鎌蟹の異名で知られる甲殻種、ショウグンギザミやその亜種の素材から作られる武器群。
目次
概要・性能
通常種・亜種武器
- 同じ甲殻種でも守りを重視した進化を遂げたダイミョウザザミに対し、
ショウグンギザミは徹底的な攻撃重視の進化を遂げている。
ただの甲殻ですら刃物に匹敵する硬度と鋭さを持つ彼らの素材。武器としての需要が無いはずが無い。
金属質の光沢を放ち、見るからに鋭そうなデザインの武器ばかりで、
同ランクで生産できる武器の中でも頭一つ抜け出た優秀な斬れ味を持つものが多い。
G級武器にもなれば斬れ味レベル+1が必要ないほどで、汎用性はそこそこ高い。
ショウグンギザミにはレア素材と言えるようなものがこれといって無いため、
比較的製作難易度が低い点や武器自体のバリエーションが比較的多いことも長所。
その反面、意外にも数値上の攻撃力がやや控えめな傾向があるので、
この辺りを積極的にフォローしていきたい。
なお、基本的には無属性であるが、水属性を秘めている武器も一部存在する。
刃を持つ武器だけでなく、ハンマーやヘビィボウガンなどの生産も可能である。- ただ、やはり鋭角な外殻や鋏により大きく注目されていたのだろう、
鈍器や銃器の開発は刃物に比べて遅れており、MHP2Gにて初お目見えとされている。
- ただ、やはり鋭角な外殻や鋏により大きく注目されていたのだろう、
- 盾蟹の素材との相性が良いらしく、強化の際には両種の素材を組み合わせる場合もある。
しかもそれぞれの素材の個性を殺さずに強化することができ、より優秀な性能を得られる場合が多いが、
ザザミ武器からギザミ武器へ、ギザミ武器からザザミ武器へと変貌する武器もあり、
他に類を見ないような複雑な派生表となっている場合がある。
素材や性能をよく見比べ、計画的に強化していきたい。
また、最終的にシェンガオレンか、グラビモス(亜種)の素材を要求される武器もある。
- 銘には「ブルーブレイド」または「ギザミ」と付くものが多く、
亜種の武器には「カーマイン」と付けられるものが多い。
そして強化を施すと「キリオトシ」(大剣)、「ヤツザキ」(双剣)、「カチワリ」(ハンマー)等々、
その武器の攻撃そのものを彷彿とさせる銘を付けられる。
- 鎌蟹の爪や鋏を活かした武器は納刀時や平常時は畳まれているが、
抜刀したりゲージを溜めたりすると、
怒り状態のショウグンギザミよろしく刃が展開されるというギミックを持つものもある。
MHX
- MHXにてギザミが復帰し、この武器群も再登場。新たにチャージアックスが追加された。
相変わらずザザミ武器からの派生が多い他、亜種が未登場なため全武器種が青い色合いのまま強化が完了する。
気になる性能だが、多くの武器が残念ながら匠不要の白ゲージに届かず*1、
「長めの青ゲージに加えて、匠でこれまた長めの白ゲージ」という形に落ち着いている。
要するに上位までだったMHP2準拠の仕様であり、
生産時点ではぶっちぎりで長い緑ゲージという点も共通している。
2Gで被りがちだったナルガ武器とは一応の差別化はできているが、
匠の発動が比較的困難になった本作では、やや扱いにくくなってしまったか。
MHXX
- MHXXではG級素材を投入することで「用途+マクリ」と付いた銘が付く。
言うまでもなく「ひたすらに回数を重ねる」という意味の「~しまくる」が語源だろう。
「素の長い白ゲージに匠できっちり紫ゲージが得られ、一部武器はやはり素の紫ゲージを持つ」という、
概ね前作を踏襲した特徴だが、
後述する鎧裂武器が特徴そのままにグレードアップさせたような斬れ味であるため、
獰猛化素材で派生させた武器を除けばどうしても下位互換になりがち。
ただ、鎧裂武器の項で述べる運用法をそのまま適用できるため、
鎧裂ギザミにまだ手が出せない、もしくはそちらが完成するまでの繋ぎとしてなら活躍できるだろうか。
