MH3以降で登場する、ベリオロスの素材をベースとしたスラッシュアックスの原型的な武器。
アンバー(amber)は琥珀を意味し、ベリオロスの象徴と言える琥珀色の牙を表す。
目次
概要
- ベリオロスの甲殻を主とした白色のフレームに、
希少鉱石で作られた黒い斧刃と琥珀色の牙で作られた剣刃を持つ剣斧。
白、黒、琥珀色という三色のコントラストが美しく、デザイン性にも高い評価を受けている。
その刃には血飛沫すら凍りつかせる強力な冷気を宿しており、
剣モードとなった時にはビンに秘められた属性によってその冷気はさらに強力になる。
しかし、実はこれでもまだ発展途上であり、
より上質な素材を追加投入する事で更なる強化の可能性を秘めている。
- ゴアフロストアンバーの説明文によれば、
永久凍土で生まれし絶対零度の氷牙斧と言われており、
この刃が奏でる風鳴りは、
対象に死を運ぶ絶望の北風を呼ぶという。
- アンバースラッシュと強化型のゴアフロストアンバーでは色合い(全体的な明るさ)が若干異なる。
MHXXに再登場した時は、今までのシリーズ以上に明確な差別化がなされたこの2種類が用意されており、
他の武器と同じく、白いベリオロスの毛の色合いを持つアンバースラッシュと、
氷のような水色を帯びた毛と、アンバースラッシュより大きくなった斧部分を持つ
ゴアゲイルフロストの2種類に分けられた。
性能
- シリーズを通して攻撃力、属性値、斬れ味、会心率のそれぞれが
バランス良くマッチングした性能を持つことで知られる氷属性のスラッシュアックス。
ベリオロス素材の取り回しの良さが如実に現れている。
また、氷属性スラッシュアックス自体の数が少なく、トライ系の作品では貴重な存在である。
MH3
- ベリオロスやスラッシュアックスというカテゴリーと共に初参戦。
当時は素材としてカブレライト鉱石を必要とする上位武器であった。
カブレライト鉱石以外は下位のベリオロスの素材となっているため、上位最序盤で製作可能。
強化前は無く、直接生産による。
- 斬れ味の緑ゲージが短いが、攻撃力810、会心率20%という物理攻撃力を持ち、
斧モードでの戦闘力は既にオフラインで製作できる大半のスラッシュアックスを踏み越えている。
それに氷属性230が加わり、威力を増大させる。剣モードなら強属性ビンによってさらに加速する。
- 上位ベリオロスの素材が手に入れば、アンバースラッシュ改へ、そしてゴアフロストアンバーへと強化できる。
ゴアフロストアンバーはMH3の武器の最終形にしては珍しく、銘の後ろに剛や天などは付かない。
攻撃力はスラッシュアックスの最終形としては最低の918だが、会心率40%と氷属性330がそれを徹底カバー。
加えて、斬れ味レベル+1を発動させればなかなか長い白ゲージを得られる。
一部では全盛期とまで言われるMH3の上位ベリオロスが相手なので少々骨が折れるが、
素材は全てそのベリオロスから得られるので楽と言えば楽。
非常に強力な武器として華々しくデビューを飾った。
MHP3
- ウルクスス、ボルボロス亜種、アグナコトル亜種などといった凍土に生息する、
いかにも氷属性然としたモンスターやその素材から作られた武器が激増した中、
氷属性のスラッシュアックスは一振りも増えず、依然としてアンバースラッシュ系統専属の状態。
今作からは直接生産だけでなく、青熊斧改からの派生強化も可能になった。
また、素材のグレードが下がり、下位から入手できるようになっている。
- 今回も攻撃力は若干低いが、会心率、斬れ味、そして属性値がその弱点を全力でカバーしている。
ただ、ゴアフロストアンバーの会心率は25%と大きく弱体化された(それでも結構高めだが)。
- なお、今作ではアンバースラッシュ改に風牙竜の素材を導入する事で、
(基本的には)無属性の亜種武器、アズライトスラッシュ系統へと派生させる事もできるように。
