武器/ディアブロス砲

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:03:00

MHFに登場するヘビィボウガン。
名前通りディアブロスの姿を模している。
厳密には「デザートルーラー」というヘビィボウガンの3段階目がこれにあたる
(MHFのボウガンは基本一発生産である)が、
当記事では分かりやすさを重視して「ディアブロス砲」の銘を記事名に採用した。
G級技巧武器の滅砲ディアブロス、亜種武器の黒ディアブロス砲系列、及びG級武器の黒角イフリオについても記す。

目次

概要

  • これらのヘビィボウガンは大きく分けて、
    ディアブロス通常種モチーフとディアブロス亜種モチーフに分類される。
    基本的には色違いであり、デザイン面の大きな差異はない。
  • デザインとしてはディアブロスの体躯を模しており、巨大な二本の角が印象的。
    「しゃがめよ」で有名なバズディアーカネロディアーカにも似ており、
    角の位置はバズディアーカとネロディアーカが上に付いているのに対し、こちらは砲身と同位置に付いている。
    いずれにせよデザイン面ではかなり人気の高いヘビィである。
  • 非常に種類が多いため簡単に分類すると以下のような感じになる。
    なおいずれも一発生産である。
デザートルーラー系列(通常種カラー)
HR4(旧HR51):デザートルーラー、デザートルーラー・改
HR5(旧HR100):ディアブロス砲、侠砲ディアブロス
G級技巧武器:滅砲ディアブロス
ブラックルーラー系列(亜種カラー)
HR4:ブラックルーラー、ブラックルーラー・改
HR5:黒ディアブロス砲、凶砲ディアブラック
黒角イフリオ系列(亜種カラー)
G級武器:黒角イフリオ
  • この内黒角イフリオは、G級ディアブロスの通常狩猟で作製可能な武器となっている。
    それ以外の武器は、「特殊素材クエスト」の「暴虐な双撃」が絡む。
    この暴虐な双撃は元々は「狂暴な双撃」という期間限定クエストだった。
    狂暴な双撃でディアブロス砲(黒ディアブロス砲)が生産でき、
    暴虐な双撃で侠砲ディアブロス・凶砲ディアブラックも生産できるようになった
    (その為同じHR5で2系統の武器が存在するのである)。
    現在は暴虐な双撃でG級技巧武器を含む全てのキー素材が入手可能である。
    このクエストについて詳しくは後述する。
  • ちなみに公式ではブラックルーラー系列の存在を一度も取り上げたことがない。
    後述するが、いわゆる隠し武器的なポジションとして設定したようである。

