MHP3、MH3G、MH4(G)、MHX(X)、MHFに登場する太刀。
アルカパトラと共に、MHP3で初登場となったシーブライト武器である。
MH3には太刀が登場していたにもかかわらず、太刀(とボウガン)のシーブライト武器は存在していなかった。
目次
概要・性能
- 剣・鞘ともに、竜の翼を模したような独特の形状をしている。
サイズがかなり大きく、しかも鞘が鞘に見えないために、
納刀状態のこの武器を予備知識なしで見たら大剣と勘違いするかもしれない。
MHP3
- シーブライト鉱石の他、ライトクリスタルとモンスターの体液を用いて作成可能。
ここから「ソニックイーター」→「ゼファー」と強化される。
「ゼファー」への最終強化の際にいにしえの龍骨と竜玉を消費するのがややネックだが、
匠スキルで短いながらも白ゲージが現れ、
さらに他の鉱石武器と同様スロットも3つあるので、拡張性は高い。
お守り採掘をして出た太古の塊から嫌になるほど出たという人も多いだろう。資金源としては中々にはなるが…
MH3G
- 本作では、タンジアの港にてHR1の時点から水没林&凍土の採取ツアーへ行けるため、
その気になればキークエスト1つすらクリアせずこの武器を振り回すことも可能。
この時点では素材よりもむしろ、生産費用やピッケル代などの資金繰りに苦労するが、
いざ作ってしまえば序盤の狩猟生活を少しだけ楽に進めることができる。
それはこの武器に限らず、他のシーブライト武器に関しても同じことが言えるのだが。
- だが太刀の場合、同じ条件でチェーンブレイドも作成可能になる。
攻撃力はウインドイーターの方が高いが、あちらは多少の雷属性を備え、
しかもそれが村下位ラスボスの弱点属性でもあるため、
多少なり知識のあるハンターからはそっちが優先されてしまいがち。
- 逆風はそれだけに終わらない。
上位に上がってすぐ、採取素材のみを使ってソニックイーターに強化できる。
まだ他の上位装備が整っていないこの段階では、即戦力として重宝する…と思いきや、
それよりも先に同攻撃力・水属性持ちの南蛮刀が無料で手に入ってしまう。
さらに上位後半、いにしえの龍骨や迅竜の鋭刃翼などを用いてゼファーが作れるが、
なんとMHP3の時と同じく、ここまでで強化が打ち止めである。
つまりG級相当の強さにならないのだ。一応空きスロット3個は保持しているが…。
- 覚醒によって龍属性が付与されるのだが、
G級にならないと発動できないスキルであるため、それを生かせる機会はまずない。
錆びた武器・風化した武器がない*1太刀は龍属性が案外貴重なため、
G級相当まで強化できるか、覚醒がもう少し早い段階から使えるかすれば
魔物の太刀やアルバ鎌への繋ぎとして需要の一端になれた可能性はあるのだが…。
- 太古の塊から頻繁に出土する上、そこから2回強化するだけで最終形態が完成するため、
太刀使いでないハンター(兼炭鉱夫)が勲章を狙うためには利用できなくもない。
竜玉が少々ネックだが、G級装備が揃っていれば入手に苦労はしないだろう。
MH4
- ウインドイーターのみ続投し、強化先が新武器のノトスに変更された。
覚醒で火属性を得るようになっており、そのためかノトスへ強化すると峰に相当する部分が赤く染まる。
- ノトスの性能はと言うと、攻撃力462、匠で白10、スロット3、覚醒で火500。
この属性値はMH4の火属性太刀中最高である。
ライバルとなる火属性太刀の飛竜刀【銀】は武器倍率にしてこちらより30高いが、
逆に属性値では40勝っており、火属性がそれなりに通る部位ならダメージは【銀】にやや劣る程度。
斬れ味白は短いものの、【銀】も全く同じ斬れ味であるため、【銀】との比較では問題にならない。- ただし覚醒が必要であるため、3スロがあるとは言え総合的な性能は【銀】に大きく劣ってしまっている。
しかし逆に言えば覚醒装備さえ用意できればレウス希少種武器一歩手前の攻撃性能を持った武器を、
レア素材どころかモンスター素材すらほとんど使わずにHR5で作れてしまうということである。
イベクエさえあれば上位昇格直後に作ることさえ可能であり、
繋ぎ武器としては十分すぎる性能を持っていると言える。