これについてはこちらをどうぞ。
MH3G
- 再び下位武器として参戦。イベント武器を除けば、相変わらず唯一の氷属性剣斧である。
攻撃力598、氷属性120、会心率10%など、MH3の頃のアンバースラッシュと比べるとかなり弱体化されている。
尤も、強化していけばやがては前線で活躍できるレベルまで強化できるので、将来性はあまり気にならない。
- ゴアフロストアンバーまでは緩やかにステータスが強化されていくが、
新たに追加された強化先、ゴアゲイルフロストから急上昇し、
最終形態のギガゲイルフロストにもなると攻撃力はついに1000を突破、
氷属性値もスラッシュアックスとしては前人未到の350*1、
会心率も25%にまで引き上げられた。
氷属性を弱点とするモンスターには無慈悲なまでの強さを発揮する。
特に、一強とまで言われる爆破属性さえ物ともしない莫大な体力を持つ
G級ジエン・モーラン通常種に対して有効なダメージを与えられるのは大きい。
- しかし、弱点も存在する。
ひとつは、スロットが存在しないためスキルの拡張性に乏しいこと。
そしてもうひとつは、匠で出現する紫ゲージがたったの10しかないこと。
幸い白ゲージは十分な長さを持つので、普段は白ゲージ武器と割り切り、
紫ゲージは砥石使用直後のボーナスタイムと考えた方がいいだろう。
- G級武器への強化には氷牙竜以外の素材も必要になってくる。
とはいえ、とりわけ貴重な素材が必要と言うわけでもないため、製作難度はそれほど高くはない。
尤も、では低いのかと言われればそう簡単には頷けないが。
MH4
- 交換素材としてのベリオロス出演に伴い、アンバースラッシュも続投。
ゴアフロストアンバーはオミットされ、アンバースラッシュから直にゴアゲイルフロストに派生する。
気になる性能はというと、ゴアゲイルフロストで攻撃力810、氷200、会心率25%にスロット2、
僅かながら素で白(匠で延長可能)の斬れ味に強属性ビンと中々の性能。
MH4G
- G級ベリオロス素材の交換可能に伴い、ゴアゲイルフロスト改を挟んでギガゲイルフロストが復活。
ゴアゲイルフロストと同様、必要素材に何故かイャンガルルガ素材が必要となる。
その性能は攻撃力1350、氷属性300、会心率30%、スロット2据え置き、強属性ビン、匠で紫ゲージ20と、
正に順当な強化となったが、強力なライバル達の存在で本作は更に影が薄く厳しい状況となった。
- そのライバル達はザボアザギルとキリン亜種、そして新規参入したクシャルダオラ。それぞれ、
- 攻撃力1188、氷属性700、スロット1、防御力+25、強属性ビン、長い白ゲージに匠で紫ゲージ30と、
属性攻撃重視型として非常に高い戦闘継続力を持つ雹刃宝斧キリン。 - 攻撃力1458、氷属性410、会心率-10%、1スロット、強撃ビン、匠で紫ゲージ20と、
作製難易度が比較的易しく汎用性にも優れたノッチスディアボーロ。 - 攻撃力1458、氷属性350、会心率10%、強撃ビン、匠で紫ゲージ30と、
物理攻撃重視型としてバランスの取れたジャナフ=ダオラ。
両者共に高い物理性能を誇り、斬れ味と会心率で劣るノッチスディアボーロも高めの属性値のおかげで、
剣モード時の物理性能差こそ大きくなるものの、総合的にはジャナフ=ダオラに迫る性能を持つ。 - 攻撃力1188、氷属性700、スロット1、防御力+25、強属性ビン、長い白ゲージに匠で紫ゲージ30と、
- そんな中、ギガゲイルフロストは物理攻撃重視でも属性攻撃重視でもない。
唯一の差別点はG級序盤で最終強化可能な作成難易度の低さだろうか。やはり繋ぎ武器の宿命か……。
MHXX
- ベリオロスの復活に伴いこの武器も復活。
ヒドゥンアックスLV3から派生強化できるが、他のMHXX復活モンスターの武器共々上位
G級の両ランクで一発生産できるようになっているため、素材を節約できる生産での入手がおすすめ。
