主に毒怪鳥ゲリョスの素材から作られる、毒属性の骨素材系片手剣。
手斧のような形状が特徴で、「毒束」や「タバル人」などの愛称で呼ばれている。
目次
性能
- 毒蓄積量はハイドラバイト系の派生武器には劣るが、
基本的な攻撃力が高い為なかなか性能のよい武器である。
また、緑ゲージがあり、しかも結構長いのも大きな利点だろう。
- 駆け出し片手使い諸氏で、武器の派生に迷っている方はとりあえずこれを作ることをオススメする。
この時期、緑ゲージの片手剣ならばほぼはじかれることなく攻撃できる。
また、状態異常や属性値に頼って戦う片手剣の基本を体得できる武器でもある。
毒はソロ、PT問わず有効な状態異常であり、耐性を持つモンスターもさほど多くない。
作成にはゲリョス素材を使用するが、ゲリョスはガードの出来る片手剣にとって
さほど危険を冒さずに討伐できるモンスターである。クックを倒す実力があれば討伐できるだろう。
MH~MHP
アサシンカリンガ→ポイズンタバール→ポイズンタバルジン
- 強化順は上記の通り。MH2以降とは異なりアサシンカリンガからの派生となる。
そのためか、後のシリーズより攻撃力が高く、ポイズンタバールの時点で攻撃力224、毒180
(無印の攻略本では「攻撃力223、毒18」表記だが、性能は同じである)。
緑ゲージはアサシンカリンガよりわずかに短くなってしまったが、非常に扱いやすい。
- 無印の頃は、毒状態のモンスターに対して毒を与える(エフェクトを発生させる)たびに
毒の残り時間がリセットされるという凶悪な仕様があったので、
バランスブレイカーとも呼べる具合に強力な片手剣だった。- ただし無印オフラインにはゲリョスがメインターゲットのクエストが存在しなかったり、
ポイズンタバールの時点で12420z、タバルジンに至っては39900zもの大金が必要なので、
後発作品ほど気軽には作れなかった。なお、MHPではいくらか値下がりしている。
- ただし無印オフラインにはゲリョスがメインターゲットのクエストが存在しなかったり、
- MHGにてアッパータバルジン→デッドリィタバルジンが追加されたが、
ポイズンタバルジンからではなくサンダーベインからの派生となる。
当時はこの系統に限らず、オフラインで生産可能な武器の派生ルートと
オンライン用のそれが完全に分離していたという事情による。
- MHPにて系統が統合され、ポイズンタバルジン→アッパータバルジンへの派生が可能となった。
ただしアッパータバルジンにすると一時的に緑ゲージが消えて使い勝手が大幅に悪くなる。
できればGクラスまで進んでからデッドリィタバルジンまで一気に強化したい。
- アッパータバルジン以降は色が変化し、ゴム皮の色が若干亜種カラーに近くなるほか、
盾外周や斧刃の赤い部分が青になる。
強化に青怪鳥の甲殻を使用することから、このパーツはイャンクック通常種/亜種の甲殻だと推測できる。
その割には、強化の過程で怪鳥の甲殻は一切要求されない…謎である。
- 最終強化系のデッドリィタバルジンは攻撃力266、毒380。
素では緑ゲージ、匠発動によりそこそこの青ゲージを得られる。
MHPでは片手剣の斬れ味補正が大きいため、緑ゲージのままでも十分扱える。
MH2
- 攻撃力182 毒属性240 本作とMHFのみ骨武器であるボーンピック改からの派生。
- MH2は村クエストでもかなりモンスターの体力が多く(現在の集会所相当)、
小型モンスターも無限湧きだったりとモンスターの処理がネックだった。 - そのため、片手剣自体の性能に加えて、持続的に体力を削れる毒を併用できるポイズンタバルジンは汎用性が高く、重用された。
- 今作初登場だった古龍種のクシャルダオラの龍風圧、テオナナの炎熱を毒状態で無効化することが可能で、
当時は完全に透明になっていたオオナズチも消えても毒エフェクトで場所がわかることからも、
用意しやすく有効打のある「龍殺し」武器だった*1。 - ポイズンタバルジンおよびその派生のデッドリィタバルジン1本でMH2はソロクリアは可能とまで言われ、
ソロプレイでは強力な武器が作りにくいMH2において、救いの神であった。
毒束、死束の愛称で片手剣使いから親しまれるきっかけともなった。
