MH3で初登場した片手剣。
ボルボロスの素材で作られたそれは、安定した斬れ味と高い破壊力を約束する。
目次
概要
- ボルボロスの甲殻の特性を遺憾なく発揮した棍棒のような片手剣。
見た目(と名前)通り完全に鈍器だがこれでもちゃんと尻尾を切断できる。
- 全作品共通で、下位の段階でも上位武器に匹敵する高い攻撃力が特徴だが、
その代わりとんでもなく酷いマイナス会心となまくらな斬れ味が代償として付いてくる。
作品によっては覚醒スキルを発動させると麻痺属性が付くが、
それをしても数値が低すぎる、または生産した時点では覚醒が発動できないために、
ほぼ無属性武器扱いとされる事が多い。
性能
MH3
- そんなドラグロメイスだが、上位になれば「ボルボスマッシュ」という名前で強化され、
説明文には、「安定した斬れ味と高い破壊力を約束する。」という文字が出てくる。
上位序盤ではもはや破格といってもいい位圧倒的に高い攻撃力294が特徴だった。- だが、それ以外が酷すぎた。
会心率に至っては高い破壊力をなかった事にする-40%を持っていたのだ。
それだけではなく、斬れ味も素で青がたった10しかない程のなまくら。
早速、説明文に書かれた「約束」とやらが思いっきり反故にされている。
安定して残念な斬れ味と、攻撃力の高さを破壊する酷い会心率を約束すると言う事だろうか。
さらに前述の通りこの武器が属性を得るには覚醒が必須な上に、
その属性値も150(MHP3で考えると15)とモンスターを一回麻痺できるかどうか怪しい位少なすぎるのである。
- だが、それ以外が酷すぎた。
- しかも、MH3当時の覚醒は発動するのに15ポイントも必要だったため、
かなりの大きな負担だったという事があった。護石と装飾品だけでの発動は非現実的である。- なお、当時のラギアGシリーズが最も早い段階で覚醒が発動する装備だったのだが、
他のスキルが状態異常攻撃弱化と、せっかく現れた属性値を減らしてしまうという始末であった。
他には属性攻撃強化とスイマーが発動していたのだが、
前者は状態異常武器のボルボスマッシュには全く効果がない、
後者は片手剣が苦手としていた水中戦でないと効果を発揮しないため、
実質上覚醒以外はほぼ完全に死にスキルとなってしまった。 - もう1つの覚醒装備であるエスカドラシリーズの方は状態異常攻撃弱化が付いたりしないため、
どうしても使うのであればエスカドラと、ということになる。
だがこちらも当時の片手剣とは微妙に食い合わせが悪い回避距離が付いたり、
属性耐性が酷い状態になっていたりと扱いにくい部分が多いためやはり微妙なところだった。
そもそも素材元であるアルバトリオン討伐後には他にも強力な片手剣が最終強化を迎えられるため、
オンラインでボルボスマッシュを使っている人などほぼ皆無と言っていい程であった。
- なお、当時のラギアGシリーズが最も早い段階で覚醒が発動する装備だったのだが、
- ちなみに強化途中でウラガンキンの片手剣に派生させることもできるが、
あっちはあっちでこれまた悲惨な性能である。
つまり、ドラグロメイスを作ってしまった以上、性能的には未来は無かった。
MHP3
- 本作にも登場。覚醒スキルが無いので無属性になっている。
攻撃力は210だがこれはMH3での294に相当するので変わっていないことになる。
斬れ味も素で青だがMH3よりはほんの少しだが伸びている。
ただし会心率の-40%は据え置き。
例の「約束」とやらは相変わらず悪い意味で継続中である。
MH3G
- こちらでも続投。だがここに来て思わぬ凶報が待っていた。
ボルボスマッシュの攻撃力が238と大幅に下げられてしまった。しかも素の斬れ味が緑に落とされてしまう。
もうこの時点で前述の説明文は完全に裏切っているようにしか見えない。
のみならずG級強化先が無い、さらに亜種素材の武器も存在しないという仕打ち。
ならばスキル覚醒を発動すれば、麻痺属性が出てくるのでは? と思う人もいた。