ガンナー武器の方も貫通矢の強化もあって無事に復権を遂げているが、
こちらもやはり鎧裂武器がほぼ上位互換になっている。
MHR:S
- MHR:Sにてショウグンギザミが再び復活。
銘はヤツザキやキリサキといった旧作仕様だが、性能はしっかりマスターランク。
今作のギザミ武器は素で短い紫ゲージを持つようになった上に剣士武器は低めの水属性を付与されている。
これによりギザミ武器に新たな地平が訪れたのだが、特徴がタマミツネ武器とモロ被りなのが問題。
というか武器によってはほとんど下位互換気味になってしまうこともあり、ギザミ武器は全体的に立場が危うい。
さらに水属性になったせいで弟分のザザミ武器までライバルになってしまい、
これまた武器種によってはザザミの方が優れていることも。
最終強化の前の時点で白ゲージが長く、攻略では使いやすいという特徴も一応ありはするのだが……。- 差別化点を挙げるとすれば、紫と白の総量が少なめなので、研磨術【鋭】との相性がいいことか。
紫白の総量自体はミツネ武器も似たようなものだが、
あちらの紫ゲージは極端に短いので剛刃研磨なしだと維持がほぼ不可能である。
あるいは紫をボーナスとして白運用しても秒数内なら効果を受け続けるが、使いきるまでに効果が途切れるため、
火力増強というよりも砥石使用時のバフという扱いになり、十分ではあるが独自性は薄い。
一方、こちらは研磨術【鋭】の効果時間中ぐらいなら余裕で紫を維持できるため、剛刃研磨なしでも立ち回れる。
単にスキル負担が軽くなる、というだけでなく研磨術【鋭】の効果が切れるころに丁度良く斬れ味を落とせるため、
研磨術【鋭】の効果時間を切らさずに済むという強みがある。
次々と刃を研ぎ澄ませながら立ち回るのもギザミらしい。 - ちなみに盾蟹素材と組み合わせた武器については盾鎌蟹派生という名前がついている。
この内片手剣は最終強化で素紫にLv2スロットというギザミ武器の特徴に加えて、
ギザミ武器よりやや高めの水属性、紫の下に長めの白ゲージ、Lv4スロット、Lv3百竜スロット、防御ボーナスと、
ザザミ武器一般の利点も併せ持つまさしくハイブリッド武器と呼ぶにふさわしい性能になっている。
- 差別化点を挙げるとすれば、紫と白の総量が少なめなので、研磨術【鋭】との相性がいいことか。
鎧裂武器
- MHXXで新登場した二つ名個体鎧裂ショウグンギザミの素材から作成される武器群。
新たに鎧裂武器のみ新規で操虫棍が追加されて、
ガンランス、スラッシュアックス、ライトボウガン以外の11種が存在する。
造形は変化が小さいが、カラーリングが鎧裂の爪と同様のグラデーションになっている。
また、片手剣と狩猟笛は生産時のみダイミョウザザミ通常種の素材も使用する。
- 銘は生産時には「ヨロイザキ○○(ブレイド等の武器名)」、LV3から4は「□□□・××」、
究極強化時は「鎧裂△△(大剣等の武器種名)ド××」で統一されている。
□□□には物事の度合いや程度を表す言葉*2が、
××には相変わらず、その武器種による攻撃そのものを表す単語がカタカナで入る。
- 気になるその性能だが、攻撃力330*3、会心率5%そして遂に素で紫ゲージを…得られませんでした。
その代わりに素で白ゲージ120を持ち、斬れ味レベル+2で紫30が出現する。
攻撃力330という数字は本作のラスボスであるアトラル・カの武器と共通であり、
あちらは素で20、斬れ味+2で最大70の紫ゲージを得られるため立つ瀬がない
(本作では斬れ味+2の発動難度がグッと下がっており、斬れ味回復の絶対回避【臨戦】もある)
……と思われていたが、MHXXでは紫ゲージ弱体化によって白ゲージの相対的な地位が向上している。
そしてアトラル武器は白ゲージが10しかなく、斬れ味+2でも白以上のゲージ総量は80にしかならない。
