武器/バレナレイド

Last-modified: 2023-08-04 (金) 04:04:57

MHFに登場するガンランス。
天の歌声を紡ぐ竜の素材を使用したオシャレな銃槍。

目次

概要

  • 創音竜ポボルバルムの素材を中心に作られたガンランス。剛種武器系列
    楽器をモチーフにしたポボルバルムの武器らしく吹奏楽器の要素が取り入れられており、
    ラッパ状に広がった銃口とクラリネットのキー(指穴)にも似た装飾が特徴。
    モノトーンを基調とした赤と金色の色使いも華やかで印象的。
    しかしガンランスとしての構造を色濃く残すせいか楽器らしさはあれど楽器には見えず
    ガンランスとして見ても独創的で異彩を放つデザインとなっている。
    ちなみに盾はまさかの譜面台。それって相手に向けて使うものじゃないでしょうに。
    • 穂先は銃口と一体化しており、吹奏楽器のベルに相当する部位で攻撃する格好となる。
      その割にはやたら刃が薄く作られているのだが……
  • 姉妹武器として金色のカラーが水色に差し替えられたG級武器の“創音銃槍【清亮】”が存在する。
    互いに独立した派生ツリーの関係であるが、こちらの記述も本項にて取り扱う。

性能

バレナレイド(剛種) → バレナエルデュ(天嵐) → バレナクオラル(覇種)
→ バレナリベリオ(G級覇種) → バレナリーテ(烈種) → バレナマルチャ(始種)

