武器/ナーブアルファルド

Last-modified: 2024-02-28 (水) 14:12:11

千刃竜セルレギオスの素材で作られた片手剣。
鋭き鉤爪で獲物を引き裂くという。

目次

概要

  • ナーブアルファルド(改)は剣刃が刃鱗で形成されているのだが、
    「叛逆の砕牙」に強化すると刃先(と盾の両端)に鉤爪らしきパーツが追加される。
    • 尤も、実際に見てみると刃鱗というより肉食動物の歯に近い印象を受けるかもしれない。
      開発もそう思ったのか、MHX(X)ではサーペントバイトから派生することが可能になっている。
  • MHXX以前の作品にはレギオス武器共通のギミックとして『斬れ味修復』の効果が付加されている。
    張り付きに回避を多用する片手剣にとっては相性の良い効果ではある。
    …が、5回回避して斬れ味回復値が5では、片手剣の手数では回復が追いつかないことの方が多い。

MH4G

  • 最終強化『叛逆牙バグナレギオン』の性能は以下のとおり。
    • 攻撃力406(武器倍率290)。低くはないが、完全無属性の最終強化片手剣としては少々物足りない
    • 斬れ味ゲージは白20紫10。デフォでゲージがMAXなのでが無効
    • 完全無属性覚醒すら非対応。属性ダメージの割合が多い片手剣にとっては大きな欠点である
    • 会心率10%
    • ないよりはマシなスロ1
    全体的に片手剣の性質に見合わない厳しい性能である。
    いくら斬れ味修復があるとはいえ、それでもこの斬れ味は片手剣の手数を考えると非常に厳しい。
    運用の上で匠が不要なのは大きいが、実質的に業物は必須である。
    また、この武器の持ち味を活かすためには回避を多用する必要があるため、
    回避性能はあったほうが良く、体術も検討の余地があるだろう。
    ただし、同じく回避系スキルである回避距離に関しては片手剣の立ち回りがしにくくなってしまうため、
    発動は避けた方が無難。
  • レギオス武器にしては珍しいことに、レア素材である千刃竜の鏡玉1つも必要としない
    反逆鱗こそ途中で1枚必要とするが、鏡玉と比較すれば数段手に入れやすいことは言うまでもない。
    上記の控えめな性能はこの作成難易度の低さに対する裏返しなのだろうか?
    なお、覇王の証はしっかり要求されるため、作成可能時期はG★3、それもラスボス後である。
    もしこの性能で、G★2で作成可能だったら文句なしに大活躍できただろうに…
    • なお、他の武器種では鏡玉を2つ用意されるものも存在する
      まさかこの武器の割を食ってしまったのではないだろうか…。
  • 無属性片手剣に立ちはだかる最大の壁は、言うまでもなくティガレックス希少種の絶衝剣【虎王】である。
    瞬間火力は全片手剣でトップ。バグナレギオンの期待値を余裕で上回り、
    馬鹿げた長さの白ゲージで業物も研ぎ師も不要、紫ゲージにこだわらないなら匠さえ不要という
    スキル自由度の高さを特徴としており、覚醒したら爆破属性まで発動するスーパー片手剣である。
    他にも、物理期待値高めの覚醒麻痺片手剣として使える蛇帝鉈エスカマデュラ
    更なる火力を得た崩天鉈キクキオンカムなど、本作の物理寄り片手剣は激戦区。
    しかもここまでに出た3本はいずれも属性持ち、ウカムル武器に至っては覚醒不要である。
    手数武器で斬れ味が心もとなく、属性火力が皆無なバグナレギオンが入り込む余裕は残念ながらないだろう。
  • 上記のような凄まじい酷評ぶりだが、数値上のスペックは他のレギオス武器と比較しても決して劣っていない。
    この武器が残念武器扱いされるのは、より高性能なライバルが多い事、
    そして武器種とのニーズが噛み合ってないからである。
    他のレギオス武器同様、生レギのような特化した運用を行えば、十分な性能を発揮できる。
    ただ、そこまで特化した装備スキル構成・立ち回りをしてもなお、
    他の物理特化片手剣の方が強力という悩みは消えないのだが…。
    片手剣は抜刀状態でアイテムを使えてしまうので、相対的に極限強化【生命】の恩恵が薄いことも難点。
    せめてガンランスのように紫ゲージが長ければ、虎王と物理性能で鎬を削れていただろうに…。

