悪意ある者がひとたび吹けば、
滅びの音色を撒き散らし、周囲
を焦土に変えるという魔笛。
(サウンドofクライ~サウンドofドゥーム)
正しき者がひとたび吹けば、そ
の祝祭の音色がハンターを鼓舞
し、絶望の淵から生還させる。
(THEレクイエム~THEグレゴリア)
奏者に呼応して会心率が変化
する魔笛。狂竜ウイルスを克服
した時、真の威力を発揮する。
(グリーorテラー)
目次
概要
- 黒蝕竜ゴア・マガラ、天廻龍シャガルマガラの素材で作られた狩猟笛。
- サウンドof~シリーズの時は、まるで悪の司祭のような頭飾りが付いた髑髏。
目の部分は巨大な紫色の一つ目になっており、演奏する度にまばたきする。
カメラモードで回転させると、目が追ってくる。こっちみんな。
しかも生産時には分からないが、後頭部に黒い布がたなびくギミック付き。
そして武器、素材元のゴア・マガラのイメージ通りの音色を響かせると、不気味なことこの上ない。- なおこの目が追ってくるギミック、実際に目が動いているわけではなく錯視を利用したトリックアートになっている。
どういうことかと言うと眼球は中心に瞳孔のような模様のある透明な球体で出来ており、白目の模様は瞼の裏に描かれている。
これによりどの角度から見ても白目の中心に瞳孔があるため、こちらを見ているような錯視が成立するのである。- ……と思われていたが、Wildsにてギミックがまさかの変更。
なんと透明な球体ではなく紫色の目玉そのものになり、ギョロギョロとうごめくようになった。
- ……と思われていたが、Wildsにてギミックがまさかの変更。
- なおこの目が追ってくるギミック、実際に目が動いているわけではなく錯視を利用したトリックアートになっている。
- 一方、THEレクイエムになると、髑髏だった部分が鍵盤とパイプに置き換わる。
楽器に詳しい人なら予想できるだろうが、この狩猟笛の音色はまさかのパイプオルガンである。
銅鑼、笛には見えない何か、ベース、鐘と色々暴走していたメインモンスターの狩猟笛だが、
ここに来てまさかの気鳴楽器に原点回帰する事となった。
笛でないことには、もう誰も触れない。
まぁ笛とパイプオルガンは結構近い関係だが。
- 渾沌に呻く個体の素材で作られるグリーorテラー系列は、
ゴア・マガラの笛をベースに少しシャガルマガラ化が進んだ感じのデザインとなっている。
巨大な目は充血しており、これはこれでまたホラー。
THEレクイエムと違い、筒の部分が存在しないため音色はゴア笛の物をベースとしている。
が、渾沌に呻く個体がそうであるように、呻く音が混じった音色となり、不気味さが増している。
サウンドofクライ
MH4
- マガラ武器らしく、属性値はおとなしめだが高会心率を持ち、殴り性能は優秀。
強化順はサウンドofクライ→サウンドofソロウ→サウンドofドゥーム。
- 音色は、下位では白黄赤。高周波は使いどころが限られるが、
攻撃力強化【小】は高い会心率を持つこの笛と相性がいい。
後は火属性防御強化しか吹けず、バリエーションに乏しいが、リオス夫妻には非常に使いやすい。
素材元や防具はあんなに火に弱いのに。
- 上位武器にすると音色が今作唯一の紫黄橙に変わり、
全耐性強化、属性攻撃力強化、聴覚保護&風圧無効とサポート重視の演奏ができるようになる一方で、
高会心のこの笛と相性のよかった攻撃力強化は吹けなくなってしまう。
- 生産の際はヘビィバグパイプ改からの強化か一発生産になる。
生産だと逆鱗が、強化だと触角がひっかかるので自分にとって楽な方を選ぼう。
尻尾が要求されたりしないのはカリピストにとっては良心設計だが、
最終強化には天廻龍の光玉が必要。その代わり黒蝕竜の闇玉は必要ない。
MHX
