MH2から登場している、フルフルの素材を活かした狩猟笛の一つ。
ここでは亜種の素材をベースとしたブラッドホルン系統の武器も扱う。
目次
概要
- フルフルの頭部を再現した実にグロテスクな笛である。
その形状と音色は「異様」としか表現できないと言われており、
一度見聞きしてしまえば忘れることは出来ないという。
- 亜種の素材で作ったブラッドホルンは、名前通り真っ赤なフルフルホルンであり、
さらに不気味さを増している。
- MHF系統を除きMHP2G以前では唯一の雷属性笛の系統である。
- 紫黄緑の音符を持つために、
雷属性武器なのに雷属性耐性を演奏可能という使いどころに困る要素がある笛である。
性能(フルフルホルン系)
恐ろしいフルフルの口を模した不気味な竜笛。
忘れる事のできない形状と音色を持つ。
(フルフルホルン)
異様。
その言葉でしか形容のできない音色を響かせる魔笛。
フルフルホルン、その最終版。
(フルフルフルート)
- フルフルの頭部を再現した不気味な造形の狩猟笛。
- シリーズ共通して音色はフルフルの絶叫である。演奏以外の動作時にもフルフルの呻き声のような音がする。
MH2
- 旋律は強走【小】、火、水、雷、氷の属性耐性強化【小】。
- 強化してフルフルフルートにすればオフでは十分強力な笛になるが、
アルビノの中落ちがオフでは入手しづらく、作るのは困難である。
またブラッドホルン系とは生産ツリーが別のため、ここで強化打ち止めである。
MHP2(G)
- フルフルホルンとフルートとの中間にフルフルホルン改が置かれ、
そこからフルフルフルートかブラッドホルン系統に分化するようになった。
- 旋律は火、水、雷の耐性強化【大】、龍耐性強化【小】、属性攻撃力強化、強走【小】に変わっている。
- フルフルフルートは上位武器になった代わりに属性値が480と図抜けて高くスロット数が2と多いものの、
やはり打ち止めである。
MH4(G)
- フルフルの復活に伴い再登場。
ただし下位のフルフルホルン→フルフルフルートで通常種武器としては打ち止めで、
上位からは亜種武器に一本化する。
MHX
- フルフル亜種が登場しないため、フルフルフルートまでの登場。
ギアノスバルーンからの派生で早い時期から作成できるのだが、この時点では緑ゲージ10のなまくら。
攻撃力も属性値もそんなに高くないため、未強化ではお世辞にも使いやすいとは言えない。
さらにLV2への強化にはライゼクス素材が必要となるため、
実用的になるのはだいたい他の雷笛と同じくらいの時期になる。
- 音色は今までと同じで紫黄緑、防御寄りの旋律が中心となる。
効率狩りが幅を利かせたMH4系統では「狩猟笛は攻撃旋律が役目」と言われがちだったが、
オンラインが玉石混淆のMHXでは、精霊王の加護が有用な場面はかつてないほど多い。
- 最終強化は前述の通りフルフルフルート。
攻撃力190に属性値42、上位になれば空きスロットも2つに増える。
斬れ味も素で青、匠で白20でまあまあといったところ。
そして実は狩猟笛全体に調整が入ったため、攻撃力は王牙琴【鳴雷】より高い。
ただし旋律を含めるとあちらが上となる
さらに属性値も単独1位であるため、精霊王の加護を維持しながら殴るだけでも結構な火力は出せるのである。
矛砕ダイミョウザザミや黒炎王リオレウスといった強敵との戦いにおいては、
これまで以上にパーティ全体の安定性に大きな貢献ができるだろう。
MHXX
- 獰猛化個体の素材を使用した究極強化武器として叫喚のフルフルートが登場。
攻撃力300に属性値は48、スロット数は3。
素の斬れ味は白30、斬れ味レベル+2で紫20にまでなる。下位版で非常に長かった赤ゲージ部分が減っており、
その代わりに緑ゲージ部分が長くなっている。- 旋律効果はそれまでと変わらないものの、属性値が更に上昇したことで上述の戦法の有用性は増している。
精霊王の加護が使用可能という点でもその使い勝手は据え置かれている。
- 旋律効果はそれまでと変わらないものの、属性値が更に上昇したことで上述の戦法の有用性は増している。
- 本作では他にも真・王牙琴【天禄】、グルンリヒトフラップ、電電大太鼓【雷神】と有用な雷属性笛が多い。
単純な殴り性能では一歩遅れる感はあるものの、相変わらず属性値は一番高い。
MHRise
- フルフルの復活に伴い本武器も復活。
入手に必要な素材は怪しげな牙に加えて、
