千刃竜セルレギオスの素材で作られた片手剣。
鋭き鉤爪で獲物を引き裂くという。
目次
概要 
- レギオス武器共通のギミックとして『斬れ味修復』の効果が付加されている。
張り付きに回避を多用する片手剣にとっては相性の良い効果ではある。
…が、5回回避して斬れ味回復値が5では、片手剣の手数では回復が追いつかないことの方が多い。
MH4G 
- 最終強化『叛逆牙バグナレギオン』の性能は以下のとおり。
- 攻撃力406(武器倍率290)。低くはないが、完全無属性の最終強化片手剣としては少々物足りない。
- 斬れ味ゲージは白20、紫10。デフォでゲージがMAXなので匠が無効。
- 完全無属性、覚醒すら非対応。属性ダメージの割合が多い片手剣にとっては大きな欠点である
- 会心率10%
- ないよりはマシなスロ1
今作のメインモンスター残念武器はこいつか…
いくら斬れ味修復があるとはいえ、それでもこの斬れ味は片手剣の手数を考えると非常に厳しい。
運用の上で匠が不要なのは大きいが、実質的に業物は必須である。
また、この武器の持ち味を活かすためには回避を多用する必要があるため、
回避性能はあったほうが良く、体術も検討の余地があるだろう。
ただし、同じく回避系スキルである回避距離に関しては片手剣の立ち回りがしにくくなってしまうため、
発動は避けた方が無難。
- レギオス武器にしては珍しいことにレア素材である千刃竜の鏡玉を1つも必要としない。
反逆鱗こそ途中で1枚必要とするが、鏡玉と比較すれば数段手に入れやすいことは言うまでもない。
上記の控えめな性能はこの作成難易度の低さに対する裏返しなのだろうか?
なお、覇王の証はしっかり要求されるため、作成可能時期はG★3、それもラスボス後である。
もしこの性能で、G★2で作成可能だったら文句なしに大活躍できただろうに…- なお、他の武器種では鏡玉を2つ用意されるものも存在する。
まさかこの武器の煽りを食ってしまったのではないだろうか…。
- なお、他の武器種では鏡玉を2つ用意されるものも存在する。
- 無属性片手剣に立ちはだかる最大の壁は、言うまでもなくティガレックス希少種の絶衝剣【虎王】である。
瞬間火力は全片手剣でトップ。バグナレギオンの期待値を余裕で上回り、
馬鹿げた長さの白ゲージで業物も研ぎ師も不要、紫ゲージにこだわらないなら匠さえ不要という
スキル自由度の高さを特徴としており、覚醒したら爆破属性まで発動するスーパー片手剣である。
他にも多くの強化が追加されたアマデュラ武器に、更なる火力を得たウカムル武器など、
本作の物理特化片手剣は激戦区。
しかもここまでに出た3本はいずれも属性持ち、ウカムル武器に至っては覚醒不要である。
手数武器で斬れ味が心もとなく、属性火力が皆無なバグナレギオンが入り込む余裕は残念ながらないだろう。
- 上記のような凄い酷評ぶりだが、数値上のスペックは他のレギオス武器と比較しても決して劣っていない。
この武器が残念武器扱いされるのは、より高性能なライバルが多い事、
そして武器種とのニーズが噛み合ってないからである。
他のレギオス武器同様、生レギのような特化した運用を行えば、十分な性能を発揮できる。
ただそこまで特化した装備スキル構成・立ち回りをしてもなお、
他の物理特化片手剣の方が強力という悩みは消えないのだが…。
片手剣は抜刀状態でアイテムを使えてしまうので、相対的に極限強化【生命】の恩恵が薄いことも難点。
せめてガンランスのように紫ゲージが長ければ虎王と物理性能で鎬を削れていただろうに…。
MHX 
- セルレギオスと共に続投。一発生産かサーペントバイトからの派生で入手可能。
そして強化を重ねると、通常個体武器と獰猛個体の武器の2種類の最終形態を選べる。
何故か関連のない鳥竜種武器からの派生となるが、多分形状が似ているからだろう。- MHXではセルレギオスとの遭遇が早く、それでいて製作段階では頭一つ抜けた強さを誇る。
片手剣も例外ではなく、この段階では持ち主のほぼいない青ゲージを持つ上に
特権である斬れ味修復機能付きと、属性がない以外では非の打ちどころのない性能を持つ。 - それでいて、MH4系と比較して、ハンター側もスタイルや狩技の登場により
過去作よりは倒しやすくなっているため、後述のライバルと比較して
強化難易度の面では優位であり、最終的には性能面で負けるにせよ
ライバルの得物が完成するまでのつなぎとしては大きく貢献し得る一振りとなる。
つなぎの時点でも切れ味修復の独自性を加味した上でライバルが多いのは悩ましいながら
レギオス好きを理由にこの武器を持つだけのポテンシャルは持っている。
- MHXではセルレギオスとの遭遇が早く、それでいて製作段階では頭一つ抜けた強さを誇る。
- MHXの武器の特徴として途中で通常個体武器と獰猛化個体武器で分岐するようになり、
セルレギオス武器だけでも最終強化が2つ存在することになった。