- 今作は通常種のみの登場であるが、アンバースラッシュと、
ゴアゲイルフロストの2種類が別の武器として作成・強化できる。
ギガフロストアンバー
- アンバースラッシュのまま強化し続けると、ゴアフロストアンバーを経由して究極強化ギガフロストアンバーとなる。
その性能は、- やや低めの攻撃力290
- 会心率10%
- 氷属性剣斧で最高値の氷属性40
- 高い属性値を更に補強する強属性ビン
- 究極強化で増加したスロット2
- 斬れ味は延長不可の紫ゲージ20に長い白ゲージ
さらに強属性ビンでブーストできる属性特化の一振り。
斬れ味最大値のため匠スキルで伸ばすことができないが、逆に匠スキルを切って運用ができる。
業物スキルを付けて紫ゲージを極力保っての運用がベストだろう。
とはいえ、紫ゲージの属性強化は物理の強化ほど大きくないので、
相手によっては白ゲージまで含めた運用も考えられる。
白ゲージを含めた継戦能力は業物スキルを外すことも可能なくらいの長さである。- 強力な属性値と、低めだがそこそこの物理性能も持つため、
強撃ビン以外のスラアクでありながら充分な総合性能を持っている。
強撃ビン以外のスラアクでも戦い易いブレイヴスタイルの登場も追い風となり、
4Gよりも活躍しやすくなったと言えるだろう。
後述のように「エネルギーチャージ」1つで充分な火力を維持できるので、
ブレイヴスタイルをはじめ狩技が1つのスタイルでも運用しやすいのも利点と言える。 - どの強属性スラアクにも言えることであるが、
強属性ビンと属性を活かす手数攻撃のため、剣モード運用の方が火力が大きく出る。
物理火力がそこそこかつ強撃ビンでないので狩技「剣鬼形態」との相性が悪いのもあり、
狩技は「エネルギーチャージ」にして剣モードを極力維持し続けての運用がいいだろう。
- ライバルとなる強属性ビン氷属性スラアクは、ザボアザギル素材の「氷鋸刃斧モルスノチス」だろう。
スロットは無くてマイナス会心率持ちだが、物理攻撃力310に氷属性38とギガフロストアンバーに肉薄する総合火力で、
さらに匠スキルで出るのが全て紫ゲージのため、グギグギグ装備などでは
こちらを上回る性能を発揮するスペックを秘めている。
ギガフロストアンバーは「匠スキルが不要」という点を活かしたスキル構成で差別化を行っていきたい。
また、向こうは素材元の獰猛化ザボアザギルが熟練のハンターも悲鳴を上げるほどの強敵と悪名高いので
こちらを作る選択肢もアリ。
- しかし、残念ながら今作における氷属性弱点のモンスターは
物理肉質がかなり柔らかいことが多いため、
殆どの場合で攻撃力370の強撃ビン持ちである餓斜ン牙王の大解放にボロ負けしてしまう。
いくらなんでも氷属性20の差で攻撃力80もの差を覆すのは流石に厳しいものがある。
琥牙剣斧ラヴィーナ
- 途中でゴアゲイルフロストに派生すると、ギガゲイルフロストを経由して究極強化は琥牙剣斧ラヴィーナとなる。
こちらの性能は、- かなり高い攻撃力320
- さらに強化された会心率20%が物理性能に拍車をかける
- ギガフロストアンバーの半分しかない氷属性20
- 低い属性値だが派生元と同じ強属性ビン
- 派生元から引き継いだスロット1
- 斬れ味は白ゲージ40、匠スキルで伸ばしても白ゲージのまま
さらにMHXXでは紫ゲージの物理ダメージ補正が1.39倍に低下したため、
斧モードでの期待値はなんと匠無し氷属性スラアク1位の期待値を持つ。
会心率を活かして超会心スキルを付けた場合はさらに強化され、
銀嶺ガムートの「餓斜ン牙王の大解放」以外の匠+2スキルを発動させたスラアクを追い抜き、
匠有りを含めた氷属性スラアクの斧モードでも2番目の期待値という凄まじい物理火力を発揮できる。
- 欠点は剣モードでの火力の貧弱さ。
属性値が派生元から大幅に低下し、それで強属性ビンのままであるため、剣モードでロクな火力を出すことができない。
