「ド」とはイャンガルルガの素材から作られたライトボウガンである。
目次
概要
- 冒頭の説明文で目を疑った人も多いだろうが、
誤植などではなく本当にこういう名前である。
正確にはこの後に【烏】【狼】【凶】などの銘が付く。- 漢字で書くと「弩」。中国式のクロスボウ(=ボウガン)を意味する。
おそらくクックアンガー(クックの怒り)のガルルガ版ということで「弩」と「怒」をかけたのだろう。
弩と付くライトボウガンは山ほどあるが、
それ一字だけなのは(当たり前だが)この武器だけである。 - 一部作品で見られる「ショウド」という銘は、
攻城用の大型の弩(いわゆるバリスタ)を指す「床弩」から取った物であろう。
MHXXでは「衝弩」という漢字が当てられていることが判明した。
- 漢字で書くと「弩」。中国式のクロスボウ(=ボウガン)を意味する。
- 見た目はイャンガルルガの頭部をそのままライトボウガンに加工した物。
要するにクックアンガーのガルルガ版だが、愛嬌をあまり感じないのは素材元のせいだろうか?- サイレンサーを付けると、キノコのようなものが取り付けられる。
ガルルガでキノコと言えば…
- サイレンサーを付けると、キノコのようなものが取り付けられる。
- ガルルガ武器らしく、解説文がどこか不穏。
「使用者の怒りに応じて引き金が軽くなる」とか…。
MHP~MHP2G
- 初期のシリーズではクックアンガーを全体的な性能で上回り、実質的に上位互換品として扱われていた。
- 特徴的な「レベル2弾しか装填できない」という特性はそのまま引き継いでいるが、
概ね装填数が一回り多くなっている。
特に火炎弾の装填数が極めて多く、他に毒弾も使用可能。
またクックアンガー最大の弱点であるリロード速度も「普通」に改善され多少はマシになった。
- 特徴的な「レベル2弾しか装填できない」という特性はそのまま引き継いでいるが、
- 流石に完全上位互換なのはマズかったのか、MHP2Gではクック側の通常弾の装填数が強化され、差別化されている。
とはいえ、こちらが弱体化したわけではないので、十分活躍は可能である。
MH4
- MH4で久々に登場。
作成のためにはクックアンガーからの強化ルートを辿る必要がある。
今までにない改造が施されており、装填弾種は似通っているが旧シリーズのドとは実質別物。
- レベル2貫通弾が速射可能で、新たに会心率も追加。
しかし、それ以上に特徴的なのが【狼】から滅龍弾が装填可能&まさかの速射対応だろう。
この辺の代打なのかは不明だが、
鳥竜種の武器で龍属性が扱えるのは初である。 - 滅龍弾と火炎弾の扱いが得意なのでマガラ一族相手には非常に有利。
また、滅龍弾の装填数が素で2発なのでリミッター解除を施すと全弾装填が可能になる。
個性はやや薄れるが、扱いとしてはこちらの方が格段に楽なので、
リミッター解除も選択肢に入れておきたい。
MH4G
- MH4GではG級ガルルガ素材を使い黒狼隊のショウドに強化が可能になった。
基本性能では目立った差異は見られないが見た目が大きく変化。さらに名前も普通になった。
頭部の部分が片耳と片目を失った傷ついたイャンガルルガの形になり銀狼毛の飾りがついた。
そしてサイレンサーとロングバレルはなんとクンチュウを模したパーツになっている。
特にサイレンサーは丸まったクンチュウを咥えたようになるので一見の価値あり。
- 性能面では相変わらず滅龍弾速射が特徴的。
必要素材がG級ガルルガ素材に幻鳥竜玉が一つだけと他の滅龍速射銃に比べ作成難易度は低い。
また現在ではG級イャンガルルガの登場するイベントクエストも配信されており、
その気になれば早期からの入手が可能なためその点が差別化になるか。
- 期待値そのものはそう優秀とは言えないが、
この武器には滅龍弾が速射できるライトでは数少ない火炎弾5発装填という長所がある。
そのため、ゴグマジオスに対して抜群に相性がいい。
最初は火炎弾で部位破壊を狙い、破壊できたら滅龍弾速射で一気に畳みかけることができるのは大きな長所。
ただ、もう一つの切り札である貫通弾がレベル2のみ、
しかも速射対応なので火炎弾と滅龍弾が尽きた後の対策は必要。
リミッター解除すれば、貫通弾の運用は楽になるものの、
滅龍弾のラッシュ力も低下してしまうのが悩みどころ。- いっそ期待値が低下するのを覚悟で貫通弾は速射のまま運用するのも手。
反動中を気にせず貫通弾をぶっ放せるのは十分なメリットである。
後の主力弾はレベル2,3通常弾なので反動軽減を一切入れず火力を積むことができる。 - G級特別許可証入手のためのゴグマジオスのソロ攻略想定なら、
DPSよりも総火力が問題となりがちな点も速射運用の根拠の一つ。
反動で動けないところに大技が来た場合の危険性という欠点には注意。
