目次
概要
- MHXにて登場した弓。
Y字型にスラリと伸びたフレームが特徴で、洋剣のようなフォルムを持つ。
黒地に金の装飾、説明文の「覇道」の記述から、ダマスクシリーズの武器版と言える武器だろう。
性能
MHX
- パワーハンターボウからの派生で作成出来る弓。
初期段階での性能は、攻撃力150、無属性、溜め3が重射3
と下位終盤で作成できる弓としては平均的なものだが、
派生元のパワーハンターボウLv5と性能がほぼ被っているのが気になるところ。
- 最終強化「闘弓バリエンテ」の性能は、
- 高めの攻撃力220、無属性
- 会心率0%にスロット無し
- 溜め性能は連射2-重射3-重射3-(貫通4)
- 曲射は爆裂型
- 対応ビンは強撃2・接撃・ペイント
ここで先述した派生元のパワーハンターボウの最終強化「ブレイブハンターボウ」を見てみると、- 高めの攻撃力220、無属性
- 会心率0%にスロット無し
- 溜め性能は連射2-貫通3-重射3-(拡散4)
- 曲射は爆裂型
- 対応ビンは強撃2・接撃・ペイント
コピペしたかのごとく見事にダダ被りである。派生した意味とは…。
さらに、エクラアルクから派生するテツカブラ弓の最終強化「地獄成り大鬼兜弓」も
大体同じような性能であるため、これら3本は見た目の好みで選んでも問題無いだろう。
…重射弓としては最終的に二つ名武器の宝弓グロボコルダゼタと地獄巡り大鬼濤弓に
3本まとめて食われてしまうのだが。
MHXX
- MHXXでは限界突破に対応。
究極強化で「闘王弓グラディエンテ」となる。その性能はというと、- 重射弓トップの攻撃力350、無属性
- 会心率0%にスロット無し
- 溜め性能は連射2-重射5-重射5-(貫通4)
- 曲射は爆裂型
- 対応ビンは強撃1・2・接撃・ペイント
特に大きいのは重射5と強撃ビン両レベル、強大な火力の獲得。もうコピペとは言わせない
これにより、八大地獄巡り大鬼濤弓と宝殻弓デアコルダを抑えることに成功している。
さらに製作難度がかなり低く、HR解放前に究極強化まで辿り着くことが可能。
レア素材も大竜玉が2つと比較的簡単であり、上で挙げた2つのように二つ名連戦など必要ない。
前作の境遇から大出世、下剋上を果たしたと言えるだろう。
- ライバルとなりうる重射弓は八大地獄巡り大鬼濤弓と宝殻弓デアコルダ、あかねさし照破天射弓。
どれも使えるビンがこちらより多い。
デアコルダはわずかな火属性と睡眠ビン強化、麻痺ビンを持つため搦め手に長ける。
大鬼濤弓は毒ビンに加え装填数UPにより火力の大幅底上げが可能であり、
実践的火力はこちらの方が上な事も多い。
天射弓も麻痺ビン及び装填数UPへの適性、そして高い水属性値を持つ。- そもそも溜め4を効率よく使えるのはブレイヴスタイルなのだが、この弓の曲射タイプは爆裂。
ソロならともかく複数人プレイだと吹っ飛ばしてしまうことがあるためあまり向いていないのである。
そういう面では、大鬼濤弓などと違いスタイル・スキル選択に幅が広がるという利点を持っている。
操作面でブレイヴが馴染まない人にとっては、グラディエンテの方が扱いやすいだろう。
しかしまさかライバルが全て二つ名武器とは、最早名誉と言って差し支えない大躍進だろう。 - 上述の通り、二つ名の連戦も必要ない以上製作難度はこちらに軍配があがる。
パワーハンターボウの過程を含めても汎用素材だらけなので趣味で作るならこちらでもいいだろう。
- そもそも溜め4を効率よく使えるのはブレイヴスタイルなのだが、この弓の曲射タイプは爆裂。
- 溜め2と3が同じ矢の種類で共にレベル5という珍しい性質のため、エリアルスタイルにも向いている。
乗りダウンした敵に撃つことで実戦をこなしつつ重射のクセを掴むには最適かもしれない。
- 連射弓のヒット判定消失バグがあることや、ブレイヴスタイルでは溜め3を高頻度で放てること、
この武器自体の高性能に加えて重射弓特有の怯みループを起こすことができることなどから、
この武器は発売から長い年月を置いて徐々に注目され始め、
