細部にまで美装が施された
爵銀龍の軽銃。銀の銃弾は
悪鬼を撃ち抜く。
(デュークウィバス)
血晶となった弾丸が獲物に
襲いかかり、その一発一発が
致命的な損傷を与える。
(葬銀のクーゲル)
目次
概要
- MHR:Sで初登場したライトボウガン。
本作のメインモンスター、メル・ゼナの素材を使用して製作できる。
また、本記事では特殊個体である原初を刻むメル・ゼナの素材を用いて制作できる軽銃についても取り扱う。
- 洋風の銃、例えばマスケット銃を彷彿とさせるシンプルかつ優美な外見が特徴的。
今更言うまでもないが弦らしきものは見当たらない、正真正銘の銃である。
美しい銃身と真紅に彩られたバレルは、メル・ゼナのような高貴さを表現しているかのよう。
銃本体には赤い宝石のような装飾が飾られ、
バレル部分には複数の溝が存在しており、
銃を構えている時限定で、その箇所が紅く明滅するという「発光ギミック」を有しているのが特徴。
紅い明滅は、宝石のルビーのような美しい色彩をしており、
これもまた、優美な古龍であるメル・ゼナの特徴を表しているかのようである。
オプションパーツとして、ロングバレルを選択すると「巨大な刀身」が装着され、
サイレンサーを選択すると、バレル本体を完全に覆うように「赤い筒」が装着される。
これらにも発光ギミックが存在している*1。
原初を刻むメル・ゼナの素材を用いて作られる軽銃に関しては、
これらの紅い部分が全て鮮やかな藍色に変わっており、
メル・ゼナの象徴である「銀」の質感をより強く引き立たせるような仕上がりとなっている。
性能
MHR:S
デュークウィバス
- カムラノ武軽弩から派生する形で「デュークウィバス」に強化できる。
こちらはメル・ゼナの素材さえ入手できればすぐに入手することが可能である。
初期段階とも言うべき、この時点での性能は- 攻撃力320
- 会心率0%
- ブレなし、反動「中」、リロード「普通」
- 装飾品スロットはLv4が1つ
- 百竜装飾品スロットはLv1
- 物理弾は通常弾6/5/0、貫通弾0/4/3。散弾5/3/0、放散弾5/3/0。
LV2貫通弾は速射可能 - 徹甲榴弾・拡散弾・斬裂弾は非対応。
- 属性弾は貫通滅龍弾が2発装填。
- 状態異常弾は非対応。
- サポート用の弾は鬼人弾と硬化弾に対応。
- 装填できる弾は全て移動射撃、移動リロード共に対応。
- シンプルなデザインに違わず、
LV2貫通弾速射を主軸とした「貫通弾運用」に特化した性能を有しているのが特徴。
LV1貫通弾には対応していないが、MHW以降の貫通弾の仕様変更を踏まえると、
それは特別、大した問題ではないと言える*2。
この武器を作れる時点で用意できるLV2貫通弾速射ライトは夜行弩【鵂ノ眼】改しかないが、
LV1の速射に対応しないという点を除くと、
貫通撃ちという点においては大きく先を行くポテンシャルになっている。
ラスボスに貫通弾を浴びせてやるのも一興だろう。
- そこから更に強化すると最終的に「葬銀のクーゲル」になる。
強化には、MR100で解禁される怨嗟響めくマガイマガドの素材である、
積怨の禍鱗が必要なので、強化を実行できるようになるタイミングはかなり遅め*3。
その性能は- 低くはない攻撃力330
- 会心率0%
- ブレなし、反動「中」、リロード「普通」
- 装飾品スロットは変わらずLv4が1つ
- 百竜装飾品スロットはLv1
- 貫通弾0/5/4と、LV2とLV3の装填数が1発ずつ増加
LV2貫通速射のライバルとしてはTHEヴァーチや無明弩【正業】があるが、
無明弩は攻撃力が低すぎるため会心率を加味しても大きな差があり、
THEヴァーチは高い会心率や各種特効スキルが入る百竜Lv2スロットが優秀だが、
装填数・移動リロード・武器スロットと言った取り回しの面でこちらが勝る。
総じて作成は困難だが、その苦労に見合うだけの活躍はしてくれるだろう。- Ver.13アプデにより、ヴァイスorヴァーチも対抗馬に。
狂竜症【蝕】が要る代わりに優れた攻撃力と会心を併せ持つ。
同じくLV2貫通弾の速射が可能だが、デフォルトの装填数はたったの3。装填面でのスキルの補強は必須である。
弱点特効が通りづらい相手では、あちらの方が優勢か。
