MHP2Gから登場したイャンガルルガの太刀。
本項では二つ名持ちモンスターである隻眼イャンガルルガの武器も扱う。
目次
概要 
- イャンガルルガの素材を使った薙刀型の太刀。
その形状からただ斬るだけでなく、突きや薙ぎ払いにおいても高い威力を発揮するが、
通常の太刀以上に長いリーチのために扱いは困難であり、相当な腕力も要求される。
刀身の刃元には黒狼鳥の耳を模した装飾が付いているが、この耳は気を練り上げると大きくなる。
- かつてこの大刀を愛用していた剣士が居たというが、あまりの強さ故に孤独になってしまったという。
しかし、本当の意味での孤独を知るのは、
その剣士さえも居なくなった後に遺されたこの武器であるとも伝えられている。
性能 
MHP2G 
- イャンガルルガの大剣、セイリュウトウ【狼】からの派生強化によってのみ入手できる。
既に上位武器なので【烏】は存在せず、シャミセン【狼】やユミ【狼】などと違って一発生産はできない。
G級イャンガルルガの素材を導入する事でダイトウ【凶】へと強化できるので、
比較的早い段階で最終強化となり、しばらくはG級攻略の前線で活躍させられる。
- 攻撃力はG級中盤としてはそこそこ高く、会心率も10%備えているが、
これより後に作る事ができるようになる無属性太刀などと比べると少々甘い。
まぁそもそもこの武器、セイリュウトウと違って毒属性武器なので、
上記の前提が間違っていると言えばその通りである。
だが、何分その属性値が低すぎる(ダイトウ【凶】で僅か120)ため、
単独で毒を織り交ぜた戦法を取るのはやや難しい。
いっそ毒属性はおまけと考え、力押しで攻めていった方が良いだろう。
ただ、やはり無属性武器として考えると、それはそれで少々物足りない攻撃力である。歯がゆい。
- 斬れ味レベル+1を利用すれば紫ゲージを得られるが、
他のイャンガルルガの武器と比べるとゲージがやや短い。
また、イャンガルルガの近接武器にしては珍しくスロットが0である。
イャンガルルガの武器は汎用性の高さが強みだが、
攻撃力や属性の件も含めてこの武器はいろいろと中途半端である。
しかし、珍しいデザインなので、それを気に入って使うのは大いに有りだろう。
MH4 
- MH4でイャンガルルガが復活した為、この武器も復活。
今作ではケチャワチャの太刀からの派生強化で手に入る他、一発生産もできるようになった。
- 今作唯一の毒太刀で、毒属性値は最終強化のダイトウ【兇】で270とそれなりの数値に引き上げられた。
更に斬れ味レベル+1で少し長めの白ゲージが出る他、スロットも2つ貰えた。
攻撃力561、会心率も15%あり、かなり使い勝手のいい性能となっている。
- 何気にイカしたクチバシが要求されず、尖ったクチバシも強化なら1つだけでいいのはありがたい。
…のだが、その代わりなのか地味に入手が難しいたてがみを14個(一発生産なら12個)も要求してくる。
たてがみは背中の破壊で入手できるが、非常に硬いので壊すのは難しい。
腹を狙っても壊せるが他の部位に吸われやすく、また剥ぎ取りでも一応は出るが
下位・上位ともに5%と低確率で狙えたものでない。
どうにか乗りまくって破壊しよう。(乗るのが難しいマップ構成だった場合は潔く諦めて次の機会に賭けよう。)
背中も腹も水属性は良く通るため、ケチャ武器やダレン武器を使い、心眼効果の気刃斬りで攻撃するのも手。
MH4G 
- G級解禁に伴いグレードアップ。攻撃力も上がりたての段階では十分及第点の高さであり、属性値も330になった。
斬れ味+1で長い白ゲージを得られ、会心率も5%引き上げの20%と申し分ない性能である。
必要な素材もイャンガルルガを倒し続けるだけで全て集まるなど、上がってすぐ作る分には十分である。
銘柄も不吉なものを連想させる【厄】になった。
- 【厄】の一段階上となる最終形は銘柄を一新し、イャンガルルガの別名を直球に使った「黒狼将軍のダイトウ」。
これまでの名前と打って変わったそれは非常に短いながらも匠で待望の紫ゲージを手に入れた。
製作難度もそこまで高くなく、なにより太刀のカテゴリーで考えればかなり高めの物理攻撃力を誇り、
