目次
概要
- 初代MHから登場している元祖ケルビ武器。
ケルビ素材の武器と言えばあの弓っぽい何かの方が印象が強いと言う人もいるかもしれないが、
それよりも遥か以前からケルビ素材製のヘビィボウガンが登場している。
- 細長いフレームにケルビの皮、角で装飾を施したような外見。
一般的なヘビィと異なり後部に弓が備わっており、
前部分全てが銃身となっているようなこの形状は"キャスト系フレーム"と呼ばれ、
デュエルキャストやクイックキャスト、夜砲に至るまで、
ヘビィボウガンの基本構造の一つとして連綿と受け継がれていくこととなる。
性能
- 「ライトボウガンの長所をヘビィボウガンに取り込んだ」という設計思想の銃。
全作品共通の特徴として、ラピッド=Rapid:速いの名の通り、リロード速度は「速い」となっており、
通常弾全LVに加え、LV1のあらゆる弾に対応するなど取り回しの良さが売り。
- モンハンは初期の頃から「リロードが速く取り回しが良いが威力が控えめのライトボウガン」、
「リロードは遅めで使える弾も限られるが一撃に優れるヘビィボウガン」と言う方向性があった。
世界観的にもシステム的にも、その互いの長所をうまく合わせようと工夫した設計になっていると言う事だと思われる。
その試みの結果は最終的には後述のようにどっちつかずの性能に落ち着いてしまっているケースが目立つが、
一方で、攻略段階におけるつなぎ用のヘビィボウガンとして見れば、意外と優秀な武器である作品もあったりする。
MH
- 無印においては、単純な攻撃力は最低のヘビィボウガンではあるが、
攻撃力最大のライトボウガンであるグレネードボウガンよりも攻撃力は高い。
初期におけるライト/ヘビィの位置づけがわかる興味深いサンプルと言える。 - 攻撃力が低い代わりに、LV2以上の各種弾と滅龍弾以外の全弾種に対応しており、
鬼人弾や硬化弾は勿論、毒消し弾や円盤弾、果てはこやし弾まで装填できる。 - ケルビ素材なら作成も簡単だろう…と思いきや、生産にねじれた角を要求される。
そのくせ、キー素材自体はマカライト鉱石であり、生産リストに並ぶのは最序盤。
なまじ、ねじれた角以外の素材は簡単に集められるだけに、
「この武器はいつになったら作れるんだろう?」などとワクワクしながらプレイしていくうちに、
より魅力的な銃が生産できるようになり、ディアブロスと戦えるようになる頃には存在すら忘れている…。
そんな、ちょっと悲しい運命を辿る銃でもある。- 実は山菜爺さんとのアイテム交換を利用すれば、
怪鳥の耳から水竜のヒレを経由してねじれた角を入手することができる。
攻撃力は低いとはいえ、イャンクックを倒せるようになった時期にレア度4のボウガンを扱えるのは破格といえ、
山菜爺さんとの素材交換が存在していた時代ならではの抜け道である。
MHGでは水竜のヒレは交換できるものの、それをねじれた角と交換することができず、
MHPでも同じくねじれた角と交換してもらう事はできない。
- 実は山菜爺さんとのアイテム交換を利用すれば、
MHG~MH2
- MH独自の弾がオミットされた代わりに、新登場の属性弾にも(滅龍弾以外は)全対応。
さらに、ねじれた角を使うことを反映してか、攻撃力も大幅にアップ。
たかがと言っては悪いが、とてもケルビ素材の武器とは思えない万能ボウガンへと変貌を遂げた。
ただMHP2までは属性弾は極めて残念な性能であり火力不足は否めなめず、環境はライトボウガン優勢であり影は薄かった。
MHP2(G)
- ケルビとドスファンゴの素材から作成できる、ごくごく普通の下位武器となった。
属性弾も氷結弾のみの対応となり、汎用性もダウン。
それでも取り回しの良さもあって序盤の繋ぎ武器としてはなかなか優秀…なのだが、
初期武器のボーンシューターが高性能すぎて、やっぱり若干影は薄い。
下位中盤以降、高火力のヘビィボウガンが生産できるようになると、力不足に感じるようになるのは否めない。
MHX
- そんなラピッドキャストがMHXにて奇跡の復活を遂げた。
なんと今回は上位武器としての登場である。
今作初登場のガウシカヘビィから派生強化される。
通常弾はそれぞれ6/6/9、他の物理弾も全て対応、全状態異常弾を装填可能……LV1だけは。
属性弾は相変わらず氷結のみ。 - そして、遂にしゃがみ撃ちにも対応。
「LV1麻痺弾」と「LV1減気弾」を連射できるようになった。
サポガンとしての新たな境地を見出した…かもしれない。
MHXX
- もちろん続投。究極強化すると俊足重弩ケルビと言う名前になる。