その為、必然的に斧モード中心の運用を行うこととなる。
また、手数が少ない斧モードを中心とするのであれば、
匠スキルを切って業物スキルを使っての白ゲージ80相当での運用、
もしくは業物スキルをも切って狩技「絶対回避【臨戦】」で斬れ味回復での運用でも困る事は無い。
それらのスキルの自由度を前述の超会心スキルをはじめとした火力スキルに盛れば、
斧モード中心でもかなりの活躍ができるだろう。
- しかし、斧モードを多用することを考えると、弾かれが気になるところ。
氷属性弱点のモンスターは肉質が柔らかい相手が多いとはいえ、
運用する際は弱点をしっかり狙っていきたい。
- ライバルは、前述した銀嶺ガムート素材の「餓斜ン牙王の大解放」と言えるが、
匠+2が必要かつ出る白ゲージも短いため業物スキルも必須、
そもそも能力と合致した強撃ビンであるので剣モード主軸の武器であり、直接の競合はあまりしないだろう。
むしろ、渦紋蛮骨鬼鉈【兜割】や超会心運用での無明剣斧【滅諦】など、
他属性の斧モード運用がメインとなるスラアクが競合しうる可能性がある。
MHW:I
- マスターランクにてベリオロスが登場し、牙竜剣斧【喰裂】から派生強化で入手できる。
その後大竜玉を用いてアンバースラッシュIIへ、イヴェルカーナの素材を用いて
最終強化ゴアフロストアンバーへ強化される。
- ゴアフロストアンバーの性能は
- 攻撃力875
- 会心率30%
- 氷属性390
- 斬れ味白30、匠は延長のみ
- 強撃ビン
- スロット無し
- レア度11
氷属性の強属性ビンはレイギエナの武器が既に請け負っているからか、ここに来てまさかのビン変更である。
水と雷は二つあるのだから変えなくとも良かったのではないかと思われるが…- もう一つのアイデンティティである高会心率は健在。
生産されるスラッシュアックスの中では最高を誇る。
その代わりなのか攻撃力はかなり控えめな位置に収まってしまっており、
同じタイミングで生産できるイヴェルカーナ武器のアイスルードと比べると見劣りしてしまう。
加えて、向こうは匠で紫が現れ、Lv4のスロットまで備えている。
その上、ラスボス後に氷魔ニーズウォックへと強化でき、攻撃力を更に突き放されてしまう。
物理武器として比較するとかなり厳しい相手である。 - 一方、ビンが変わっても属性値は強撃ビン剣斧にしては高い方だが、
属性武器として見た場合もかなり苦境に立たされている事は間違いない。
やはり同じタイミングで強化できるレイギエナの武器ヘクター=グレイシアが、
こちらから強奪した強属性ビンに加え、高い属性値540を備えている。
ここまで差を付けられていると属性会心を付けても追いつけない。
- 総じてどちらを取っても中途半端な立ち位置になってしまっており、
持ち前の会心率もスキル次第でいくらでも盛れる今の環境では優位とは言い難い。
性能だけで突き詰めると最終装備候補からは外れてしまうが、
決して使えない武器ではないので見た目で担いで行ってもいいだろう。
MHRise
- MHRiseにもベリオロス共々続投。
青熊斧IIから強化することでアンバースラッシュIを製作可能。
今作ではベリオロスは下位から登場するため、里☆4の段階で作成できる。
- アンバースラッシュIの時点での性能は、
- 攻撃力80と同時期の武器と比較してもかなり控えめ
- 斬れ味は長めの緑ゲージ
- 氷属性19と下位武器としてはそこそこ
- 会心率20%と相変わらず
- XX以前の強属性ビンを取り戻す
こちらは真逆といっていいほど性能が違い、なんと青熊斧からの強化で攻撃力が40も下がる。
一応緑ゲージと会心率、属性のおかげでそこそこのダメージは稼げる。
- ゴシャハギ素材や上位ベリオロス素材を用いることで順当に強化されていき、
上位ゴシャハギ素材を投入することで最終強化のゴアフロストアンバーが完成する。