通常個体武器の最終強化は「叛牙アルファルド」。その性能は、- 無属性武器としてはあまり高くない攻撃力190
- 嬉しい会心率10%
- 素で白20、斬れ味レベル+2で白70
- スロット1
- かなり低い攻撃力180
- 通常個体武器より上がった会心率15%
- 素で斬れ味がMAXまで埋まり、白40
- 通常個体より増加しスロット2
- ただ、やはりMHXでもレギオス片手剣の立場はかなり苦しい。
無属性片手剣はとにかくライバルが多い割に、冒頭の通り斬れ味回復効果はさほどの利点を産まない。
業物を運用する場合、絶対回避【臨戦】で斬れ味を回復できるのも向かい風になる。
なにより頭が痛いのが、同等の物理性能を持つ属性武器が大量に存在するという事実。
無属性のカテゴリでも斬れ味白に拘らなければ、攻撃力240だとか230にスロット3だとかの大業物が存在。
無属性片手剣が肉質の柔いモンスターを専門にすることもあって、斬れ味白と青の差は印象ほど大きくは無い。
そんなに簡単に作れるものではないのにこの性能では、どうにも存在感が出せないのは仕方がないだろう。
また、レギオス片手剣は当のサーペントバイトからの派生である点も気になるところ。
MHXX 
- MHXXにて究極強化先が追加。それぞれ「乱叛牙アルファルド」、「叛断ノ覇牙レギオン」となる。
まず乱叛牙アルファルドの性能は、- 並の属性武器程度の攻撃力310
- 相変わらず嬉しい会心率10%
- 素で白60、斬れ味レベル+2で紫40
- スロット1
トップクラスの低さを誇る攻撃力290- 会心率15%
- 素で紫20と長大な白ゲージ、匠による延長は不可
- スロット2
MHXで絶対回避【臨戦】に存在意義を奪われ掛けていたが、さらにスキル刃鱗磨きが登場。
この武器以外も斬れ味修復ギミックを得られるようになってしまった。
とはいえ、MHXXはスキルを積み易い環境にあり武器のスペックが多少低くても補うことが容易になった。
刃鱗磨きの採用率も重さのせいでかなり低いし
以前のライバルのカシオールは性能が落とされ、鉤爪剣のスペックも大分怪しいものとなっているので、
MHXXではそれらに喰われる心配はないだろう。
しかし、鎧裂剣ドカキキリや隻眼剣【災】など新たに強力なライバルが現れたので立場はやはり厳しい。
アルファルドとレギオンはドカキキリ等には無いスロットを持っており、
これを最大限に活かさなければ斬れ味修復機能をもってしてもただの下位互換に甘んじることになる。- 実際、どんな神おまを使ってもどうしてもスキルポイントが1だけ足りないという場合は存在する。
このような状況なら期待値でドカキキリ等を追い抜くポテンシャルは秘めていると言える。
アルファルドとレギオンの期待値は同じだが、アルファルドの白は60であり、継戦能力は雲泥の差。
そして会心率15%の「5%」の部分は無駄になることがあり*1、その上匠でのブーストも不可。
スロット2を活かしたとしても最終的にまずアルファルドの劣化になってしまう。 - 実はスロットを1つ持ち、素で高い継戦能力を持つ無属性片手剣はこのアルファルドくらいしかない。
ドカキキリではどうしてもスロットが1つ足りない時には活躍の場面はあるだろう。レギオンは知らない
余談 
- 生産武器の名前の「ナーブ」はアラビア語で牙という意味の「ナーブ(Nāb)」から、
「アルファルド」はうみへび座α星の固有名「アルファルド(Al Fard:孤独なもの)」から来ていると推測される。
決して弱体化という意味の「ナーフ」ではない- ちなみに「アルファルド」という名前は、セルレギオスと同じくMH4Gにて初登場した
海蛇…ならぬ「水蛇竜」ガララアジャラ亜種の太刀にも使われている。
- ちなみに「アルファルド」という名前は、セルレギオスと同じくMH4Gにて初登場した
- シリーズ通して、武器に備わった特殊機能と武器種そのものの戦い方が絶妙にかみ合っていない、
残念な性能と言う印象が強い武器となってしまっている。
レギオス武器の機能か片手剣の立ち回りのどちらかで何か根本的な大改革でも起こるか、
あるいは今までになかった大きなアドバンテージになりうる強力なアッパー調整でも加わらない限り、
いずれ今後復活したとしても引き続き活躍は厳しいかもしれない。- MHWorld以降の片手剣は物理が今まで以上に底上げされ、属性ダメージの比率が大幅に低下している。
そのため、以前よりは物理特化型の無属性武器が活躍しやすい環境には変化しつつある。
またMHRiseで片手剣と回避距離UPスキルの相性を悪いものとしていたバックステップの仕様がようやく改善され、
片手剣でも回避距離UPを発動して立ち回りを強化することが十分選択肢に上るようになってきているため、
本武器のギミックも以前よりは活きやすい環境が整っている。
- MHWorld以降の片手剣は物理が今まで以上に底上げされ、属性ダメージの比率が大幅に低下している。