- MHXでも続投。シャガルマガラ武器への分岐もでき、かつ今回はそのままゴア・マガラ武器として最終強化できる。
- ゴア・マガラ武器まま強化すると、最終強化はサウンドofソロウ。
- 音色は下位から変わらず、白黄赤
攻撃力190に会心率25%、龍属性25と高水準にまとまっている。 - 斬れ味は素では青20だが、匠+2を発動すると白40が出るため比較的良好な部類。
- 音色は下位から変わらず、白黄赤
- 攻撃力強化【小】は素早く演奏できて効果時間も長く、
【大】より比較的楽に維持できるためソロでもパーティでも重宝されやすい。
ただし、白音色持ちだが赤音色が音色3なので、ストライカースタイルとは相性が良くない点には注意。 - 防御面は火耐性強化及び火属性やられ無効旋律だがこれらを防げることでそれらを多用してくるディノバルド、
リオレウス(二つ名含む)、テオ・テスカトルとの戦闘での生存率を高めてくれる。- ただし風圧無効が吹けないため、風圧持ちのモンスターの場合は後述するTHEグリーや
エターナルオルゲールを担ぐ方が良い場合もある。
- ただし風圧無効が吹けないため、風圧持ちのモンスターの場合は後述するTHEグリーや
MHXX
- 渾沌に呻くゴア・マガラが復活したため、3種類の究極強化が存在する。
どれも使える旋律や斬れ味などで運用が異なるため、競合することは他の武器種ほどはない。- ただし、究極強化には共通して獰猛化黒蝕竜厚鱗が必要になるため、
全て揃えるためには獰猛化ゴア・マガラとの連戦は避けられない。
また、どれも究極強化にそれぞれのレア素材を使うため作成難度は高い。
- ただし、究極強化には共通して獰猛化黒蝕竜厚鱗が必要になるため、
- 究極強化はサウンドofドゥーム。
攻撃力310、会心率30%、龍属性30、スロット1とバランスの取れた性能になっている。
MHR:S
漆黒の笛が弾くは滅亡の調べ。
奏でられし音色は、世界から
絶望も希望も払い虚無とする。
(サウンドofドゥーム)
- MHR:Sでのゴア&シャガルの参戦に伴い各マガラ種素材を使った狩猟笛も作成できるようになった。
- 作成時にはまずゴア・マガラの素材からサウンドofクライを作成し、
それぞれの最終強化に必要な素材を使って派生していく形となる。
その為進行度や装備、装飾品の充実具合に合わせて巻き戻して別の派生に移る事も可能。 - 演奏時の音色も3種それぞれの戦闘BGMの一節が流れるようになっている。
- 作成時にはまずゴア・マガラの素材からサウンドofクライを作成し、
- MR★4から生産可能に。最終強化はサウンドofドゥーム。
- 最終強化ではやや物足りない攻撃力300
- 攻撃力の数値を補う会心率25%
- こちらも控えめな龍属性22
- 斬れ味は素で白60、匠1から紫ゲージが出現
- スロットLv2×1
- 百竜装飾品スロットLv2
- 旋律は体力回復【小】、斬れ味消費軽減、斬れ味延長効果
元々狩猟笛が高会心を活かしづらい武器種である事に加え、属性運用をしようにも肝心の属性値が下から数えた方が早い。
攻略用武器として見ようにも体力回復【大】と高級耳栓を併せ持つセロヴィトレスノワールが、より手軽に作成できてしまう。
- 何より龍属性笛には素紫を斬れ味消費軽減、斬れ味継続回復で延々キープできる魔奏のゲシュライ、
そもそも斬れ味関連スキルが全く必要ない
冥淵大笛トゥリパと赫絶の澄翼ステレジアという古龍3種が立ち並ぶ魔境。
一段階目の強化時に貴重な天鱗もしっかり要求される為、労力に見合っているとは言い難いだろう。
また、旋律が斬れ味のサポートに傾倒しているためガンナー相手だと役に立たず、
龍属性ということで斬れ味サポートが不要な奴らや、裏目に出てしまう奴とのバッティングも悩みの種。