ゴアフロストアンバーの性能は、- 下位の頃の貧弱さが嘘のような攻撃力190
- 斬れ味は青50、匠5で白30
- 氷属性29と順当に伸びた
- 会心率は30%と高め
- Lv2スロット1つ。攻撃や見切りなどの火力スキルを積みやすい
- ビンは強属性ビンのまま変わらず
- 百竜強化は攻撃力強化IV、会心率強化II、氷やられ特効。
攻撃力強化IVを付与できる数少ない武器の一つであり、
高い期待値をさらに引き上げることができる。
- MHRiseの発売時点では、匠のスキルポイントを持つ装備が少ないため、
素で白ゲージを持つナルガ武器がスキル超会心と共に高火力武器として幅を利かせているが、
本武器は青ゲージながらナルガ剣斧に迫る物理性能を持つ上、
高めの氷属性をさらに強属性ビンが引き上げるため、氷が少しでも通る相手ならあちらを上回るポテンシャルを持つ。- その闇夜剣斧【弦月】は白ゲージではこちらの青の1.05倍ほどの物理火力を持つ。
また、あちらは覚醒ゲージ蓄積速度が速い毒ビンを搭載し、属性値は低いものの毒ダメージにも期待できる。
他方、こちらの強属性ビンもそれなりの覚醒ゲージ蓄積を持つ上、物理性能の差は属性で覆せる範囲。
加えて、あちらの白20に対してこちらの青ゲージは50あるため、
斬れ味50を使い切る戦いでは物理でもこちらに分がある。
- その闇夜剣斧【弦月】は白ゲージではこちらの青の1.05倍ほどの物理火力を持つ。
- MHRiseのスラッシュアックスでは、高出力追撃の属性ダメージの減算補正が撤廃されているが、
強属性ビンを搭載し属性で物理性能を補う本武器はその仕様変更の恩恵を一番受けた武器とも言えよう。
MHR:S
- マスターランクではMR3という比較的早いタイミングでベリオロスが出てくるため、
本武器のMR強化も早め。「メガフロストアンバー」へ強化されることで、
攻撃力260、氷属性39、素で10だが白ゲージを獲得する。- この『攻撃力260』というのは一見すると物凄い強化に見えるのだが、
内実としてはMR1武器相当の攻撃力であり、
280~300台が顔を出すランクの武器としては会心率30%を持ってしても心もとない。
少し進めると圧倒的ポテンシャルの「冷たき月の剣斧」が作れてしまうのも厳しい。 - MR4後半にてティガレックスの素材を使い「メガフロストアンバー改」へと強化できる。
攻撃力は280と良好な伸びを見せるが氷属性は40と伸び悩み、
白ゲージも10増えるだけなので、冷たき月の剣斧との差別化が難しい。
属性充填カウンターが使いにくい相手や状況なら拮抗できなくはないと言ったところ。
- この『攻撃力260』というのは一見すると物凄い強化に見えるのだが、
- そして、MR50にて「ギガフロストアンバー」へと強化できるようになる。
その性能は、- 大きく伸びるがもう一声欲しかった攻撃力310
- 斬れ味は白50、匠1で紫ゲージが発生
- 氷属性41と伸び悩むが同系統の他属性武器よりは高め
- 会心率は30%
- Lv2スロット1つは据え置き
- 百竜装飾品スロットはまさかのLv1
- ビンは強属性ビンのまま変わらず
- 氷剣斧で会心率を持つのは本武器のみなのだが、
同じく高会心武器として上位で幅を利かせていたナルガ剣斧がMRではパッとしないのと同様に、
こちらも総じて「中途半端」としか言いようのない性能に落ちてしまっている。- まず物理性能についてだが、
火・水・雷属性の同ポジション(高会心率低属性値の強撃・強属性ビン)武器と比較して、
匠無しでの会心率込み期待値はギガフロストアンバーが最も低くなってしまっている。
他属性の当該武器は素紫だったり攻撃力が320以上あるためなのだが、
こちらは匠無しでは白止まりであり、武器自体にLv3スロが無いので素紫武器としては扱えない。
