ゾ・シアの素材から生み出された
双剣。冠するは純潔な絆。
絡みつく双刃は永遠に離れない。
(ゾ・イェリア)
天に上りしイェリアは告げる。
汝、絆を求めて縛る者よ。
搦まる白刃が永久を約束せん。
(熾光たるイェリア)
MHWildsで登場したラスボス、ゾ・シアの素材で作られた双剣。
目次
概要
- 武器のデザインは他のゾ・シア武器と同様に天使らしい神秘的な見た目で、
黒い金属で作られた剣に竜乳の白纏晶が鞘として纏わりついている。
納刀中は一つの剣となっているが、抜刀すると黒い剣と白纏晶がそれぞれ分離して双剣となる。
剣と鞘を武器にして戦う双剣は非常に珍しいといえる。- このデザインはTU1のプロモーション映像で存在が判明して以降常に好評であり、
特に左手の黒剣はいわゆる「剣と魔法のファンタジー」チックな外連味溢れるスタイリッシュさで多くのハンターを魅了した。
一方で鞘のほうは脆そうで不安と評判 - 白纏晶の剣の螺旋状に絡みついたデザインは斬新に見えて意外と前例もあり、
Wildsと発売時期が比較的近いゲームでいうと『ELDEN RING』の「神狩りの剣」あたりはかなり近しい。
- このデザインはTU1のプロモーション映像で存在が判明して以降常に好評であり、
性能
MHWilds
- アップデート第1弾で追加された上位のゾ・シア素材を用いて作成できる。
派生は独立しており、二段階強化となっている。
最終強化は「熾光たるイェリア」という名前になる。
その性能は- 平均レベルの基礎攻撃力220
- 単独ワーストの龍属性140
- 会心率5%
- 斬れ味は素で白70、匠で延長可能。
- 武器スロットはLv3-Lv2-Lv1と標準。
- 武器スキルは白熾の奔流
- 数値的には鎖刃双剣イウェインと同じ攻撃力、護鎖刃双剣ガルウェンより低い龍属性値を持つ。
純粋なステータスだけを見てみると平均すぎて全く性能が足りてない武器に見えるが、
武器スキルの白熾の奔流によって、その低いステータスを補う形となる異色の双剣である。
斬れ味に関しては素でかなり長めの白があるので非常に優秀。
- 白熾の奔流は、特定の攻撃をモンスターにあてると、確率で固定ダメージを与えるというもの。
双剣は手数武器なので、攻撃するたびに判定が出る白熾の奔流との相性は非常にいい。
適当に殴っているだけで追加ダメージがボコボコ出るので、中々の爽快感である。
前述の通り龍属性値は低いので、どちらかというと爆破属性武器と同様に考えるといい。
白熾の奔流には幾つか対象外の技があり、双剣は下記が対象外となる。- 乱舞(乱舞IIIのみ対象)
- 鬼人連斬I(鬼人連斬IIは対象)
- フィニッシュを含めた空中回転乱舞
- 集中乱舞【廻天】(8hit目のみ対象)
- 廻天穿ち
初動技として優秀な鬼人連斬Iに乗らないのはマイナスだが、鬼人連斬I→二段斬りループなど、
鬼人連斬Iを立ち回りに組み入れながらも白熾の奔流の発動数も稼げる実用的なコンボは存在するので、ここは工夫次第か。
また、白熾の奔流にはクールタイムが存在するので、
スキルを発動させてから乱舞コンボを始めることで乱舞III(鬼人連斬II)発動時に丁度クールタイムが終わるように調整し、
実質対象技のみを常に使い続けるというようなテクニカルなプレイングも。なかなか奥が深い武器となっている。
- このように面白い固有性能を持っている武器であるが、明確なデメリットも存在している。
特に武器スキルが白熾の奔流で固定され、もっと強い武器スキルがないのは致命的な弱点といえる。
そして武器自体の基礎ステータスが低くダメージが武器スキルに大きく依存しているのもネック。
武器スロも特別優れるわけではないので、スキル自由度に関しては低いと言わざるを得ないだろう。
全てが白熾の奔流が発動すること前提での調整を受けているのだ。
これでWorldのゼノ・ジーヴァ武器みたいな破格のスロ性能があればどれほどよかっただろうか……。
- Wilds環境は物理寄りとはいえ、流石にこの属性値では龍武器としては頼りない。
龍属性のティルトクライスには当然敵わないとしても、イウェインあたりにも大きく劣る。
