ザボアザギルやその亜種の素材から作られるハンマー。
目次
ファッティプッシュ
- 素材元のザボアザギルと同じくMH4で初登場した古参ザボア武器の1つ。
ザボアザギルの皮で作られた球体にヒレを用いたと思われる3つの刃が取り付けられた見た目をしている。
強化を進めると(MHX系列では別派生)前面が無数の氷のトゲで覆われ、
かなり攻撃的な印象を受ける外見へと変化する。
どちらもギミック付きで溜めることによりボン!と小気味よく膨張し、
側面の縫い目に隠された無数の牙が顔を見せるようになる。
膨張ギミックに氷のトゲと、素材元の行動の再現度が高い面白い武器である。
MH4
- 初期段階の時点では攻撃力624・氷属性160と低いが、強化を重ねると属性値が大幅に上がっていく。
最終強化であるヘビープレッシャーの性能は、- 攻撃力は780と低め
- 属性値は大幅に上昇し氷500
- 素で白ゲージを持ち、匠でさらに延長可能
クシャルダオラ武器のコロサル=ダオラは物理重視の武器なので、差別化は出来ている。
- ただし、ハンマー自体が物理重視であることや、
氷に弱く肉質が硬い(=属性武器が有利になりやすい)モンスターがバサルモス亜種位しかいないことから、
実用性はあまり高くないのが現状である。コロサル=ダオラが完成したら残念ながらお蔵入りだろう。
物理重視で言えば、弱点とするモンスターが比較的多い雷属性を持つ「怒髪豪ダイラージャン」が存在し、
この武器を使うプレイヤーはあまり多くない。
- ただ、コロサル=ダオラが入手可能となるのが終盤になることから、
それまでに氷属性ハンマーを使う場合は必然的にファッティプッシュ系統のハンマーを使う事となる。
上記のように、ハンマーとの相性がよくないだけで性能自体は悪くないため、繋ぎとしてみれば充分な性能といえる。
MH4G
- G級で更に強化することで最終的に化槌ブライニクルへと進化。
- 攻撃力は1300と心許ないが、氷属性値は更に磨きがかかり640まで強化されている。
また、匠を発動させれば僅かながら紫ゲージが現れるなど斬れ味も上々。
意外と言ってはなんだが発掘武器を含めても全ハンマー中トップの氷属性値を持つ為、
思い入れがあるのなら敢えてこの武器を使用するのも一興だろう。
MHX
- 今作ではファッティプッシュから始まり、通常種武器と獰猛化武器に分岐する。
- 通常種武器の最終銘はファッティクラッシュ。
その性能はというと- かなりの数値の攻撃力220
- 申し訳程度の氷20
- あまりよくはない青10に斬れ味+1で白5、+2で白30
- 会心率0%、スロットなし
しかし、MHXの物理寄り氷ハンマーは、ガムートの「巨叩・打ッ堕ァーン」に
ウカムルバスの「崩槌オテルカムルバス」という
よく似た能力傾向の武器がひしめいており激戦区である。
ファッティクラッシュはその斬れ味の悪さから斬れ味レベル+2の発動が必須だが、
この3つのハンマーの中で唯一マイナス会心率を持たないので、条件次第ながらの火力はこれらで一番となる。
匠スキルの付いたお守りに恵まれるなど装備が整えられるのならば使ってみるのもありだろう。
- そして獰猛個体の武器ファッティプレスを最終強化したヘビープレッシャーの性能は
- 低めの攻撃力170
- 素でとても短い白10の下にそこそこの青
- カテゴリー中一位の氷属性50*1
- スロット1
やはりここはハンマー中最大の氷50を活かしバーニングノッカーと同じく属性押しで!…といきたいところだが、
致命的な問題として「氷属性弱点の敵は肉質も柔らかい傾向」にある。
そのため氷に弱いモンスターでも、物理攻撃の高い無属性の武器にダメージで負けてしまう。- 唯一勝てる可能性があるとすればガララアジャラぐらいだろうか。
こいつはハンマーの届く範囲では軒並み硬く逆に氷属性にはとても弱いからだ。
しかし今作のハンマーは空を飛べるため柔らかい上半身を攻撃ができてしまう。
そのためここでもスタイル次第では物理重視が勝ってしまう可能性が高いだろう。 - そのほか一応矛砕ダイミョウザザミも本来は雷弱点だが、
ヤドのみ氷にかなり弱く物理に強いので後ろでぐるぐる回って破壊することも可能。
ただヤド以外は氷に強耐性を持つので、ヤド破壊後の対処を考えるとコキュートスのほうが適切であるが… - 基本スペックは高いのに残念ながら環境が不遇である。
MHXX
- G級の追加に伴いG級版が登場した。
ファッティデモリシュ
- ファッティクラッシュは究極強化でファッティデモリシュとなる。
その性能は、- 属性武器としてはかなり高めの攻撃力340
- 会心率0%
- やや控えめの氷属性25
- 変わらずスロット1
- 素では長めの青50、匠で紫が…出ずにそのまま白ゲージ50に
本作では紫ゲージが弱体化しており、白ゲージしか出ないのはそこまで痛手ではない。
匠+2を付けた場合の期待値は氷属性ハンマーで同率3位と十分高い*2。
さらに匠+1で十分な白ゲージが出るためスキル負担が軽く、扱いやすさと火力を両立している。
- また、G級強化の時点で匠+1で十分な白ゲージが出るため、攻略用ハンマーとしても使用に耐えうる。
レア素材も獰猛化素材も使わないので強化難易度も低い。
現在はイベントクエストのおかげでG★2の時点で最終強化が可能に。
強敵である獰猛化ブラキディオスをアイテム持ち込み無しで下すのは難しいが、
