MHXで初登場したチャージアックス。
目次
概要
- 際限無き悪意の下に生み出されたという猛毒盾斧。
内部に致死性の猛毒を溜め込んだ袋が仕込まれており、その斧で薙ぎ払えば獲物は悲痛な呻きを上げる。
- 銀色の骨組みに、毒々しい紫の突起が付いた盾に、紫色のノコギリ状の剣といった見た目。
剣モード時にはこのギザギザで切りつけるため、特に痛そうである。- 細部の装飾は異なるものの、全体的なデザインは強化前の骨盾斧をベースにしている。
性能
MHX(X)
- MHXの三つの毒属性盾斧のうちの一つ。
他二つが一種類のモンスターの素材をメインに使うのに対して、
こちらは多数の毒属性モンスターの素材を使って強化していく。
- 骨盾斧LV5から、上竜骨やマカライト鉱石、イーオスの毒牙などを使って、
前身となるポイゾナスベイルへと派生する。
派生した時点での性能は、攻撃力130に会心率-5%と、ちょっぴりの毒属性8。
毒属性値は低いため、ほぼ無属性である。
- ここからイャンガルルガの尻尾やリオレイア通常種、希少種の上棘、
オオナズチの尖角などの地味に集めにくい素材を使ってインフェクスベイルLV5となる。
その性能は、- 高い攻撃力220
- ちょっと悪化した会心率-10%
- やはり低い毒属性15
- 斬れ味は素で青20、一段階上げるとかなり短い白5
- 高攻撃力を活かす榴弾ビン
- スロットはなし
物理型盾斧として見ても、同じ攻撃力に素で斬れ味白、さらにスロット1をもつ轟盾斧【騎虎】の存在が痛い。
- MHXXでは究極強化が追加され、毒盾斧ディリティリオLV7となる。
- 攻撃力330
- 会心率-10%
- 毒属性20
- 斬れ味は素で青80、匠追加分は全て白
- 榴弾ビン
- スロット無し
素の斬れ味が悪いため運用には匠がほぼ必須となるが、
紫ゲージの補正弱体化もあり、匠発動時は物理期待値も毒属性盾斧最高となる。
MHRise
- 骨素材派生のボーンアームズIIからの強化でポイゾナスベイルを入手可能。
最終強化のインフェクスベイルの性能は- そこそこ高い攻撃力210
- 素の斬れ味はほんの少しの青とそこそこの緑
- 相変わらず低めの毒属性14
- こちらも相変わらず低めの会心率-10%
- スロットはレベル1が2つ
- 榴弾ビン
- 百竜スキルは会心率強化II、属性強化【毒】、鈍刃の一撃
- 毒属性盾斧としてのライバルはバサルモス盾斧のタイタンアームズがあり、
攻撃力とスロット数以外はほぼあちらが上という強敵である。
攻撃力はこちらが優っているとはいえ10しか差がなく、
青のタイタンアームズと緑のインフェクスベイルで攻撃力的にはほぼ互角とやや厳しいものがある。
青ゲージがほとんどないため、緑ゲージの武器と割り切った鈍器運用であれば
タイタンアームズ以上の使い勝手が見込めるかもしれない。- 作りやすさも魅力の一つ。プケプケやリオレイアの部位破壊素材がそこそこ必要になるが、
タイタンアームズは岩竜の涙に★7に上がらないと戦えないオロミドロの素材も必要になる。
- 作りやすさも魅力の一つ。プケプケやリオレイアの部位破壊素材がそこそこ必要になるが、
- Ver.2.0からはオオナズチの新
カード武器「アルカナドロー」が登場。
最終強化の幻想のクリズモスは作成可能時期が遅く攻撃力も190となっているが、
属性値・斬れ味・スロットが毒チャアクの中で最も優秀。
- また、ポイゾナスベイルIは序盤の攻略用武器としても有用。
★5緊急マガイマガド前において2位の攻撃力110かつ緑ゲージが30とそこそこあり、