- 上位の頃と性能はあまり変わらず攻撃力も310と低いため、相変わらずの立ち位置である。
- どういう原点回帰か、究極強化には上質なねじれた角を使う。
尤も、G級において上質なねじれた角はありふれた素材であり、初期作品の角とは意味が違うが……
MHRise
- MHWorldでは音沙汰なかったが、MHRiseで復活。
先に言っておくと、今回のラピッドキャストは割と強い。
- 生産時の攻撃力は90。ボウガンのシステムが再変更されたが、リロード早いに反動中はいつも通り。
同時期のアイアンアサルトIIなどと比べるとわずかに攻撃力が低いものの、
MHW以降の仕様となったLv3通常弾に最も早く対応し、
素のままでも最速無反動で扱えるため実火力はそこそこ高い。
また、特殊弾が瞬間火力に長けた機関竜弾になっているのもポイント。
状態異常弾や徹甲榴弾が低Lvでも一通り扱える拘束手段の豊富さが、
ここにきて機関竜弾と上手く噛み合い火力に繋げられたのは嬉しいところ。
- 最終強化は上位素材をつぎ込んだハイサイクルキャスト。
上位序盤の恐ろしく簡単な素材で作れるだけあって、攻撃力は上位序盤レベルの160で止まってしまう。
これだけなら所詮小型の武器なのだが、百竜強化の通常弾追加IIを施すと装填数が9/9/8まで伸びるのが特徴。
同時期のヘビィの倍近い装填数のLv3通常弾を補助スキルいらずで吐き出せるため、攻略用ヘビィとしてはかなり有用。
丁度その頃にはヨツミS一式というお誂え向きの装備があるのも嬉しい。- さらに、この百竜強化による装填数拡張は他武器に派生しても効果が引き継がれるため、
ラピッドキャストIIに巻き戻せば、
本来は貫通銃であるヒドゥンスナイパーに通常弾追加IIを加えることができてしまう。
その結果誕生するのがLv3通常弾をぶちまける夜砲【黒風】である。
これで過去作のナルガ砲の弱点を無理矢理解決し、貫通とのハイブリッドヘビィとして生まれ変わらせるのだ。
ただし、特殊弾が狙撃竜弾になってしまったり歩き撃ちができなくなったりするので、使い勝手は結構異なる。
今作の貫通ヘビィは微妙な扱いになっているのもあって、夜砲を使うなら割とアリ寄りの選択肢だったりする
- さらに、この百竜強化による装填数拡張は他武器に派生しても効果が引き継がれるため、
MHR:S
ケルビの動きを参考にする事で
更なる性能アップを実現。
狩られる側から狩る側へ…。
- サンブレイクではXXと同じく俊足重弩ケルビの銘に。
気になるその性能は- 大幅に改善された攻撃力350
- 会心率0%
- ブレなし、反動「中」、リロード「速い」と素直な性能
- 特殊弾は機関竜弾
- スロットはLv3とLv2が1つずつとなかなか優秀
- 百竜装飾品スロットはレベル3
- 通常弾は素でそれぞれ9/9/8入る
- どういう訳か突然現れた散弾6/5/4
- 攻撃力と通常弾の装填数が大幅に改善され、長きに渡る屈辱の時を経て無双の
王者となった真・王牙砲【天機】に迫る性能の通常ヘビィとなった。
リロード速度を弄る必要が無いことや、豊富なスロットを持っていることから
スキルの自由度は通常弾型ヘビィボウガン随一と言っても過言ではなく、
スキル込みで考えた場合は王牙砲を超越する攻撃能力を獲得する場合もある。
ただし、あちらと異なり移動リロードができない点には注意しよう。- 先述のとおり散弾にも対応しているため、通常弾と散弾の両刀運用も視野に入る。
散弾は移動撃ちに対応していないため、チャンス時や接近戦での活用となる。
ここでも速いリロードが活き、最低限必要なのは反動軽減Lv2のみである。
- 先述のとおり散弾にも対応しているため、通常弾と散弾の両刀運用も視野に入る。
- 製作難易度も最終強化武器の中では低いほうであり、総じて極めて強力な重弩に仕上がっている。
通常弾が有効な相手に持ち出してケルビの逆襲と洒落こむのも乙だろう。
- ちなみに、ハイサイクルキャストから一段強化した時の銘はクイックレイトキャストである。
どこかで見たような…?
余談
- ケルビの角はボウガンの飾りとしてよく用いられるらしいが、
ゲーム中で実際用いられてるのは恐らくこの銃だけである。
関連項目
モンスター/ケルビ
武器/草食種武器
武器/鹿角ノ弾弓 - 数少ないケルビ武器の一つ。
武器/クイックキャスト - 以下、同型フレームのボウガン
武器/デュエルキャスト
武器/モノデビルキャスト
武器/パワースティンカー
武器/アイススロワー
武器/ヒドゥンスナイパー