  • 系列そのものはMHF-G6から登場し、直後のMHF-G6.1で烈種武器が追加された経緯を持つ。
    しかし実装された時期の関係でG級昇格前の武器としては攻略上の価値は見出されず、
    烈種武器としては防具五部位装備することを前提にした性能(と砲撃LV)が仇となり注目されなかった。
  • 浮峰龍ヤマクライの実装に伴い、MHF-G8にて始種武器である“バレナマルチャ”が追加。
    始種武器の運用で推奨される始種防具を一部位装備した状態の性能は以下の通り。*1
    • 一般的なG級武器を圧倒する攻撃力1219(武器倍率530)
      始種武器カテゴリの中では第4位、通常属性持ちとしては第3位。
    • G級武器としても高水準な奏730(水730氷730)
    • ピーキーだが実用性は高い白120+空50匠効果のゲージ延長も有効。
    • デフォルトで放射型LV9を搭載。武器スロットも三個完備。
      始種武器特権で吸血+2も自動発動。
  • 攻撃力は始種武器銃槍の中ではコーレゲムノター、バル・リアンユ、フロルベネノに次ぐ数値だが、
    フロルベネノとの差は武器倍率にして約2*2。ほぼ誤差の範囲考えて問題ない。
  • 条件付きではあったものの、攻撃力・属性値・斬れ味のバランスは当時最高クラス。
    水属性の始種武器ガンランスとしては既にバル・リアンユドドドンガ・ドンペラが存在していたが、
    ランセシリーズを皮切りに到来した剛5閃2時代の波により自動発動スキルの価値が急落したバル・リアンユ、
    始種武器の先陣を切ったものの唯一の砲撃Lv8止まりで泣きを見たドドドンガ・ドンペラと違い、
    バレナマルチャの特徴は無駄になりにくく欠陥もないため、総合的な使い勝手はこれらを上回る。
比較に関する補足
武器名攻撃力属性値会心率スロット斬れ味(匠)砲撃
バレナマルチャ1219奏:7300%〇〇〇空50白120
(空50)
放射型Lv9吸血+2
バル・リアンユ1232水:4800%〇〇〇空20紫40
(空50)
拡散型Lv9一閃+2
ドドドンガ・ドンペラ1182水:710
毒:470
0%〇〇‐紫90
(空40紫10)
拡散型Lv8弱点特効
創音銃槍【清亮】Lv501085奏:66015%◇◇◇空50緑50
(空50)
放射型Lv6
改セリスィ・ヴァルンLv501161響:122010%◇◇◇紫95
(空50)
拡散型Lv6武器捌き
移動速度UP
※始種防具を一部位装備した前提で比較
  • バル・リアンユは攻撃力こそ高かったものの、属性値と斬れ味ゲージはバレナマルチャに劣る。
    自動発動スキルの“一閃+2”もG級環境の必須スキルに数えられる最重要スキルではあるが、
    実際に活用するとなると一閃のスキルポイントを持つ装備品の使用を最小限に抑えなければならず
    フル活用するなら専用の装備を組む必要があるジレンマを抱えていた武器でもある。
    • 剛5閃1構成が主流だった当初は専用装備を組む価値があると見なされていたが、
      ランセシリーズが実装されてからは剛5閃2構成が流行し始めてからの評価は上述の通り。
      もう一つの主流であった刀匠3閃3構成との相性は言わずもがな。
  • ドドドンガ・ドンペラは毒属性があることしかバレナマルチャに勝てる点がない
    蓄積値は悪くない水準だが、その為にあらゆるステータスをダウングレードさせるのは代償が重すぎた。
    マルチャとゲムノターとの板挟みも含めてガンサー達から不遇武器扱いされるようなったのは別の話。
  • G級武器系列の存在を冒頭で触れたが、最も割を食わされたのは他でもない創音銃槍【清亮】である。
    なにしろ武器倍率にして約59(小数点繰り上げ)の差は生半可のシジルでは埋めがたく、
    加えて砲撃強化シジルで砲撃Lv9も狙うとなると理想値ギリギリの数値を持つシジルが求められる。*3
    その比較も砲撃強化で2~3スロット埋まるのもザラという確率的問題を越えることが大前提であり、
    そうまでしても自動発動スキルや武器スロットの差は残ったまま。
    シジルの生産素材も入手しやすい物ばかりではないことも踏まえると、これほど割に合わない話もない。
    • G8当時から会心率100%が現実的に狙える装備環境下だったこともあり、
      斬れ味の補正効果は白以下までという仕様の問題点も含めてヒートブレードの逆風は強く、
      せいぜい専用の装備を組んで火事場運用されれば良い方という消極的な見方もあったほど。
      つまり清亮は砲撃を切り捨てた運用をしてもマルチャより優位に立てることはなかった
      …どころか、砲撃を切り捨てる極端な使い方ですらマルチャなどの始種武器の方が好まれていた。
      始種武器では割とよくあることとはいえ、なかなかむごい話である。
    • そんな清亮も素で空色ゲージがあるガンランスとしては第7位(匠込みでは21位)の攻撃力を持ち、
      属性武器でありながらダードスラストに匹敵する物理能力と戦闘継続力を併せ持つ。
      げに恐ろしきは前提を悉く覆す始種防具補正の一つたる斬れ味のワンランクアップ効果であろうか。
  • Lv強化制のG級武器ガンランスの中で最も高い攻撃力は“蒼火竜銃槍【灼天】”の1200だが、
    空色ゲージが出現する銃槍を選ぶと“改セリスィ・ヴァルン”の攻撃力1159まで低下する。
    加えて強化の課程で砲撃Lv7以上になるLv強化制のG級武器ガンランスはほぼ存在しない*4
    すなわちG級武器と始種武器の間には攻撃力と砲撃性能の歴然たる二重の差が生じており、
    水属性(&龍属性)G級武器としては最高水準のガンランスである改セリスィ・ヴァルンも例外ではなかった。
    おまけに実装も遅いどころか辿異種デビューシーズンのMHF-Zだった有様。皆まで言うな。
  • こうした様々な事情もあり、バレナマルチャはG8以降の水属性銃槍としては最も最良に近い武器であった。
    単純に始種武器がG級武器Lv50の性能を越えるように調整されただけのことではなく、
    環境の変化に伴う斬れ味の質や会心率の向上により天ノ型や嵐ノ型を選ぶメリットが薄れたこと、
    砲撃強化シジルを装着させる負担が色々と重すぎたこと、使い勝手の良さで人気が高い放射型であったこと、
    先駆けて実装されていた水属性の始種武器ガンランスは既に型落ちしかけていたことも一因だろう。
    このバレナマルチャの独走に近い状態は始種防具が最先端のスキル事情に追いつけなくなるまで、
    あるいは第111回狩人祭の勝ち組武器として“アズラクガーロンド”が実装されるまで続く。
  • もはや水属性ガンランスで並び立つ武器はないバレナマルチャであったが、
    氷属性の視点で見ると後のMHF-G8.1に実装された“コーレゲムノター”が立ちはだかる。
    なにしろ一部から始種武器最強のガンランスと扱われただけのことはあり、
    始種防具一部位の補正で攻撃力1242(倍率540)闇1000(氷800&龍800)空20(延長有)
    放射型Lv9武器スロット3、そして始種武器効果で弱点特効が自動発動するという
    始種武器ガンランス最高の攻撃力と属性値にダメージブーストのスキルをオマケに添えたトンデモ武器
    幸い(ワンランクアップ後の)空ゲージの量と自動発動スキルの汎用性の差は小さくないので
    総合的な火力ならコーレゲムノター、安定力で選ぶならバレナマルチャという具合の使い分けは可能。
    ……否、使い分けができてしまう。
  • コーレゲムノターがバレナマルチャと競合する部分があったのは紛れもない事実であるものの、
    実際はライバルより互いに肩を組んで当時のG級ガンランス界を蹂躙していたような関係であった。
    前述の比較にもあるが始種武器とG級武器の間にはシジルでは埋めきれない四重の壁があったというのに
    バレナマルチャに匹敵する始種武器銃槍が更に現れればパワーバランスが崩れるのも必然。
    主にバレナマルチャとコーレゲムノターの存在によって水・氷・龍の三属性は魔境と化し、
    特徴が乏しかった無属性群はほぼ壊滅。毒と睡眠も他の始種武器銃槍の援護射撃が険しく、
    直接的な影響が及ばなかった火・雷・麻痺の属性も僅かな隙を見つけて差別化をはからざるを得なかった。
    G級の環境下で武器スロットを使用した装備構成が再び散見するようになったのにも訳があるのである。
    • 厳密にはマルチャとゲムノターが当時のガンランス界の需要を独占していたわけではなく、
      より長い紫ゲージの方が好まれたり、自動発動スキルの違いで使い分けられたケースもある模様。
      それでも一見平穏な界隈の水面下でしたたかな存在感を放っていたガンランスの一つには変わりなく、
      復権した地ノ型スタイルに適した性能で様々なガンランサーから愛用されていたのは知る人ぞ知る。