MHX

  • セルレギオスと共に続投。一発生産かサーペントバイトLV3からの派生で入手可能。
    そして強化を重ねると、通常個体武器と獰猛個体の武器の2種類の最終形態を選べる。
    何故か関連のない鳥竜種武器からの派生となるが、多分形状が似ているからだろう。
    • MHXではセルレギオスとの遭遇が早く、それでいて製作段階では頭一つ抜けた強さを誇る。
      片手剣も例外ではなく、この段階では持ち主のほぼいない青ゲージを持つ上に
      特権である斬れ味修復機能付きと、属性がない以外では非の打ちどころのない性能を持つ。
    • それでいてMH4系と比較して、ハンター側もスタイル狩技の登場により
      過去作よりは倒しやすくなっているため、後述のライバルと比較して
      強化難易度の面では優位である。最終的には性能面で負けるにせよ
      ライバルの得物が完成するまでのつなぎとしては大きく貢献し得る一振りとなる。
      つなぎの時点でも斬れ味修復の独自性を加味した上でライバルが多いことが悩ましいが、
      レギオス好きを理由にこの武器を持つだけのポテンシャルは持っている。
  • MHXの武器の特徴として途中で通常個体武器と獰猛化個体武器で分岐するようになり、
    セルレギオス武器だけでも最終強化が2つ存在することになった。
    通常個体武器の最終強化は「叛牙アルファルド」。その性能は、
    • 無属性武器としてはあまり高くない攻撃力190
    • 嬉しい会心率10%
    • 素で白20、斬れ味レベル+2で白70
    • スロット1
    そして獰猛化武器の最終強化は「叛逆牙バグナレギオン」。
    • かなり低い攻撃力180
    • 通常個体武器より上がった会心率15%
    • 素で斬れ味がMAXまで埋まり、白40
    • 通常個体より増加しスロット2
  • ただ、やはりMHXでもレギオス片手剣の立場はかなり苦しい。
    無属性片手剣はとにかくライバルが多い割に、冒頭の通り斬れ味回復効果はさほどの利点を産まない。
    業物を運用する場合、絶対回避【臨戦】で斬れ味を回復できるのも向かい風になる。
    なにより頭が痛いのが、同等の物理性能を持つ属性武器が大量に存在するという事実。
    無属性のカテゴリでも斬れ味白に拘らなければ、攻撃力240だとか230にスロット3だとかの大業物が存在。
    無属性片手剣が肉質の柔いモンスターを専門にすることもあって、斬れ味白と青の差は印象ほど大きくは無い。
    そんなに簡単に作れるものではないのにこの性能では、どうにも存在感が出せないのは仕方がないだろう。
    また、アルファルドは(一発生産もできるとはいえ)当のサーペントバイトからの派生である点も気になるところ。
    • そして、二つ名持ちモンスターの武器にまで目を向ければ、
      燼滅剣カシオール鉤爪剣【荒虎眼】といったほぼ完全な上位互換武器まで存在する。
      流石に作成難度が違いすぎるものの、どうしても先を見ると見劣りするのは否めない。
      やはり、どちらかと言えば攻略途中での強化途上の段階の方が活躍しやすい武器と言える。

MHXX

  • MHXXにて究極強化先が追加。それぞれ「乱叛牙アルファルド」、「叛断ノ覇牙レギオン」となる。
    まず乱叛牙アルファルドの性能は、
    • 並の属性武器程度の攻撃力310
    • 相変わらず嬉しい会心率10%
    • 素で白60、斬れ味レベル+2で紫40
    • スロット1
    叛断ノ覇牙レギオンの性能は、
    • 無属性武器としてかなり低めの攻撃力290
    • 会心率15%
    • 素で紫20と長大な白ゲージ、匠による延長は不可
    • スロット2
    やはりというべきか、MHXXでもセルレギオス武器の立場は厳しい。
    MHXで絶対回避【臨戦】に存在意義を奪われ掛けていたが、さらにスキル刃鱗磨きが登場。
    この武器以外も斬れ味修復ギミックを得られるようになってしまった。
    とはいえ、MHXXはスキルを積み易い環境にあり武器のスペックが多少低くても補うことが容易になった。
    刃鱗磨きの採用率も重さのせいでかなり低いし
    以前のライバルのカシオールは性能が落とされ、鉤爪剣のスペックも大分怪しいものとなっているので、
    MHXXではそれらに喰われる心配はないだろう。
    しかし、鎧裂剣ドカキキリ隻眼剣【災】など新たに強力なライバルが現れたので立場はやはり厳しい。
    アルファルドとレギオンはドカキキリ等には無いスロットを持っており、
    これを最大限に活かさなければ斬れ味修復機能をもってしてもただの下位互換に甘んじることになる。
    • 実際、どんな神おまを使ってもどうしてもスキルポイントが1だけ足りないという場合は存在する。
      このような状況なら期待値でドカキキリ等を追い抜くポテンシャルは秘めていると言える。
    ただ、攻撃力がたった290しかない上、素の紫が20のレギオンは擁護のしようがないというのが正直な所*1
    アルファルドとレギオンの期待値は同じだが、アルファルドの白は60であり、継戦能力は雲泥の差。
    そして、会心率15%の「5%」の部分は無駄になることがあり*2、その上匠でのブーストも不可
    スロット2を活かしたとしても最終的にまずアルファルドの劣化になってしまう。
    その上(斬れ味修復以外の)全てのスペックにおいて上位互換となる武器が存在しているので…。
  • 実はスロットを1つ持ち、素で高い継戦能力を持つ無属性片手剣はこのアルファルドくらいしかない。
    ドカキキリではどうしてもスロットが1つ足りない時には活躍の場面はあるだろう。レギオンは知らない