そして、仮に紫を付けたとしても、飛びぬけて高い期待値になるわけではない。 - 次に属性値だが、41というのは強属性ビンとして見ても存外悪くない水域ではある。
が、匠無しの期待値で若干劣る程度の白兎雪矜ネーヴェスレが氷属性54、
強撃ビンのエジニハ=ダオラが氷属性58という高水準のため、
属性で差を付けると言う運用も難しい。 - 斬れ味については素の白ゲージが50というのは勿論かなり長いのだが、
ネーヴェスレが白70、エジニハ=ダオラが紫との合計で60、
氷輪剣斧プルニーマが紫40&白30で計70といずれも本武器の上を行くため、継戦能力でも怪しい。 - そして、最も問題なのは百竜スロットが氷剣斧では唯一Lv1止まりというところである。
ビン変形強化や鋼龍の魂はおろか各種特効さえ付与できず、
中途半端なポテンシャルを何かしらブーストして差別化するということさえ厳しい。
- まず物理性能についてだが、
- Ver.14において百竜スロット拡張の2段階目が開放され、ついにLv3スキルも搭載できるようになった。
代償として枠を7つも使うのが痛いものの、そもそも載らないというこれまでの状況からすれば大きな改善である。
また、錬成スロット拡張ボーナスのおかげで、その過程で素紫になるのもかなりメリットとして大きい。- 属性値に関してはVer.14時点では最大で65となる。
同じ強属性ビンのネーヴェスレが氷99になる事を考えるとその差はあまりにデカい。
素紫・属性会心があったとしてもこの差を覆すことはまず無理なので、
属性特化はあちらに任せてこちらは会心率と覚醒速度に優れる物理型の剣斧として考えた方がいいだろう。
幸い氷属性強撃ビンには会心持ちがなく、見切りが付けやすくなったことや狂竜症【蝕】の登場によって、
場合によっては弱点特効なしで会心100%を実現することさえできるようになった。
会心ダメージの恩恵がやや薄い強属性ビンではあるが高会心が無駄になる訳ではないので、
使うなら専用装備で活かしたいところ。- 実のところ、百竜スロットLv1のMR剣斧ではVer.14アップデートの恩恵をかなり強く受けられている方である。
他のLv1剣斧は強属性ビンが環境に台頭している現状ではどうにもノリきれない属性強撃ビンだったり、
錬成スロット拡張ボーナスで素白→素紫のような大きな恩恵が現れてこなかったり、
そもそも同じようなポジションの百竜スロLv2(又はLv3)武器が既に存在していたりという具合である。
- 実のところ、百竜スロットLv1のMR剣斧ではVer.14アップデートの恩恵をかなり強く受けられている方である。
- 属性値に関してはVer.14時点では最大で65となる。
MHF(スラッシュアックスF)
- MHF-G10でスラッシュアックスがスラッシュアックスFとして実装され、
アンバースラッシュも遷悠武器として導入された。
ゴアフロストアンバーなどの途中段階はオミットされており、ギガゲイルフロストへと直接強化する。
また穿龍棍と同じくG級限定の武器種なので、生産はGR100*2以降に解禁される。
- ギガゲイルフロストの性能は以下の通り。
- 遷悠武器の中では若干低い攻撃力2613
- それを補う会心率20%
- 今のところスラッシュアックスF中最高値の氷属性940
- それを更に高める強属性ビン
- 斬れ味レベル+1で空色ゲージが出現する
圧倒的な氷属性ダメージを生み出すことができるのがこの武器の特徴と言える。
スラッシュアックスFの強属性ビンは1.3倍の属性補正がかかり、
その他にもスラッシュアックスFは強撃ビン一択にならないよう調整されているため、
氷属性が通るモンスター相手に大きな活躍が期待できる。
攻撃力はやや低いが、他の武器との差はそこまででもなくプラス会心や属性を活かすことで十分カバー可能。
- 2016年4月時点では唯一の氷属性スラッシュアックスFであったが、
同年5月25に氷属性武器としてオルガロンの「王狼剣斧【雲霞】」と、