作成難度

  • G級時代後期の最有力武器の一つであったガンランスだが、やはり作成難度は高め。
    ただ、その作成難度は入手確率ではなく素材の入手手段に原因がある。理由は以下の通り。
炎角竜の焔獄尾×4
烈種ヴァルサブロスの尻尾素材。確率は剥ぎ取り75%と悪くない数値。
しかし相手は尻尾の打点が高くしなりも強いディアブロス種の一体でサイズも銀冠並に大きく、
閃光玉と音爆弾と罠類は無効、麻痺やスタンはサボテンを食べ損なわせてないと効果が薄く、転倒も少ない。
攻撃後の隙はハッキリしているが、そもそも尻尾を下げて立ち止まるモーションを殆ど見せないので
位置取りやモーション運が悪いと攻撃を当てる機会すら巡ってこない事も往々に起きる。
耐久値はそこまで高くはないが、地道な攻略を強いられるせいで実際の数値より高く感じることも。
一番精神的に堪えるのは長期戦の後なのに25%の確率で別の素材に化けることなのはお約束。
  • 攻撃が当たりにくくチャンスも少なく作り辛いため、部位破壊の成功率は個々のPSに左右されがち。
    プレイヤーによっては下手にPTを組むよりも長期戦覚悟でソロプレイした方が確実という意見もあった。
神龍蔦×3
始種ヤマクライのヒレの部位破壊素材の一つ。しかし部位破壊の条件がかなり特殊で、
ヤマクライが繰り出す大雷光虫を5匹、または神龍木の種を2つ攻撃するという
特定のギミックを通してヤマクライを累計3回ダウンさせる必要がある。
このためヒレを攻撃しているだけでは永遠に部位破壊が出来ない
一度分かってしまえば単純だが、事前情報抜きではこれほど初見殺しが極まった仕様もない。
なお、入手確率は神龍木の種と五分五分の50%。
  • このほか剥ぎ取りの入手確率が微妙な創音竜の発音袋や始淵の黎血もストッパーになりうる。
    ただ、それでもG級武器をLv50ほど強化するよりは素材を集める労力が少なくて済むので
    烈種や始種のモンスターと順当に戦えるのなら始種武器を作る方が費用対効果が良いと見られていた。
  • MHF-Zより実装された辿異武器とはクエストや要求素材などの総合的な作成難度で差別化をはかれたが、
    2018年4月18日にて辿異武器の生産素材および強化素材が緩和されたことにより作成難度が逆転。
    辿異種攻略の為に辿異武器を強化しながら使うプレイスタイルが現実的になったことで
    始種武器全般が辿異種攻略の繋ぎ武器として作る価値が大きく損なわれた結果となる。
    特にヴァルサブロスとヤマクライの素材を使う始種武器はハンターナビからの支援対象外なので
    なにかしらの方法で上記のストッパー素材を集めなければならないのだが、
    焔獄尾と神龍蔦は新規プレイヤーが正規ルートで集めると頓挫してしまいやすい問題点があった。
    これについては鮮血の為に震える針の穴に糸を通すような精密作業を要求してくるゲムノターも同罪。
    ゲーム内外の関心が辿異種に集中した事情もあり、バレナマルチャを繋ぎ武器として評価する声は小さい。
    • 必要素材の殆どは狩煉道のポイント交換やスペリアチケットで補うことも可能であったが、
      メインシリーズには馴染みのないシステムが新規プレイヤーの助力となったかは未知数である。
      狩煉道に至っては新規が参加するのは敷居が高すぎる問題もあるほど。
  • 評価は乏しいものの辿異武器までの繋ぎ武器として使えないわけではなく、
    ガンランサーにとって優秀な武器が作れる辿異種リオレウスや辿異種グラビモスとの相性は良い。
    通常の水属性辿異武器素材元のモンスターがハードルの高い難敵すぎるきらいがあるため
    繋ぎ武器の立場ではあるが、自動発動の吸血スキルも含め上記二種に対する需要はある。
    もっとも、そこまでの課程をあくまでガンランスだけで押し通すつもりがあればの話だが。

関連項目

モンスター/ポボルバルム


*1 補正を含めない数値は“攻撃力1173、奏710、紫50(延長有)&青120”。
*2 フロルベネノ:1177、バレナマルチャ:1173
武器倍率換算(÷2.3)で発生するフロルベネノの小数点を繰り上げた形で比較

*3 一枠で“攻撃力+10”以上の数値が現れるシジルレシピを行える場合はこの限りではない
*4 Lv強化制に限らなければ“灼零エルゼガンツェ”のような例外は存在する