しかし残念ながら、今回の覚醒はG級にならないと発動できないという、かなりの大打撃となった。
これにより、上位の段階でボルボスマッシュは完全に無属性扱いにされてしまった。
会心率は-30%に改善されたが、だからなんだという言葉しかない。
ボルボスマッシュからは棍棒二振りのいずれかに向かうしかないのである。
- こんな酷い扱いを受けてしまったが、この武器を作らなかった片手剣使いはほぼ皆無だろう。
というのもドラグロメイス改の強化先にディオスエッジがあるので、これ目的に作った片手剣使いも多かったと思われる。
そんなわけで性能としてはほぼ注目されなかったが、
ドラグロメイス改は後に最強クラスの性能を持つ武器に強化できる繋ぎとしての役割を果たしたため、
別の意味で注目されたといってもいいだろう。
ディオスエッジが一発生産できることに突っ込んではいけない
MHXX
- ボルボロスが復活した事で、無事にドラグロメイス→ボルボスマッシュも復活。
さらに今作ではMH3Gに無かったG級強化先が追加され、
ボルボスマッシュを究極強化する事で「削岩剣ボルボルボ」という新たな名前が登場する。
また今作には、元祖会心率マイナス40%こと豪剣アグニが登場したことにより、
新旧会心率マイナス40%コンビがついに共演を果たしたといっていいだろう。
- さて、気になる性能は…
- 攻撃力360と凄まじく高い
- 相変わらず酷い会心率-40%
- 斬れ味は素で白20、匠で白が伸びるだけで紫は出ない
- スロット2つ
- MHP3と同じく覚醒スキルが無いので無属性
非常に高い攻撃力を獲得し、酷いマイナス会心は相性のいい新スキルで補えるようになる、ここまでは良かった。
しかし中途半端な斬れ味と無属性、この片手剣にとって致命的な二点のマイナス要素が足を引っ張っている上、
今作は紫ゲージの倍率が下げられているとはいえ、強力な物理特化片手剣の存在により
ボルボルボ自体がかなり厳しい状況になってしまったのが現状である。- その中でこちらと似た性能を持つのが鏖剣クリスタ。
攻撃力・斬れ味・会心率全てで上回り、かつ二つ名武器の狩技ボーナス付き。
こちらのスロット2だけでこの性能を逆転することは不可能である。
- というかまずボルボルボは属性自体付いてない為、
相手がクリスタでなくともそれ以前に属性持ちの片手剣にはまず勝ち目などないだろう。
普通に考えてみれば片手剣という武器種は物理よりも属性を好む武器であり、
よっぽど極端に高い物理性能を持っていない限り無属性で担ぐメリットはほぼないといってもいい。
大連続狩猟に持ち込むにしても、相手をあまり選ばない毒か爆破属性を持っていった方がいい場合が多い。
- 前述で裏会心を使ってマイナス会心を活かせばいいとあったが、
本作の片手剣は弱点特効や連撃に加え、刃薬の重ね掛け等で会心率が非常に伸ばしやすいため
武器種として裏会心との相性が悪く、同じ無属性武器の中でもより斬れ味に優れ、
マイナス会心こそあるがフォローが容易な断骨のタバールやブラッドサッカー、
ないしバンジンキョウフ等でも超会心運用が出来てしまう*1ので、
斬れ味に劣り、会心率のフォローも困難なボルボルボをわざわざ使う理由がないのである。
- 繋ぎとしてならどうだろう…と思う方もいるかもしれないが、
しかし残念ながら究極強化するには砕竜の弾頭殻が必要、つまりHR解放後でないと究極強化ができない。
しかも1つではなく3つも要求される。
…と地味に製作難易度が高い。
- もし物理重視の武器種だったならば、数値自体は悪くないものなのだが、
いかんせん片手剣という武器種にことごとく合わない性能と言わざるを得ないだろう。
ハンマーが恨めしそうに*2こちらを見ている。
せっかく復活したのに、このような結果に終わってしまったものの、
しっかりフォローすればまだ使える性能なので、
もし装備に余裕があれば是非使って見てはどうだろうか。
- ちなみに散々ネタにされまくっていたあの「約束」とやらが書かれた説明文は、
