河童蛙の狩猟笛。内部で絶えず
水が循環しており、吹くと
ボコボコと小さな音がする。
(ヒキ音シ)
力強い音色は、誇り高き闘士の
唸りが如く。とくと聞け、昇進
したヒキ音シの大音量を。
(蛙式・ヒキ音シ)
洗練されきった河童蛙の笛。
その重く力強い演奏は、闘士の
魂が宿り、聴く者を鼓舞する。
(真蛙式・ヒキ音シ)
MHRiseで初登場した、河童蛙ヨツミワドウの狩猟笛。
目次
概要
- 外見と音色の元ネタは恐らくティンパニーだろう。
オーケストラや吹奏楽で用いられる打楽器であり、
半球体の胴に皮が張られている点が当武器と共通している。- 演奏するとリズミカルな太鼓の音色と
雅かつ楽しげな笛の音色がフィールドに鳴り響く。
- 演奏するとリズミカルな太鼓の音色と
- 皮の部分にはヨツミワドウのお腹の皮が使われている模様。
演奏時に上下に浮き沈みするギミックがあり、
素材の伸縮性の高さが存分に活かされているようだ。
性能
MHRise
- 初期段階のヒキ音シIは下位で生産可能。
同時期に作れる武器と比較してやや高めの攻撃力とささやかながら水属性と緑ゲージも持ち、
防御力ボーナスもついていることから里クエの攻略用として頼れる一振りとなっている。
- ヨツミワドウの上位素材を投入するとヒキ音シIIとなる。
相変わらずゲージは緑のままだが攻撃力は160まで伸び、
里クエから引き続きハンターを支えてくれる。
ここに上位オロミドロ素材である黄金色の泥粘土を投入することで、最終形態である「蛙式・ヒキ音シ」となる。
- 蛙式・ヒキ音シの性能は以下の通り。
- 高い攻撃力210
- 斬れ味は長い緑ゲージ
- 水属性18
- 防御力ボーナス20
- Lv2スロットが一つ
- 旋律効果
- 体力回復【小】
- 攻撃力UP
- 振動無効
- 百竜スキルは防御力強化I、属性強化【水】III、鈍刃の一撃
- 属性武器かつ攻撃力UPの旋律を持ちながらも高めの攻撃力210をキープしているのが特徴的。
素の斬れ味こそ緑だが、鈍器使いと鈍刃の一撃を併用した場合の補正は- 1.05(緑ゲージ)*1.1(鈍器使いLv3)*1.02(鈍刃の一撃)=1.1781
実質的には青ゲージが超長い攻撃力206の武器として扱うことができる、
高い継戦能力と必要十分な火力を兼ね備えた武器であると言える。
また、ウィンドホルンから攻撃力強化Iを引き継いだ場合も
青ゲージ換算で205程度の期待値となる(鈍器使いLv3前提)。
期待値的には誤差の範囲で鈍刃の一撃に劣るが、確率に左右されない安定性を取るならこちらの選択もあり。
- 匠Lv3から青ゲージが生えるので、手持ちのお守り次第では青ゲージ運用も視野に入る。
この場合は鈍刃の一撃は無駄になりやすい。
属性強化をつけたり、派生元のウィンドホルンから
攻撃力強化を引き継ぐことでさらなる火力強化を図れるだろう。
- この武器のライバルについてだが、水属性狩猟笛には属性重視のオロミドロ武器が存在しない事に加えて
Ver.2.0まではロア=ルドラや狐鈴コトノハナクテIIの強化が早々に打ち止めになってしまうため、
レア度6に到達できる水属性笛がこのヒキ音シだけと、ほぼひとり勝ち状態であった。
アンジャナフにマガイマガド、アップデートで追加されたテオ・テスカトルといった水属性弱点の強敵に対して、
蛙の太鼓を担いで行ったカリピストは多かっただろう。
ロア=ルドラは本武器のおよそ2倍の属性値を持ってはいるが、Rise環境では属性が重視されず、
物理優勢であったこともヒキ音シの勝ち越しに拍車をかけていた。- しかしVer.3.0では事情が変化。
雌伏の時にあったタマミツネ笛が遂に最終強化を迎え、ヒキ音シの土俵に上がり込んで来たのである。