MHR:S

不朽の革命剣を携えし者は、
世界を変革する宿命を背負う。
ナーブアルファルドの最終版。
(叛牙アルファルド)

  • セルレギオス復活に伴い、本武器も復活。
    MR素材を使いナーブアルファルドから生産し、最終強化で叛牙アルファルドとなる。
  • 叛牙アルファルドの性能は
    • 高くもなく低くもない攻撃力330
    • 当然だが無属性
    • 会心率10%と攻撃的
    • 斬れ味が素で紫30、匠で延長可能、続く白もそこそこ
    • スロットはレべル1が1つだけ
    • 百竜装飾品スロットはレべル2、MRでよく使われる種族特効が入る
    期待値は及第点だが、ネックだった斬れ味が改善され、さらに匠の細分化により斬れ味の長さを調節可能になった。
    これでようやく斬れ味修復機能を活かせるようになった…と思いきやここで最悪レベルの驚愕なお知らせが。
    なんと今作では全近接レギオス武器が最大の特徴である斬れ味修復機能失っているのである。
    そう、今作のアルファルドは、なんの変哲も無いただの無属性片手剣に生まれ変わってしまったのだ。
    もうこの辺で不朽どころか朽ち果て始めているが、とりあえず。
  • 結論から言うと、唯一の特徴を完全に失った事が原因で、過去作以上に目立たない存在となってしまった。
    なんせアルファルドとほぼ似たような性能の奴があれば、より強力な無属性片手剣などいくらでも存在するし、
    下手をすると属性片手にもかかわらずこちらより高い期待値を叩き出す奴もいるのだ。
    たまに高属性+高会心率+良ゲージにもかかわらず見向きもされない武器もあるが…
  • 一応、近い性能の片手剣を挙げると、
    より優れた斬れ味と、会心0%の代わりにLv4・Lv2の豊富なスロットを持つカムラノ傑片刃や、
    攻撃力を10落とすが少し長めの紫50とLv2スロット、そして防御+50のボーナスが付く王国騎士剣ノーブル改辺りか。
    いずれもこちらに比べるとスロットや防御ボーナスなど強みがはっきりしているため、
    物理性能で秀でていてもこちらはいまいち選択する理由に欠ける部分がある。
    • 性能以外にはもうひとつ、大きな問題がある。
      特に、カムラノ傑片刃とは製作時期と製作難易度に差がありすぎるのだ。
      カムラノ傑片刃は大竜玉こそ使うが、他はMRの簡単な鉱石とバサルモスの素材等で生産・強化でき、
      しかもEX1の素材で強化が終わる。
      対してアルファルドはMR4でないと生産が出来ない上に、こちらも途中の強化でレア素材の鏡玉も要求される。
      しかも最終強化にはEX4の素材が必要となるため、完成時期もかなり遅い。攻略用として見ても微妙なラインだろう。
      それでいて前述した通りの性能なので、とてもではないが
      固有のレア素材を使ってまでも積極的に作るべきという程でもない。
      その他、カムラノ以外にも製作難易度が低く、かつ攻略からやり込みまで使える武器は数多い。
  • と、登場からずっと厳しい状況が続いていたのだが、
    残念ながらアルファルドの災難はこれで終わりではなかったのである…。
    Ver.12.0以降、能力自体は全く異なるが、
    なんと、アルファルドから没収されたはずのギミック付きの武器が次から次へと登場し始めたのだ。
    • 通常は火属性だが一定確率で毒属性も同時発動、フロンティアからの刺客カクトスゲダイエン
    • 素の性能だけでも強力だが、狂撃化する事で会心率がパワーアップ。4Gの同期ライズorトゥルー
    • 冰気蓄積ボーナスを搭載、新大陸からの刺客氷帝アンナパレス
    • 鉄蟲糸技強化という特殊能力に加え、さらに性能を超大幅強化して復活。MHP3のラスボス武器凶宝【翠嵐】
    • 血氣・劫血やられ時の回復量増加+バランス良好な性能+Lv4×3スロット+百竜Lv3という豪華仕様で参戦。
      特殊個体武器刻銀の砕剣
    どいつもこいつも鳴り物入りの強烈な個性の持ち主である。
    彼らの持つギミックはいずれも独特。それを使いこなす事でその能力を存分に発揮し、
    メインモンスター級やラスボス級の高性能な各属性武器と共に競い合う事ができ、十二分に勝つこともある。
    そんな中、特殊能力を「失った」ただの無属性片手のアルファルドはこれらの中に割って入れる強みを全く持ち合わせていない。
    • 【翠嵐】以外に装飾品スロットで惨敗したかと思えば、その【翠嵐】は凄まじい物理性能でこちらを突き放す。
      では物理勝負、とカクトスに挑むと、向こうは毒ギミック+蓄積時攻撃強化とスロットで対応してくる。