さらにクエスト中1回毒を入れるには十分な毒属性8を持つ。
これが★3のドスフロギィを倒すだけで得られるのだからまさに破格である。
流石にマガイマガドを倒すと攻撃力150以上の武器が手に入るようになるのでお役御免となるが、
そこまではこれ一本あれば他は要らないとまで言える。
MHR:S
進化したポイゾナスベイルは
巨竜をも殺める毒を宿す。この
刃を前に生き延びる術はない。
(毒盾斧ディリティリオ)
- MRでも無事続投。MR★1でインフェクスベイル改に、★3で毒盾斧ディリティリオへ強化可能。
この時点で攻撃力は320まで伸び、タイタンアームズ改はMR★2で一度強化が止まり攻撃力も260なので、
マイナス会心と青ゲージの短さを考慮してもこちらが優勢だろう。
★4になるとフロンティアからの来訪者エスピナスの「ローゼンリューペー」が登場する。
攻撃力はこちらの方が高いが、1つ前の緊急クエストの際に斧強化運用をサポートする2つの新鉄蟲糸技を伝授されるため、
斧運用では斬れ味と会心率に優れたあちらに分があるか。
- 最終強化は毒盾斧ディリティリオ改。傀異化した皮が必要となるため、完成はMR10と割と早め。
性能は- 依然として毒盾斧トップの攻撃力350
- 会心率-10%
- 状態異常値は相変わらずの毒25
- 白30、匠でも紫は出ない
- もちろん変更なしの榴弾ビン
- Lv1スロット×2、百竜装飾品スロットはLv2
- 毒チャアクは上位から引き続きバサルモスの「ゴリアテアームズ」とオオナズチの「幻狂のシャフル」、
MRで参戦したエスピナスの「ローゼンエモレギア」が存在する。
Ver.11ではナルガクルガ希少種の新武器「斗宿盾斧【天機】」、
MHW:Iから毒榴弾ビンへ転身したリオレイア希少種の「ルナ=エストオレ」が追加。
この中でも強みははっきりとしているため、毒はおまけに超高出力運用をするのがいい…というわけにもいかない。- 高攻撃力榴弾ビンは角王盾斧ジオブロス改をはじめとして強力なものが揃っており、
差別点が毒持ちくらいしかないディリティシオ改では対抗するのは厳しい。
Ver.12の新スキル「蓄積時攻撃強化」もビンダメージには効果がないため、なおさらである。 - また、Ver.10からは超高出力属性解放斬りの威力が上がったのだが、強属性ビンの強化が著しく弱点を突かれると
榴弾ビンのダメージでは到底勝ち目がない。当然ながら汎用性では榴弾ビンの方が勝るため、どうしようもない
差があるということもないが。
一際強力な毒でも使えれば良かったのだが。 - 高攻撃力榴弾ビンは角王盾斧ジオブロス改をはじめとして強力なものが揃っており、
ドラグベイル
龍の声は次第に大きくなり、
いつしか魂の咆哮となった。
叫びに導かれるままに、狩れ。
(ドラグルヒール)
龍の咆哮が導くのは憤怒の心。
獲物を、脅威を、厄災を、
使い手に仇なす者全てを狩る。
(龍盾斧ドラクイラ)
- MHRiseで初登場したポイゾナスベイルの派生型。
ポイゾナスベイルの色違いであり、鋸刃や棘状のパーツが
毒々しい紫色から禍々しい赤黒色に変色している。
MHRise
- ポイゾナスベイルIから派生強化することで入手できる。
上位における最終強化のドラグルヒールの性能は- まあまあ高めの攻撃力200
- 素の斬れ味はそこそこの緑、匠1から青、5でようやく白
- 非常に高い龍属性36
- 玉に瑕の会心率-5%
- スロットはレベル2一つとレベル1二つ
- 高い属性値を存分に活かせる強属性ビン
- 百竜スキルは「攻撃力強化III」「属性強化【龍】II」「弱点特効【属性】」