属性値も相当程度高いため、大いに活躍が見込める。
なによりこの武器の魅力は毒属性太刀のライバル達が軒並み覚醒を必要とするものばかりで、
純粋な毒属性の太刀はこれ一本である。
その中に於いて素で380と高水準の属性値を持ちながら空きスロットが2つもあるのはそれだけで採用する価値がある。
また覚醒を含めても毒属性では最高の値であり、クシャルダオラを毒漬けにするには十分。- しかし、唯一問題となるのが紫ゲージの短さ。たったの10しかないのだ。
太刀の手数ではたとえ業物や砥石高速化と合わせても維持するのは難しい。
白ゲージは十分な長さなので実質白ゲージで運用していくことになる。
弾かれやすいG級に於いてはなかなかに辛いものがあるため、
覚醒がいる代わりに匠がいらない七星刀【天権】も候補に挙がる。
毒属性を選ぶ際は自身がつけるスキル構成を加味しつつ考えよう。
- しかし、唯一問題となるのが紫ゲージの短さ。たったの10しかないのだ。
- 黒狼将軍のダイトウの説明文では、
幾代にも渡り、段々と持ち主を変えながら、
この武器を構えた多くの者達によって、数えきれない脅威を断ち切ってきたという。
例え主を失ったとしても、刃が滅びる事は無い。
MHXの説明文では、新たな内容となっており、
無限に続く殺戮の輪廻を歩む死刀とされており、生み出した屍は数知れず。- 「黒狼」と名が付く武器の説明文では唯一、黒狼が付く異名で呼ばれた人物が使っていた内容となっていない。
MHX 
- 今作でも続投。
通常武器には「ダイトウ【狼】」と「黒狼将軍のダイトウ」の2種類の最終強化形態があり、
更に、二つ名武器である「隻眼将軍のダイトウ」も追加された。
どの武器も毒属性武器であり、優秀な斬れ味を持つ。
武器名 | 最終強化名 | 攻撃力 | 属性値 | 会心率 | スロット | 斬れ味(匠) | 他 | 強化数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイトウ【烏】 | ダイトウ【狼】 | 200 | 毒:14 | 10% | ‐‐‐ | 青(白) | - | LV5 |
ダイトウ【兇】 | 黒狼将軍のダイトウ | 170 | 毒:38 | 20% | ○○‐ | 青(白) | - | LV3 |
ダイトウ【禍】 | 隻眼将軍のダイトウ | 190 | 毒:34 | 10% | ‐‐‐ | 青(白) | 狩技ゲージの 蓄積量上昇 | LV10 |
- ダイトウ【烏】は一発生産できず、青熊薙LV2からの派生でのみ入手可能。
ダイトウ【兇】はダイトウ【烏】LV3から派生可能で、
派生・強化には獰猛化ガルルガ素材や獰猛化狩猟の証を【烏】より多量に要求される。
ダイトウ【禍】は一発生産可能だが、表にもある通り9回もの強化が必要となる。
- 性能的にはダイトウ【狼】は物理重視、黒狼将軍のダイトウは属性重視となる。
隻眼将軍のダイトウは無難な性能に狩技ゲージ上昇効果があるため優秀だが、製作難度が高い。
- 毒属性太刀はこの3種以外に、リオレイア素材から作られる飛竜刀【翠】と、
複数の毒モンスター素材を使用する大鎌威太刀が存在する。- 飛竜刀は製作難度が低く、黒狼将軍を物理属性両面で僅かに上回る。
ただし白ゲージが短く、スロットも1つのみ。 - 鎌威太刀は斬れ味にやや難があるが、【狼】とほぼ同等の物理期待値にそれよりも高い属性値がウリ。
- 飛竜刀は製作難度が低く、黒狼将軍を物理属性両面で僅かに上回る。
- ダイトウ【禍】は振り回した時に、ガルルガの鳴き声がする。
1回振るごとに鳴くため、正直ギャアギャアうるさい。
MHXX 
- G級追加により更なる強化が可能となった。それぞれの究極強化を記述していく。
- まずダイトウ【狼】はダイトウ【凶】となり、
- やや高い攻撃力320
- 会心率10%がそれをブースト
- かなり低い毒属性値16
- 素で白30、斬れ味レベル+2で紫50
- 空いたスロット1
物理性能は文句なしだが毒属性値が非常に低く、毒漬けにするのは厳しい。
クシャルダオラなど毒が非常に有効なモンスターにパーティ狩猟で挑む際、
