神経性の毒を宿す狩猟笛。
毒クモリの糸から響く残忍な旋律が獲物を恐怖の淵に誘う。
(コルノピオン)
響き渡る旋律は捕食者の意志の顕現。
底知れぬ恐怖を獲物に与える。
(蛛琴コルノピオン)
MHXで初登場した狩猟笛。
目次
概要
- 毒クモリを素材として作られる狩猟笛。
真っ黒い蜘蛛を模した形状で、胴体と鋏角の間に蜘蛛の巣が張っているのが特徴。 - 糸を利用して弦楽器のような音を奏でるのかと思いきや、
「フシュルルル…」という不気味な鳴き声を放つ。- MHRiseからは演奏音が変わり、流麗な弦の音を響かせるようになった。
演奏音はイソネミクニの笛同様に寒冷群島BGMイントロ部分の三味線メロディを思わせるもの。
- MHRiseからは演奏音が変わり、流麗な弦の音を響かせるようになった。
性能
MHX
- 生産時の性能は、攻撃力120に麻痺属性8とかなり控えめ。
音色は白空黄とトリッキー。
麻痺や震動、だるま状態を無効化しつつ龍耐性や水耐性を上げ、味方の属性攻撃力を強化できる。
後は防御力+10のボーナスも付いているものの、自身の火力強化に繋がる旋律に欠いているのが欠点か。
- LV4で最終強化の蛛琴コルノピオンとなる。
その性能は…- 平均レベルの攻撃力190
- 低いと言わざるを得ない麻痺属性12
- 音色は紫空黄
- 素で青ゲージ、匠+1でギリギリ白ゲージが出現
- おまけ程度の防御力+15
- スロットはなし
- 属性値がかなり低く、麻痺笛として運用するのははっきり言って無理がある。
一回の狩猟で一度麻痺させられたらラッキー。短期戦になりがちなPTプレイでも蓄積補助が関の山である。
そして何より、同じ旋律を奏でられる狩猟笛に高い汎用性を誇る爆笛ナパームベルがある故、肩身が狭い。
同じ旋律を持つことは同じ欠点を持つことに繋がるとかいう話はしてやらないように。
一応音色の並びは違うので、耐だるま状態などの吹きやすい旋律で差別化するといい。
MHXX
- G級ではG★1からG級アルセルタスの素材を使って限界突破できる。
G★2で究極強化手前のLV6まで強化でき、この時点で麻痺属性も17になり1麻痺程度は狙えるようになる。- G★3では強化はないが、だるまと水属性を使うタマミツネやだるまと震動を使うガムートが登場し、
村上位を進めていない限り*1ほぼ蛛琴しかこの旋律を使えるG級笛が存在しないため、
旋律と麻痺のために使うのもありだろう。
- G★3では強化はないが、だるまと水属性を使うタマミツネやだるまと震動を使うガムートが登場し、
- 究極強化となる大蛛琴ロデンテコルノの性能は
- 麻痺笛2位の攻撃力310
- ギリギリ役目を果たせる麻痺属性20
- 素で十分な白ゲージ、斬れ味レベル+2で紫ゲージ
- 一応上がった防御力+25
- 相変わらずスロットはなし
攻撃力は一応2位だが、攻撃力強化の旋律を持つガララ笛があるため、
旋律込みの攻撃力では3位となっている。
属性値は最下位なため麻痺を目的にこの武器を使うという選択肢はあまりないが、
優秀な防護旋律と決して低くない物理性能のおかげで、
上位のように選択肢にすら上がらないという状況は脱却できている。
- 旋律で比較すると上位同様にブラキディオスの砕巌鈴イエログラフや龍識究響スピールアがライバルとなる。
イエログラフは爆破44で攻撃力310で斬れ味レベル+1で紫ゲージを得て、スロット1つ。
スピールアは無属性だが攻撃力300に会心率25%と素で紫ゲージを持ち、スロット3つ。
汎用的に使う場合はやはりこの2本の存在が壁となる。
とはいえ1回程度でも麻痺状態にさせてしまえば、そこから頭を攻撃してスタンに繋げることもできるため、
大蛛琴がだいしゅき…もとい大好きなカリピストならこちらを使うのも十分にありな選択だろう。
MHRise
- MHW系列ではリストラされていたが、Riseで復活。今作では見た目どおりの撥弦楽器らしい音色を奏でるようになった。
- 強化段階は3段階目の蛛琴コルノピオンで打ち止め。その性能は
- 及第点といえる攻撃力180
- まあまあの麻痺属性15
- 短い青ゲージとそこそこの緑ゲージ
- あって嬉しい防御力+10
- ついでのスロット1
- 旋律効果
- 解毒&体力回復【小】
- 防御力UP