- かつては斬れ味延長旋律を発動するとゲージ上限のみが伸びて斬れ味そのものは回復しなかったため、
研磨術【鋭】と組み合わせる運用が考案されていた。
しかしVer.13からは同時に斬れ味が20回復するようになったため、その運用法は不可能になってしまった。- 代わりに斬れ味修復バフとしての使い道が拓けたが、旋律を維持すると回復効果が発生しないため、
一度旋律を切らしてからかけ直すという変則的な運用法をしなければならない。
- 代わりに斬れ味修復バフとしての使い道が拓けたが、旋律を維持すると回復効果が発生しないため、
- 演奏時に流れる音はシャガルマガラに成長することを意識してか、THEレクイエム系統と同じパイプオルガン風に変わっている。
しかし演奏時に眼球パーツが瞬きをするギミックはなんと削除されてしまい、
納刀状態で武器に絡みついている黒布が流動する仕様もオミット。
ギミック豊富だった過去作に比べると、なんとも寂しくなってしまった。
MHWilds
- 今作でも登場しているが、旋律が大幅変更されている。
最終強化はサウンドofソロウ。- 攻撃力840(基礎攻撃力200)。これは生産武器でワーストタイ
- 会心率20%
- 龍属性300
- 音色は紫緑橙
- 響玉は「回避性能&移動速度アップ」
- 特殊旋律は「生命の調べ」
- 斬れ味は長い白
- 武器スキルは会心撃【属性】
- スロット3-2-1
……といった感じで、今作の狩猟笛のセオリーにあまり合致していない性能をしている。
というのもMHWildsの狩猟笛は演奏攻撃による音波を主たるダメージ源としているため、この時点で低攻撃力・高会心は裏目も裏目。
そのうえ旋律効果の響周波【打】には属性も会心も乗らず、純粋な攻撃力のみを参照するのでなお相性が悪い。
攻撃力の足りない笛に一番欲しい旋律である攻撃力アップ【大】も吹けず、火力系旋律は会心率アップのみ。
聴覚保護【大】は素直に有難いが、本作では咆哮【大】を使うモンスターが4体しかいないため
聴覚保護【小】で済む場合が多く、バフとしてはやや過剰気味。
そして特殊旋律はマルチならともかくソロでは微妙な「生命の調べ」。
総合的には、サウンドofソロウをメインに据えて狩猟をするというのはちょっと無理のある一品となってしまっている。
- 本作では武器ギミックが復活しており、演奏時に瞬きをするようになった他、
なんと武器が動くたびに目玉もギョロギョロと動くようになった。
抜刀中の待機モーションに合わせて目玉が視線をあちこちに移す様子は非常に不気味。
- 演奏音も再び変更され、パイプオルガン風の音色を奏でていたMHR:Sから一転して
くぐもった重い音を鳴らすようになった。
ゴア・マガラの呻り声か、戦闘BGMのバックで流れる低音を意識しているのだろうか。
MHF
- MHFではゴア・マガラの武器とシャガルマガラの武器は独立した強化ツリーになっており、
どちらも遷悠武器に属する。
- サウンドofクライはHR5で生産でき、GR100(実装当時はGR500)でサウンドofソロウ、
そしてサウンドofドゥームに強化可能。
サウンドofドゥームの性能だが、- 攻撃力2444、会心率25%と中々の水準
- 龍と氷の複属性である闇属性700
- デフォルトで紫ゲージを持ち、斬れ味レベル+1で空色ゲージも発生
- 武器スロットは3つあり、シジルと装飾品のどちらか好きな方を搭載可能
- では音色はどうなのかというと……紫緑青である。
つまり、赤音色が存在しない。
赤音色の無い狩猟笛はMHF-G3(2013年)以降全く追加されてこなかったため、
実に3年振りに出現した赤音色無し狩猟笛ということになる。
- MHFでは攻撃力強化【大】旋律、つまり赤音色が無い狩猟笛を用いることは推奨されておらず、