      唯一の取り柄たるギミックを没収された彼が、代償の代わりに過去作より性能が少し上昇した程度で勝てるはずも…。
  • さらに防具側だが、斬れ味自体の修復スキルも新登場。詳細は省くが、なんと斬れ味修復に前転が不要なのだ。
    戦闘の最中に前転回避を行わない片手剣使いもそうそういないだろうが、そんな問題では無い。
    斬れ味関係というレギオス武器のアイデンティティに何かが思い切りブッ刺さる。剛刃?あれはアプローチが違うから…
    そして、同時に武器錬成も最後まで解放され、武器のカスタマイズがより自由になった。
    特に、斬れ味の強化によって匠を使わずとも1段階上の色を出せるようになったものについては、
    アルファルドの期待値に追いつくあるいは追い越すのが容易になったとも言える。
  • 結局ボーナスアップデートを経ても、レギオス武器にはギミック追加を含む独自の強化が無く、
    最後の最後まで平凡を絵に描いたような性能のままだった。
    同胞たちの何振りかは一味変わった武器に仕上がる事でなんとか差別点を見出したものの立場が苦しい事には変わりがなく、
    そうなれなかった武器はほぼ見向きもされずに終わる事となり、
    当然ながらこれまで一度たりとも輝けなかった片手剣たるアルファルドにも全く追い風は吹かなかった。
    むしろアプデが進んだせいでおかげで逆に取り柄を失いますます没個性化した可能性すらある。
    というわけで、世界を変革すべく飛来したアルファルドだが、残念ながら最後まで活躍の機会すら与えられなかった。
    それどころか世界の方から勝手に変革の洪水が流れ込み、彼はそれに巻き込まれてどこかへ流されていった…。合掌ォ~!
  • せめて武器の重ね着で、いつでも見た目だけアルファルドを担ぐことができるのが今作の有情なところか。
    これがアルファルドに残された唯一の救いであると言っても過言ではない。
  • ギミックが無くなったことと併せて散々にこき下ろされているが、
    そもそもの話、過去作同様の斬れ味修復ギミックが存在していたとしても素の性能がこれでは立場は怪しかったりする。
    本作はメインシリーズでは前例のないほど属性のインフレがおきており、
    幾ら物理モーション値が強化されたライズ以降の片手剣でも、無属性では最終的に属性武器に遅れを取りやすい。
    その上物理重視にしても素の倍率が充分高い上に蓄積時攻撃強化まで乗る状態異常武器も多数ある。
    そしてギミックで差別化しようにも本作の最終的な環境では斬れ味関係のスキルが豊富な上に負担が軽く、
    そこまでアドバンテージにはならないのである。
    初期環境ならば斬れ味のフォロースキルも軽くはなく、
    属性値のインフレもまだ片鱗が窺える程度の状態だったので評価されることはあったかもしれない。
    • 完全に今更ではあるが、前作の環境初期は従来の片手剣の常識からは考えられない程の物理重視環境であり、
      競合対象の少なさもあり、クギバットコマンドダガー等が環境トップを走る程だった。
      この上位段階の時点で出演できてさえいれば、
      ギミックを失ったアルファルドであっても日の目を見る機会もあったかもしれないが…。
      …総じて、システムどころか登場タイミングにまで恵まれていないと言えるだろう。
      …何?登場できていたとしてもギミックが無い時点で、
      最終的にはクイーンレイピアハイニンジャソードにあっさり蹴散らされるのがオチだって?
    • 一応擁護しておくと、斬れ味と会心率を加味した素の物理期待値470は決して低い値ではなく、
      今作に登場する全ての片手剣の中でも上位に位置する。
      傀異錬成による補正も加味すればこの武器の素の物理期待値を超えられるのは同条件の轟剣【大虎眼】改のみであり、
      その大虎眼とは継戦能力で十分に差別化は可能。
      このためやり込んだ際の最終的な実力は無属性片手剣の中でもトップクラスである。
      しかしながら今作の環境は片手剣や双剣ですら素の属性値100越えが容易に実現可能な大属性時代であり、
      属性を強化しやすいスキル環境も相まって、素直に弱点属性の武器を担いだほうが火力を出しやすい。
      そのため、ポテンシャル自体は高いものの環境に適応できなかったために、
      「使う必要はほとんどないけど使えなくはない」という
      なんとも言えないポジションに収まってしまっている。
      余談だが、傀異錬成を考えない素の物理期待値だと
      あろうことか属性武器である氷帝アンナパレスに負けてしまっているのは内緒

