MHP3より登場したウラガンキン素材の太刀。
本項では、亜種や二つ名など派生武器についても解説する。
目次
概要
- ウラガンキン素材を使用した太刀で、二叉に分かれた独特な形状の刀身を持つ。
この形状である理由は、斬撃の際の衝撃を受け流し、しなやかに振り抜ける事と
一の刃で捉えた標的を二の刃で逃さず断ち切る為とされる。
また、その音叉のような形状の為か、獲物の断末魔に共鳴して唸るという。
その形状ゆえに鞘は無く、背中に装着したスタンドに刃の分岐点を引っ掛けるようにして納刀する。
- ディアパゾン~グレンフォークの時点では刀身は金色だが、
亜種素材を用いて強化するといぶし銀のような銀灰色へと変化する。
ディアパゾン
MHP3
- ディアパゾン→ディアパゾン改→グレンフォークへと強化される。
また、ディアパゾン改から亜種素材を使用してクロムマイト→クロムバルツへと派生可能。
- グレンフォークは攻撃力230(ブーストで245)、マイナス会心無し、防御力+40とまずまずの性能に見えるが、
斬れ味が素で緑、匠を付けても青がわずかに付くだけで、ガンキン武器の宿命から逃れられていない。
一方のクロムバルツは防御力が+20に落ちる代わりに攻撃力240(ブーストで255)、斬れ味が素で青、
匠を付けると青がさらに伸びるなど、より攻撃に特化した性能となっているが、
会心率が-30%とかなり低く、「やっぱりガンキン武器か」とため息をつきたくなる性能である。
もちろん、どちらも属性なんて洒落たものはない。
- 攻撃力特化としてもアカム太刀の「覇刀タンネカムトルム」
ウカム太刀の「崩刀ウコトカムルバス」、アマツ太刀の「凶刀【催花雨】」など、
(どちらかと言えば悪い意味で)個性的な性能を持つ面々が存在するため、
それらの中に埋もれてしまい、目立つことは少なかった。
悉くポータブルシリーズのラスボスである
MH3G
- 分岐していた強化ツリーが一本化されて、
ディアパゾン→ディアパゾン改→グレンフォーク→クロムマイト→クロムバルツと強化される。
- 最終形のクロムバルツは攻撃力957と本作の太刀の中で最高の攻撃力を持つ…数値上だけは。
だが、肝心の斬れ味が前作から成長しておらず、素の状態で青ゲージ、
匠を付けても青が伸びるだけで、白以上の斬れ味にならない。コイツみたいなことには残念ながらならなかった…
斬れ味が最高で紫まである3Gにおいて、これが何を意味するのかはお察しの通り。
G級ではさほど硬くない部位でも弾かれる事が多くなるので、
運用する上で心眼はほぼ必須と思った方がいい。
一方で、防御力が+35まで増え、会心率も-10%まで上方修正されるなど、若干使いやすくなってはいる。
覚醒を発動させれば、(数値は低いが)火属性も帯びる。
しかも前作の個性的な面々が全員リストラされた事で、相対的に独自の個性を得る事も出来た。
その渋い外観に惹かれた方、狩りにロマンを求める方は担いでみてはいかがだろうか。
MHX
- 今作はウラガンキン復活に伴いディアパソンが作成可能になった。
直接生産は出来ず、ベルダーサーベルからの派生強化での入手となる。- グレンフォーク (最終強化)
- 攻撃力240、会心率0%、無属性
- 防御力+40
- 長い緑ゲージ、匠追加分は全て青ゲージ、スロ0
- 過去作版と同じく、高い攻撃力と防御力を持つが、斬れ味が悪いというスタイルは変わらない。
今回は鈍器スキル(緑ゲージ時の攻撃力+15)が登場したため、
今まで分が悪いとされてきた、高攻撃力&緑ゲージ武器の運用が十分可能になった。
また匠で伸ばした分が全て青ゲージ(攻撃力1.2倍)となることから、匠装備方面でも活かせる
十分実用に足る武器どころか、かなり強い部類の無属性太刀へと昇格した。
MHXX
- 究極強化でグレンフォークゼニスと銘を変える。その性能は…