- いっそ期待値が低下するのを覚悟で貫通弾は速射のまま運用するのも手。
- 黒狼隊のショウドの説明文では、
「黒狼隊」と呼ばれる、遊撃を得意とする部隊の兵士が用いる軽弩であり、
数多の猛将がこの隊の前に散ったという。
MHXの説明文では、新たな内容となっており、
後に彼らは、戦野の伝説たる存在として語り継がれ、
彼らの魂はこの武器に宿り、死してなお獲物を求むという。
MHX
- MHXでは一発生産のほか、クックアンガーからの派生強化でも入手可能。
さらに強化途中でド【烏】とド【兇】に分岐できる。
ド【狼】
- 【烏】の最終強化は「ド【狼】」。攻撃力210に会心率5%。
おおむね性能はMH4とほぼ同じだが、速射はLV2貫通弾のみ。
武器内蔵弾はLV2重撃弾と毒煙弾を持ち、毒弾も両レベルが装填できる。
しかし物理弾は相変わらずなうえ、速射対応のLV2貫通弾の威力そのものがMH4よりも大幅に下がっている。
黒狼隊のショウド
- 【兇】の最終強化は「黒狼隊のショウド」。見た目もMH4Gのショウドと同じになる。
攻撃力210に会心率30%とまずまずの期待値であり、さらにスロットが1つ空く。
速射対応弾はLV2貫通弾とLV1滅龍弾。
武器内蔵弾にはLV2強装弾とLV2滅龍弾を備える。
【兇】への強化でいきなり鳥竜玉2つを要求されるが、こちらの方がずっとマシな性能だろう。- ただし、LV1滅龍弾速射銃にはやはり業弩ダークデメントがある。
作製時点から攻撃力で上回っており、LV2貫通弾速射も付いていない。
もちろんLV2滅龍弾にも対応しているため、ほぼ完全な上位互換となってしまっている。
またMHXでは怒り喰らうイビルジョーの狩猟クエストが集会所に存在するため、
そこまで作成時期に差があるわけでもない。
ダークデメントの最終強化にはイベントクエストで獰猛化イビルジョーの素材が必要だが、
その素材を使わなくても既にショウドの立場は無い。
個性はあるものの、実用性ではかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。
- ただし、LV1滅龍弾速射銃にはやはり業弩ダークデメントがある。
MHXX
- MHXXではG級進出に伴い、それぞれに強化先が用意された。
ド【凶】
- ド【狼】はG級での強化は2段階。G級素材を使って強化すると、
新たにLV2火炎弾が武器内蔵弾に追加され、さらに速射にも対応している。
更にLV1火炎弾の装填数も地味ながら6に増えている。
しかし、LV2火炎弾速射は威力こそ高いが隙が大きく、内蔵数もたった15発しかない。
しかも貫通火炎弾を内蔵していないため、火属性だけでの総火力はかなり頼りない。
火属性特化運用ならもっと適した武器が他にあるので、
こちらはサブウェポンとしての運用になるだろう。
- 究極強化で銘が「ド【凶】」となり、攻撃力320に会心率10%、スロットも1つ空いた。
物理期待値は悪くないが、対応弾種の問題で物理運用は無理がある。
黒狼衝弩【玄】
- 一方黒狼隊のショウドだが、G級への最初の強化で幻鳥竜玉を2つ要求される。
こちらのほうがマシな点も含めて上位と同じパターンである。
隻眼が持っていたLV2斬裂弾をこちらも得て、速射にも対応。
狩技ゲージを素早く貯めたい時などにはとても心強いが隙が大きいので使いどころは難しい。
- 基本的な性能は据え置きのまま、究極強化で「黒狼衝弩【玄】」となる。
攻撃力330に会心率30%、スロットも2つになった。
- 攻撃力330に会心率30%というのは、MHXXのライトボウガンで物理期待値トップタイ*1。
相変わらず扱いづらいLV2貫通弾速射のせいで貫通ライトとしては扱えず、
できることと言えば単発撃ちの通常弾と滅龍弾速射くらいに見えるが、
高い期待値とLV2斬裂弾速射を活用した部位破壊サブタゲマラソンにおいては実に優秀。
破壊王・連発数+1・特定射撃強化などのスキルを積んでいけば、
内蔵数18発の半分ほど撃つくらいで大抵部位破壊は達成できる。- もっとも、総合力で勝る真・王牙弩【天鼓】や真名トリスメギストスよりも
優先して作るべきなのか考える必要はある。
- もっとも、総合力で勝る真・王牙弩【天鼓】や真名トリスメギストスよりも
MHW:I
黒羽の弩
- アイスボーンでイャンガルルガが追加されたが、ライトボウガンは
黒羽の弩という所謂皮ペタ武器での登場。
鉱石武器のクロスブリッツァIIから派生し、黒羽の弩IIで最終強化。
- 高めの攻撃力351と会心率25%にLV3スロット1つとスペックは高いのだが
物理弾がまともに入らないという致命的な欠陥がある。
威力の関係で使いにくいLV1物理弾は無駄に4発装填なのに対し、
通常弾はLV1以外非対応、散弾はLV3のみ1発装填、