逆に弱点特効で会心率を補える相手なら、依然として葬銀のクーゲルの装填5の連射力が光る。
- ファイナルプログラムではライトボウガンの武器使用率にて1位に輝いた。
無属性ながらも貫通弾速射の汎用性の高さが人気に繋がったのだろう。
刻銀の討銃
古より伝わる怪物退治の武器。
銀の軽弩は怪物に風穴を開け、
その血肉をより貪欲に啜る。
(刻銀の討銃)
- Ver.16.0で新登場した特殊個体・「原初を刻むメル・ゼナ」の素材を用いた武器。
爵銀龍派生改として特殊個体の素材を用いた一発生産でのみ入手できる。
原初を刻むメル・ゼナの討伐が解禁されるMRは10であるため、
武器を完成させるのに必要な素材に、正攻法の手段ではMR100から解禁されるモンスターである
怨嗟響めくマガイマガドの素材が要求される通常種武器と異なり*4、
こちらはMRが10に到達し、原初を刻むメル・ゼナを下せる実力を有していれば即座に手に取る事ができる。
- 性能は
- 通常種よりも低くなったが、MR最終段階武器としては標準的な水準である攻撃力320
- 火力に不確定要素を齎さない会心率0%
- 武器スロットはLv4が3つ、百竜装飾品スロットはLv3が1個という豪華仕様
- Lv2貫通弾、滅龍弾、貫通滅龍弾、斬裂弾の速射に対応
- 通常種武器同様、装填可能な弾全てが歩き撃ち、移動リロードに対応
- 原初を刻むメル・ゼナ武器固有のギミック「劫血やられ、スキル血氣の体力回復量強化」を備える
しかし、単純に葬銀のクーゲルの上位武器と言うわけではなく、- 攻撃力は葬銀のクーゲル330に対しこちらは320。
- 葬銀のクーゲルから通常弾Lv2、散弾と放散弾、鬼人弾と硬化弾が削除。替わりに徹甲榴弾Lv2、滅龍弾、斬裂弾が追加。
- 通常弾はLv1のみ対応で装填数は5発。貫通弾はLv2が6発、Lv3が5発、Lv2徹甲榴弾が2発で対応。
- 反動はやや小だが、デフォルトでブレ左右/大、リロード/遅いと反動以外の取り回しが悪い。
- 基本性能の劣悪さ故に、マトモに取り扱えるようにするためだけに、
反動軽減、装填速度、ブレ幅軽減の3つのスキルは欠かせない上に、
貫通弾Lv2の装填速度を最速にするためにも強化パーツをつけない状態でのチューンアップLv1以上が必須となる。
ちなみにチューンアップをLv2にすればブレを追加で1段階軽減するので、暴れ撃ちがLv1/Lv3でもブレ無しが実現できてちょっとお得。
対応弾と速射対応弾、歩き撃ちと移動リロードの特性を考えると、
本銃でやれる事が決まっており、運用の面で迷いが生じない点は大きなメリットだが、
良くも悪くも、Lv2貫通弾速射対応銃最多の装填数6発を活かせるかに全てがかかっていると言ってもいいだろう。
反動軽減をLV3にできれば徹甲榴弾LV2、斬裂弾、滅龍弾をサイレンサーなしでも無反動で撃つことが可能となる。
リロード速度に関してはどうやっても「速い」止まりだが、いずれも部位破壊を補助する理由で使うのも悪くないだろう。
一応貫通滅龍弾速射があるが、どう足掻いても装填速度は遅い止まりで、
属性強化リロードなんて使おうものならスキルをいくら積んでも装填速度は極々遅と、
扇回移動や扇回跳躍でリロードしないとかなりの隙*5を晒すこととなる。
- 適正射撃法による貫通弾速射も可能だが、上記のリロード速度の都合上で強化パーツはつけられない。
クリティカル距離がサイレンサーより長くなる上、モンスターから狙われやすくなるので、
それを嫌うならサイレンサー付きのクーゲルを使ったほうが良いだろう。
余談
- クーゲル(Kugel)とはドイツ語で球・弾丸を指す。
- 生産時点の銘は、デュークとアークゥイバス(Arquebus)を掛け合わせたものだろう。
アークゥイバスは15世紀に実用化された小銃で、「(固定して射撃を安定させるための)フックが付いた銃」を語源とする。
火縄銃はアークゥイバスの一種である。
関連項目
モンスター/メル・ゼナ
モンスター/原初を刻むメル・ゼナ
武器/メルゼ武器
武器/ローゼンクーゲル - クーゲル仲間のヘビィボウガン。MHR:Sにて共演を果たした。
武器/テオ=バレッタ - 覇種武器段階の銘に「クーゲル」を冠する。本銃と同様に貫通弾を主力とする。