- 攻撃力360、会心率0%、属性値無し
- 防御力+50
- 斬れ味は長すぎる緑120、匠追加分は青30白20
- スロット1
上位同様に鈍器運用をするなら、G級では緑ゲージはほぼ弾かれるため心眼が欲しいところ。
…と言いたいところだが、はっきり言って無駄である。- 今作にはアカムト武器の覇威刀イクセタンカムが物理太刀の王者として君臨している。
この太刀は、匠により青ゲージを出現させると物理期待値が殆どの紫ゲージ太刀を上回る
という驚くべき事態が発生しており、もはやダメージ効率云々を度外視して頭が痛い。
- 一応こちらの緑ゲージはかなり長いが、そもそも鈍器武器を使用する時点でプレイヤーの腕前を選ぶため、
使用感はほぼ横並びといっていい。
では匠で白ゲ運用を考えるとするなら、今度は別の武器が完全上位互換に来てしまうので苦しいところ。
今作ではアトラル武器の真名メルセゲルが
攻撃力330、素紫で延長可能、防御60、スロ3とこの武器の上位に位置する。
MHWorld
一気に増した重量を活用し、
硬くて強力な一撃が繰り出せる。
- 今作ではディアパゾンに代わってブラスリッジが登場。クルルヤック素材のアルダジャージュIから派生する。
アルダジャージュにウラガンキン素材を貼り付けた外観をしており、
鞘の上部と、鍔から刀身の根本付近がウラガンキン素材に置き換わっている。
Iの時点で594と相変わらず高めの攻撃力にLv3スロット、
防御力ボーナスに加えて90と僅かだが火属性を持つ。
- IIに強化すると攻撃力660、会心率-10%、火属性120、80と長めの青ゲージの他、
Lv3とLv1のスロットを一つずつに防御力ボーナス+30となる。
火属性には他に飛竜刀【藍染】とジャナフシミターIIIがあるが、
どちらを相手にするとしても斬れ味、スロット、防御力ボーナスが役に立つ。
MHW:I
桁外れの硬度。尋常ではない重量。
この一閃は、大地を両断する。
- マスターランクでも強化され、最終強化の銘は重刃ブラスII。
形状は氷牙刀【琥珀】と同様、鋸状の刃に変化している。
攻撃力957、Lv4とLv1スロット一つずつ、防御力ボーナス+35、RARE10*1と良いところはあるが、
斬れ味がなぜか短くなった*2上にMR強化をしても白が出ない。- クリア前に完成する攻撃力957の武器には他にザルファシミターIIがある。
あちらも素では青40と頼りない斬れ味であるが、匠Lv5で紫が出現する。
その上でパーツ強化対応、RARE11、無属性強化も乗るということもあって
トップクラスの物理火力となっている。
前者はバランスの良いステータス、後者は火属性600という強みを持っており、
どちらもレア度10である。
特に蛮顎竜ノ激牙IIは匠Lv1から出る白ゲージによって物理でもこちらに追随してくるため、
こちらはいっそ防御力ボーナスとスロットを活かして生存力を高めるのも良いかもしれない。 - クリア前に完成する攻撃力957の武器には他にザルファシミターIIがある。
MHF
- ウラガンキンが遷悠種として登場したことで遷悠武器として実装された。
HR5の素材でディアパゾンを生産し、G級の素材でディアパゾン改→グレンフォークと強化していく。 - 最終強化、グレンフォークの性能は以下の通り。
- 属性武器としては高水準な攻撃力2366+会心率10%
- かなり高い火属性1050
- 斬れ味レベル+1で十分な量の空ゲージが出現
- オマケの防御力+100
遷悠武器の特殊効果やオマケの防御+100も相まって火属性が通る相手には大きな活躍が見込める。
注意点としては斬れ味が空ゲージから落ちると一気に白ゲージとなってしまうので、
スキルで斬れ味消費を抑えた上でタイミングを見て砥ぐことを心掛けたい。
MHXR
- 通常種と亜種の武器が登場。通常種は土属性、亜種は火属性。