性能

デザートルーラー、ディアブロス砲系列

  • デザートルーラー系列は滅砲ディアブロスを除き、全てリロード・反動・装填数が同じである。
    リロードは「速い」反動「中」であり、これだけを見れば優秀なのだが…
  • 装填できる弾はLv1・Lv2・Lv3通常弾のみ
    誤記でもなんでもなく、本当に通常弾しか撃てない
    MHFには装填数が極めて少ないディアブロスヘビィのデュエルキャストがあるが、
    この銃はそれよりも更に装填できる弾丸が少ない。
    なんと捕獲弾やペイント弾すら没収されており、
    徹底的に通常弾一本で勝負することが要求される漢(漢女)の重弩であると言える。
    • 各レベルの装填数は9/9/12であり、通常弾のみで勝負する分には申し分ないと言える。
      あくまで通常弾のみで勝負する分には、だが。
    • 弾追加スキルには対応しているとは言え、MHFの弾追加スキルは現在でも発動させやすいとは言えない。
      そもそも貫通弾などを追加するぐらいなら、ブラックルーラー系の方が使いやすい。
  • この武器が実装された時代のヘビィボウガンは、
    毒・麻痺弾の肉質無視効果が没収されて路頭に迷っていた状況にあり、
    貫通弾ですら微妙とされていた時代に通常弾のみで戦う事を強いられるこの銃が受け入れられるはずもなく、
    実戦で使うプレイヤーは皆無に近かった。
    ただ、デザインやそのあまりに潔いコンセプトから、隠れた人気はあったと言える。
    現在では滅砲ディアブロスの項で述べるが「通常弾圧縮リロード」で真価を発揮できる。
  • 各段階の性能に触れる(全て加工レベル5・パワーバレル装備済みのものである)と、
    デザートルーラーは攻撃力324と、HR4で作れる武器の割にかなり攻撃力が低い。
    イベント素材のみで生産はできるが、この段階を作る利点は無いだろう。
    当時のバランス調整の大味さがうかがえる。
    デザートルーラー・改は攻撃力432。上位武器としては中々の水準であるが、突出して高い訳ではない。
    記事名のディアブロス砲は攻撃力492。HR5武器としてはまぁまぁ高いが、
    会心率が-10%となってしまっている。
    侠砲ディアブロスはHR5段階だが、古龍種汎用素材を少し使う「親方印」。
    親方印は納銃と抜銃速度が上がるという、ヘビィボウガンにとって大変便利なものである。
    攻撃力も516遷悠武器並みの水準になっている。会心率も-5%と少し良くなった。
    • Lv3通常弾12発装填ヘビィで、リロード「速い」の銃は他にも沢山あるが、
      侠砲ディアブロスの攻撃力を超えるものはいずれも天嵐武器または覇種武器のみとなっている。
      天嵐と覇種武器には親方印効果がないので、取り回しの面ではこちらが有利と言える。
      ちなみにその天嵐武器とは同族(と思われる)ヴァルサブロスの「炎角重砲【瑞枝】」。
      こちらは貫通弾なども一応使えるが、Lv2通常弾が撃てない。
      その為通常弾圧縮リロード一本で行くなら侠砲ディアブロスの方が扱いやすいといえる。
  • 生産素材だが、
    デザートルーラーとデザートルーラー・改は「暴虐な双撃」で入手できる「狂暴な双角」を10個、
    ディアブロス砲は「暴虐の双角」を10個、侠砲ディアブロスは暴虐の双角10個と「暴虐の巨角」が10個必要。
    入手難度などは後述するが、それ以外にもディアブロスの素材を少し使う。
    なお、滅砲ディアブロスにも暴虐の双角10個と暴虐の巨角が10個必要である。
    G級で用いることを念頭に置いているのなら、素材は温存しておいたほうが懸命である。