それが無い狩猟笛はサービス開始から9年もの間、ネタ武器の域を脱することはできなかった。
だが、MHF-Zアップデートでこの前提を根底から覆すリファインが実施された。
「嵐ノ型」の音色変換を用いることで、赤音色の無い笛でも攻撃力強化【大】旋律が吹けるようになったのである。
これを受けて今後、赤音色の無い笛も登場するのではないかという予想は出ていたが、
サウンドofクライはその第一号ということになる。- ちなみに実装当時、嵐ノ型は特定の解放試練を経ないと入手ができなかった。
現在はこの武器を生産できるHR5時点で嵐ノ型も自動的に解禁されるため、運用面では何の問題もない。
- ちなみに実装当時、嵐ノ型は特定の解放試練を経ないと入手ができなかった。
- 嵐ノ型の「音色変換」も含めた演奏可能旋律は、攻撃力強化【大】の他、
スタミナ減少無効【大】、怯み(味方からの攻撃による怯み、ふっとばし、かち上げ)無効、
スタン強化、状態異常攻撃強化、火耐性強化、氷耐性強化など。
怯み無効は赤音色のある狩猟笛では演奏できないため、
上述した事情から攻撃力強化【大】と標準で両立可能な数少ない現役の狩猟笛ということになる。
その他の旋律も便利なものが多く、活躍の機会は多岐に渡るといえる。
THEレクイエム
MH4
- サウンドofドゥームから最終強化を施すことでTHEレクイエムとなる。
素で白(=匠で白+50)と斬れ味も優れている。
- 音色はサウンドofドゥームと同じく今作唯一の紫黄橙。
全耐性強化、属性攻撃力強化、聴覚保護&風圧無効とサポート重視の演奏ができるようになる一方で、
高会心のこの笛と相性のよかった攻撃力強化は吹けなくなってしまう。
龍属性も相まってリオス夫妻やマガラ狩りには非常に便利であり、
パーティプレイで持っていくと喜ばれるであろう。
素の殴り性能も優秀なので、殴りながらサポートにもソロプレイにも使える完成度の高い武器だと言える。- 同じ龍属性笛のミラメノスは紫赤橙と優秀な音色を持つが、
THEレクイエムとは大きく使い方の異なる旋律であるため、競合は起きないだろう。
メンバーやモンスターに合わせて使い分けよう。- なお、そのミラメノスは属性重視の性能である。
音色が逆であれば、どちらも自身の長所を伸ばせる旋律を吹けたため残念である。
- なお、そのミラメノスは属性重視の性能である。
- 同じ龍属性笛のミラメノスは紫赤橙と優秀な音色を持つが、
MH4G
- MH4GではG級での新たな強化先としてTHEグリー、そしてTHEグレゴリアが追加された。
- 攻撃力1352に会心率40%、そして属性値が450に匠発動で非常に長い紫ゲージが追加されるなど、
レクイエム時代と変わらず殴り性能が非常に優秀。
今作では風圧無効旋律の重ねがけとSA付きのモーションを組み合わせる事で
龍風圧を無効化できるようになったので、前作よりも古龍キラーとしての性能に磨きがかかっている。 - 崩天笛イコカオンカムやミラメノスソウルの実装により黄橙音色はこの笛だけの特権ではなくなったが、
武器としての性能がそれぞれ異なるので住み分けは容易だろう。
- 攻撃力1352に会心率40%、そして属性値が450に匠発動で非常に長い紫ゲージが追加されるなど、
MHX
- LV2サウンドofクライからシャガルマガラ素材で派生させるとTHEレクイエムに、
最終強化でTHEグリーとなる。
こちらの音色はMH4から変更され、紫橙赤。
演奏できるのは全旋律効果延長、のけぞり無効、攻撃力強化【大】という旋律となり
ゴア・マガラ武器より更に尖った性能へ昇華する。
そしてこの音色の順番がこの狩猟笛のオンリー要素で、
Aボタンの右ぶん回し・柄攻撃で橙、後方攻撃・叩きつけで赤を出せるためギルドスタイルで行った場合、