加えて、特殊種であるウラガンキン輝岩種の物も実装されている。属性は氷属性。
- 輝岩種武器であるブラックフォーク(☆6)は白銀に輝いており、
刀身の表面が青く、根本は紫色というグラデーションとなった、美しい組み合わせのカラーリングに変化している。
さらに光の反射による光沢も加わり、前述のカラーリングの組み合わせも合わせて、外観の美しさも増している。
また、柄は赤色に変化しており、抜刀時に伸びる柄の真ん中部分は紫色に変化している。
グロボパゾン
MHXより登場した宝纏ウラガンキン素材の太刀。
MHX
- 本作から二つ名モンスターである宝纏ウラガンキンが登場し、
その太刀としてグロボパゾンが新たに追加された。 - 最終強化でグロボフォークゼタへと銘を変える。その性能は…
- 攻撃力220
- 会心率5%
- 無属性
- 防御力+10
- 斬れ味は長い緑ゲージ、匠追加分は青50のみ
- 狩技ゲージブースト効果&スロット0
二つ名武器のボーナスとして、狩技ゲージ上昇効果補正があるものの、他の二つ名武器にはやや劣る。
一応、通常種武器と同じように緑ゲージをスキルで補うことができるので
狩技も連発しやすい武器特性を生かし、桜花気刃斬をスパスパ放ちたいならオススメ…かもしれない。
MHXX
- 究極強化によりフォークデアマンテなる銘を授かる。その性能は…
- 攻撃力380
- 会心率 10%
- 防御力 +25
- 斬れ味は長大な緑210、匠追加分は変わらず青50のみ
- 狩技ゲージブースト効果&スロット0
- 少し風化した太刀と並んで全太刀中トップタイの攻撃力を持つ太刀へと豹変した。
しかし、相変わらず斬れ味が緑であり、弱点を的確に狙わなければ、音叉のごとくバンバン弾かれてしまう。
- 匠で青ゲージを得れば斬れ味補正が1.14倍へと上昇するが、
白ゲージを得られないためにG級の硬いモンスター相手だと弾かれて隙を生じるのがネック。- 匠運用ならば、岩穿の渦紋鬼懐刀【下剋上】に対して青ゲージでありながら期待値において僅差で上回る。
しかし圧倒的な継戦能力を取る場合、そちらより鈍器運用が適しているといえる。
G級では斬れ味の影響がもろに出てしまうが、柔らかいモンスター相手に担ぐ際には極めて強いといえる。 - 『圧倒的な継戦能力のある二つ名無属性太刀』としては、鎧裂の鎧裂鎌ドヒキサキが立ちはだかる。
デアマンテの緑210よりは短いが、白120という十分すぎる長さの白ゲージを持っている。
デアマンテが無駄に過剰なだけである。 - 鈍器使いを発動させた際の物理期待値は、ドヒキサキはおろか真名メルセゲルや下剋上の紫ゲージをも上回るため、
弱点を的確に狙うことが出来るならば非常に強力である。
ただし、かの宝纏ウラガンキンと戦う必要があるため、制作難易度は非常に高い。
鈍器使いも不要かつ、制作難易度の低いドヒキサキの方が初心者にとっても安定して扱いやすいのに対し、
この武器は使い手を選び、正しく扱うことが出来るならば
非常に高い火力と継戦能力を発揮する事が出来る武器と言える。 - 緑ゲージの弾かれやすさや、過剰すぎる斬れ味の長さの関係上、
狩技「練気解放円月斬り」との相性は非常に良く、発動すれば弾かれる事を恐れる事なく戦うことが出来る。
長期戦を強いられ、弱点がはっきりとしている青電主ライゼクスとの相性も非常に良く、
意外にも後脚に弾かれないため、弱点を狙う事を意識する事で安定して戦う事が出来る。
- 匠運用ならば、岩穿の渦紋鬼懐刀【下剋上】に対して青ゲージでありながら期待値において僅差で上回る。
余談
- 銘のdiapasónはスペイン語で音叉を意味する。
- ウラガンキン素材のれっきとしたガンキン太刀なのだが、
"ディア"という文字列からか、ディアブロス武器と混同されやすい。- MHFにおいては、ディアブロスだけでなくグレンゼブルもいるため名前の紛らわしさが増している。