爵銀龍の硬質な素材で作られた
剣斧。あらゆる物を叩き斬り、
一瞬で狩りを終わらせる。
(デュークアクスト)
月が血のような赤に染まる時、
剣にも爛々たる血が満ちる。
残忍な狩りが今、始まる。
(八裂のフォルター)
目次
概要
- MHR:Sのメインモンスター、メル・ゼナの素材を使用したスラッシュアックス。
銀色を基調に斧刃・剣刃の外側が金色で縁取られた、全体的にシャープで気品を感じさせる造形が特徴。
抜刀すると軸と使用する刃の内側がさながら血氣活性状態のように赤黒く染まるギミックを持つ。
斧刃は赤いコアを囲うように三枚の刃が軸から放射状に取り付けられた独特の形状をしている。 - 剣モードでは軸と剣刃に刻まれたスリットがぴったりと噛み合い一体化、斧刃は形状も相まって
巨大な護拳のような見立てになる。
斧刃が控えめなサイズかつ剣刃が太刀に匹敵するほど細長いため、剣モードの外観が不恰好になりがちな
スラッシュアックスとしては珍しく明確に「剣」に見える。非常に秀逸なデザインと言えるだろう。
性能
MHR:S
デュークアクスト
- この手の武器にしては珍しく、カムラノ系統からの派生のみで一発生産不可。
派生時点では- この段階ではまずまず高い攻撃力320
- それを助ける強撃ビン
- 素で紫20という破格の斬れ味
- 龍属性27と実用レベル
- スロットLv4
- 百竜装飾品スロットはLv1
ビン変形強化どころか特効すら搭載できない百竜スロットLv1に嘆息した剣斧使いも多いかもしれない。
とは言えこの時点で龍属性+百竜スロットLv3の剣斧は折り鶴しかなく、
属性値・攻撃力・斬れ味ともにこの時点では本武器が上を行く。
この後の古龍ラッシュ、特に特効の通らないラスボスには有効であり、
作ること自体はメル・ゼナを征すれば簡単なので、攻略用に作る分には問題はないだろう。
- 最終強化八裂のフォルターには怨嗟響めくマガイマガドの素材を要求し、
緊急クエストの出現を待つ場合はMR100までずれ込む。
その性能は- 平均的な攻撃力330
- 変わらぬ強撃ビン
- 長めの紫40、匠で延長可能
- 龍属性31はまずまず
- スロットは変わらずLv4
- 百竜装飾品スロットも変わらずLv1
- Ver.13までは傀異錬成をもってしても百竜スロットLv3にはできず、
強撃ビンという「ビン変形強化」の火力増強の恩恵をモロに受けられるビン、
という性質も相まって選択肢に挙がることはなかった。
だが、Ver.14にて遂に百竜スロットLv3への強化が可能となった。
錬成枠を7つも使ってしまうが、その過程で性能も強化されるのでもし使うならやらない選択肢はないだろう。
- しかし、百竜スロットLv3にすれば安泰……とは問屋が卸さないのが本作の龍属性剣斧界隈である。
なんせ強撃ビンだけでも、- 期待値を上回りより早く百竜スロLv3にできるウィルofソウルと神成・風雲黒業
- 同じくVer.14にて百竜スロLv3にできるようになり、高い龍属性値と会心率が武器のTHEクローザー
- 不安定な会心率ながら、スラアクと良相性の「狂竜症【蝕】」で性能を大幅に引き上げられるクライムorグラント
そして強属性ビンに至っては、それらを全て無錬成で食いかねないほどの化け物が存在している。
- ビンの違いを抜きにして考えると、こちらの強みはLv4スロットと長い紫ゲージだろう。
速変珠や斬鉄II・剛刃珠II、連撃珠IIと言ったスラアクにほしいスキルを持つLv4装飾品は多いのだが、
龍属性剣斧でLv4スロットを持つのはVer.15まではこの武器しか存在しなかったため、
スキル構築面において有利になる局面があるかもしれない。