滅砲ディアブロス

  • MHF-G5.2終盤に実装されたG級技巧武器
    同じくディアブロスの名前を冠するランスとともに、G級の一線に帰ってきた。
    パローネ大航祭(G10以前)または歌姫狩衛戦(G10.1より)で入手できる「キャラバン秘箱」を、
    シリーズクエスト受付で「キャラバン宙箱」に交換してもらうことで生産が可能となる。
    上でも書いたがそれ以外に、暴虐の双角10個と暴虐の巨角が10個必要。
    G級技巧武器は親方印効果を持つため、相変わらずヘビィボウガンとの相性はよい。
  • G級技巧武器化を迎えるに当たって、それまで「中」だった反動が「小」に変更されている。
    これはMHF-G1で追加されたヘビィボウガンの新アクション「圧縮リロード」に対応したものと思われる
    (圧縮リロードは反動が6段階上がるため、武器自体の反動値も重要視される)。
    なお、装填数に変化はない
    繰り返すが装填数に変化は無い
  • 通常弾のみという極端すぎる弾種を踏まえてか、攻撃力が恐ろしく高いのがこの武器のもう一つの特徴である。
    Lv50まで強化した際の攻撃力は852(パワーバレル装備時)。
    これは通常G級武器ではぶっちぎりのNo.1であり、
    シジルで上乗せすれば始種武器G級進化武器にすら迫る超高水準となっている。
  • とは言え、この武器はMHF-G9.1まではあくまでネタ武器の範疇に納まっていた。
    G9.1までのヘビィボウガンは属性弾、もしくは貫通弾を撃つのが主流であり、
    通常弾圧縮リロードは部位破壊目的で使えなくも無いという程度の位置付けでしかなかったためである。
    また、G8以降はヘビィボウガンもそれまでの装備からの脱却が始まったが、
    実装されている始種武器が圧縮リロード向けの性能ではないという事もあり、
    圧縮リロード用装備のスキル負荷の高さがネックとなり、圧縮撃ち自体があまり活用されていなかった。
  • 転機が訪れたのはMHF-G10。
    G10ではヘビィボウガンの上方修正として、「通常弾圧縮リロードの弾威力減算補正の緩和」と
    クリティカル距離前半*1部分の威力補正強化」が実施された。
    これによって通常弾圧縮リロードが劇的に強化され、
    G級進化武器を除くと最高クラスの火力を叩き込める滅砲ディアブロスがフィーチャーされたのである。
    これによって使用者が増え、それまでのネタ扱いは何だったのかというぐらいに重宝されるようになった。
    • G10では通常弾撃ちのライバルとして、始種武器の「帝征烈始砲【尊厳】」も登場。
      こちらは攻撃力が903と非常に高い火力を持つだけでなく、Lv2通常弾の装填数も12発と非常に多い。
      だがこの武器はリロード「普通」、反動「中」であり、
      現在でも極めて負荷の高い穏射+3を発動させないとLv2通常弾の圧縮を無反動にしつつ装填数を増やせない。
      またLv3通常弾も圧縮する場合、装着+1と反動軽減+3のスキルが必要となる。
    • 滅砲ディアブロスはそこそこの負荷である穏射+2さえあれば全レベル通常弾を無反動圧縮撃ちできるため、
      スキル負荷、スキル枠数ともに小さい。
      特に後者の影響は大きく、圧縮撃ちに有効なスキルを豊富にそろえることができるだろう。
      攻撃力についてもシジルで近づけることは十分可能である他、
      弾速の関係で射程距離の面でもこちらが有利である。
  • この武器を作る上での最大のネックは「暴虐な双撃」そのもの。
    G級の装備でやれば楽ではあるが、それなりに根気が要る。

ブラックルーラー、黒ディアブロス砲系列

  • ブラックルーラーの系列は貫通弾撃ちに優れた設定になっている。
    上述したようにこの武器は公式で存在が明言されて無いいわば隠し武器であり、
    隠し武器という性質、貫通撃ちに優れるという特性から注目された。
  • こちらも撃てる弾自体は極端であり、Lv1/Lv2通常弾(9発)と、
    各レベルの貫通弾(いずれも6発)以外の弾は一切使用することができない
    リロードと反動はデザートルーラー系列同様に「速い」「中」であり、
    ポジション上、Lv3通常弾を使わない場合はデザートルーラー系列の実質上位互換になる。
  • 各段階の性能に触れる(全て加工レベル5・パワーバレル装備済みのものである)と、
    ブラックルーラーは攻撃力324と、HR4で作れる武器の割にかなり攻撃力が低い。
    貫通弾の取り回しに優れるとは言え、ある理由から作る必要性はほぼない。
    ブラックルーラー改、黒ディアブロス砲も同様である。
    凶砲ディアブラックは古龍種汎用素材を少し使う「親方印」。
    攻撃力は504と侠砲ディアブロスより低いが、こちらは会心率10%がある。
    貫通弾メインで立ち回る分には(HR5武器としては)未だ現役と言ってよいだろう。
    ただし、弾速が「速い」なので集弾性はあまりよろしくない。
  • 曲者なのは生産素材。
    ブラックルーラーとブラックルーラー改は「狂暴な黒双角」が10個必要なのだが、
    なんとこの素材、「暴虐な双撃」の基本報酬2%のみ(確定枠なし)なのだ。
    HR帯の各種要素が緩和されているG9.1・G10でもこの部分には一切手が付けられていない。
    上で作る必要性がないと書いたのは主にコレのせいである。
    勿論、当時のハンターが絶叫することになったのは言うまでも無い。
    黒ディアブロス砲は「暴虐の黒双角」を10個使うのだが、
    例によってこれも基本報酬2%のみである。
    凶砲ディアブラックは暴虐の巨角10個と、暴虐の黒双角を10個使う。
    その為現在でもディアブラックの生産は極めて難しい。

