おまけに向こうは防御力にボーナスも付いてくる。
あちらが属性解放レベル2でもこちらとの属性値差がわずか10しかなく、
そのぶん浮いたスキル負担を会心フォローに回せばこちらの勝ち目はない。
唯一アドバンテージになりうるのは白ゲージくらいだが、ランスの手数では微々たる長さで心もとない。
- マスターランクでは穂先がドリル状になり『クロムスクリュー』の銘を得る。
物理性能自体は高く、何より爆発的に伸びた白ゲージで序盤を乗り切るのには充分な性能だろうか。
最終強化『クロムスクリューIII』の性能は- やや物足りない攻撃力598に長大な白ゲージ、匠で僅かに紫も出現
- 覚醒で出る麻痺属性はランス中2位の360
- 変わらずレベル1スロット2つ、会心や防御力ボーナスもなし
攻撃性能だけ見れば硫斬竜派生などに負け、土砂竜派生には相変わらず属性値も負けているが、
こちらには圧倒的に長い白ゲージという長所がある。
属性値に関しても硫斬竜派生を超え、土砂竜派生とも属性解放レベル2ではこちらにそこそこ差をつけられるなど、
単純な上位互換とは言えなくなった。
MHRise
- 今作の鉱石枠の初期武器はカムラノ槍であるが、
アイアンランスも序盤の生産武器枠として登場する。
MHWそのままの形状であり、強化していくと「ミレニアム」へと名を変える。- 性能はというと攻撃力・斬れ味共に微妙であるが、ほとんど鉱石素材だけで強化できる為強化難易度は低い。
モンスター素材を用いる事で様々なランスの派生できるため、素材武器としては優秀と言ったところ。
- 性能はというと攻撃力・斬れ味共に微妙であるが、ほとんど鉱石素材だけで強化できる為強化難易度は低い。
- さらに強化すると、派生先にはお馴染みのランパート系列の名前が。
上位序盤から作れるものとしてはなかなか優秀であり、お世話になったランサーも多いのではないだろうか?
- Ver.3.0からは百竜武器の見た目を変更できるようになった為、
強化途中で形が変わってしまうアイアンランスの形状を張り付けて遊ぶ事が出来るようになった。
- MHR:Sでもアイアンランスの姿の強化形は得られなかったが、武器の重ね着はしっかり実装された。
名義は「ミレニアム」となっている。
余談
- 名前の英単語はセイン(thane、従士)、ナイト(knight、騎士)、
エクィテス(equites、騎士階級)、シバルリー(chivalry、騎士道)などを意味する。
- 闘士の槍の強化形のミレニアム(millennium)は千年紀を意味する。
- スクウィード系のランスはランサーなら誰もがどこかで見たことのあるデザインだろう。
それもそのはず、スクウィード系はアイテムボックスにおけるランスのアイコンのモデルとなっている
(ただしデザインの先後関係は不明なのでアイコンを元にスクウィード系が作られた可能性もあるが)。
盾に縦に入ったラインと覗き穴(アイコンではバツ印のことも)が特徴的である。