サブターゲットによる追加支給品や部位破壊後の帰還を駆使すれば十分可能だろう。
- ライバルはブランゴ武器のグビダントコーン。
高めの攻撃力とそこそこの氷属性、匠+1で実用範囲の白ゲージと特徴が丸被りしている。
攻撃力と製作難易度はこちらが勝るが、スロットと斬れ味、属性値はあちらが勝る。
スロット1の差でスキルを発動できるかどうかで使い分けると良いだろう。
- 同期待値かつ属性値とスロットで上回る打ッ堕ァーンMAXの存在も気になる所。
しかしあちらは匠+2でないと紫ゲージが出ない為、スキル自由度では互角。
レア素材を使用する上にHR解放後でないと最終強化ができない為、総合的な使い勝手ではこちらが勝るだろう。
僅かに期待値が上の崩界槌オテルカムノミについては、作成難易度と性能が釣り合っていないので忘れていい。
- 最終的には全ハンマー中1位の超火力を持つ打堕ン王の渾身撃に立場を譲る事になるが、
それを差し引いても優秀な1本である。
さらに匠+1で十分な白ゲージが出るという事で、真打とも相性が良い。
青電主や金雷公をミラルーツ一式で狩る場合には心強い一本になるだろう。
ちなみにその青電主の装備にも匠+1が内蔵されているため、
エリアルスタイル前提だがこの武器と相性が良いという不思議な縁がある。
化槌ブライニクル
- 一方のヘビープレッシャーは究極強化で化槌ブライニクルとなる。
こちらの性能は- 氷属性ハンマー最低の攻撃力290
- 会心率0%
- 氷属性ハンマー最高の氷属性57
- 1つ増えてスロット2
- 素で白30、匠+2で紫30
素運用でも匠+2運用でも使える斬れ味を持ち、スロットも多い為決して悪くない性能だが、
前作に続きハンマーに合っていない属性偏重の性能の上に、素材元の獰猛ザボアの強さから製作難度が非常に高く、
上述のファッティデモリシュやそのライバル達と比べ、担がれる事は少ない。 - とはいえ、全属性のハンマー2位の属性値があり(ちなみに1位は龍属性73のミラアンセスルイン)、
ハンマーでもストライカースタイルならば属性押しも視野に入るため、
いつもと一味違う狩りをしたい場合ならば一考の余地がある。
パファースマッシュ
- MH4Gで初登場した、ザボアザギル亜種の素材から作られるハンマー。
- デザインはファッティプッシュの牙部分がオレンジ色になったもので、
溜め3の時に少し膨らむギミックが付属している。
MH4G
- 生産したばかりでの性能は攻撃力1144、麻痺200とG級にしてはやや頼りないが、
強化していくことで潰槌ハリセンボンに名を変え、
攻撃力1352、麻痺260といずれも及第点の数値をマークするようになる。
更に匠をつけると短めながら紫も出る上、スロットも2つ空いているなど、
全体的に数値が低い傾向にある麻痺属性の武器としてはかなりの高性能。
パーティは勿論のこと、ソロでの運用にも耐える使い勝手の良いハンマーと言えるだろう。
- この武器の特徴と言えるのが、その製作難易度の低さである。
3~4回回せば基本素材がそろい、重厚な骨は、
ウルクスス二頭狩猟のクエスト『月光アイスダンス』から90%の確率で出るため揃いやすい。- ただし、強化には黒角竜の重殻が必要となるため、少し難易度が高くなる。
- 他の麻痺属性ハンマーには、
- 攻撃力が1248と低く、紫ゲージが出ない割に属性値も310と大差ない甲鎚ゴグマダグマ
- 属性値は400と素晴らしいが、攻撃力1040・会心率30%と物理性能が絶望的なきんねこクラッシャー
- 攻撃力こそ1508だが、匠でも短い白ゲージ・覚醒必須で属性値250と、
スロット3と言えども使いづらい大撃鎚ボルボダンガー
その中でハリセンボンは、匠で唯一紫ゲージを得られる武器であり、
覚醒不要かつ属性値も十分と、頭一つ抜きん出た強さを見せている。
決してこれらの面子を完全に喰ったということはないが、
総合的には「麻痺属性のハンマーはこれで十分」と言っても過言ではない性能を誇る。
余談
- 通常種武器の名称のファッティとは、脂肪を表す英語fattyである。
恐らく、体を膨張させてハンターを押し潰そうとするザボアザギルを意識したのだろう。
- G級では化槌ブライニクルに変化する。
ブライニクルとは、氷柱で海水が凍結する現象のことであり、
海面に届いた瞬間に周囲の生物を凍死させるほどの恐るべき代物である。
鈍重さを意識した上位段階とはかけ離れたネーミングである。
- 亜種武器の名称のパファーとは「フグ」の英名であるPufferfishが由来と思われ、
これもまた、すぐに膨らんでまん丸くなるザボアザギル亜種の特徴から来ているのだろうと推測される。
これじゃ虎鮫じゃなくて虎“河豚”じゃないかなどと言ってはいけない。
- 亜種武器最終強化形のハリセンボンは言うまでも無く魚の「ハリセンボン」だろう。
おそらくはフグの銘に「棘が生えている」という武器のデザインを加味しての命名であろうが、
ハリセンボンは毒を持たないので麻痺属性という観点から外れたものとなる*3。
MHの世界にいるハリセンボンっぽい奴は麻痺属性だが。
漢字ではそのまま「針千本」の他に「魚虎」とも書く。
お誂え向きな名前であるが鮫なのかフグなのかハリセンボンなのか。
- 「ヘビープレッシャー」のみで検索しようとすると某
ガードベント仮面ライダーの必殺技が真っ先に出てくるので、
当武器を調べる際には他の名前で検索するか、後ろに「モンハン」「MH4」等の単語を入れることを推奨する。