直接生産の場合はブヨブヨした皮、電気袋、竜骨【中】を
ボーンホルンIIから派生強化する場合はアルビノエキスとマカライト鉱石を使用する。
生産時のフルフルホルンIの段階では攻撃力90、極短緑ゲージ、雷属性20。
トビカガチ素材と中落ち1つを使い、フルフルホルンIIに強化すると
攻撃力100、緑ゲージ40、雷属性24となる。
物理面は少々頼りないが、属性値は高い。
序盤で手に入る貴重な雷属性笛であるため、相手によっては頼りになるだろう。
ジンオウガが狩れる頃になると、強力なライバルとして王琴トドロキIが出てくるが、
こちらは聴覚保護が吹ける強みがあるのでそのあたりで差別化したいところ。
- 最終強化銘はフルフルフルート。
上位のフルフル素材のみで完成するため攻略には有用であるが、
早期完成のためなのかレアリティは4止まりとなっている。- 旋律は聴覚保護【小】、属性攻撃力強化、体力継続回復。
いずれもフルフルと、その装備のイメージ通りの旋律と言える。 - すごく低い攻撃力130に高い属性値32、会心補正なし、スロットはレベル2スロットが1つ。
斬れ味の方は僅かな青にそこそこの緑、匠4から白ゲージとなっている。
本作では全体的に斬れ味が抑えられている傾向にあり、レアリティを鑑みれば妥当と言えるか。
斬れ味もあまり良いとは言えず物理性能はかなり抑えめ。
本作の狩猟笛は衝撃波ダメージが重要なダメージソースとなるが、
属性値は衝撃波には乗らないために攻撃力130というのは他の雷属性笛と比べると些か頼りない。
一応百竜強化で『攻撃力強化IV』『属性強化【雷】II』が付けられるが、
それをもってしても強力な総合スペックを持つ王牙琴【鳴雷】の壁が厚い。
せめてフルフルらしく聴覚保護が【大】だったならこちらにも明確な強みがあったのだが…- フルフルフルートを実戦で活躍させるなら、高い雷属性をスキルで強化しておき
演奏攻撃よりも通常攻撃を多用する、一風変わった運用が求められる。
雷属性が通り、咆哮【小】のモンスターには相性抜群。
ヨツミワドウ、プケプケ、ジュラトドス、タマミツネ、ナルガクルガなどに有用である。 - ユニークな百竜強化項目として雷やられ特効があるが、
残念ながらモンスターに雷やられを起こさせようとすると
雷属性攻撃のあるモンスターの協力や、雷毛コロガシなどが必要なため
効果を発揮できるタイミングが極めて限定的。
しかしながら、電転虫発射の技や大砲電撃弾の存在により、他の属性やられ特効よりは発動の機会が多め。
電撃弾が飛び交う百竜夜行ならば存分に特効スキルを活かせる……かもしれない。
この笛から3wayブレス出して攻撃できればいいのにとか言ってはいけない
- 旋律は聴覚保護【小】、属性攻撃力強化、体力継続回復。
- 上記の通り物理性能では劣るが、作れる段階が早いのに対して雷属性32の高さは群を抜いている。
ラスボス武器であるかんなりの神笛Iですら雷属性34しかなく、その差はたった2しかない。
あちらには百竜強化項目に雷属性強化がないため、こちらに施してやれば
レアリティ4でありながら最高属性値をマークするという点は純粋に評価できる部分だろう。- 上位に入って割と早い段階で作れるため、雷属性に弱いモンスターと戦うのであればかなり役に立つ。
緊急クエストにタマミツネやジュラトドス等がチョイスされており、
両方とも雷属性が弱点である事から特効武器として活躍する事ができる。- 本武器のレアリティが4で最終強化系になってしまう理由は
この2体のモンスターに対する弱点属性武器が無くならないようにという配慮の可能性がある。
本作の雷属性笛の素材になっているジンオウガ、ラージャン、ナルハタタヒメは
いずれも★6、★7なため(一応前二者は他クエストでも出現はするが)、
★5緊急のジュラトドスや★6緊急のタマミツネに弱点属性武器を作れるようにしようとすると、
★4ですぐ狩れるフルフル武器をそのポジションに置かざるを得ないという事情があったのだろう。
- 本武器のレアリティが4で最終強化系になってしまう理由は
- 上位に入って割と早い段階で作れるため、雷属性に弱いモンスターと戦うのであればかなり役に立つ。
- 多くの笛でフィールド汎用戦闘BGMが流れるのがRise笛の流行であるが、
フルフルBGMの仕様ゆえか、この笛の演奏時にはBGMではなく過去作同様に奇怪竜の咆哮が流れる。