無属性や爆破属性に類似した性能の武器として、アルシュベルドに役割を持てるかで考えるべきだろう。
そしてここにおいて、イェリアは独自の立ち位置を築くことに成功している。- 単純な期待値においては、爆破や麻痺のアーティアが推奨されることが多い。
追加ダメージだけ見るなら爆破も白熾の奔流も大して差があるわけではないが、
スロットの差によってあちらだけ超会心などを多く積めるため総ダメージはティルトクライスに劣りがち。
しかし長期戦に弱い状態異常武器と違い、白熾の奔流には耐性値の上昇という概念が存在しないため、
狩猟後半でも息切れを起こしにくく、安定した火力を発揮できる。
特に歴戦★9個体は状態異常耐性と体力値の双方が強化されたことにより状態異常アーティアの有効度が低下しており、
イェリアの強みが如実に出る。一部では最適武器の一角とも噂されるほど。 - 同じ生産武器としては、物理火力に優れた各武器がライバルとして挙がる。
ザンバストラやガルグマトラ、ガルウェンにヌガルパツなど。
しかしこれらはフルスペックを発揮するのに匠で白ゲージを出す必要があるため、
武器スキルの差を加味しても快適性で差別化することが可能。 - TU2で叛爪アルギエバがアルシュベルドに役割を持てる武器として追加されたが、
こちらもスキルをフルに使って爆破アーティアを超えられるかどうかといった感じで、概ね互角。
あちらの欠点は火力が安定しないこと。普通に使っていれば刃鱗研装の発動にはムラが生じることになるだろう。
ムラは白熾の奔流にもありはするが、それは正真正銘のランダム性であり、プレイスキルとはほぼ関係のない部分なので、
追加の斬れ味ゲージという管理要素を意識しなければならないアルギエバより快適性で優る。
実際に使ってみると、特に一回目のダウンは明確に発生しやすくなっているのが分かるだろう。
どれだけ鎖翼刃を殴るかにもよるが、狩猟を通してでは、
無属性や状態異常武器と比較してダウンを1回分多く取れることが多い。
ダメージとしては期待できないとされる本武器の龍属性だが、
これがあるおかげでチャンスタイムを作りやすい点は単なる高攻撃力の武器と比較して明確に優れるポイント。
また、鎖翼刃の傷口には龍属性がかなり通るため、
ここを殴っている間はこの武器の属性性能でも与えるダメージは10%以上増加する。
これを瞬間的なダメージブーストとして計上すると、机上の火力はライバルたちに決して劣るものではない。 - 単純な期待値においては、爆破や麻痺のアーティアが推奨されることが多い。
- 何よりもアルシュベルドオンラインかつ円盤オンラインと化していたイェリア実装当時の双剣環境で、
アルシュベルド周回に堪える性能と最高級のデザインを兼ね備えてきて生まれた本武器は双剣使い達に諸手を挙げて歓迎された。
多少の期待値低下ぐらいなら承知で愛用する者も数多かったことだろう。- 重ね着の追加後は一時的に下火になったが、ほどなくして歴戦★9が実装され、活躍の場が再び与えられている。
- 外見の問題で剣が長く見えるためか、なんだかリーチも長く感じるとしばしば噂される。
おそらくプラシーボ効果だと思われるが、
間合いを見誤ってよく空振るプレイヤーはあやかって重ね着をこれにしてみてはいかがだろうか。
余談
- 武器名の由来は恐らく天使イェリエルだろう。
カバラの72の天使の1柱で「絆」や「信頼関係」などに関わりがあるとされる熾天使である。- 翼の大きな天使であり、多くのものを包み込んで庇護することができるそう。
白纏晶の鞘で剣を覆うデザインなのはここにも由来があるのかもしれない。
- 翼の大きな天使であり、多くのものを包み込んで庇護することができるそう。
- 「鞘を刃にしている」とよく言われるが、
解説文には「絡みつく双刃」「搦まる白刃」といった記述があるので、
白いほうも主体としてはあくまで刃扱いの模様。どちらかといえば「刃を鞘にしている」というほうが適切かもしれない。
関連項目
モンスター/ゾ・シア
武器/ゾ・シア武器
武器/カムラノ鉄双刃 鞘が第二の剣となっている先輩。