- 龍属性で強属性ビンが装着されている盾斧はこれのみでライバルらしいライバルもいないシェア独占状態…だったが、
バージョン3にて奇しき赫耀のバルファルク参戦により龍天盾斧スカルテバトというライバルが現れてしまった。
スカルテバトは天彗龍武器特有の斬れ味ゲージにより、匠が無いと青以上が出ないドラグルヒールよりも快適だが、
ドラグルヒールは素でスカルテバト以上の属性値をもつ上に
スロットレベル1×2や百竜強化でさらに強化できるため、
スカルテバトと比べると属性押しでは勝る性能といえる。
MHR:S
- マスターランクにおいても無事続投。
ドラグルヒール改、龍盾斧ドラクイラ、龍盾斧ドラクイラ改と強化される。
紛らわしいがドラ「グ」イラではない。
- ディア=ルテミア改やディヴァルキューレ改と並び、属性特化盾斧の中で最も早くMR強化が可能な武器の一つであり、
ドラグルヒール改の時点で前作MHW:Iにおける最終強化武器とタメを張れる程の強烈な性能を見せつけてくれる。
- 最終強化である龍盾斧ドラクイラ改の性能は
- レア10では平均的な攻撃力330
- 龍属性盾斧で2位の龍属性55
- 斬れ味は念願の素白が30、匠+3から紫
- 上位と同じく会心率-5%
- スロットも変わらずLv2が1つ、Lv1が2つ
- 最大の長所となる百竜装飾品スロットLv3
- もちろん強属性ビン
- 文句の付けようもなく強属性盾斧の一翼を担っている武器と言いたい所だが、
属性値が2位と述べた通り、龍盾斧には更に属性値が高い強力なライバルが存在する。
そう、またもやバルファルク武器である赫絶の機翼キュグニが立ちふさがる。
ドラグルヒールがここまで進化したように向こうにもMR強化が用意されているが、その強化幅はこちらの比ではない。
なんと攻撃力340龍属性60、相変わらずの長ーい白ゲージにスロット3と、
鈍器や匠剛刃による火力のドラグルヒール、
スキル自由度と使い易さのスカルテバトと棲み分けされていた上位とは異なり、
基礎スペックではまるで勝ち目がない差を付けられてしまった。- 紫ゲージを出して剛刃研磨で維持してやれば物理期待値はやや上、
属性期待値は極僅かに劣る程度まで追い縋れるのだが、
今作のMR環境は属性値を強化するスキルが上位より大幅に増加しており、
匠3+剛刃のスキル負担でようやく互角では正直言ってかなり厳しい。 - しかし、完全にキュグニの下位互換という訳ではない。
上で"最大の長所となる百竜スロットがLv3"と述べたが、
本作では百竜装飾品に弱点特効【属性】が発動する属痛竜珠【3】が存在する。
キュグニの百竜スロットはLv2である為、ここは明確に勝っている所と言えるだろう。
MRの弱特属性は装飾品化に伴い倍率が1.3倍から1.15倍に下がってはいるが、
それでもこれが発動すれば素の性能で属性値63.25相当となり、
更に最終属性ダメージに補正が掛かる仕様から
属性攻撃強化や伏魔響命などの固定値補正にも倍率が掛かるので、
超高出力などのビンダメージを主なダメージソースとするなら、
相手の肉質次第でキュグニを凌駕することもままある。斧ダメージには目をつぶろう- 例えば発売直後から早速マカ錬金マラソンの対象となっているラスボスさんは、
頭部から首、腹、翼脚、そして尻尾の先端が弱特属性の対象となる龍肉質25(頭のみ30)となっており、
この中で通常の弱特が通る部位は大きく動く頭部と尻尾の先端のみ、
平常時に最も殴りやすい翼脚はもはや時代遅れな例の数字である斬肉質43と、
もうビンダメージに頼ってくださいと言わんばかりの肉質を備える。