あちらは攻撃力190、会心率15%、水属性28、素で青ゲージ、匠Lv1から白と、高水準なバランス型となっている。
また、百竜笛も基礎性能を順当に強化してきたことで、今度はこちらが押される展開に。
あちらには真似できないスロットLv2を活かすなどして差別化を図りたい。
- しかしVer.3.0では事情が変化。
MHR:S
- 河童蛙のMR素材とエルトライト鉱石、さらに泥魚竜の特上ヒレを使うことで
「蛙式・ヒキ音シ改」→「真蛙式・ヒキ音シ」となる。
傀異化した血も使うことで真の最終強化である「真蛙式・ヒキ音シ改」の銘を手に入れる。
- 具体的な性能は以下の通り。
尚、上位~MR最終強化まで旋律は全く変化しない。- 依然として高い、堂々の攻撃力330
- 斬れ味は素で白10、匠4から紫ゲージと厳しい斬れ味
- オマケに近い水属性26
- 防御力ボーナスは20と据え置き
- スロットも変わらずLv2×1
- 百竜装飾品スロットはLv2
- 全体的に物理を重視した性能となったが、はっきり言ってしまえばアップデートを重ねる毎に角番に追い込まれてしまった
というのが実情である。- まず、現在の環境では「物理寄りの低属性武器」という時点で評価が下がりやすい。
今作は武器の傀異錬成および傀異スロット解放ボーナスによって武器の性能を拡張できるのだが、
僅かながらも水属性を持つこの笛の場合スロット解放ボーナスが元々低い属性値の加算に持って行かれてしまい、
個性である物理性能を十分に強化できなくいなってしまう。
そもそも今作の狩猟笛は鉄蟲糸響打を活用した属性特化運用が主流であり、仮に物理性能を最大限引き上げたとしても
後述する水属性特化運用ができるライバル達を担いで限界まで属性値を引き上げた方が火力が出せてしまうという非情な現実が待ち受ける。
そして物理特化笛がしたいのであれば泥臭く雑な強さを持つアレがいる。 - 加えてどうしても気になるのが白および紫ゲージの短さから来る継戦能力の低さ。
白ゲージ運用するにしても僅かな紫ゲージを剛刃研磨等で補強するにも匠にスキル枠を割かなければならず、
自身のスロットを使ったとしても自前の火力を最大限発揮する事は難しい。
MHRiseの頃の長い緑ゲージを利用した鈍器運用+心眼という個性を失った事も災いし、
相当に厳しい位置に立たされてしまっている。
- まず、現在の環境では「物理寄りの低属性武器」という時点で評価が下がりやすい。
- 制作時期で考えればライバルに挙がるのはこちらと10しか変わらない攻撃力、
本作の水笛トップの水属性50を持つ水響ドロスロア改…になるのだが、
相手は逆立ちしても敵わないほど高い属性値と豊富な武器スロットによる自由度を持つためどうにも旗色が悪い。
実際の所、Ver.14までの水属性笛は属性特化運用のできる水響ドロスロア改か攻撃力アップ旋律を持つヒキ音シの2択、
実質的には属性特化運用に適した水響ドロスロア改一強となっていたのである。
環境が物理から属性に一転したことで、かつて下に見ていたロアル笛に立場をひっくり返されるとは
何たる番狂わせだろうか。- そしてVer.15では凶琴【秋嵐】が参戦し、さらに土俵際に追い込まれることになる。
あちらは会心率こそ-25%だが、攻撃力350に水属性47、素で紫ゲージ、
そして鉄蟲糸技強化によって震打や炸裂音珠の威力ですらこちらを上回る大業物。
アマツマガツチ自身も相応の強敵ではあるもの、倒せさえすれば傀異化素材も使わずにMR10で完成してしまう。
他の水属性笛すらもまとめて吹き飛ばしかねない、嵐の如き強敵である。
- そしてVer.15では凶琴【秋嵐】が参戦し、さらに土俵際に追い込まれることになる。