そこで本武器群は斬れ味系のスキルを全て切る運用に活路を見出される事になった。
120という膨大な白ゲージのおかげでほぼ全ての近接武器で必須級の扱いを受ける、
絶対回避【臨戦】すらも本武器群であれば外すことができ、
狩技ゲージボーナスも相まって独自の人気・立ち位置を有することになった。- スキルの自由度という点で言えば、二つ名武器故にスロットが無いこと、
本作のスロ3防具は全部位匠+5のグリードXRシリーズ以外かなり限られるため、
実際の所としては発動可能なスキル数は鎧裂武器だから劇的に増えるという訳ではない。
ただしアトラル武器は一部武器種除き斬れ味の補填が一切ない場合はかなり使いにくく、
獰猛化相手でも絶対回避【臨戦】は必要、それ以外であれば業物(か斬れ味+2)も併用しないと厳しく、
お守りがよほど優れてでもない限りは装備構成に制約が入る。
こちらはこのスキルがないとろくに扱えないという類のものがないので、
火力特化から生存性重視まで様々なチョイスが可能。- 基本的にシルバーソル(Z、XR)等にゴアXR腰やディアブロXR腕等を織り混ぜて、
会心特化の装備を組むのがメジャーであるようだ。
また、超特殊許可クエストなどでは耐性や防護スキルに優れたものをチョイスする場合も多いが、
グリードXRシリーズは耐性面がガバガバすぎて調整が難しくなる傾向にあり、
斬れ味系スキルに縛られないこちらの方が有力な装備を組めることも。
- 基本的にシルバーソル(Z、XR)等にゴアXR腰やディアブロXR腕等を織り混ぜて、
- 各武器種別でみると、固有狩技(と防御手段)が優秀で、
斬れ味回復のためだけにそれらと排他で絶対回避【臨戦】を搭載するのがもったいない、
と言う場合の太刀とランスで特に人気が高い。
強力な固有狩技を二つ名武器補正で使いやすくできるため相乗効果もばっちり。
ソロTAやエリア移動の無いMAPでのソロ狩猟に関しては、
研ぐ時間(或いはリスク)さえ懸念事項となるため多少武器本体の火力を落としてでも、
こちらが採用されるケースが非常に多くなっている。
ただしどちらも物理や属性など純粋火力で上位に位置する武器が多数あるため、
ゲーム内の実情としては鎧裂一択というほどでもない。
同じくバランス型である操虫棍も非常に強力なポテンシャルを有しているのだが、
ミラバル棍の壁が厚い上にそれを使う上で必須の絶対回避【臨戦】を差し置いて搭載したい、
と言えるほど強烈な狩技がなく、爆破への耐性が非常に強いモンスターや
前述の耐性周りに不安を抱えるモンスター相手、
ブレイヴ+覚蟲強化など状況によって選択されることがある、というぐらいの位置付けとなっている。
というか今作はミラバル棍がぶっちぎりすぎて
他の棍も「ミラバル棍に比べたらそんなに強くない」という論調が多く、
正常な評価がされているとは言い難い。
本武器群は状況次第で活用できると評されているだけ大分マシである。
チャージアックスは単体で使い勝手の良い固有狩技がなく臨戦との相性が抜群であり、
斬撃威力では紫ゲージの分アトラル・カの盾斧に劣り、
榴弾ビンも含めた超火力のジオブロスという化け物があるため人気は低い。
ただしブレイヴスタイルなどでは斬れ味回復が業物臨戦だけでは追い付かない場合もあり、
臨戦を使うにしてもより継戦能力を重視したい場合の選択肢になってはいる。
大剣とハンマーは斬れ味の長さが全く活きないため活路を見出しにくくなっている。
ハンマーに関しては狩猟スタイルと狩技の組み合わせによっては活用できるシーンもあるが。
片手剣と双剣は攻撃力が同じアトラル武器の評価が今一つな事からも察せる通り微妙……ではあるが、
どちらも手数特化という特性がアトラル武器より遥かに長い白ゲージとマッチしており、