演奏攻撃を含めた全攻撃を一点集中させつつまた演奏できるというロマンあふれる効果を得られる。
人気の攻撃力アップに、防御面ではSA付与となる「のけぞり無効」は実質風圧無効でもあるので、
ランスやハンマーとの共存が容易になるだけでなく、
火属性の攻撃をせず且つ風圧持ちで龍属性弱点のオオナズチ、クシャルダオラと相性が良い。
また、全旋律延長は必要な音符が少ないため手軽に演奏できるのも強み。
- …それでは古龍シャガルマガラを討伐し、希少素材を用いて作成するこの武器の性能はというと
攻撃力160、会心率35%、龍属性32、斬れ味は白10(延長可能)と
見て分かる通り攻撃力がかなり低い……いやとても低い。
期待値としては旋律込みでも幼体のサウンドofソロウの方が上。
匠+2が発動している場合期待値で龍属性笛最下位の性能である。
龍属性の笛には攻撃力200を誇りTHEグリー以上の属性値を持つエターナルオルゲールが存在する上
赤橙音色には優秀な武器が多く旋律目当てでも出番はないといえよう。
- ちなみに、本作では攻撃力強化旋律を持つ笛は他の武器種より攻撃力が落とされているが
THEグリーはほかのシャガル武器と攻撃力が同じとなっている。
妙に優遇されているが、それを考慮してなお火力が低いのは明らかに調整ミスであろう…。
MHXX
- 究極強化はTHEグレゴリア。
攻撃力270、会心率40%、龍属性40、スロット1と上位の頃の性能をそのままG級に強化した形。- 斬れ味は素の白ゲージが60と長く、斬れ味レベル+1から実用的な長さの紫ゲージ(15)が現れるため非常に優秀。
- 音色は変化がなく相変わらず唯一の紫橙赤だが、
攻撃力が致命的に低いためせっかくの攻撃力強化旋律があっても、
攻撃力320と同程度であり、やや火力不足感が否めない。
とはいえ会心率40%があるため、見た目ほど酷い性能ではない。
龍属性が有効な相手であれば十分に活躍は望めるだろう。
MHR:S
美しき人生賛歌を生者に贈る
金色の笛。その音色は人々の
絶望を払い、希望をもたらす。
(THEグレゴリア)
- MR★5にて解禁。最終強化はTHEグレゴリア。
- ゴア・マガラ笛よりもさらに低い攻撃力290
- 派生前から更に盛られた会心率40%
- 高めの龍属性43
- 斬れ味は素で紫20、匠で更に延長可能
- スロットは残念ながら無し
- 百竜装飾品スロットLv2
- 旋律は属性攻撃力UP、全属性やられ無効、風圧無効
高めの龍属性43を自前の紫ゲージと属性強化旋律で更に伸ばせる事が最大の魅力である。
- 属性やられ無効、風圧無効のおかげでヌシを含めたリオス種、風雷夫妻、素材元のマガラ種にはめっぽう強い。
同種でありながら他のゴア・マガラの成長を妨げるシャガルらしいと言えばらしいが…
腕に自信があれば属性やられ無効を業鎧【修羅】のデメリット打ち消しに充て、更なる属性火力を求めても良い。- 今作で扱える3つの旋律は、MH4時代の旋律構成を意識していると思われる。
高周波と聴覚保護は外れてしまったが、当時と同じくサポート役としての活躍が期待できるだろう。
- 今作で扱える3つの旋律は、MH4時代の旋律構成を意識していると思われる。
- 龍属性の属性特化型、となるとライバルとなるのはやはり赫絶の澄翼ステレジア。
あちらは攻撃力280、斬れ味も白のみと物理性能は輪をかけて低いが、
圧倒的な龍属性51と攻撃力&会心率強化、属性攻撃強化旋律、高周衝撃波を持つ強敵。
更に向こうは匠、業物がほぼ意味を成さない為、斬れ味関連スキルを完全に度外視した装備を組んでこちらに迫る。
狩猟笛の場合は会心率の高さで差別化をする事が難しいのもこの笛の悩みと言える。- Ver.14にて、旋律構成のおかげで龍気変換運用に高い適性を持つという新たな強みを獲得。