- 一応旋律面で考えると、5本あるMRの水属性狩猟笛の内、直接的な火力アップ旋律を持つのはヒキ音シとギザザミハルス、
Ver.15で追加された凶琴【秋嵐】の3つのみ。
それぞれ攻撃力UP、会心率UP、属性攻撃力UPを持っている*1。
水属性笛で唯一攻撃力UP旋律を持つという個性はある為、完全に埋没していないのがせめてもの救いか。- 因みに、なぜか水属性笛には聴覚保護や斬れ味継続回復と言ったPT全体の立ち回りに寄与する旋律や
攻撃力UP+防御力/会心率UPと言った強力な火力UP旋律、それどころか火力UP旋律を2つ併せ持つものが存在しない。
それ故に他の属性笛の様に旋律効果の違いで個性を出して使い分ける事が難しく、
しかも2/5に防御力UP、3/5に全属性やられ無効がついていたりと全体の本数の割に妙に旋律被りが多い。
他属性の笛達のようにお互いが持たない旋律を奏でてデュエットを組む事が難しい点も今作の水属性笛特有の悩みである。
- 因みに、なぜか水属性笛には聴覚保護や斬れ味継続回復と言ったPT全体の立ち回りに寄与する旋律や
- しかし、悪い話ばかりでもなく、アップデートにより傀異錬成ボーナスで斬れ味が強化されるようになったことで、
以前よりも紫ゲージに手が届きやすくなっている。
ゲージ自体の長さも伸びたことで、弱点だった継戦能力も少し改善されている。
この武器は紫ゲージを出しさえすれば、攻撃力UP旋律を持つ笛でもトップクラスの物理期待値となり、
上記の凶琴【秋嵐】の物理火力をも超えることができるため、秘めるポテンシャルは凄まじい。- またサンブレイクで追加された盟勇とは、水属性笛の中で最も相性が良い。
盟勇の攻撃はすべて無属性であるため攻撃力アップでバフがかかり、体力回復で継続的に火力を出してくれる。
モンスターと1対1の取組ではなく、盟勇との巴戦に持ち込むことがソロ運用では重要な立ち回りとなる。
- またサンブレイクで追加された盟勇とは、水属性笛の中で最も相性が良い。
- このようにただ力で攻めるのみならず、匠の技も持って戦えば、きっと横綱級の活躍を見せてくれるだろう。
余談
- 銘の由来となったのは、他の武器名同様相撲の決まり手から、「引き落とし」であろう。
相手の腕や肩、前まわしを手前に引いたりして相手を自分の手前に引き倒す勝ち方となる。- 他のヨツミワドウ武器と同じく、武器種をイメージさせる漢字として「音」の字が当てられている。
やや強引だが「弾き、音し」つまり「演奏によって音がした」とも解釈すれば、
狩猟笛そのものの見事なネーミングといえる。
笛は「弾く」ではなく「吹く」ではあるが…
- 他のヨツミワドウ武器と同じく、武器種をイメージさせる漢字として「音」の字が当てられている。
- この武器は振動無効旋律を持つ、水属性の、打撃武器である。
残念ながらMHRiseでは不参戦に終わったが、もし今作に
振動を起こす攻撃を多用し、水属性が弱点で、打撃が通りやすいウラガンキン主任やヴォルガノス兄貴が参戦していれば
彼らにとって天敵となり得ただろう。
炎と水の漢達による暑苦しい物理対決の実現はまだ先の話となるのだろうか…- 一応、MHRiseに参戦している中で水属性が弱点かつ振動を使うモンスターとなると、
アンジャナフとラングロトラの2体が該当する。
MHR:Sではガランゴルムも振動を使用し、水に弱い部位を持つが、
その部位は「怒り状態の右腕」と「体力低下後の頭」とかなり限定的。
まあ、そもそもの属性値が低いためあまり気にする必要はないかもしれないが……。
- 一応、MHRiseに参戦している中で水属性が弱点かつ振動を使うモンスターとなると、