MH4Gにてミララースこと紅龍ミラボレアス特殊個体の素材から作製される大剣。
本記事ではMHXXにて登場した通常個体武器・ミラバルカンブレイドについても解説する。
目次
フレイムミラブレイド
憤怒に染まる紅龍の炎剣。
永劫の刻の中で繰り返される
宿命の決闘は伝説となる。
概要
- ミラブレイドやミラアンセスシアと同様、ミラボレアスの甲殻を削り出したかのような無骨なデザイン。
紅蓮に燃え盛るかの紅き龍の体色を反映し、赫々と輝く太陽の如き色合いを持つ。
- ミラブレイド系統からの派生はできず、一発生産する必要がある。
性能
- 気になるその性能は、
- G級大剣としてはかなり物足りない攻撃力1200(武器倍率250)
- おまけ程度の会心率20%
- スロットはなし
- 素で短い白ゲージ、匠で白10、紫40
- 規格外というほかない火属性値1000
斬れ味による属性補正は紫の場合1.2倍であるため、実質属性値は実に1200にまで到達する。
また、会心率もそれなりに高いので、属性会心スキルも有効である。
大剣は補正値が低いのだが、とことん属性値を追求したい方は是非。
- これまでのメインシリーズでは、スキルや猫飯による補正で属性値が4桁に達する大剣はあったが、
素で4桁の属性値を持っているのはこのフレイムミラブレイドが初である。
この属性値は尋常ではなく、火属性が弱点のモンスターにとっては正に悪魔のような存在である。
そこに溜め斬りや強溜め斬りによる属性値補正が加われば、凄まじい火力となるだろう。
属性値が4桁とぶっ飛んでいた故か、存在が判明した直後は改造武器と勘違いされたことがあったようだ。
- 属性値に目が行きがちであるが、斬れ味ゲージも匠で紫40と継戦能力も申し分ない。
ただ、素では短い白止まりのなまくらでしかないため、
この大剣を運用するのであれば匠は必須であると言えよう。
- さて、フレイムミラブレイドが振り切れた属性特化武器であることは既に紹介した通りだが、
種別が「大剣」であるという事実は、本武器にとって大きな向かい風となる。
何故なら、大剣は完全に「物理>属性」至上主義の武器種であり、
いくら膨大な属性値を宿していても、大剣ではそれを活かしきれないという事情が存在するため。- 具体的には、仮に紫ゲージ時に物理・火属性肉質共に50の部位を攻撃した場合に与えられるダメージは、
攻撃力1380・会心率0%・無属性・紫ゲージの大剣で同じ部位を攻撃した場合とほぼ同じである。
だが、今作ではそれと同等以上の物理攻撃力を持つ生産大剣(叛逆刀ローグレギオンなど)が普通に存在する。
更に、物理肉質50程度ならば大型モンスターの弱点部位として普通に存在するレベルであるが、
属性肉質が50もあるのは基本的に小型モンスターぐらいで、大型モンスターへの実際の属性の通りはもっと悪い。
また、大剣の基本は物理肉質の軟らかい部位、言ってしまえば物理≧属性という部位を狙うことであり、
物理<属性の部位を狙って攻撃することはまず無く、属性値の高さは効果が薄い。
火弱点モンスターとして有名なマガラ一族やゴグマジオスですら、
大剣が狙うような弱点部位では角王剣アーティラートの方が上になってしまうのである。
仮にこの属性値が片手剣や双剣だった場合、火属性が弱点のモンスターに対しては
MHFでいうこれのようなぶっ壊れとなっていたことだろう
大剣は抜刀術、集中、斬れ味レベル+1などと必要なスキルが多いためスロットが枯渇しやすく、
スロット0となると弱点である物理火力の向上もまず望めない。 - 具体的には、仮に紫ゲージ時に物理・火属性肉質共に50の部位を攻撃した場合に与えられるダメージは、
- なお、フレイムミラブレイドが有効というモンスターもいるにはいる。