このようなケースならドラクイラ改がキュグニを上回るのも現実的だろう。
キュグニに天彗龍の魂を付けて発動状態を維持されるとちょっと厳しそうにも見えるが、
天彗龍の魂は防具が赫耀一式で固定されてしまいスキル構成が大きく制限されるほか、
マルチでは上位よりも手に入りやすくなった生命の粉塵を使われると機能不全に陥る難点がある。
こちらはスキル自由度を活かしてガード性能やガード強化の必要な攻撃に
反撃重視変形斬りからの高出力を狙う装備と立ち回りが適任か。
幸い仮想敵のラスボスさんは翼脚叩きつけなどガード性能Lv5が欲しい攻撃が多め。
ガード性能やガード強化、高速変形などを備えて龍属性を強化できる都合のいい防具は…。
- 例えば発売直後から早速マカ錬金マラソンの対象となっているラスボスさんは、
- 紫ゲージを出して剛刃研磨で維持してやれば物理期待値はやや上、
- アップデートにより実装された傀異錬成により、斬れ味による物理面の差は少々縮まった。
- 攻撃力強化Lv2+属性強化Lv1は王道の攻勢だが、キュグニと同じ強化幅になってしまう。
斬れ味強化+攻撃力強化Lv1として匠2で紫が出るようにし、スキル構成に幅を持たせるのもありか。
- 攻撃力強化Lv2+属性強化Lv1は王道の攻勢だが、キュグニと同じ強化幅になってしまう。
- そしてVer.14では奮闘と業鎧【修羅】の錬成落ちにより、
狂化奮闘ビルドの龍属性担当という素晴らしい立場を手にすることとなった。
属性強化錬成における、レベルを積めば積むほど伸び幅が上昇する仕様もドラクイラの追い風となっており、
キュグニにスロット拡張の必要性がある場合は属性値で上回るため、
属痛竜珠を用いる場合は完全にこちらに軍配が上がる。
- Ver.15では龍気変換の錬成落ちや傀異錬金術による
常軌を逸したスキル自由度の上昇により、
前環境で有利を取れていたキュグニが龍気活性&龍気変換に天魂竜珠を加えたトリプル龍気ビルドという変態すぎる地位に再臨。
とは言え、今作は傀異化モンスターの攻撃に付与される劫血やられや盟勇による回復などの関係で
龍気活性や天魂竜珠の効果を常時発揮するのは難しいため、あちらはロマン運用の域を出ない。
一方こちらはこれまで通り属痛竜珠との好相性があるので、
安定した火力を求めるならこちらに軍配が上がるだろう。
- 発売当初こそキュグニに負けることが多かったものの、匠の緩和により紫ゲージを出し易くなったことに始まり、
百竜スロットが初めからLv3であるが故に傀異錬成を全て属性に振れること、
属性スキルのインフレにより相性の良い装備ビルドが確立されたこと、
傀異スロットの拡張ボーナス追加によって属性値と斬れ味が大幅に向上したことなど、
無料大型アップデートによる恩恵を最大限に生かして実用性を増していき、
龍属性に振り切った火力を追求するなら第一番の選択肢に入るまでに強化された武器と言えるだろう。
余談
- インフェクスベイルの「インフェクス」は、英単語の"infection"に由来すると思われる。
日本語にすると感染や伝染を意味するが、狂竜ウイルスとは色合いは似ているが関係ないようだ。
自発的にモンスターを狂竜化させる武器などあっても誰もこいつら以外に使わないだろうし。
- 究極強化の「ディリティリオ」とは、ギリシャ語で毒という意味。「名は体を表す」とはまさにこの事である。
関連項目
モンスター/リオレイア - 素材を強化に用いるモンスター
武器/クロームレイザー - 鉱石系武器の一種だが、多種のモンスター素材を使う毒属性武器という点が共通。