ストーリーで最後に立ちはだかるモンスターから作られる武器群。
目次
概要
- 一般的なゲームでは、ラスボスを務めるキャラクターから入手できる武器というものは、
遊んでくれたプレイヤーへのご褒美やコンテンツの終着点的な意味合いを持たせるために、
非常に強力な性能に設定されているものが多い。
ゲームによっては他の武器を駆逐してしまうほどの強さを持つものも存在する。
しかしながら、作成にはラスボスから得られるとんでもない素材や、
中堅者には手が出ないほど法外な金額を要求されたり、限りなく低いドロップ率になっていたりと、
おいそれと手にすることは叶わない。
ラスボス武器を装備できることは、それだけの場数を踏んだ猛者であることの証明となるのだ。
- …と上記のようになるのが一般的なラスボス武器であるが、
モンスターハンターシリーズについては必ずしもそうであるとは限らない。
むしろお世辞にも使いやすいとは言えないことも多い。
クセを理解しうまく運用できれば強力なものもかなりあるのだが、如何せん上級者向けすぎるのだ。
- 例を挙げると、
- 非常に高い攻撃力と会心率を持つが斬れ味がナマクラすぎる武器
- 攻撃力が高く斬れ味もまずまずだが属性値も会心率も残念なパターン
- 数値は優秀だが斬れ味がワンランク下、更に本気を出すには覚醒が必要
- 斬れ味は鋭いのだが如何せん燃費が悪い奴ら
- 攻撃力こそ高いが属性値、斬れ味、会心率と残りが酷い、
もしくは常軌を逸した斬れ味の代わりに属性値と攻撃力が死んでいる武器 - スロットと会心率は優秀だが、燃費が悪く物理・属性共に微妙な攻撃力の武器
- 高い雷属性とそれなりの斬れ味を持つが、武器種によって性能の浮き沈みがやたら激しい武器
以上は剣士の場合を挙げたが、ガンナー武器の方も会心率をはじめ、
装填弾や反動などのスペックにとんでもない問題を抱えた武器がいろいろと存在する。
例えば飛竜戦の準備に5時間かかるヘビィだとか、
ラスボス武器なのにまさかのサポガンだとか、
旧作新作問わず凄まじいインパクトを持つ武器に度肝を抜かれるであろう。
弓に至っては、最早プロハンにしか扱えない神武器の系譜が続々と登場し続けている。
ただし、近接武器でも恵まれた性能を与えられた武器や
その武器種と噛み合った性能を持つ武器など強力なものもあり、全部が全部微妙というわけではない。
- また、近年では本来の持ち味を残しつつ火力の低さを見事克服した武器や、
圧倒的な属性環境の到来によって世紀の大逆転を遂げた武器、
トップクラスの火力はおろか、そこそこ高い属性値と待望の素紫まで与えられた武器など、
上位のラスボス武器の中にMR(G級)昇格に伴って大幅に強化されたものも現れ始めている。
折角強化されたにもかかわらず、同時実装された成体の武器に存在を食われてしまった前者は泣いていい。
このように、上位ではお世辞にも使いやすいとは言えない性能であったとしても、
続編でその評価が覆される例が今後増えていくかもしれない。
ラスボス武器に新たな活路が見出されたと言えよう。
- 逆にラスボス武器らしい性能を堂々見せつけた武器ももちろん存在しており、
こちらもまた例を挙げると、- バランスのとれた数値と他をぶっちぎる斬れ味で頂点に立った武器
- 凄まじい属性値と圧巻の斬れ味、ナイスなネーミングを以て君臨した武器
- 欠点のなさと汎用性の高さによって多くのハンターに使われた武器
- 安定した物理火力と隠し玉の龍属性を基に数多のモンスターを極楽送りにした武器
- 高い物理火力に長大な紫ゲージを誇り、相対するモンスターを奈落に叩き落とした武器
- 上位での不安定さはどこへやら、MRでは雷神の名に恥じない強烈な雷属性値を誇る武器
もちろん、遠距離武器も優秀な武器がゴロゴロ存在する。
無論そのような武器でも、然るべき装備の吟味は必須であるが。