真価を発揮させるには高いハードルが課せられるが、ステレジアを超える属性火力を出せるようになった。
この運用でのライバルは、こちらと同じく属性攻撃強化・全属性やられ無効旋律を併せ持つ冥淵大笛トゥリパ。
元の龍属性値が23も違うので響打による属性火力ではグレゴリアがとても有利だが、あちらは物理攻撃力が高く
攻撃力UPの旋律を保有するため音による肉質無視の点ではトゥリパが優勢。
ステレジアと同様に斬れ味も無視してくる上、狩猟笛はマイナス会心を逆手に取れるのでスキル編成の自由度が高い。
新たな道こそ拓けたが、相変わらず装備編成でのこの笛の悩みは尽きないだろう。 - Ver.15で追加されたアマツマガツチは残念ながら期待されていたような風圧攻撃をしてこなかったが、
Ver.16にて強力な属性攻撃力と風圧を持ち、龍属性を弱点とするモンスターが参戦。
風圧無効を持つこの笛にとって最高の相性を持つ相手となり、最後の最後で大活躍の場を与えられることとなった。
また、傀異錬成によるスキル自由度が極まりきったことで、Ver.14時点で悩みの種だった装備構成も
最終環境ではおおよそ解決しているといってよく、念願の属性特化笛として完成を見るに至った。
- Ver.14にて、旋律構成のおかげで龍気変換運用に高い適性を持つという新たな強みを獲得。
- ちなみに、天廻龍派生の剣士武器は軒並み百竜スロットがLv1に設定されているが、
何故か狩猟笛だけはLv2とちゃっかり優遇されている。
MHF
- MHFではゴア・マガラの武器とシャガルマガラの武器は独立した強化ツリーになっており、
どちらも遷悠武器に属する。
- シャガルマガラの武器はHR5でTHEレクイエムを生産し、GR100でTHEグレゴリアに強化可能。
THEグレゴリアの音色は紫黄赤と比較的スタンダードなもの。
それ以外の性能としては、- サウンドofドゥームを大きく上回る攻撃力2511、会心率40%
- 火と雷の複属性である光属性1370
- こちらも斬れ味レベル+1で空色ゲージが出現。なおHR5の時点で出現する
- 防御力-500
黄音色なので防御力強化旋律を吹くことができるが、それでも防御力-340という手痛いダウンになるため、
この減少分をどのように考えるかが重要になってくるだろう。
グリーorテラー
MH4G
- MH4Gで追加された、ゴア・マガラの特殊個体である渾沌に呻くゴア・マガラの素材から生産できる狩猟笛。
生産ツリーは独立しており、一発生産でのみ入手できる。
- 高い武器倍率と匠で追加されるそこそこの紫ゲージ、
それに加えて狂撃化中限定ではあるが70%(素で-35%/20%)にまで達する会心率と、
非常に高い物理火力を誇る狩猟笛。
一方属性値はやや控えめに設定されているが、物理特化の武器として妥当な数値だろう。
また、スロットが二つあるのでスキル自由度も高い。
レア素材の背反する双逆鱗を使用しないのも嬉しい所。
強いて欠点を上げるとすれば、匠発動時の紫ゲージの長さが今一物足りない所くらいである。
- 音色はサウンドofクライともTHEレクイエムとも異なる紫橙緑。
吹ける旋律は聴覚保護【大】に会心率UP&体力回復【小】、そして体力回復【小】と、
決して悪くはないがレクイエム系と比べるとやや物足りない印象。
角王剣アーティラートの会心が打ち消せるので、組み合わせるとダメージを安定させることができる。- ちなみに、狂撃化中に会心率UPを重ねがけすると会心率が90%まで上がるので、
狂竜化・極限個体、またはマガラ系モンスター相手に担いでいけば、
殴る度に会心エフェクトが発生するという非常に爽快な光景を見ることができるだろう。