現在では(モンスターによるが)TAなどでは最も使用される武器となっている。- ただし、重射の軌道をうまく読め、
また小さい隙に剛連射まで叩き込むことができる腕があってこその火力である。
自分以外にもヘイトが向くマルチでは中々火力を出せないだろう。
- ただし、重射の軌道をうまく読め、
MHRise
- 今作では重射が廃止されているが、代わりに連射弓に生まれ変わって復活。
鉱石派生②となっており、パワーハンターボウIIから派生可能な上位武器である。
- 最終形は闘弓バリエンテ。鉱石派生と銘打っておきながら、最終強化にはモンスター素材しか使わない。
しかも面子がそこそこに面倒なものばかりなので割と強化難易度は高め。
そこまでやるならと性能を期待して見てみると、- 攻撃力220、会心率0%
- 拡散3-拡散3-連射3-連射4
- ビンは強撃ビンと全弓共通の接撃ビンのみ
- 曲射は耐衝型
- Lv1スロット1つ
- おまけに防御力ボーナス+10
まさかのイケメン枠として再誕を果たした。
MHWorld系列では弓は属性が命であったが、今作では溜め補正により物理面も改善されている。
それ故に無属性だからと低評価になるわけでもなく、十分使っていくことは可能。
- 本作の弓は溜め4運用が主流であり、それゆえ多くの弓は強弓の羽根飾りが必須になっているが
しかしバリエンテでは弓の方で最初から解放されているため、頭装備を自由にできる。- 連射弓のライバルとしては百竜弓と蛮顎弓フラムアルクス辺りがある。
しかしこれらは例によって弓溜め段階解放が必須であることから、
強弓の羽根飾りが手に入っていない場合、こちらが優勢になる。
一方で手に入ってしまえば火力面ではライバルたちの方が上になる。 - 羽根飾り不要の大きな利点としては装備構築が簡単なことにあるだろう。
頭装備が自由な分、スキルを増やして利便性を確保して安全・快適に立ち回ることも可能。
強化素材が面倒なのは難点だが、しかし闘技大会よりは楽であるため、
他の武器を使っていたハンターが新たに弓を始める場合にも向いていると言える。
- 連射弓のライバルとしては百竜弓と蛮顎弓フラムアルクス辺りがある。
- Ver3.0で赫耀装備という相方が登場した。
超火力を得られるが一式装備が前提であり、強弓の羽飾りが装備できなくなるが
最初から溜め4が解放されているこの弓なら全く問題ない。
スキル構成次第では無属性攻撃特化の百竜弓にも迫るダメージを叩き出す。
…と言いたいが、残念ながら勝てない。無属性連射弓に必須の通常弾・連射矢強化Lv3と、
お団子体術と合わせてスタミナ消費を最低にできる体術Lv4の追加を最低限必須スキルとする。
赫耀装備一式にこのスキルを発動するためにはスロットLv3とLv2を持つ護石が必要。
この装備で龍気活性Lv5,死中に活Lv3,逆恨みLv3を発動させた時の護符爪込みの闘弓バリエンテの攻撃力は298。
一方、百竜弓にこの護石を使って弱点特効を含んだ装備を組むと、
通常弾・連射矢強化Lv3, 体術Lv4, 弓溜め段階解放Lv1, 弱点特効Lv3, 攻撃Lv4
といった装備を組むことができる。何の因果かLv1スロットの空きも同じ4つになる
この装備の百竜弓【有為転変】の攻撃力は274。
見くれの数値でバリエンテが勝っているように見えるが、百竜弓にはバリエンテには無い連射Lv5がある
MHRiseの矢Lv5は強烈なモーション値を持ち、連射型だとLv4の1.1倍の火力がある。
これによって赫耀装備のスキルによる攻撃力補正すらも抜き去られてしまい、
溜め4で強撃ビンで弱点狙撃時の火力はバリエンテが370、百竜弓が374と惜しくも追いつけないのである。
ついで溜め3はというと、連射Lv3は連射Lv4と同じ攻撃力だが、矢が4発飛ぶLv4に対してLv3は3発しか飛ばない。
実質火力1.33倍…これでは比較の意味すら無い…。
しかも百竜弓の方は常時発動のスキルのみでこれである。バリエンテには龍気活性と逆恨みを発動させる手間が…。