- 会心率UP
- 百竜スキル
- 防御力強化III
- 属性強化【麻痺】I
- 鉄蟲糸技強化
- 最終強化に必要とされるのは甲虫種素材、毒クモリ、強力麻痺袋のみ。
つまり集会所☆5時点で作成可能という製作難易度の低さが強みといえる。
また、この時点での攻撃力180はなかなかの値であり、
汎用性の高い麻痺属性と比較的優秀な旋律効果で上位中盤の支えとなりうる一本である。
毒クモリの入手方法が若干分かりづらいが、交易窓口の「アイテムを増やす」を選択し
ひえびえ草魚市場にオトモを派遣するとオマケ枠として入手できることがある。
- 百竜スキルで防御力強化IIIを選択すれば防御力ボーナスは+40に達する。
フォルテッシモの+45には一歩譲るものの、あちらにはない防御力UP旋律がそれをさらに補強する。
欠けている攻撃力UPを共鳴音珠で補いつつ、回復旋律を重ねがけしながら粘り強く戦う……
という、いぶし銀な運用を楽しんでみてもよいかもしれない。
MHR:S
- MRでの強化先が登場。やはり最終強化は大蛛琴ロデンテコルノで、傀異化した血が必要なので、最終強化自体は比較的早い方。
- 旋律は変わらないが、攻撃力320に麻痺18と、麻痺笛の中では比較的物理寄りの性能に仕上がっている。
白ゲージ止まりで匠でも紫が出ないのは少々痛い欠点か。
本作ではクイーンビードロー改が復活しているが、紫ゲージの差を考慮しても攻撃力が低く、
火力面での差別化をあまり気にする必要はない。
- 麻痺属性値そのものは麻痺笛の中で最低だが、そこまで極端な差があるわけではない。
鉄蟲糸響打を使えばこの属性値でも十分麻痺は狙えるので、使い勝手にそこまでの違いはない。
鉄蟲糸響打に状態異常が乗るのは不具合だった模様。
とはいえ蓄積を後押しするスキルも登場しているので、運用面での違いはほぼ旋律の差だけになるだろう。 - 麻痺笛の中では唯一火力に直結する会心強化が吹けるのは強みだが、
セロヴィトレスベルデと比べると回復面がやや弱いのが欠点。
ただ、あちらと違い回復旋律が使いやすい青旋律に配置されているため、
細かい隙にちょくちょくと回復する分にはあちら以上の回復力も出せる。- 百竜スロットがLv1なのも若干痛手だが、傀異スロットの上限もアプデに伴い増えて来ており、
Lv2にするのにも以前ほどの不自由さは感じないだろう。
- 百竜スロットがLv1なのも若干痛手だが、傀異スロットの上限もアプデに伴い増えて来ており、
- 防御力ボーナスは+30にまで伸び、加えて旋律で更に固くできるので、耐久力を高めたい時にも使える。
- ちなみにギザザミハルスと土砂笙【厳ノ音】改の2本も
同じく防御力ボーナス+30と防御力UP旋律を両立している。
前者は斬れ味延長というユニークな旋律、後者は高周衝撃波による雑用ゴリ押し戦法という個性を持っているため、
差別化は容易だろう。 - 耐久力特化を目指す場合は防御力UP+加護旋律を持つクラリチェリコーダーが壁となるが、
こちらはこまめに回復旋律を吹くことで体力を確保していける点が強みとなる。
- ちなみにギザザミハルスと土砂笙【厳ノ音】改の2本も
- ソロで盟勇との連携を考えた場合、最も相性がいいのはスラッシュアックス装備のジェイ。
見切りと超会心を最大Lvまで発動している彼をサポートしつつ、麻痺回数の増加を見込める。
更に狩猟笛装備のウツシはこの笛に足りない攻撃力UPと状態異常値UPを吹いてくれるので
3人でパーティを組めば麻痺と会心と筋肉で攻める攻撃的な狩猟ができるだろう。
余談
- コルノ(Corno)とはイタリア語で角笛やホルン(笛)のことを指す。
これに英語の蠍(スコーピオン)を加えたものが名前の元ネタと思われる。
大蛛琴ロデンテコルノはイタリア語のrodènte(齧りとる、侵食する)あたりが元ネタであろうか。
- 最終形の武器名である「蛛琴」の字がよく間違われ易い。
文字が潰れて見えにくいからなのか、見慣れない漢字故に覚えづらいからなのか、
PVに出られなかったから存在が知られていないのか、ディオス笛の陰に隠され見向きもされていないからなのか、
理由は幾つか考えられるが、間違えている人がいたら優しく教えてあげよう。
ちなみに「蛛」の字だけでも「くも」と読むが、「蛛琴」は「しゅきん」と読む。