覚醒と匠の両立には難儀するが、匠を使っても白が短いこと、素の青がそこそこあること、
属性重視の性能であることから、匠を切って業物や砥石高速にしてしまってもいいだろう。
- ただし覚醒が必要であるため、3スロがあるとは言え総合的な性能は【銀】に大きく劣ってしまっている。
- 実はノトスには、解説文に誤植が存在する。
と、文章の最後から句点(。)が抜けてしまっている。なにかの断片であり、古代の記憶でもある。
現代ではそれ以上のことは知りえない
ただ、飛竜刀と比べて間違え方や、武器そのものが地味なせいか、あまり話題になることはない。
MH4G
- 4Gではさらにノトス改、そして最終形態であるエウロスが追加された。
こちらも強化にあたっては採取系アイテムしか使わないので、製作自体は至って容易。
ただし、最終強化で天空山でしか採れないコスモライト鉱石が必要なので、自力だとG2に上がらないといけない。
- エウロスの性能は攻撃力759、覚醒火属性550、匠で白ゲージ40、スロット3個と順当な強化となっている。
要覚醒ながらその500オーバーの高い火属性値から今回も飛竜刀【銀】の強化版である飛竜刀【椿】や
本作で初登場した紅龍武器のミラフォティア完成までのつなぎとしての活躍が見込める。
ただし、属性偏重型だったノトスと比べるとエウロスはかなり物理寄りの性能に変わっている。
- しかし、本作では新たなライバルとしてケチャワチャ亜種のシャングルラーマが立ちはだかる。
向こうは攻撃力693とエウロス以下だが、代わりに火属性が680と本作でも屈指の火属性値をマークしている。
加えてあちらは覚醒のスキルは不要で、斬れ味も匠を含めてほぼ互角、さらにスロット数も同じく3個。
何よりシャングルラーマはG1で戦えるケチャワチャ亜種とリオレイアの素材だけで完成するなど、
ほとんどの面でエウロスに迫るスペックを誇っており、そのつなぎ武器としての立場を大いに脅かしている。
- なお、前作で見られた誤植は結局修正されていなかった。
火属性仲間の飛竜刀の方はしっかり直されたというのに。
MHX
- MHXでも無事続投。
今作では強化システムの変更によりウインドイーターから直接ゼファーへと名を変え、その他の派生は未登場。
覚醒スキルがなくなり、素で火属性の太刀へと性質を変えた。
武器名は3シリーズから、属性は4シリーズからと、両者の特徴を折半した形になっている。
- 覚醒の廃止に伴い、本作で最初に使えるようになる火属性太刀という新たなポジションを確立した。
序盤に使用可能なレベルで比較した場合、そこそこ斬れ味が良く、スロットも多い。
だが、属性値はわずか8(他作品での80相当)と非常に低く、また作るのに必要なライトクリスタルが、
この時点では安定して入手するのが難しい上に他にも何かと需要が高い。
とはいえ次の火属性太刀は飛竜刀【朱】、即ちリオレウスの登場までお預けなのでだいぶ遅く、
それまでの間に火属性を使いたいのならこの武器(か、他の武器種)に頼るしかない。
序盤は火属性太刀はないものと割り切り、適当な無属性武器で乗り切ってしまう方が楽かもしれないが。 - どのみち、風化した太刀あたりを狙う際には嫌でも目にする可能性が高い
- 最終強化時の性能は、火属性太刀で唯一のスロット3でありながら
攻撃力190・火属性値18で会心率15%とそれなり。しかし斬れ味ゲージは斬れ味レベル+1では青のままであり、
斬れ味レベル+2でやっと僅かな白が出てくるだけと少々心許ない。
MHXX
- XXではゼファーからノトスへの派生が追加された。
そこからエウロスを経て限界突破によりボレアースに強化できる。
覚醒で属性がついた昔とは異なり、今作もこのシーブライト武器はずっと火属性で固定である。
- ウインドイーター(ゼファー)が青色で、ノトスに派生させると剣の一部が橙色になる。
青色のままウインドイーター→ゼファー→セフィーロと強化すれば攻撃力重視になり、
べつに東京タワーから行ける異世界ではない。
橙色のノトス→エウロス→ボレアースと強化すれば火属性寄りとなる。あの禁忌のモンスターではない。
- セフィーロの性能は
- 攻撃力は無難な300
- 火属性値は低い22