ちなみに今回はスキルと護符爪のみで比較したが、怪力の種や鬼人薬などといった攻撃力強化を併用した場合はというと、
倍率系の効果は武器の素の攻撃力に掛かり、加算系の効果は倍率系スキルで強化した後に加算する関係上、
素の攻撃力で劣るバリエンテは差が埋まるどころか同じように積むと更に差は広まっていく…。
MHR:S
- MRの追加に伴い、この弓にも強化先が追加された。
MR2で「闘弓バリエンテ改」、MR4で「闘王弓グラディエンテ」、
そしてクリア後に傀異化素材を用いることで「闘王弓グラディエンテ改」に強化できる。
- まず強化途中の闘王弓グラディエンテの性能だが
- 攻撃力350、会心率0%
- 拡散3-拡散3-連射3-連射4
- ビンは変わらず強撃ビンと接撃ビンのみ
- 曲射は耐衝型
- Lv1スロット1つ、百竜スロットはLv3
- 防御力ボーナス+10
百竜スロットは汎用性の高いLv3なので、溜め3が連射Lv3であることと、
最大で連射Lv4だということを考慮しても、この時点で作成できる弓の中で火力は高い部類に入る。
他にも、最初から溜め4が解放されており、強弓の羽飾りを外してMRの頭防具で防御力を上げられる点や、
強化に必要な素材の大半は採取や小型モンスターから入手出来る素材なので作成難度が低いなどの理由から
ストーリー攻略用の弓として活躍できる。
- そして最終強化を迎えた闘王弓グラディエンテ改の性能はというと、
- 10増えた攻撃力360、会心率0%
- 拡散3-拡散3-連射4-連射5
- 最後まで変わらず強撃ビンと接撃ビンのみ
- 曲射は耐衝型
- 少し増えたLv1スロット2つ、百竜スロットはLv3
- 防御力ボーナス+10
クリア後で強弓珠が作成出来るようになっても弓溜め段階解放が不要という利点は大きく、
解放が必要な弓と比べてスキル自由度が高いのは魅力的。
- 総じて強化途中は攻略用、強化後は最終装備として使える優秀な弓であると言える。
しかし、今作の無属性連射弓は激戦区で、- 攻撃力350でLv2スロットと防御力ボーナス+50を備える「王国騎士弓シンシア改」
- 溜め3までだが380という高い攻撃力を持つ「叛弓アルナスル」
ライバル2種はどちらも会心率10%を備えており、最大溜めでの期待値では上記の弓とほぼ同等だが、
こちらは強弓珠が不要な分火力スキルを盛れるので、火力面では闘王弓グラディエンテ改がやや有利か。
- この弓以外の無属性弓全般に言えることだが、サンブレイクにて弓の物理溜め補正が大幅に下がった影響で、
無属性弓は特殊な運用か、弾肉質が柔らかいモンスターか、属性の通りが悪いモンスターでもない限り、
属性弓と比べて火力面では不利という点には注意。
満足のいくダメージを得るには弱点を的確に射貫く技術が必要なため、その修練をする弓としてはまさにピッタリだろう。
余談
- エクラはフランス語で「輝き」、アルクは同じく「弓」の意味を持ち、
バリエンテはスペイン語で「勇気、勇敢な」を意味する。
ブレイブ(勇敢な)ハンターボウとは名前まで被っている。- 究極強化銘のグラディエンテは「勾配」を意味する。
この弓が得意とする重射矢の軌跡を表しているのだろうか。
もしくは、剣闘士を意味するグラディエーターとバリエンテを組み合わせた造語の可能性もある。
刀剣の鞘のようなフォルムに加え、盾のような装飾も施されているため
剣闘士が由来だとしてもさほど不自然ではない。
- 究極強化銘のグラディエンテは「勾配」を意味する。
- MHXXのPV第一弾で、ベリオロスとブレイヴ大剣に続いて出てきたのがこのエクラアルク系列である。
形も似てるしレラカムトルムと間違えた人も多いかもしれない
- 納刀状態では他の弓と同様に二つに折れるが、弦がぴんと伸びたまま何もない空中で固定されるという
不可解な現象を見せてくれる。
どうやらとんでもない力学の元で設計された弓のようだ。
関連項目
防具/ダマスクシリーズ - 外見や説明文に共通点を持つ防具