MHF
- 攻撃196、毒属性270と多少強化された。
デッドリィタバルジンから毒属性特化型のサタンブローバか、
会心率が発生する物理重視のポイズンレルムに分岐派生が可能。
MHFにおいては毒属性があまり有効ではないと言われることが多いがそれはHR5(旧HR100)以降の話であり、
モンスターの体力が低くハンターの攻撃力がそれほど高くない下位では十分効果的。
MH2同様、デッドリィタバルジン1本で下位ソロクリアは可能と言われている。
- サタンブローバは斧と盾の棘が強調され、斧の刃の部分も大きくなってより凶悪なデザインに。
さらに火属性との双属性になったゲインブローバへの強化もできる。
いずれもミラ系を初めとした古龍素材やメモを使用する上に、
それに見合った性能とも言えないためにあまり見かける武器ではない。- 一応ゲインブローバに関しては、双属性としてはかなり高い毒属性値380を持ち、
斬れ味も青(匠で白)と及第点なので、パートナーとの相性はなかなか。
- 一応ゲインブローバに関しては、双属性としてはかなり高い毒属性値380を持ち、
- 別系統になるが、類似したデザインにHC武器のヴェノムキリングが存在する。
攻撃力350・毒属性510・防御+28・斬れ味レベル+1で短い白(HCでは紫)と、なかなかの性能。
さらにスロットが3もあるのでスキルを拡張したり、秘伝防具に使用したりと色々有用。
MHP2(G)
- アサシンカリンガ派生。最終派生でデッドリィタバルジンにまで成長する。
ただし、上位の段階で強化を終えてしまう上、MHP2では、ほぼ上位武器のクイーンレイピア、
MHP2Gなら完全上位武器となるロイヤルローズに敗北してしまう為、狩場で見かけることはあまりない。- 一応、G武器という形で通常種、亜種の両方の外見のまま、タバルジンシリーズを使用する事も可能。
やはり、性能面ではロイヤルローズに劣ってしまうが、思い入れのある方なら使ってみては如何だろうか?
- 一応、G武器という形で通常種、亜種の両方の外見のまま、タバルジンシリーズを使用する事も可能。
- MHP2Gにて二刀流バージョン(つまり双剣)のデュアルタバルジンが登場した。
性能は攻撃力252、毒属性100。
アッパータバルジンからの派生であるが、外見はポイズンタバルジン2本に見える。
蓄積値は下がってしまっているが、双剣の手数を持ってしてみればどうという事は無い。
他にオオナズチの双剣があるが、攻撃力と状態異常蓄積の仕様上こちらの方を良く見かける。
MH4
- ゲリョス復活に伴い、MH4にも登場。攻撃力140、毒属性180。アサシンカリンガから派生する他、一発生産も可能。
- 生産時点でも結構強いが、1段階強化のポイズンタバルジン改は攻撃力154、毒250、
しかも斬れ味レベル+1で増加する分は全部青ゲージ=青50。下位はこれ一本でいけるほどの超性能である。
強化に必要な毒怪鳥の頭が物欲センサーに引っかかりやすいがそれだけの価値はある一品。
- 上位に上がるとアッパータバルジンを経てデッドリィタバルジンまで強化可能。
攻撃力196と控えめで、斬れ味も匠で青止まりだが、その属性値はなんと500。
前作MH3Gの覚醒ダーティーグラフを彷彿とさせる凄まじい属性値だが、
この武器は上位武器であり、今作では属性カットが撤廃され、
さらに覚醒など必要ないのだから事実上大きく上回っている(ダーティーグラフの実質的な毒属性値は400以下である)。
- 片手剣の手数でこの属性値は凄まじく、戦闘中の大半を毒状態で過ごす事になるのだから、
モンスターからすればたまったものではない。斬れ味も匠無しで青ゲージを所持している上
スロットも2つ空いている為、汎用性は抜群に高い。- 逆鱗や紅玉等、何かとレア素材が必要になるロイヤルローズと違い、最終強化までに要求される素材を見ても
ポイズンタバルジン改に強化する際の毒怪鳥の頭1個以外にレア素材を要求されず作成が容易なのもポイント。 - しかしながら、属性カットが撤廃され、MH3Gに続き毒状態でも蓄積させる事ができる今作で
500の属性値はあまりに過剰すぎる事も確かで、加えて今作は攻撃属性の片手剣が復権を果たしているため、