見切り+1を発動させて夢の会心率100%を目指してみるのも面白いかもしれない。
高い会心率を発揮できるのが狂撃化中に限定されているため、無我の境地でも実現可能。
- ちなみに、狂撃化中に会心率UPを重ねがけすると会心率が90%まで上がるので、
MHXX
ラフorクライ最終強化形態。
悲哀を凌ぎし者に真価を示す、
武器が狩人を選ぶ稀有な例。
(プレジャーorソロウ)
- G級にて渾沌に呻くゴア・マガラが復活したため、この武器も復活。
究極強化はお馴染みのグリーorテラーだが、派生前としてラフorクライとプレジャーorソロウが追加された。
攻撃力320、会心率-35/20%、龍属性25、スロット2と意外にも使いやすい性能になっている。- 斬れ味は素で実用圏内の白30に、斬れ味レベル+2で紫20が現れる。
今作の斬れ味補正で白と紫の差は小さいので、
無理に斬れ味レベル+2を使わずに運用するのも十分ありである。 - 音色はMH4Gと同じく紫橙緑
相変わらず旋律によって狂撃化時の会心率は90%となる。
見切り+1で100%にしてさらに超会心を付ければ常時1.4倍の攻撃力で殴れるようになる。
ただし、狂撃化にはマガラ種以外では狂竜身が必須となる。
そのため絶対回避など他の狩技を使いたい場合はギルドスタイルを選ぶ必要がある。
叩きつけの関係上ストライカーとレンキンは扱いが困難 - その他の運用法としては痛恨会心を使う手である。
会心率が-35%もあるため、これを実質的に打ち消すことができるというのは大きい。
一方で、後述するようにプラスの会心率の上限は65%となってしまうため、
この運用が実用的かどうかというと微妙なところである。 - もう一つの選択肢として、見切りの代りに無我の境地を選択するというのもある。
このスキルは、狂竜症の発症までの時間を遅らせる上、
克服時にプラスされる会心率が倍になるため、克服時の会心率を100%にできる。
とはいえ、あくまでも克服した場合であって、見切りのように常時補正がかかるというわけではないため、
克服が苦手という場合でもない限りは、見切りを選択したほうがいいだろう。
- 斬れ味は素で実用圏内の白30に、斬れ味レベル+2で紫20が現れる。
- この武器を使う場合、会心率を上げるスキルの選び方には注意が必要である。
or武器の会心率の仕様により、非狂撃化時の最大会心率が65%となるため、
素の会心率20%に加え旋律でさらに20%上昇するこの武器では、
スキルによる会心率の補正が25%で打ち止めになってしまう。- 狂撃化した場合は旋律込みの会心率が上述したように90%になる。
この場合はスキルによる会心率の補正は10%までしか有効にならない。
- 狂撃化した場合は旋律込みの会心率が上述したように90%になる。
MHR:S
- マガラ二種に続きVer.13.0で渾沌に呻くゴア・マガラが参戦し、最終強化のグリーorテラーも登場。
一発生産をする事も出来るがその場合はレア素材の背反する双逆鱗を要求される為、派生強化で作成する方がお手軽。- 攻撃力強化旋律がある事を考えれば十分な攻撃力310
- 特徴的な会心率-30%/15%、狂竜症を克服すれば会心率45%+克服分に転じる
- 他マガラ笛を突き放す龍属性47
- 斬れ味は素で白70、紫ゲージを出すには匠Lv3以上が必要
- スロットはLv3×1、Lv1×1と拡張性も十分
- 百竜装飾品スロットLv2
- 旋律は体力回復【小】、攻撃力UP、聴覚保護【大】
攻撃力強化が赤旋律に充てられている為A⇔ZRの基本コンボで旋律維持がしやすく、
旋律効果のおかげで音波ダメージも稼ぎやすい。
属性強化旋律こそ持たないものの属性値も高く、鉄蟲糸響打の属性ダメージ補正の恩恵も十分に受けられる。