MHF

  • セルレギオスの実装に伴い遷悠武器として登場。
    HR帯のナーブアルファルドを生産し、
    G級昇格後に叛牙アルファルド、そして乱叛牙アルファルドと強化する形になる。
  • 他のレギオス武器同様、回避時の斬れ味回復ギミックはオミットされている。
    片手剣は極ノ型となると回避斬りを織り交ぜた戦法を行うようになるので、
    うまく活かせそうであっただけに残念ではある。
  • 生産時のナーブアルファルドの性能は、攻撃力322、会心率30%、
    斬れ味は素で白ゲージ、斬れ味レベル+1で白を微延長+となる。
    また、遷悠武器としての特殊効果で早食いが自動発動する。
    • 正直なところ、HR帯での運用はなかなかに厳しめ。
      まず、そもそも他の属性持ち遷悠武器の攻撃力がこちらよりも高い
      なんならナルガクルガ素材のヒドゥンエッジは、
      攻撃力385、会心率25%、毒属性600と、
      たった会心率5%程度の優位では割に合わないほどの差をつけられてしまっている。
      一応、紫ゲージもこちらの方がほんの少し長くはあるのだが……。
      また遷悠武器以外を見渡してみると、オディバトラスの覇種武器である弩岩獄剣【極良斬】が、
      攻撃力462、会心率20%、素で長い紫ゲージ(特定条件下で空色ゲージ化)という、
      超絶的な性能で襲いかかってくる。
      というか1段階前の天嵐武器との比較ですら正直怪しい。
      まあ、【極良斬】は覇種武器ということで製作にそれなりの手間がかかるので……とフォローしてみても、
      だったらヒドゥンエッジを作ればいいという話に戻ってしまう。
  • 本領発揮となるのはG級段階への強化以降。
    乱叛牙アルファルド時点で攻撃力686と水準より低いのは変わらないが、
    会心率が50%と更に強化、そして短めの紫ゲージ+長い空色ゲージという優秀な斬れ味と化す。
    この斬れ味はスキル不要で最大まで伸び切っている
    そしてG級の環境ということは、シジルが解禁、
    すなわち無属片手強化シジルが焼き付け可能となるということである。
    この運用は他の遷悠武器にはできない、アルファルドだけの個性である。
  • スキル面では、50%という余剰しやすい会心率を武器倍率に転化する閃転
    その長い斬れ味を活かす消費特効あたりが好相性。
    消費特効発動時は紫未満まで落ちてしまう可能性も出てくるが、
    巧流があれば大きく緩和させられるだろう。ついでに特殊ギミックの疑似再現にもなる。
  • 同じような運用法ができるライバルとしては、
    オディバトラスのG級武器であるデゼルト・ルベルあたりが挙げられる。またオディバトラスか。
    あちらはLv50時で攻撃力729、会心率30%、斬れ味は極長の紫という性能であり、
    空色ゲージが出ず会心率も20%劣るが、攻撃力は武器倍率換算で30近く勝る。
    とはいえ、斬れ味補正や閃転による強化幅などから総合的に考えると、
    両者ともに概ね横並びの性能になるので、好きな方を使っても問題ないだろう。
  • GRが後半となり辿異武具の生産・強化が可能となってくると、
    さすがに素のままでは力不足感が否めなくなってくる。
    しかし、武器本体の会心率に応じて更に武器倍率が強化されるようになる閃転強化の辿異スキルを用いることで、
    一線級の辿異武器にも劣らない攻撃力を実現することはできる。
    このあたりの環境だと属性持ち武器の方が高い火力を叩き出せることが多くなってはくるものの、
    適した装備構成ならば相応の力を発揮してもくれるので、
    上記の通りメインシリーズでは悲惨な一途を辿るアルファルドを活躍させてやりたければ
    専用の装備を組んで持ち出してみるのも一興か。