最終的な選択肢として挙がる事は少なくなるだろう。
物理攻撃力が低すぎるため、毒のダメージを考慮しても火力が低いのも欠点。
とは言え、この武器はHR4で作成可能な武器であり、
下位の早いうちから進行を追って強化できるのも十分以上の魅力。 - また、毒にすることそのものに意味があるモンスター、
具体的には鋼龍クシャルダオラに対しては絶大な効果を発揮する。
火力の低さは欠点だが、クシャルダオラの風圧を緩和することが出来るという点では非常に優秀。
PTでは火力枠を他の人に任せてしまい、ひたすら胴体や脚を斬り毒にし続けるといいだろう。
- 逆鱗や紅玉等、何かとレア素材が必要になるロイヤルローズと違い、最終強化までに要求される素材を見ても
MH4G
- MHGでのデッドリィタバルジン登場より9年半、遂に新たなる強化先が実装された。
その名は「ゲリョフランキスカ」、そしてその改良型「ゲリョフランキスカ改」。
最終強化となる「ゲリョフランキスカ改」の性能は以下の様なもの。- 攻撃力350
- 斬れ味は素で白ゲージ、匠で白延長
- 圧巻すぎる毒580
- ありがたいスロット2
攻撃力はG級最終強化としては正直イマイチと言わざるを得ず、
その上白ゲージなので火力としては全くもって期待できない。
更にG☆1で作成できる武器としては破格の性能を持つデッドリィポイズンの台頭により、
残念ながら攻略用としても出番が見つからないちょっと不遇な武器になってしまった。- 攻撃力が低い代わりに抜群の属性値という形で住み分けは出来ていたのだが、
他の毒属性武器が充分な属性値と高めの攻撃力を得ていったことでアドバンテージが薄れてしまっている。
クシャルダオラを延々と毒で維持したい場合は有効だが、抜きん出ているとは言い切れなくなってしまった。
- 今まではそこまで厄介な素材を要求されなったのも利点だったのに、
最終強化でまさかのG級ガルルガの尻尾を要求される。
ギルドクエストの引き継ぎは不可能なため、再度探すか育てる手間も考えればとても手軽とは言えなくなった。
作成可能な時期的はガルルガの受注条件からG2になり、その時点では毒属性片手剣でトップクラスの性能ではある。- なお現在はイベントクエストの配信によりG1の時点で作成可能になった。
とは言え前述の通りデッドリィポイズンも強力なので物理重視か属性重視かで使い分けていくといいだろう。
- なお現在はイベントクエストの配信によりG1の時点で作成可能になった。
- 今作ではポイズンタバルジンが発掘装備でも存在する。
封じられし武器での対応モンスターはダイミョウザザミ亜種、バサルモス亜種、ティガレックス、ジンオウガの4種。
左がこれらのモンスターで右がラージャンの組み合わせはMH4の時から人気があったため、
目にする機会も多いだろう。
MHX
- MHXでも続投。
ボーンタバールLv2から派生し、ポイズンタバールLv5に獰猛化ゲリョスの素材を投入すると
最終強化・ポイズンタバルジンになる。- 攻撃力は200、なんと今作毒片手剣の中で最高の数値である。
- 片手剣としては十分過ぎる毒35。
- 素で短めの青、斬れ味レベル+1で白5、斬れ味レベル+2で白30。
- スロットはなし。
- プリンセスレイピアの記事が詳しいが、今作の毒片手はリオレイアの素材を使用した三種に加え、
強烈な毒属性値とスロット3つを持つデッドリィポイズンも存在しているが、
それらと比べても別段劣るということはなく、毒片手の中でも高水準な攻撃力と属性値を併せ持つ優秀な一振りである。
- ネックとしては短い斬れ味が挙げられる。その高い攻撃力を生かすためには斬れ味の補強は必須であり、
ディノSシリーズや燼滅刃シリーズなどで、匠スキルと剛刃研磨によって短い白ゲージを有効活用する、
また重いスキルではあるが、匠スキルと業物を同時発動させる、などで補いたいところ。
また手数が重要な状態異常属性であることから、緑ゲージで戦う機会も多いため、鈍器使いを発動させるのも面白い。
- 「ポイズンタバール」の銘が登場したのは2005年末に発売されたMHP以来実に11年ぶりのことである。
久々のココット村もあって懐かしさを覚える人もいたのではないだろうか?