究極強化することで例のコピペ文に差し替えられるのは他の武器と同様。
MHWorld
ドラグロエッジ
- 今作ではドラグロエッジという武器が登場。
なんとボルボロス武器にあるまじき剣型武器の登場である。もっともボルボロス素材は持ち手や盾にしか使ってないが。
ただしこれは下位での話であり、上位では「ボルボクラブ」といういつものような棍棒に変化する。
とはいえこれも今作の他の棍棒型片手剣と同型に近く、既存のドラグロメイス型は登場しない。 - 形状が変わったが、それによってとてつもない恩恵を受けている。
なんと会心率が-10%にまで改善されたのだ。
かといって攻撃力が大幅ダウン……ということもなく、斬れ味こそ青止まりだが攻撃力は1位タイ。……だった。
現在はフェイタルヴァイトの登場により2位タイになっている。
が、それでも十分な期待値を持っている上、無属性強化が乗るのも強み。
最終強化ボルボクラブIIIの性能を列記すると- 攻撃力294(武器倍率210)
- 会心率-10%
- 麻痺属性180(要覚醒)
- デフォルトで青30、匠を付けても白ゲージは出ない
- LV2スロット、LV1スロットがそれぞれ1つ、
- 防御ボーナス+15
- カスタム強化は3回可能
- Ver.3.00で登場したマム・タロトの鑑定武器の中には「土砂」の銘を持つものがある。
ドラグロエッジと同パーツで補強した金色のハンターナイフの見た目が特徴。
こちらはボルボクラブからLv2スロットとカスタム強化1回を引き換えに攻撃力と防御ボーナスを補強。
これにより物理で見ると片手剣中最高の期待値を誇る優秀な業物に仕上がっている。
ただしLv2スロットがなくなったことから武器に無撃珠が入れられなくなった点、
斬れ味は向上せず補助スキルを考慮するにはよりスキルが重くなった点 により
より盾運用に向くこととなり、匠かつマイナス会心のフェイタルヴァイトとは扱い方がやや異なると言える。
無論ボルボクラブ同様、達人芸+無属性強化に高会心率を実現できれば
入手・スキル構築の両難度に応える働きをすることだろう。
棍棒型でないことに違和感や悲しさを覚えるハンターもいないことはない
MHRise
- ボルボロスが続投し、ドラグロメイスが復活。
前作では皮ペタ…もとい汎用グラフィックだったが、今作では専用グラフィックに戻った。
ドラグロメイスI→II→ボルボスマッシュと強化される。
ボルボロスの素材のみでHR5で完成する。
性能はというと、- 完成時期の割に高めの攻撃力200
- MHXX時代よりかなりマシになった会心率-20%
- 斬れ味は青20、匠3から白ゲージ
- レベル1スロットが2つ
- 百竜強化は「会心率強化II」「防御力強化II」「痛恨の一撃」
- …とまぁ、会心率が改善された以外はいつも通りのボロス武器らしい性能である。
「まぁ、性能もいつも通りなら評価もいつも通り説明文詐欺だろ?」と思うかもしれないが、今作は違う。
そう、バッ旋という強力なコンボの存在で、無属性片手剣の立場がかなり良くなっているのである。
あちらの記事に詳しいが、バッ旋は斬れ味の消耗が少ない割に総ダメージが多いのである。
つまり、青が20しかない本武器でも非常に高い火力を叩き出せる。
剣で殴った方がスタンを取れそうじゃんというツッコミは厳禁 - しかし、HRが上がってくると、スロット以外上位互換な轟剣【虎眼】や
毒属性付きでありながら非常に高い物理攻撃力を持つクイーンレイピア、
会心率100%のバケモノであるハイニンジャソードが立ちはだかる。
それらが完成すればお役御免となるだろう。- とはいえ、先述の通り、HR5で完成するため、長く活躍してくれることは間違いない。
- また、今作で新たに登場した百竜剣はアップデートを経て、見た目をドラグロメイスに変更する事が可能になった。
属性面では、麻痺が特に選ばれやすい為、過去作ではスキルの負担等でほとんど実現出来なかった
素で麻痺属性のドラグロメイスが作れるようになったのである。