唯一LV2貫通弾が2発装填で速射対応なので、物理弾で戦う時はこれを使うしかないのだが、
弾丸重化パーツを付けたい場合回避装填に頼らざるを得ない。
また、ワールドから続いて貫通弾には不向きな肉質のモンスターが多く、
貫通弾運用にはクラッチによる傷つけが重要だが、
この武器は2回でやっと傷がつけられるライトボウガンであり、
マルチプレイで頻繁に傷をつけてくれる味方がいなければ十分なダメージを出すのが難しい。- とはいえクラッチ強化のスキルがあれば1回で傷がつけられるようになるので弱点特効も乗るようになり、
高い会心率と装填数をスキルで底上げすれば100%会心+超会心による火力を押し付けて扱うことは可能。
ただしターゲットが分散するマルチならともかく、
ソロではマスターランクレベルの強烈な攻撃を掻い潜りながら常にどこかに傷をつけた状態で戦うことになるので、
使いこなせれば非常に強力だが運用難易度は相応に高い。
- とはいえクラッチ強化のスキルがあれば1回で傷がつけられるようになるので弱点特効も乗るようになり、
- ではこの武器の使い所はというと、会心率を捨てた徹甲榴弾運用である。
徹甲榴弾の装填数はと言うとLV2が2発装填の速射と優秀だが、それよりも注目すべきは
LV3が1発装填だが反動軽減パーツを2つでLV3徹甲榴弾を反動中で撃てることだろう。
流石にリロードはリロードパーツ2つでもやや遅い止まりなので回避装填にせざるを得ないが
足を止めずにLV3弾を撃ち続けられるのは他の生産徹甲榴弾ライトにはない長所である。
他の徹甲榴弾ライトには速射で足が止まる業弩ダークデメントや
足が止まらず低火力のLV2単発自動装填か高火力だが取り回しの悪いLV3弾の2択の金獅子筒【万雷】、
それより低火力だが搦め手に長ける盛者必衰―散華―があるが
取り回しと火力を両立したものは発売当初他に存在しなかった。- とは言え弱点もあり、
この武器の攻撃力がやや高い程度で上記の攻撃力お化けのライトと比べるとやや劣る点、
それによる総火力の低下で弾切れの可能性が気になるところ。
そのため起爆竜弾を腐らせない、スタン時にはLV2徹甲榴弾速射も撃つなどの工夫が必要。
それでも取り回しの良さは魅力的であり、火力がやや劣ると言っても
歴戦リオス希少種やラージャン等体力の低い相手なら
補充無しでも捕獲できるくらいの火力はあるため、
隙が少ない相手に徹甲榴弾で挑む場合には選択肢に十分入ってくる優秀な武器である。
- とは言え弱点もあり、
MHF
- MHFでは上位武器として【烏】【狼】が登場する(基本性能は初期シリーズに順ずる)ほか、
HC武器として特異個体版のガルルガン、ガルルガガン、ガルルガガン・ネオが登場。
更にG級武器では同一デザインの「ガルハウリング」が登場する。
ガルルガン系統は火炎弾とLV1散弾を、ガルハウリングはLV1貫通弾を速射可能。
特にガルハウリングはG級ライトボウガンでもトップクラスの火力を持っているが、予備弾に優れない。
ド【禍】
MHX
- 隻眼こと二つ名イャンガルルガの登場に伴いこの武器の二つ名版が新登場。
生産段階はド【禍】で最終強化版は「隻眼隊のショウド」となる。
基本性能や対応弾種などだいたいの部分はド2種と共通。
ただ全体的な装填数が下がっているほか武器内蔵弾がLV2斬裂弾のみに減少、
そして速射が【烏】と同じくLV2貫通弾のみであるため全体的にはやはりパッとしないまま。
素材元が狩りやすい部類とはいえかかる時間と手間はかなり増えているため、
通常種武器2種以上に趣味武器になってしまうだろう。
生産に下位ガルルガの部位破壊報酬を複数個要求されるのも地味に面倒。*2
- また外見もドに倣ったものであるがこの武器はド【烏】の方がベースになっている。
隻眼武器特有の緑と金の模様があしらわれており目の部分がちゃんと赤くなっている…
のはいいのだがド【烏】を基にしたせいかなんと両目が揃って開いてしまっている。隻眼とはいったい…
【兇】の方ならば片目が潰れた仕様とクンチュウパーツがよく活きたのではないだろうかと思わなくもない。
MHXX
- 隻眼隊のショウドは究極強化すると「隻眼衝弩【災】」という銘になる。
基本的に性能は上述の黒狼衝弩【玄】とほぼ同じだが、こちらは上位と変わらず斬裂弾が速射非対応のままである。
しかもLV2貫通弾は速射のままなので、通常弾単発撃ちと滅龍弾速射くらいしかできることが無い。
二つ名武器特有の狩技ゲージボーナスはあるものの、
スロットももちろん0になっているため使い勝手はかなり落ちている。
せめて速射非対応になったのがLV2貫通弾だったなら使い道があったろうに…。- 速射対応の滅龍弾がLV2に変更されているため、
非常に短期間だが高い龍属性ダメージを与えられるという長所はある。
- 速射対応の滅龍弾がLV2に変更されているため、