低性能に嘆いていた一部のハンターは喜び勇んで【如意自在】の外装をこれにした…かどうかは定かではない。
MHR:S
- マスターランクが追加されたサンブレイクでは、フルフルフルート改を経て叫喚のフルフルートへと強化が可能。
叫喚のフルフルート時点での性能は、攻撃力280、高水準の雷属性40、僅かな白ゲージを持つ。
特筆すべきは製作時期の早さであり、MR★3上がりたて(ベリオロスのMR素材を消費)で作成できる。
同時期で作れる雷属性笛は碌なものがなく、またセレクトクエスト等で対峙するモンスターにも雷属性弱点は多いため、
総じて攻略用装備として高水準を誇っていると言えよう。
- クリア後は特殊素材を使用して叫喚のフルフルート改への最終強化となる。性能は以下の通り。
- 最終強化としては平均程度の攻撃力320
- 会心率0%
- しっかり伸びた雷属性49
- 斬れ味は白が70、紫ゲージを出すには匠3以上が必要
- スロットはLv4×1
- 属性特効も発動できる百竜スロットLv3
単純な属性値ではナルハタタヒメから作られる神響・雷禍啼哭に劣るものの、
こちらは雷属性笛で唯一の属性強化旋律、百竜スロットLv3持ち。
属性強化旋律と属性特効、鉄蟲糸響打を合わせればどの笛よりも強烈な雷属性攻撃が炸裂するのである。- これは前述した神響・雷禍啼哭にも言える事だが、
体力継続回復旋律で伏魔響命、狂竜症【蝕】のデメリットを無理矢理軽減できるのも利点。
聴覚保護も【小】であるのがやや残念だが、
鉄蟲糸響打で咆哮を受け流せる狩猟笛にとってはそこまでデメリットとはならないだろう。
装備を組む上では自前のスロットLv4を活用してしっかり補ってあげよう。
- 今作の雷属性笛は強豪が多いが、属性特化運用として考えるとライバルとなるのはやはり神響・雷禍啼哭だろう。
通常スロットなし、百竜スロットLv2と拡張性は低いものの匠Lv1から紫ゲージが出現し、雷属性値は脅威の60。
旋律も2種の回復旋律と気絶無効と生存能力が高く、伏魔響命のデメリットを軽減どころか上回る回復力を誇る。
怨嗟響めくマガイマガドのような属性特効が通らない相手の場合は向こうに軍配が上がるか。
ただし、片や危険度★2の飛竜でレア素材不要、片や前作ラスボスで天鱗を(強化過程では玉も)要求と、
作成難易度では雲泥の差であり手軽に作れて高性能という持ち味は強化前と変わらない。- 武器選択としてはライバルとなる2本だが、戦場にこの2本が出揃うと
お互いの長所を高め合う見事なコンビネーションを発揮。
こちらからは属性強化旋律で向こうの属性値を更に底上げし、
【小】ではあるが聴覚保護を提供して攻撃チャンスを増やす。
向こうからは気絶無効旋律と体力回復【大】をもらう事で生存率を更に強化。
体力継続回復旋律が被ってはいるものの、
こちらはAボタン、向こうは連発しづらいX+Aに割り振られているので旋律効果の維持はこちらが受け持ちやすい。
結果、どれだけ殴られても体力も減らず気絶もせずに
強化された雷属性攻撃を叩き込み続ける恐怖の雷デュエットが完成する。- この関係は氷属性笛における氷輪弦フォルモントと極光雪笛スノウフォロウの関係に近く、
同じ属性、同じ運用方法であっても旋律という面で差別化できる狩猟笛ならではの現象である。
なんなら競合である2本を両方作っておいても損はないだろう。
- この関係は氷属性笛における氷輪弦フォルモントと極光雪笛スノウフォロウの関係に近く、
- 武器選択としてはライバルとなる2本だが、戦場にこの2本が出揃うと
MHF
- フルフルホルン⇒フルフルフルート⇒フルフルファゴットと派生するが、
赤音色が無いうえに斬れ味が匠でも青止まりなため、殆ど使用されない。
- HC武器で亜種版の「ブラッドスペル」も存在し、こちらは攻撃力1196・雷480と、
レア度5にしてはなかなかの性能。
要求されるHC素材も、際立って強力な特異個体は見当たらない
(じゃあHC素材も入手しやすいかという話とはまた別である)。
- SP武器版の「マッディホルンSP」も存在し、同じく雷属性なのだが、
外見が緑色で、苔が生えているように見えなくもないし、
ある意味で一番不気味である。
説明文から、おぞましい噂を数多く持つ一品らしい。
性能(ブラッドホルン系)
赤いフルフルの皮をグルグルと巻き、
さらに不気味さを増した真っ赤な狩猟笛。
(ブラッドホルン~ブラッドフルート~ブルートフルート)