MH4Gで復活したドス古龍の最後の一角、オオナズチがそれである。
今作のオオナズチは物理肉質がやたら硬いことで有名で、弱点の頭ですら肉質45、
それ以外の部位は軒並み30以下という途轍もない堅さを誇っているため、
今作では安定の強武器とされる大剣が苦手とする数少ない難敵のひとつと認識されている。
オオナズチの場合、頭へのダメージでは僅差でブラックミラブレイドが1位になるものの
吸われやすい胸などの部位では大差を付けてフレイムミラブレイドが最もダメージを与えられるため、
ギルドクエストのオオナズチへの一点対応で作るという選択肢も全く無い訳では無い。- 尤も、オオナズチと大剣の相性そのものが非常に悪いため、この運用方法も微妙な所ではある。
「大剣一筋でやってきたため、それ以外の武器の使い方が全然分からない」という人が取る、
最後の手段と言ったところか。
- 尤も、オオナズチと大剣の相性そのものが非常に悪いため、この運用方法も微妙な所ではある。
- 火属性大剣としての競合種だが、輝王剣リオレウスという強力すぎるライバルが存在する。
あちらは武器倍率にしてこちらより20上回っている上、スロット1も確保している。
ではこちらが勝っている点はというと、匠発動時の紫ゲージの長さと属性値と会心率…なのだが、
輝王剣リオレウスの紫の長さは30と大剣の運用ラインは超えており、
前述の通り大剣に於いて属性値は主要ダメージソースではないので属性面でも劇的な差は付け難く、
更に会心率も抜刀術【技】の前提では効果が薄れてしまう。
差別化できるとすれば上述のオオナズチ戦であるが、
それ以外のモンスター相手では輝王剣リオレウスの方が圧倒的に戦果を上げられるだろう。
- このように、性能と大剣という武器種の特性が悉く噛み合わない点が厳しく、
圧倒的なカタログスペックを持ちながら、そのスペックを発揮するのが極めて困難な武器と言える。
現実的な利用を考えるならば、暴雪剣【麒麟帝】のように属性値を生かす必要がある。
元々の属性値がずば抜けた数値なので、それを各種スキル等で底上げしてやれば
他の大剣では中々真似できない狩りが展開できるだろう。- ただしこんな偏ったステータスの大剣でも、モーション値や各種火力スキル、4Gのモンスターの肉質を考慮すると、
大抵の場合は普通に物理を強化した方がまだ強くなる。
属性を強化した構成は「肉質が硬く、火属性が通りやすい」部位を狙う場合は有効ではあるが、
ダメージ目的でそんなことをするなら大剣でやる意味はまず無い。
- ただしこんな偏ったステータスの大剣でも、モーション値や各種火力スキル、4Gのモンスターの肉質を考慮すると、
ミラバルカンブレイド
紅き怒りを宿す大剣。
真紅の刃による壮絶な一撃は
人々に極上の絶望を与える。
(ミラバルカンブレイド)
ミラバルカンブレイドは
積怒を爆発させ最終形となる。
その様は厄災の顕在そのもの。
(ミラバルカンステイト)
概要
- MHXXにて満を持して登場した、紅龍ミラボレアス(通常個体)の素材から作られる大剣。
- 属性はフレイムミラブレイドとは異なり爆破属性、
色も他の通常個体武器と同じように暗い紅色となっている。
ミラバルカンブレイド→ミラバルカンステイト→ミラバルカンシアと強化される。
性能
- 気になる性能はというと、
- はっきり言って低すぎる攻撃力260
- 低攻撃力を
必死にカバーしようとする会心率30% - 斬れ味は素でわずかな白10、匠で現れるゲージは全て紫(50)
- スロット3
- 全武器1位の爆破属性65
足りない物理を圧倒的な爆破で補う属性偏重型大剣である。
- まず攻撃力についてだが、本作の究極強化済み大剣の中では最下位である。
これ本当にミラ武器なのか?