ギアオルグの「ジエロ・テュレイラ」が実装された。
とは言え前者は強撃ビン、後者はスタンビンなので差別化は問題なくされている。
- 余談だが2016年6月時点で、強属性ビンスラッシュアックスFとしては唯一会心率が存在する。
この個性は是非とも活かしたいところである。
MHXR
- 通常種武器のアンバースラッシュ、亜種武器のアズライトスラッシュが登場。
更に本作オリジナル種であるベリオロス凍氷種由来の武器が新たに登場した。
- アンバースラッシュ(☆3)は30秒間土属性モンスターから受けるダメージを50%減らす武技を持つが、
効果は自身にしか及ばないためやや使い所に困る。進化で改(☆3)しても土耐性スキルが付くのみ。
しかし更に進化してゴアフロストアンバー(☆4)にすると一変、武技が
「20秒間与えるダメージが上昇し続け最大5倍になる」効果に変化する。
武技の終わり間際にタイミングよく属性解放突きを放てば大ダメージを与えられる。
スキルは引き続き土耐性だが、やや数値がアップしている。
- アズライトスラッシュ(☆4)は30秒間全員の与えるダメージが1.5倍になる武技を持つ。
進化させゴアゲイルアズライト(☆4)にすると属性解放突きの爆発ダメージが上がるスキルが付くが、
武技がサポート寄りであるこの武器との相性は微妙。
- 凍氷種武器は形状こそ通常種武器と同じなものの、全体が青く染まり、
凍氷種武器共通の輝きエフェクトが付いているため涼しげな印象を受ける。
3系統の武器が存在するが全て見た目は使い回し同じである。
- 断氷牙ブルースラッシュ(☆5)
- 「強襲!ベリオロス凍氷種!」で排出。
排出元が通常種や亜種とは一線を画す戦闘力を持つ凍氷種なだけあって非常に強力。
「30秒間剣攻撃の威力が5倍になり、全員の体力を100回復させるが、
効果時間中はスラッシュゲージの消費量が増える」という武技を持つ。
効果時間、倍率共に非常に優秀だが、この武器の真価はパーティを組んだ時に発揮される。
MHXRのシステムをある程度理解している人ならすぐに分かるだろうが、「剣攻撃の威力が5倍」というように
「~の威力が○倍」という文章の効果は外部からバフを受けた際に威力の倍率にそのまま乗算されるようになっている。
つまり、2倍のバフが掛かれば剣攻撃10倍、3倍なら15倍となり
元から高かった倍率が更に跳ね上がっていくのである。
ダメージが高くても肝心のスラッシュゲージの消費が増えてしまっては…という心配も、
安心の効果時間30秒が斧攻撃によるゲージ回収までしっかりサポートしてくれる。
特殊種武器に相応しい性能であると言えよう。
- 氷牙ブルースラッシュα試(☆6)
- 「登竜門 ベリオロス凍氷種」で排出。
Ver.9.0から始まったコンテンツ「禁断の狩場」に挑むための初心者向け武器。
何故か頭から断の字がなくなっているが、これは後述の最後の1系統が
文字数制限に引っかかった*3ため、同時実装のこの武器まで煽りを受けたものと思われる。
登竜門武器ということで最低限の武技は与ダメ倍率と自己回復を備えた簡素な性能。
一応覇玉武器なので、移動斬りによる使い勝手は良い。スキルも移動斬りの飛距離を伸ばすものが付いている。
進化させて試から改(☆6)にすると土極地I耐性+15%が付き、「極地強襲 ゴア・マガラ」でやや戦いやすくなる。
残念ながらこれ以上の進化はないため、II以上の耐性が必要な極地強襲上位以降には使えない。
- 氷牙ブルースラッシュαI(☆6)
- 「極地強襲 ベリオロス凍氷種」で排出。
上のα試と同様にVer.9.0から登場したが、こちらは既にMHXRをプレイしているハンター向けの武器。覇玉武器。
武技は「20秒間与えるダメージが3倍(飛竜種には4倍)になり、真属性解放突きの溜め速度が1.5倍になる」効果。
覇玉剣斧の弱点であった溜めの長さをある程度だが解消できるため強力。