属性がそこまで効かず柔らかいモンスター相手には一定の有効性が示されてはいる。
TA動画などでも採用率がかなり高い武器群となっているのだが、
腐っても(二つ名最弱と揶揄されることがあっても)二つ名モンスターの武器であり強化難度は非常に高い。
特に本種の武器は別方面で強化難度が非常に高く設定されているため、
パッと見のポテンシャルが似通っていて作成難度が大きく異なるアトラル武器に比べると
狩場で見かける率は(太刀やランスも含め)残念ながらいずれも低いと言わざるを得ない。 - スキルの自由度という点で言えば、二つ名武器故にスロットが無いこと、
- あまり注目されない弓とヘビィだが弓は攻撃力350に溜め3が貫通Lv5、
ほとんどのビンに対応しているので無属性貫通弓としてかなりの立場を築いている。
ライバルはナルガ弓と言った所か。
一方のヘビィはしゃがみ対応弾が貫通水冷弾しか無く、それ以外の性能にも見るべき部分は無いので、
ほとんど使われていない。
とはいえ、もっと酷い性能の二つ名ヘビィがあるため、二つ名ヘビィ最弱の称号は受け取らずに済んだ。
武器一覧
通常種武器
- 表はMHXXを準拠にしている。青と赤が混じっているのはザザミ武器とのハイブリッドである。
武器種 初期段階 最終強化 究極強化 大剣 ギザミブレイド キリサキ キリサキマクリ 太刀 ショウグンカッター ヒキサキ ヒキサキマクリ ギザミカッター*4 ギザミスプリッター エグリヒキサキ エグリヒキサキマクリ 片手剣 デュアルカラペイス デュアルシザー デュアルクルスタツォ 双剣*5 ブレイドエッジ ヤツザキ ヤツザキマクリ ブレイドシザース キザミヤツザキ キザミヤツザキマクリ ハンマー ギザミヘッドアクス ヘシオリ ヘシオリマクリ 狩猟笛 シェルカスタネット ギザザミハルス 双殻のカスターニャ ランス ギザミスティンガー ツキサシ ツキサシマクリ チャージアックス ブレイドガード ナデギリ ナデギリマクリ ヘビィボウガン ピアースクラブ ウチヌキ ウチヌキマクリ 弓 ブルーブレイドボウ イヌキ イヌキマクリ アイルー ギザミネコカッター ガルク ギザミガルキリコミ
亜種武器
- MHP2Gを準拠とする。
武器種 初期段階 最終強化 大剣 カーマインブレイド キリオトシ 片手剣 双殻 双鋏 双剣 カーマインエッジ キリキザミ ハンマー カーマインアクス カチワリ 狩猟笛 クラップカスタネット ウチナラシ ランス カーマインスティング クシザシ ヘビィボウガン - ウチオトシ 弓 カーマインボウ ブチヌキ
二つ名武器
武器種 | 初期段階 | 最終強化 | 究極強化 |
---|---|---|---|
大剣 | ヨロイザキブレイド | ヤタラ・キリサキ | 鎧裂大剣ドキリサキ |
太刀 | ヨロイザキカッター | コマギレ・ヒキサキ | 鎧裂鎌ドヒキサキ |
片手剣 | ヨロイザキシザー | ムザン・カキキリ | 鎧裂剣ドカキキリ |
双剣 | ヨロイザキエッジ | ミジン・ヤツザキ | 鎧裂双剣ドヤツザキ |
ハンマー | ヨロイザキアクス | コナゴナ・ヘシオリ | 鎧裂槌ドヘシオリ |
狩猟笛 | ヨロイザキミハルス | タカラカ・ウチナラシ | 鎧裂笛ドウチナラシ |
ランス | ヨロイザキスティング | メッタ・ツキサシ | 鎧裂槍ドツキサシ |
チャージアックス | ヨロイザキガード | ムジン・ナデギリ | 鎧裂盾斧ドナデギリ |
操虫棍 | ヨロイザキロッド | ムヤミ・ナギハライ | 鎧裂棍ドナギハライ |
ヘビィボウガン | ヨロイザキピアース | ミダレ・ウチヌキ | 鎧裂砲ドウチヌキ |
弓 | ヨロイザキボウ | セイコク・イヌキ | 鎧裂弓ドイヌキ |
アイルー | サンザン・ツメトギ | 鎧裂猫爪ドツメトギ |