本作にてよく使われている大剣というと素紫の330や匠+2で紫が出る360などが挙げられるが、
ここまで攻撃力の差があるとマトモな手段ではどう足掻いても勝てない。
よって本武器を使うならば、意地でも爆破に全てを賭けなければならない。
幸い本作には属性特化大剣や、素で高会心率の大剣にも相性のいいエリアルスタイルがある…
…のだが、レア素材が一切要らず簡単に作れる影断ネル=カトラを筆頭にライバルが多く、
古龍の大宝玉まで使う作製難度の高い本武器はあまり担がれないのが実情である。
- 属性値を上げるスキルはボマー程度しかないため頭打ちとなりやすく、
充分な属性値と会心率を保有しているにもかかわらず、爆破属性であるが故に*1
通常属性や他の状態異常属性と違い会心撃での属性値底上げが不可能なのが目下の悩み。
紫ゲージが出るには出るが、今作では補正率が下方修正されているので、物理の面の不利ものし掛かる。
かといって匠を外して白で属性偏重運用をしようにも、
先述の仕様と低い攻撃力が更にダメージを相対的に押し下げてしまう。
また、前述の通り作製難易度もネックになるだろう。
- 非常に相性の良い防具は青電主シリーズ。
超会心や連撃の心得と飛燕が揃い、エリアルスタイルで運用するのが望ましいこの武器にピッタリである。
また、多くの武器で中途半端な結果になりやすい匠+1もこの大剣の前には全く問題なし。
エリアルスタイルとはいえ、ヒット数の少ない大剣なので紫25でも充分な事に加え、
二つ名防具には難しいスキルの追加も拡張性の高い武器のスロット3が補うので、正に至れり尽くせりの構成となる。
- この武器の一番のライバルはよく似た性能を持つオーリオ。
スロット3に加えて匠での追加分は全て紫、おまけに充分な会心率25%を持っている。
相違点はこちらより50高い攻撃力と、より長い白ゲージと満遍なく逆鱗、紅玉、天鱗を使う点。
基本的にオーリオには無い爆破属性を活かして戦う事になるが、
爆破属性が息切れを起こすと途端に追い抜かれ始めるので、
相手と爆破属性の相性やクエストに掛かりそうな時間を考慮して適宜持ち替えて運用するのが良いだろう。
- 紅龍素材から作れる操虫棍を筆頭に片手剣やハンマーが総じて強力であることと、
圧倒的なまでの属性値のインパクトからか、オンラインでの使用率はそこそこ高い。
ただ、何も考えずこの武器を担いでいると「大剣の仕様を理解していない」と判断されることもしばしばある。
ドラゴンキラー同様、本作の地雷武器として名が挙がりやすい武器であり、
素材元の強大さとは裏腹にかなり不名誉な大剣となってしまっている。
余談
- フレイムミラブレイドの「低攻撃力・高属性値・長い紫ゲージ・スロット0の火属性大剣」という特徴は、
MH3Gに登場したミラオス武器、死神モ滅スル熱キ剣を彷彿とさせる。
奇しくも同じミラ系大剣であるが、
どちらも輝剣リオレウス系統にほぼ完敗しているのが因縁じみている。銀レウス恐るべし
- この武器以降素で属性値が4桁(実数値3桁)に達する武器は長らく登場しなかったが、
MHR:Sにおいて再び素で4桁に達する武器が複数登場した*2(関連項目に記載あり)。
また同作においては手数を重視した新技・流斬り連携が可能となっていることや、
溜め斬り関連の属性補正を上昇させる新スキル・チャージマスターの登場により
これらの属性特化大剣が活躍できる環境が整っている。
この武器も環境が違えば良い評価を貰えていた可能性はあっただけに、惜しいところである。生まれてくるのが早すぎた…
- ミラバルカンブレイドのフレーバーテキストには
「真紅の刃による壮絶な一撃は 人々に極上の絶望を与える。」と記されているが、
そもそもハンターは人に狩猟用の武器を向けてはならないはずなのに、何かとんでもないことが起こってないだろうか……。
…尤もミラ武器のことなので、ハンターが自分の意志で人を傷つけているのではなく
武器が勝手に動き出したか持ち主の精神を乗っ取って凶行に及んだ、
もしくは普通にモンスターに対して振るったはずなのに何故か勝手に天変地異を巻き起こした…というのも考えられる。
あまりに低い攻撃力を皮肉って「壮絶」「人々に極上の絶望を与える」と言っているのならこの武器を作ってしまったハンターの心中以外は平和に収まる。
関連項目
モンスター/紅龍 ミラボレアス
モンスター/紅龍 ミラボレアス特殊個体
武器/ミラ系武器
武器/ミラブレイド
武器/ミラアンセスブレイド
武器/死神モ滅スル熱キ剣 - 同じく火属性の属性特化大剣。ミラ系統の武器という点も共通。
武器/火竜棍【炎舞】 - 類似した名称(フレイムブレード)がある武器。こちらは火竜由来の操虫棍。
武器/かんなりの神大剣 - MHR:Sにて、属性値が100(4G表記で1000)以上の大剣の後輩。
武器/レイトウマグロ - 後輩2
武器/番傘 - (忍傘が)後輩3
武器/メロウドロウ - (亜種武器が)後輩4