余談

  • 生産武器の名前の「ナーブ」はアラビア語で牙という意味の「ナーブ(Nāb)」から、
    「アルファルド」はうみへび座α星の固有名「アルファルド(Al Fard:孤独なもの)」から来ていると推測される。
    決して弱体化という意味の「ナーフ」ではない
    • ちなみに「アルファルド」という名前は、セルレギオスと同じくMH4Gにて初登場した
      海蛇…ならぬ「蛇竜」ガララアジャラ亜種の太刀にも使われている。
  • メインシリーズでは全作を通して、武器に備わった特殊機能と武器種そのものの戦い方が絶妙にかみ合っていない、
    残念な性能と言う印象が強い武器となってしまっている。
    レギオス武器の機能か片手剣の立ち回りのどちらかで何か根本的な大改革でも起こるか、
    あるいは今までになかった大きなアドバンテージになりうる強力なアッパー調整でも加わらない限り、
    いずれ今後復活したとしても引き続き活躍は厳しいかもしれない。
    • MHWorld以降の片手剣は物理が今まで以上に底上げされ、属性ダメージの比率が大幅に低下している。
      そのため、以前よりは物理特化型の無属性武器が活躍しやすい環境には変化しつつある。
      また、MHRiseで片手剣と回避距離UPスキルの相性を悪いものとしていたバックステップの仕様がようやく改善され、
      片手剣でも回避距離UPを発動して立ち回りを強化することが十分選択肢に上るようになってきているため、
      本武器のギミックも以前よりは活きやすい環境が整っている。…はずだった。
    ところがMHR:S本編では、前述した通りレギオス武器最大の特徴であった斬れ味修復機能を没収されてしまった。
    その分大きく性能が向上したということもなく、アルファルドは強武器に成長するどころか、
    一気に残念武器として扱われる事となった。
    名実共にナー”フ”アルファルドに、
    あるいは「(誰からも使われない)孤独な片手剣」になったなどと言ってはいけない。

    やはり今作でもアルファルドには未来などなかったんだ。
    • そもそも、本作のレギオス武器は斬れ味回復機能を奪われた事により、かなり厳しい立場にいる。
      過去作では武器種と性能がべストマッチとされた大剣ですら、今作ではかなり微妙な評価を受けているのだ。
      決して弱くは無い、戦えるスペックはある。ただただ個性と出番が失われてしまったと言うほかない。
      果たしてアルファルドは、今後の作品でこれまでにない強力な性能を手に入れ、
      メインモンスター武器としての威厳を他のライバル達に見せつける日は訪れるのだろうか。
  • MHR:Sの体験版で片手剣を選ぶとレギオスシリーズと本武器の組み合わせで出陣することになる。
    まさかよりによって片手剣担当が、今まで影の薄いセルレギオスの片手剣とは…。
    そして多くの片手剣使いの予想通り、やはりというかゲーム本編でも影が薄い運命は変えられなかった…。

関連項目

モンスター/セルレギオス
武器/レギオス武器
スキル/刃鱗


*1 無属性で攻撃力がこれ以下なのは、斬れ味とスロットは最強クラスの至宝錫イス、会心率50%を持つレジェンドブレイド、下位で強化が終わるさびた片手剣の3本。
*2 弱点特効+会心の刃薬+挑戦者(見切り)等で会心率が105%となり、オーバーしてしまう