他にも毒武器を担いだ人がいるケースならこの武器はうってつけと言えるだろう。
- 続いて黒狼将軍のダイトウは黒狼大刀【玄】となり、
- 及第点の攻撃力290
- 底上げの会心率25%
- 高い毒属性値42
- 素で白50、斬れ味レベル+2で紫30
- 非常に便利なスロット3
かなり高性能に纏まった武器になった。
これだけの毒属性値ならソロでも十分毒漬けにすることができる。
- 隻眼将軍のダイトウは隻眼大刀【災】となり、
- 低めの攻撃力290
- それを補強する会心率20%
- こちらも高い毒属性値40
- 素で白80、斬れ味レベル+2で紫30
- 二つ名武器共通のスロット0に狩技ゲージブースト
更に長い素の白の斬れ味と狩技ゲージブーストを得たといった感じで似通っている。
基本的にスロットが要るか要らないかで決めていいだろう。
ただし製作難易度は言うまでもなく、他二本と比べて圧倒的に高い。
ようやっと完成させたところで【玄】の火力を一回り下げたような性能なので、作製する意義は薄い。
- と、このようにそれぞれ方向性は異なるが、スロ3と高い属性値、会心率を持つ【玄】が一番人気。
どれも素の白ゲージが十分な長さを持つので匠を用いずに、業物で白で戦うのも選択肢に入る。
- ちなみに前回のライバルたちはどうなったかと言うと、
- まず飛竜刀【葵】は属性値を除き殆ど【玄】の下位互換となってしまっている。
毒属性値は今回もトップなものの、40程度あればそれ以上は正直過剰であり、あまり優位点と言えない。 - 一方の大鎌威太刀は、【凶】と【玄】の間を埋めるようなバランス型の性能となっている。
ただしやはり斬れ味に不安が残りスロットもないため、総合性能では多少見劣りするか。
- まず飛竜刀【葵】は属性値を除き殆ど【玄】の下位互換となってしまっている。
余談 
- モデルは古代中国の武器の「大刀
」である。
薙刀のような形をしているが、大刀とは巨大な片刃刀を持ちやすくすると共に、
遠心力でより高い威力を持たせるため長い柄を取り付けたもので、
あくまでも刀の一種であり、日本の武器でいう長巻に近いものといえる。
なお、ガルルガの大剣の銘である「青龍刀(青龍偃月刀)」とは本来は大刀の一種の名称である。
つまり、ダイトウこそが真のセイリュウトウで、大剣の方は柳葉刀 という別物なのである。
待て待てどういうことだ…
- 薙ぎ払ったりといった使い方もできる、リーチの長さのために扱いが難しいなど、
後のシリーズに登場した追加要素を彷彿とさせる設定が語られているが、
残念ながらMHP2Gにおいてはそのような使い方はできない。
- MH4では最終形の銘が【凶】ではなく【兇】になっており、説明文も変更されている。
また、見た目は傷ついたイャンガルルガを連想させるものとなっており、刃も大きくなっていてなかなかカッコイイ。
因みに「凶」も「兇」も意味としては「不吉」や「災い」、あるいは「恐ろしいもの」などを表す字だが、
「兇」は特定の人物など、ある程度範囲が限定された状態でのみ使われる。
通常は汎用性の高い「凶」がよく使われる。- ダイトウ【狼】(およびMHP2Gのダイトウ【凶】)の説明文は少々悲壮感が滲むものだったが、
主を失った後も新たな使い手に拾われ、何世代にもわたって活躍したようである。
若干ポジティブになったと捉えるか、半ば妖刀と化していると捉えるかは各プレイヤー次第。- 続くMHXでは二通りの派生に分かれたことからどちらの解釈もできるようになり、
さらに、MHXXではとある狩技によって
文字通りの使い手の生き血を啜る妖刀と化す事もできるようになった。
- 続くMHXでは二通りの派生に分かれたことからどちらの解釈もできるようになり、
- ダイトウ【狼】(およびMHP2Gのダイトウ【凶】)の説明文は少々悲壮感が滲むものだったが、
- MH4Gの公式サイトでの太刀の説明ページでは本武器が掲載されている。
関連項目 
モンスター/イャンガルルガ
モンスター/隻眼イャンガルルガ
武器/ガルルガ武器
武器/ガルソブラ - MHF-Gにおける、イャンガルルガのG級太刀。