攻撃力激化を入れればまさにそれっぽい感じになる。
また、あえて会心率激化を発動させてプラス会心にするといったように
過去作とは一味違う性能を作るのも悪くない。
MHR:S
- 無事MR強化が登場。
M★2でボルボロスの素材を入手することで「ボボルボホームラン」が作成できる。
まさかの野球ネタ。バッ旋繋がりだろうか?- 性能は攻撃力260、会心率-20%、スロットLv1-1、百竜スロットLv2。
そして斬れ味はなんと素で白ゲージが出ている。
ただし白ゲージの長さは短く、下の青ゲージも極端に短いため、
普通に使っていてはあっという間に緑ゲージに直行してしまう。
MRは序盤から匠や剛刃研磨のスキルが付いた装備が多数出てくるため上手くカバーしたいところ。 - マイナス会心こそあるが、この段階で素白で高い攻撃力を持っているのは普通に強い。
属性武器もMR強化が出始めてくる頃だが、使い道は十分ある。
- 性能は攻撃力260、会心率-20%、スロットLv1-1、百竜スロットLv2。
- M★3でアンジャナフの素材を用いることで「ボボルボホームラン改」になる。
攻撃力が280に上がり白ゲージがちょびっと伸びるが、それ以外は据え置き。
クリア前はここで打ち止めであり、MR中盤以降は倉庫で眠ることになるだろう。
- クリア後、傀異クエストEX★2で入手できる「傀異化した竜骨」を用いることで
「削岩剣ボルボルボ」に最終強化できる。
ちなみに素材の入手元には当のボルボロスも含まれている。
その性能は、- 高い破壊力を生み出す攻撃力360
- 頑固なまでに約束された会心率-20%
- スロットは変わらずLv1-1、百竜スロットもLv2。
- なぜかめちゃくちゃ長くなった白ゲージ。匠Lv2以上で紫も出る安定した斬れ味。
業物も付ければエリア移動まで全く研がずに済むレベル。
ボルボロス片手剣初登場のMH3の頃に散々ネタにされた
「安定した斬れ味と高い破壊力を約束する。」とのうたい文句が、
ここに来てようやく本当の意味で実現に至ったと言ってよいだろう。
- 純粋な期待値では同攻撃力・素紫ゲージの轟剣【大虎眼】改には絶対に敵わないので、
紫ゲージの維持よりは長い白ゲージを活かした運用が望まれるところ。
この点では最大のライバルはやはりカムラノ傑片刃。
紫ゲージに加え白ゲージまでの長さならボルボルボすら上回る傑物。
紫ゲージ時のカムラノ傑片刃に期待値でギリギリ負けてしまっているのもやや苦しい。
流石に白ゲージ同士の比較なら勝てているが、
こちらにはないスロットLv4-2の存在もかなり大きく、
紫ゲージをひたすら維持する運用も現実的なのがやや痛いか。- 他属性に眼を向けると何より痛いのが赫絶の連翼アクルスの存在。
ボルボルボの白ゲージの更に2倍近くという壮絶な長さの白ゲージを持ち、
流石に業物くらいは欲しいボルボルボに対して本当に斬れ味対策が何も要らない。
そのスキル枠を火力上昇に使えば多少の期待値の差は逆転出来てしまう上、
かなり高い龍属性まで備えているのも強烈。 - ちなみに白ゲージが極端に伸びるため、上記の研磨術【鋭】との相性は一転して悪くなる。
青ゲージは短いままなので使えなくはないのだが、
穿ち斬りなどで迅速に斬れ味を消費しないと割に合わない。
そもそも上述の通りボルボロス片手剣といえばネタ武器だったのが今までである。
他の武器にはない明確な個性を手に入れ、MRのモンスターにも力不足は感じさせないだけの性能はある。
やたらと鋭いバットで相手の頭をホームランしてやるのも一興だろう。 - 他属性に眼を向けると何より痛いのが赫絶の連翼アクルスの存在。
関連項目
モンスター/ボルボロス
武器/ボロス武器
武器/ギガスクラブ - MH3時代の鈍器仲間。当時はこちらにも派生できる事が多かった。
武器/豪剣アグニ - かつて会心率マイナス40%を持っていた火属性片手剣。MHXXで共演。
武器/裂き爪と剛皮の盾 - 外観がメイスのような武器。微妙な斬れ味・マイナス会心率・覚醒で麻痺属性と共通点がある。