MHXで登場した、ガウシカ素材のスラッシュアックス。
目次
概要
- 年の瀬にとある雪山で行われるソリレースにて、昨年の優勝者が乗っていたソリ「ガウシカ号」を
モチーフに作られたというユニークなスラッシュアックス。
ガウスレッジはそのソリレースの優勝賞品であり、赤と白の意匠は彼の衣装が元となっている。
また、彼は飛び入り参加で昨年の優勝者に成り上がった。
- 木製のソリを模した形状で、先端には可愛らしくデフォルメされたガウシカの頭部が付いているのが特徴。
武器を振り回すたびにカコンという木材のような音*1と同時に、シャン♪と鈴の音が鳴り響く。
斧モードでは下部に取り付けられた一対のソリの刃を用い、剣モードではガウシカの頭部が前方へ
90度ほど倒れ、正面に向けられた2本の角が刃になる。
- MHXではガウスレッジ以外にもガウシカをモチーフにした武器が多数登場しており、
シリーズ経験者は実に感慨深いところだろう。
性能
MHX
- 一見しただけでは草食獣モチーフのネタ武器だが、実際のところ中々に優秀な一振り。
生産に必要なのはポッケチケット1枚とガウシカの角、それに竜骨【大】。
生産時点での性能は、- 低い攻撃力80
- 高めの氷属性22
- 属性値を底上げする強属性ビン
- 斬れ味は長めの緑60
- 序盤では嬉しい防御力+15
- スロットや会心率は無い
旧砂漠に出没するモンスター共を狩る上ではこれ以上にない一品。
上記の通り生産難度も極めて低い。
しかし残念ながら、Lv2への強化には希望の証と雪甲塊が必要で、
その段階になれば(やや生産難度は高いが)巨獣剣斧という選択肢が出てしまうので立場が辛い。
とはいえ、草食種武器にしてはそこそこ活躍はしてくれるだろう。
- Lv4の最終強化でアックスレッジと銘を変える。その性能は…
- やはり低い攻撃力170
- こちらは充分高い氷属性30
- 変わらず強属性ビン
- 斬れ味は素でとても長い緑130、匠+2で青20が出現
- 少し増加した防御力+20
- スロットや会心率は無い
長い緑ゲージを鈍器で活かそうにも素の攻撃力が低いため恩恵が薄く、
かといって匠を付けてもわずかな青しか出ないなまくら斬れ味が足を引っ張る結果となり、
残念ながら上位終盤を戦い抜くにはあまりに頼りない。
流石にここまで来ればお役御免だろう。
MHXX
- MHXXでは遂にG級へ進出し、限界突破により更なる強化が可能になった。
究極強化の銘は氷滑走マックスレッジ。その性能は…- 激増した攻撃力300
- 少し伸びた氷属性35
- もちろん強属性ビン
- 斬れ味は素で極めて長大な緑190、匠による追加分は全て青
- 限界突破で突如出現したスロット2
- 防御力+20、会心率無しはそのまま
究極強化に不屈の証Gを要求されるため完成はHR解放後になってしまうが、
それ以外の素材はG★3までに全て用意できる。
つまりHR解放直後にすぐ完成するため、作製難度は非常に低い。
空きスロットも2つ獲得し、ある程度スキルの拡張性が増している点もありがたい。
斬れ味は相変わらず伸び悩んでいるが、
むしろ下手に斬れ味が良くならなかったおかげで鈍器との相性は抜群に。
長大な緑ゲージと大幅に底上げされ300の大台に到達した攻撃力に加え、
剣モードであれば基本的に弾かれる心配が無いうえに強属性ビンの効果も乗り続けるため、
草食種武器とは思えない数値以上の戦闘力を発揮できるようになった。
もちろん剣鬼形態やエネルギーチャージを併用し、的確に立ち回れば爆発力はさらに上がる。
状況や相手によっては強撃ビン持ちの餓斜ン牙機ンMAXにも引けを取らない。
- しかし当然ながら、マックスレッジの上を行くライバルも数多く存在する。