- 会心率15%
- スロット3
- 斬れ味は長めの白、匠を発動させても残念ながら白のまま
作製難易度はそこまで高くなく、G級に上がってすぐに作れる火属性太刀として運用できる。
意外に高い会心率を持つため、見切りや超会心などを発動させた装備で担ぐと思いもよらない火力を発揮する。
- 一方ボレアースの性能は
- かなり低い攻撃力260
- トップの火属性値55
- 会心率0%
- スロット3
- 斬れ味は匠を使わなければすごく短い白のみ
どちらも3スロットの火属性武器であり十分優秀なので、どちらも作って損はない。
- だが3スロットの火属性太刀はこの他にUSJイベントクエストの報酬が必要な気炎の太刀【万丈】がある。
攻撃力280に火属性50、素で長大な白に匠で一応紫もでる。性能だけ見ればボレアースの方は少し厳しい。
完全に属性に振りきって運用するといいだろう。
- ちなみに、
無謀にもかの黒龍とボレアス対決をした場合の相性は、
あちらが物理より属性が通る肉質であり、第二弱点を突けるため意外にもなかなか良好と言える。
素材元が因縁持ちで、第一弱点を突ける龍刀【火焔】で戦った方が格段に有利なのは内緒。
MHF
- シーブライト武器が特典遷悠武器として登場してきている中、この武器もG9にて参入。
ウインドイーター→ソニックイーター→ゼファーという強化過程となり、
最終強化時のゼファーの性能は以下の通り。- 攻撃力2184、会心率15%
- 無属性でも、火属性でも龍属性でもなく風属性170
- 斬れ味は素で短めの紫ゲージ、斬れ味レベル+1で紫ゲージが延長される
- 装備するだけで早食いが発動、
また装飾品とシジルの両方が装着・焼き付け可能なスロットが3つ
まさかの本家シリーズとはまるっきり異なる属性である風属性を得るという結果となった。
やはり「ウインドイーター」を始めとした銘から来ているのだろう。
余談
- 名前は「ウィンドイーター」ではなく「ウインドイーター」である。
「イ」は小文字ではなく大文字。
- 最終形態のゼファーは、ギリシャ神話の西風神ゼピュロスの英語読みが語源と思われる。
が、現時点では完全に名前負けといったところだろう(MH3Gでは特に)。
ちなみに、単純に「そよ風」を意味する英単語でもある。こっちの方がしっくり来るかもしれない
なお、モンハン世界では同じくギリシャ神話の北の風の神をモチーフとした世界を滅ぼす存在がいるのだが、
この武器と名前の元ネタを被られ、同列扱いされては彼も可哀想だろう。- XXではついにその北風の神の名を冠してしまった。
かの伝説の黒龍と戦う頃には流石に型落ち感が否めないものの、
特にG級序盤では十分に使える性能にまで成長した。
- XXではついにその北風の神の名を冠してしまった。
- MH4での最終強化ノトスは南風の神とされる。
つまり本作で復活した北風に真っ向からケンカをふっかけていることになる。当然結果はお察し*2。
…元ネタが神様の名前云々関係なしに、
このモンハン世界においてでも「黒龍」の名と比べると実に名前負けしている…。- ただ、上述するようにMH4以降は高い火属性を発現するようになった。
前作、MH3Gのように仮に龍属性を発現していたのなら、十分北風にケンカを売る事が出来ただろう。
- ただ、上述するようにMH4以降は高い火属性を発現するようになった。
- MHFでは
極めて微量ながらも文字通りの風属性を宿しており、
また性能も決して弱いものではないためG級の黒龍でさえも十分討伐は可能。
ちなみに風属性は雷属性と氷属性の複属性であり、火属性や龍属性ほど黒龍には通らない。
- 4Gの最終強化であるエウロス、MHXXの最終強化であるボレアースも、
ノトス(南風)、ゼファー/ゼピュロス(西風)、エウロス(東風)、ボレアース/ボレアス(北風)と
ギリシャ神話の風の神達(アネモイ)の中で、特に有名な東西南北4方位の風の神の名である。
が、ボレアースへの強化に黒龍の素材を使用したりはしない。
- MH3Gの闘技大会「ギギネブラ討伐」で太刀を選択した場合、
ウインドイーターを装備して出撃することになる。
発動するスキルは集中のみなので、基本に忠実に戦っていこう。