- 何故かブラッドホルンの音色はオペラ風の女性の声。
フルフルホルンの直球の不気味さとは異なる、得体の知れない不気味さをもたらしている。
一方、その歌声に魅かれるカリピストも多い。
MH2
- 旋律は強走【大】、火、水、氷、龍の属性耐性強化【大】で、フルフルホルンのやや上位互換気味。
- 攻撃力だけで言えばブラッドホルンから強化したブラッドフルートか
オオナズチ系のマジナイオカリナが狩猟笛ではツートップである。
MHP2(G)
- 攻撃力強化【大】、防御力強化【大】、体力回復【小】、回復速度【大】と、
フルフルホルンとは全く異なる旋律に変わっており、多分に攻撃よりの性格になっている。
- P2Gではブラッドフルート改を経てブルートフルートに強化できる。
攻撃力1300・雷属性値420・匠で紫40・スロット1・攻撃力強化【大】を演奏可能と、
極めて優秀な狩猟笛となる。
紫ゲージ40によって業物が不要であるため、ミラルーツZ一式を無理なく採用でき、
武器スロット1のお陰で真打・見切り+1・笛吹き名人を同時発動することができる。
これによって、雷属性値420でありながら無属性武器並みの非常に高い物理期待値を持つという、
他属性のみならず無属性の狩猟笛すら食いかねないスペックをしている。
- フルフルの武器であるため見た目は結構グロテスクであるが、音色は驚くほど美しい。
このギャップが、この武器の魅力をさらに引き上げている。
MH4
- 本作では通常種武器から最終的に亜種武器へと強化ルートが一本化された。
音色は紫黄緑となっており
自分強化・体力回復【小】・回復速度【小】・精霊王の加護・高周波・
雷属性防御強化【大】・属性攻撃力強化 が演奏できるようになっている。
攻撃力は控えめだが、その分属性値が高めでさらにそれを自力で底上げできる。
また、スロットが3つも空いているためスキルを組みやすく、
匠できちんと白ゲージが出るのも嬉しい。- P3からの新顔、王牙琴が競合相手となる。
あちらは殴り性能を重視した笛であり、攻撃力強化が演奏できるなど
ブラッドフルートとは明確に差別化されている。
そのため、PTに応じて使い分けるとよい。
- P3からの新顔、王牙琴が競合相手となる。
- 雷属性防御強化【大】を吹けるのだが、
雷攻撃を用いるモンスターに対して雷属性のこの武器を担ぐのは非効率的であり、
不可解な設定と言われることも少なくない。
MH4G
- G級での強化先としてブルートフルートが復活した。
性能の方は相変わらずの属性偏重型であり、
MH4のブラッドフルートをそのまま順当に強化したような形になっている。
勿論空きスロット3つも健在なので、スキルの自由度は高い。
- 殴り性能や火力強化に関しては他の雷笛には敵わないが、精霊王の加護や回復速度【小】など、
モンスターの攻撃が苛烈になってくる今作のG級クエストでは非常に有用な旋律を吹けるので、
PTメンバーの様子を見てどの笛を担ぐか決めるといいだろう。
余談
- キワモノ系の見た目ながら、MHP2G以前では狩猟笛使いたちに重宝されていた武器の一つである。
- MHP2G以前では属性付きの狩猟笛がそもそも非常に少なく、欠けている属性すらあるという状況だった。
その為、多くのモンスターに中程度以上のダメージが期待できる雷属性なうえ、
属性値と攻撃力がバランスよく高く、斬れ味も実用レベルの
フルフルホルン・ブラッドホルン系の武器が非常に有用だったのである。 - こうした背景を持つことや、
フルフル自体が「慣れてくるとかわいく見えてくる」という事もあって愛着を持つ人も多い。
- MHP2G以前では属性付きの狩猟笛がそもそも非常に少なく、欠けている属性すらあるという状況だった。
- 笛の中でもインパクト抜群の外見を持つためか、2014年にMHシリーズ10周年を記念して行われた企画、
「モンスターハンター展」の実寸大武器展示コーナーでは狩猟笛としてフルフルホルンのレプリカが展示されていた。
- 小説の「モンスターハンターEPISODE~novel3」にも登場。
作中の男性ハンター、イオンの得物として登場した。
関連項目
モンスター/フルフル
モンスター/フルフル亜種
武器/フルフル武器
武器/クロノヒツギ -フルフル後継者のギギネブラの笛。形こそ大きく異なるが負けず劣らずの不気味さを出している
武器/雷鳴ノ笛 - 幻獣キリンの狩猟笛。雷属性武器なのに雷属性耐性の旋律を吹ける後輩