今作の氷属性強属性ビンスラアクはかなりの激戦区であり、- スロット無しのマイナス会心持ちで属性値も22と低いものの、非常に高い攻撃力350に
素で青50、匠の追加分が全て白のノッチスダンコーノ - 属性値は20と低いものの、高い攻撃力320と会心率20%、延長可能な白40に加え
スロット1つを持ち、匠なし氷1位・匠あり氷2位の斧のバケモノ琥牙剣斧ラヴィーナ - スロット無しのマイナス会心持ちで属性値も18と低いものの、圧巻の攻撃力360に
匠+2で白20、こちらと同等の防御力+20を備える崩界剣斧ムルカムノミ - こちらをわずかに下回る攻撃力290に氷属性最高値の40、延長不可の紫20に白70、
おまけに会心率10%、スロット2つまで完備するギガフロストアンバー - スロット無しのマイナス会心持ちだが、こちらを上回る攻撃力310に
ギガフロストアンバーに迫る属性値38を持ち、匠の追加分が全て紫の氷鋸刃斧モルスノチス
前3者は属性値の低さから強属性ビンとの相性が悪く、斧モードでの運用がメインとなるため
比較的棲み分けができているが、問題は残りの2者。
いずれもこちらを上回る高属性値に僅差の攻撃力、そして紫ゲージ持ちであり、
当然こちらと同じく剣モードでの運用がメイン。単純な期待値ではまず勝ち目が無い。
特にギガフロストアンバーは防御力ボーナスを除く総合性能でマックスレッジを突き放しており、
事実上の上位互換という立場にある。 - スロット無しのマイナス会心持ちで属性値も22と低いものの、非常に高い攻撃力350に
- とはいえ、上記ライバルたちはいずれもHR解放後に登場する古龍や獰猛化モンスターの素材を要求され、
作製難度が非常に高いものばかり。
こちらの作製難度が非常に低いこともあって、完成時期での差別化は充分可能である。
また、総合性能で埋もれがちになってはいるが、マックスレッジ自体も高属性超持久鈍器という
独自の立ち位置を確立しているため、決して存在感が無いわけではない。
さすがに最終装備候補とまで行けるかと言われると厳しいが、
専用の装備を整えて活躍させようと思えばいつまでも使っていけるだろう。
余談
- 武器銘の「スレッジ」とは英語でソリのことだが、緩やかな弧を描く斧刃や頭部の造形を含め、
ガウスレッジはどちらかと言えばソリというより木馬に近い外見をしている。
- 設定や紅白の装飾、攻撃時の効果音から察するに、元ネタは間違いなくクリスマスだろう。
ガウシカ自身トナカイがモデルのモンスターなので、この武器のデザインは実に理に適っている。
- MHXXでは着彩を赤色にしたムーファ一式などを防具合成で着込み、
本武器を担いで寒冷地へ赴けば、さながらサンタクロースになったような気分を味わえる。
ソリを振り回して戦うサンタとは一体…
ただし寒冷地に出現する氷属性が有効なモンスターはかなり限定されるため、ほぼネタの域である。
- MHW:Iでは素材元の復活とは裏腹にガウスレッジ含めてリストラされていたガウシカ武器たちだったが、
続くMHRiseで無事に太刀とヘビィボウガンが復活を遂げた。
だが、ガウスレッジはまさかのリストラ継続。
ケルビ武器やリノプロス武器は無事にすべて復活を遂げ、
新たな小型モンスター武器も増えていく最中、一本だけ省かれてしまった彼の心中は察するに余りある…。- 続くMHR:Sにおいても復活はならず。
他のガウシカ武器はMR帯においてもそこそこの性能を維持しているほか、
本作の強属性スラアクは大半が攻撃力・属性値ともに大インフレを起こしているため、
ガウスレッジも登場さえ出来ていたら活躍できていたのかもしれないのが切ない。
- 続くMHR:Sにおいても復活はならず。