物理性能、属性性能、旋律を高めの水準で両立したいいとこ取りの一本と言えるだろう。
- 会心率こそ課題ではあるものの音波ダメージ/属性ダメージは会心率を参照しない為、他渾沌ゴア武器に比べれば影響は少ない。
逆に言えば狂竜症を克服してもその恩恵にあずかり辛いという事でもあり、一長一短とも言える。
- 運用する上でネックとなるのは斬れ味。
紫ゲージを出すには匠Lv3以上が必要であり、最大のパフォーマンスを発揮できる時間が他よりも短い。
サウンドofドゥームの項でも述べたが、龍属性笛には斬れ味関連スキルがほぼ不要な武器が3種も揃っている為、
いくら基本性能が優秀でもスキル構成の自由度や継戦能力の差で数値差を埋められかねない。
旋律も含めた総合的な性能で比較しなくてはならないのが狩猟笛の難しい所であり、面白い所だと言えるだろう。- 尚、攻撃力強化と聴覚保護【大】を併せ持つのはこれと鬼神太鼓【緋ノ魂】のみである。
- 演奏時の音色は「渾沌に呻く者」の一節。
印象的なパートである、シャガルマガラのBGMのフレーズが流れた後、
一気にトーンダウンする部分が採用されている。
余談
- 名前の遷移がof武器の状態では叫び(Cry)や嘆き(Sorrow)と暗いもので
THE武器になると「安息を」を意味するラテン語(Requiem)となる。
そしてG級で追加されたグリー(Glee)は歓喜の意味を持ち、
嘆きから安息を経て歓喜に至るというストーリー仕立てになっている。
- 別の観点からシャガルマガラ武器銘を見ると、
最初の銘「レクイエム」は「鎮魂歌、鎮魂曲」という意味でも用いられる単語である。
こちらの意味でのレクイエムは、主に主にキリスト教における、死者へのミサ*2を、
一般人にも馴染みのある形で追求すると、そのミサに使われる聖歌を指す単語としても使われる。
聖歌は、最終段階の銘でもあるグレゴリアの元となったであろう、グレゴリオ聖歌が大元となっており*3、
様々な作曲家の手によって多くのバリエーションが制作、
中でもモーツァルト、ヴェルディ、フォーレの3名が作曲した物は「3大レクイエム」とも呼ばれる*4。- 特に、レクイエムを構成する曲の1つ「怒りの日(Dies irae)」は有名で、
映画や動画サイトの動画作品で用いられているのを聴いた事がある人は多いだろう。 - なおこの内モーツァルト作曲のレクイエムは、
作曲途中でモーツァルトが亡くなってしまったために未完となり、
その後に弟子のジュースマイヤーとフライシュテットラーが補筆、完成し、
詳しい経緯は省くが、その後も様々な音楽家の手によって補作されていった。
そのような経緯を持ちながらも、モーツァルトの傑作曲としてしばしば演奏会等で演奏されている。
- 特に、レクイエムを構成する曲の1つ「怒りの日(Dies irae)」は有名で、
- MHXRでは通称「天笛」と呼ばれるシャガルマガラの狩猟笛がバフと回復ともに非常に優秀であり、
シャガルマガラの強襲クエストの配信から1年ほど経ってもマルチでの使用率が非常に高い。- ただし優秀と言っても、スキル「連動回復・【武】」を発動させたうえで
武技レベルを最大にして武技発動に必要な武技ポイントを35に減らさなければ
マルチではそれほど活躍できない。
ただ天笛が強いという情報のみを知って、上記の条件を満たさないで
準備完了のボタンを押してしまう人が後を絶たず、
高難度クエストですらよく見かけられる。
ホストが知識不足だと、武技レベルや発動スキルをよく見ずに
そのまま出発してクエスト失敗になることもちらほら。
連動回復・【武】を発動させて
武技レベルを最大に上げてからマルチで担ぎたい。
- ただし優秀と言っても、スキル「連動回復・【武】」を発動させたうえで