しかし、後述の特殊個体武器はLv4スロットの有無というレベルを超えていた
また、素紫40も龍剣斧ではこの武器とキマロエーのみ(あちらは紫80)であり、
剛刃研磨、刃鱗磨きのどちらでも高い安定性を示してくれるだろう。- ちなみに強撃ビンで素紫40の武器はかなり少なく、
攻撃力330以上で見るとこの武器と氷輪剣斧プルニーマしかない。
- ちなみに強撃ビンで素紫40の武器はかなり少なく、
- 最強最適解を考えると厳しい面も多いが、
最終的には他の強撃・龍属性剣斧に見劣りしない性能には落ち着いたとは言える。
安定性やスキル構築を重視したいならこちらを担ぐ余地はあるだろう。
- ちなみにVer.12では武器重ね着が実装。
洗練されたデザインを持つので重ね着のガワとしても人気である。
Ver.13までは割とどうしようもない性能になっていたので、こちらの需要の方が高かった。
刻銀の裂斧
古より伝わる怪物退治の武器。
銀の剣斧は怪物を裂き、
その血肉をより貪欲に啜る。
(刻銀の剣斧)
- Ver.16にて原初を刻むメル・ゼナが実装。
MR10にて解放される彼の素材を用い、爵銀龍派生改として一発生産することで入手可能。
他のメルゼ武器にも共通するが、入手だけなら通常個体の武器よりも早い段階で可能。
MR解放直後で勝負になるかはまた別の話ではあるが……
- その性能は、
- 八裂のフォルターよりわずかに低い攻撃力320
- まさかの強属性ビン
- 龍属性値は49と、強属性ビンとしては若干物足りない
- 斬れ味は素で紫20、匠で延長可能
- Lv4スロットが3つ
- もちろん百竜装飾品スロットは最初からLv3
- 武器固有ギミックとして、血氣スキルや劫血やられでの回復量UP
- 強属性ビンの龍属性剣斧としては、
- 攻撃力330に龍60の災禍斧ダルクメルツェ、
- 百竜スロットLv2だが凄まじく長い白ゲージを持つ、攻撃力340・龍51の赫絶の統翼ベリューラ
しかし、同じ百竜スロットLv3で属性でも物理でも上回られているダルクメルツェの相手は厳しめ。
何より本作ではそれらのライバルたちでも第二弱点が火属性だったらヤツにパワー負けする場合があるぐらいで、
それよりも属性値が低いとなると単純な火力勝負では最上級に一歩及ばないところがある。
ぶっちゃけ強撃ビンだったほうがまだ強烈に差別化できたかもしれない*1
- この武器の最大の強みはスキル自由度にある。
Lv4スロット3つという拡張性に加え、素紫も20(最大まで錬成すれば40以上)ある。
ダルクメルツェが最低でも匠1~2程度は欲しいことを鑑みると、
Lv4スロットをLv2二つ分の価値として、Lv2スロット7~8個分ものスキル枠を確保できるのである。
紫の長さも剛刃はもちろん刃麟でも天衣無崩でも無理なく運用可能と、快適性においてはベリューラすら凌駕する勢いである。
- 武器固有のギミックも、スラアクが(というよりは零距離解放突きが)血氣の恩恵を受けやすい都合上相性がいい。
龍弱点モンスターで強敵となる傀異克服シャガルマガラ、原初を刻むメル・ゼナ共に部位耐久値が大して高くないのもまた好都合。
狂化や龍気変換と血氣覚醒を組み合わせようとすると装備がかなり固定化されてスキル構成がしんどくなるのだが、
そういうときこそこの武器の拡張性が真価を発揮するため、環境的には追い風。
結局のところ、ライバルとは好みで選んでいい程度の差である。
余談
- 強化先銘の「フォルター」とはドイツ語で「拷問」を意味する。
八裂のフォルター、つまり八つ裂きの拷問という中々恐ろしいネーミングである。
というよりそこまでやってしまうとただの処刑なのでは