根本的な問題である溜め前後の動作の長さは変わらないが…
倍率は断氷牙のそれと比べると乗算効果もなくなりかなり抑えめになっているが、十分なダメージは出せる。- まあ、下手に乗算武技を持たせてしまうと、バランスブレイカーとまではいかないにしても
ニャン検隊武器の立つ瀬がなくなってしまう可能性があるのでそこは致し方ないだろう。
- まあ、下手に乗算武技を持たせてしまうと、バランスブレイカーとまではいかないにしても
- スキルは登竜門武器のものに加えて土耐性、土極地I耐性+40%、土極地の絶技+15%が付く。
秘技は20秒間自身の飛竜種に対する攻撃力が200上がり、体力が10ずつ続けて回復する効果を持つ。
進化させてII(☆6)、III(☆7)にすると極地耐性スキルがランクアップしていき、
上の段階である極地強襲上位、及び最高ランクの禁断の狩場への挑戦がしやすくなる。
ゴアフロストオラリア
MHW:I
- Ver.14.00でベリオロスの特殊個体「氷刃佩くベリオロス」が新たに登場。
武器も新規に用意され、アンバースラッシュから派生強化できる他、一発生産も可能となっている。
デザイン面では琥珀色だった剣刃が凍り付いたように白く染まり、
斧刃も白みを帯びた色合いになっているが、その他に大きな変更点は無い。
性能の方は以下の通り。- 攻撃力945
- 会心率15%
- 氷属性480
- 斬れ味紫20、匠で延長可、後ろには白120
- 強属性ビン搭載
- スロット無し
- レア度11、カスタム強化枠は最大8枠
- 会心率の代わりにその他の性能が強化され、ゴアフロストアンバーが失った強属性ビンを搭載している。
斬れ味が素で紫という点は優秀だが、そのままではわずか20と心許ないため、
匠や業物、達人芸などで補う必要がある。
あるいは割り切って長大な白ゲージを中心に運用するという手もある。
強属性ビン持ちとしては属性補正の高い紫ゲージは捨てがたいが、
斬れ味を補う必要が無い為スキル選択に大きな余裕が生まれる点は利点と言えるか。
- ライバルとしてはイヴェルカーナの氷魔ニーズウォックが挙げられる。
こちらと同じくストーリー攻略後に完成させる事ができ、性能面においても- 攻撃力は同じく945
- 大きく劣る属性値300
- これまた明確に劣る会心率0%
- 素の斬れ味は白40、匠Lv1から紫ゲージが出現
- 拡張性の高いLv4スロット
- 強撃ビン
- レア12でカスタム強化枠は最大6枠
ニーズウォックはLv4のスロットを持つことが最大の強みだが、
オラリアはレア度11、即ちカスタム強化枠の多さで差別化をしている。
さらに。圧倒的な制作難易度の低さも見過ごせない。*4
オラリアが会心率によって物理威力を底上げしていることを考えるとややこちらに軍配があがるが、
好みのスキルやスタイルに合わせて互いに住み分けられるだろう。
アルバトリオンに対しては氷属性強化スキルを付けずに済む分オラリアの方が優勢か。
- 属性特化としては皇金の剣斧・風漂が気になるところ。
攻撃力・会心率は同じだがこちらより高い属性値に加え会心撃【属性】が付属されており、
属性ダメージにおいては斬れ味補正を加味してもとても及ばない。
とは言え皇金の剣斧は入手性において大いに難があるため、
手っ取り早く高属性値武器を手に入れたい場合はこちらが圧倒的に優位である。
余談
- MH4以降からモンハンシリーズに参入した人はもしかしたら、
「ゴアフロストアンバー」という名前を見て勘違いするかもしれないが、
ゴア・マガラとは一切関係はない。そもそもあっちの武器は名前がぶっ飛んでるし。
これは、亜種武器のゴアゲイルアズライトにも同様のことが言える。
関連項目
モンスター/ベリオロス
モンスター/氷刃佩くベリオロス
武器/ベリオ武器
武器/ゴアゲイルアズライト - 亜種素材から作成されるスラッシュアックス