- …というわけで、「ラスボス武器だから強い」などという先入観を持って安易に作成に取り掛かると、
武器のスペックを十分に引き出せない事が多いのがモンハンシリーズの特徴である。
ラスボスを倒すまでに培った経験、知識、技術を総動員させ、
このような武器をうまく使いこなせるようになってこそ上級狩人であると言えよう。
- ラスボス討伐後には裏ボスや隠しボスが待ち構えていたり、運頼みのエンドコンテンツが存在したりと、
ラスボス武器は身も蓋もない事を言えばストーリークリア後の繋ぎ武器のように扱われることもしばしば。
また、ユーザー間で最強などと言われがちな武器がストーリーとは関連性の無い強敵との死闘の果ての戦利品だったり、
攻略を共にした愛用の武器をとことんまで使い込んだ方が自分に取って最良の得物だったということもある。
ラスボス武器こそが終着点と言う事は無く、一つのカテゴリ群でしか無い点は留意しておきたい。
ただ、考えが行き過ぎて今度は「最強武器が別にあるからラスボス武器は要らない」とならないように。 - MHW:Iでは、最終アップデートで追加された黒龍装備の性能が、既存の装備の多くを食ってしまうほどの超性能を有している。
これは上述した「最終アップデートまで遊んだユーザーに対する感謝」や「黒龍を討伐したご褒美」的な意味合いが強いのだろう。
武器一覧
余談
- なお、オフラインのいわゆる「村のラスボス」の武器はラスボス武器とみなされないことが多い。
オフラインのストーリーは往往にしてオンラインよりワンランク下のランク*1で展開され、
ついては村ラスボス武器は最終強化にオンラインでの強化が必要となることが多いことが理由である。- 性能面ではオンラインのラスボス武器に及ばないことも少なくないが、
ピーキーな龍属性値ながら無属性武器としても安定性を誇る武器やら、
回避する度に斬れ味やリロードが回復できる武器やら、
ひたすら白ゲージだけで狩猟できる武器やら、
使い方次第ではオンラインのラスボス武器とは違った形で戦力になる個性的な武器が揃っている。
シリーズによっては、メインモンスター=オフラインのラスボスだったり、必ずしもそうでは無かったり、
メインモンスターが四体も登場したり(そのうち一体がオフラインのラスボスだったり)と、
メインモンスター武器とオフラインのラスボス武器で、また扱いが異なったりする事情もあるのだろう。- オフラインのラスボスでは無いがメインモンスター武器として秀でている武器としては
MH3Gのシリーズで初めて爆破属性を本格的に実装した武器などの例がある*2。
- オフラインのラスボスでは無いがメインモンスター武器として秀でている武器としては
- 性能面ではオンラインのラスボス武器に及ばないことも少なくないが、
- MHP2以降のオンラインボスはアカム武器を筆頭にウカム武器、アマツ武器と斬れ味が悪いものが多かったが、
それ以降はミラオス武器、ガロア武器、ゼノ・ジーヴァ武器など並~良程度の斬れ味の武器が多い。
- ミラオス武器を筆頭に、ラスボス武器はやたらネーミングが凝っている場合が多い。
興味があれば是非参照してみよう。
- MHFはオンラインゲーム(=アップデートし続けるゲーム)であるという関係上
明確にラスボスと呼べるモンスターは存在せず、
それに伴いある武器群が「ラスボス武器」と呼ばれる事はまずない。
強いて言うのであれば、フォワード最後の追加モンスターであるオディバトラスの武器、
MHF-Gにおけるそれぞれ表向き・裏向きのラスボスという扱いになっていた
シャンティエンの武器やディスフィロアの武器がそれにあたるか。
- MHSTシリーズにはしっかりとラスボスと言えるモンスターがいるのだが、
素材が入手できない仕様になっているため残念ながらラスボス武器・ラスボス防具は作る事が出来ない。
関連項目
ゲーム用語/ラスボス
モンハン用語/メインモンスター - メインモンスター武器について記載あり