MHXX
- MHXXでも当然のように続投。今作では亜種がいないためデッドリィタバルジンには派生しなくなったが、
G級強化である「限界突破」を行うことでポイズンタバルジンの見た目そのままで更なる強化が可能となった。
G級ゲリョスの素材をつぎ込み、究極強化にはG級獰猛ゲリョスの素材も必要になる。
武器の性能がインフレ気味のMHX(X)において、我らが毒束も凄まじい性能となって帰ってきた。 - 辿り着いた究極強化の銘は「ポイズンタバルカヌス」。
その性能は- 攻撃力320(従来作品における448)
- 毒属性40(従来作品における400)
- 素で短い白ゲージ、匠+1で白ゲージが延長し、匠+2で紫ゲージも現れる
- 会心率は安定の0%、スロットは最後まで無し
- 目に付くのが異様なまでの物理攻撃力。見間違いなどではなく正しく320である。
高い属性値で相手を毒まみれにし、火力は低めでも毒ダメージで補うのが本武器の特徴であったが、
ここまで高いと物理ダメージもかなり期待ができる。
- 次に斬れ味ゲージを見ると、匠+2が必要ではあるがついに念願の紫ゲージを手に入れた。
長さは少々心もとないが、研磨術との併用でそれなりの時間は維持ができる。
しかし今作の紫ゲージは威力補正が低下しているので、こだわる価値はこれまでより低くなってしまった。
- 前作に引き続き毒片手剣は数が多く激戦区だが、
この武器は青、紫ゲージが短い代わりに攻撃力と属性値が高いレベルで両立出来ている部分が強みとなる。
しかもこれだけの性能にもかかわらずハンターランク上限解放までに究極強化が可能で、途中強化も順当に行える。
しっかり早めに作成していけば長く険しいG級の道で頼れる一本となってくれるだろう。
- 近しい性能のライバルではリオレイア通常種の片手剣、クラリチェレイピアであろう。
攻撃力310、毒属性30とやや単純性能は落ちるが、
素でも白40とこちらの倍の斬れ味があり、スロット1と会心率5%を持つ。
こちらは素では心許ない斬れ味であるのだが、
今作は匠と業物の両立が容易なので相手やお守りと相談して天秤にかけるといい。
色々スキルを付けた上で匠も積もうとなるとまずお世話になる連中は防御面でやや心許ないので注意したい。
物理性能で言えば、攻撃力や属性値は低いが長い白ゲージと会心率を持つブラッディスローターも見過ごせない。- 素の物理火力は今作の毒片手で2位。
トップのブラッディスローターとは極僅差な上に属性値は2倍近くあるため十分差別化可能。
歴代タバルジンでも屈指の名剣と言えるだろう。
今作の毒片手剣は総じてレベルが高すぎる
- 素の物理火力は今作の毒片手で2位。
- 技術革新の賜物か、武器倍率320というのはMH4Gにおけるラージャン片手剣の最終強化と同値である。
獰猛な素材というのは毒怪鳥と金獅子の力差を埋めるほどの代物なのだろうか。- ちなみに、件の金獣棍との攻撃力差は本作では10しかなく、
しかもあちらの会心率は-10%なので期待値ではほぼ横並び。
MH4Gでは武器倍率差70+こちらは白ゲ止まりだったとは思えないほどの成長ぶりである。
- ちなみに、件の金獣棍との攻撃力差は本作では10しかなく、
余談
- 「タバルジン(Tabarzin)」とはかつてインドで使われていた片手持ちの戦斧のことである。
刃の部分が鞍(くら)のような丸みを帯びた形状を持つことから「鞍斧(Saddle hatchet)」とも呼ばれる。
- 「タバール」はタバルジン同様の片手斧であるが、その形状はタバルジンとはやや異なる。
しかし、ポイズンタバールとポイズンタバルジンの見た目グラフィックは同様のものである。
- MH4Gにおける最終強化に付く「フランキスカ」とは、ゲルマン人の部族であるフランク族が、
5世紀から8世紀の間に掛けて使っていた投げ斧のことである。命中精度はあまりよろしくなかったようだ。
【ゲリョフランキスカがっ!!】- 更に余談だが一説には「フランク族が使うからフランキスカ」ではなく
「フランキスカを使うからフランク族」と呼ばれているとも言われる。 - MHFにも表記揺れはあるが同様の由来を持つ武器がある。
- 更に余談だが一説には「フランク族が使うからフランキスカ」ではなく
- ゲリョスの登場しないMH3系列では、ギギネブラの素材を使ったブラッドタバルジンという名前の武器が登場した。
しかし、同じくギギネブラ素材の片手剣であるシャドウサーベルの系列のほうが属性値と斬れ味に優れるため、
本家タバルジンのような活躍はほとんど見られなくなってしまった。
関連項目
モンスター/ゲリョス
モンスター/ゲリョス亜種
武器/ゲリョス武器
武器/猛毒長剣ゲリョス - MHFに登場する極長リーチの毒属性片手剣。同じくゲリョス武器。
武器/ラストタバルジン - ポイズンタバルジンを両手に持つデザインの毒属性双剣。
武器/ブラッドタバルジン - MH3系列で「タバルジン」の名を受け継いだギギネブラ素材の毒属性片手剣。
武器/インドラ - 同じくゲリョス素材の片手剣(フルフル素材も使用)。雷属性で、盾が色違いである。
武器/フラムエルシスカ - フランシスカ仲間