黒角イフリオ

  • MHF-G8で登場したディアブロス亜種のG級ヘビィボウガン。
    こちらは暴虐な双撃は関係なく、普通のG級武器となっている。
    デザインはブラックルーラーと同じ。
  • 基本的にはブラックルーラーの性質を引き継いではいるのだが、
    Lv3散弾などが使えるようになった代わりにリロードが「やや遅い」になってしまった。
  • そしてLv50時の攻撃力も714(会心率10%)とかなり低い。
    滅砲ディアブロスとは比較できないとしても、G級武器全体で見ても下から数えた方が速いほど。
    会心率10%はありがたいが、それを考慮したとしても攻撃力が低すぎるのである。
    実装時には表記ミス・設定ミスなども疑われたが、結局修正等はされていない。
    その為現在では話題にすら上がらなくなってしまった。

暴虐な双撃

  • この武器を語る上で欠かせないのがこのクエストである。
    激個体のディアブロスとディアブロス亜種の2頭クエストという構成であり、
    メインターゲットは通常種ではなく亜種、通常種はサブターゲットに指定されている。
    また、通常種の頭部破壊をするとアナザーターゲットが発生する。
  • 激個体のディアブロスは常に怒り状態であり、
    それが二頭同時に暴れてくるのだからその難度の高さは推して知るべしである。
    G10で上位モンスターの体力や攻撃力が全体的に調整され、
    このクエストでもそれによって狩りやすくなっていることがうかがえる。
    滅砲ディアブロスが欲しいハンターは当然G級装備であると思われるため、
    実装当初の想定から見ればかなり楽になったと言えるだろう。
  • なお上述した特殊な「角」は、いずれも確定報酬では一切出現しない
    サブターゲット報酬で「狂暴な双角」(30%)と「暴虐の双角」(20%)、
    メインターゲットでは上述したがそれぞれ2%で狂暴な黒双角と暴虐の黒双角が出る。
    そしてアナザーターゲットでは15%で暴虐の巨角が出る。
    このクエストが現在の形態で配信されたのは2012年だが、
    当時のバランス調整がどんなものだったかを知るのにはある意味適切なクエストと言えるだろう。
    • ちなみに滅砲ディアブロスの生産素材は暴虐の巨角と暴虐の双角なので、
      今となってはぶっちゃけメインターゲットを達成する必要はない。
      通常種ディアブロスの角2本を破壊してそのまま討伐し、サブターゲット達成で帰還すればよい。
      確率はあまり高くないが、根気良くやれば集まるだろう。
    • なお狂暴な黒双角暴虐の黒双角同確率で出現するのだが、
      よりによってこの2つは同じ「黒色の角アイコン」であり、
      しかも凶砲ディアブラックには暴虐の黒双角しか使わない。
      ここまで書いてカンの良い人はピンと来ただろう。例のアレ恐ろしいほど仕事をしてくれるのである
      黒い角アイコンが出て歓喜したのもつかの間、それが「狂暴な黒双角」だったら…
  • ちなみに元々は「狂暴な双撃」という期間限定クエストであり、
    2011年3月16日の初配信時にはデザートルーラーとデザートルーラー改のみが作製可能であった。
    だがあまり注目されなかったこともあり、
    次の配信より、ディアブロス砲と黒ディアブロス砲が追加された。
    そしてフォワード.2終盤には親方印派生が追加された「暴虐な双撃」にリニューアルされたのである。
    しかしながら報酬排出率はリニューアルされなかった

関連項目

モンスター/ディアブロス/派生作品
モンスター/ディアブロス亜種
武器/ディアブロス武器
武器/デュエルキャスト - 本家作品(MHG~MHP2G)のディアブロスヘビィ。この武器はMHFにもある。
武器/バズディアーカ - 本家作品(MH3以降)のディアブロス(通常種)ヘビィ。双角があしらわれている。
武器/ネロディアーカ - 本家作品(MHP3以降)のディアブロス(亜種)ヘビィ。バズディアーカの色違い。


*1 貫通系弾は前半部分しか威力強化がないが、通常弾は適正距離なら100%威力強化が乗るようになっている