天地を刻む神の歯車。
過ぎ去りし時が戻らぬように、向けられた者の運命は決して覆らない。
目次
概要 
- MHP3にて初登場したへビィボウガン。
嵐龍アマツマガツチの素材から作られた武器の一つである。
- 全体的に黒いが、銃身の周囲に金色の装飾が施されている。
何よりの特徴は時計のような部位と歯車があること。
リロード時にくるくる回るばかりで時間を測れたりしないのはご愛嬌。
縦に見ると柱時計あるいは時計塔を模していることが分かり、「時計」の愛称で呼ばれている。
レア度はMHP3及びMHXでは7、MHR:Sでは10でいずれも最大。
- シールドをつけても外見にほとんど変化が見られない。
文字盤部分の後方の部分に大きめの歯車が一つ装着されるのだが全く目立たない。
こんなんでガードできるのかとか言ってはいけない。
仮にできるとして正面からの攻撃には無意味だとも言ってはいけない。
一つだけ歯車を加えたら時計が壊れるとか(ry
MHP3 
- 製作時期もあるだろうが、色々と突き抜けた高性能っぷりを持つへビィボウガン。
とにかく出来ることが多く、あらゆる戦法をソツなくこなす優秀なオールラウンダー。
万能、優等生という言葉がピッタリで、あらゆる弾を使いこなせる上に取り回しが軽い。
- 性能を具体的に見ると
- 攻撃力268(ブースト・パワーバレル込み)・会心率-5%
【神撃】さえ凌ぎ、峯山龍砲【富国】と同等の基礎攻撃力。
マイナス会心はあるが-5%なので、期待値的にはほとんど影響がない。
物理期待値で時雨を上回るのは、
覇砲ユプカムトルム、崩砲バセカムルバス、ネロディアーカ、ギガン=バール、峯山龍砲【富国】の5丁。
なんというか、一癖も二癖もある凄く個性の濃い面子が揃っている。
上記の個性の強すぎる銃たちと比べた場合、時雨の癖の無さはとても大きな強みになる。
- ブレ「なし」・装填速「やや速い」・反動「やや小」
- これはかなり優秀なスペックである。話を分かりやすくするため他のへビィと比較してみよう。
武器名 ブレ 装填速度 反動 凶刻【時雨】 なし やや速い やや小 妃竜砲【神撃】 なし やや遅い 中 轟砲【虎頭】 右/小 やや遅い やや小 烈風砲【裏黒風】 なし 普通 やや小 覇砲ユプカムトルム 左/小 やや遅い 中 崩砲バセカムルバス 右/小 やや遅い 中 カオスウイング なし 普通 中 バズディアーカ 左/大 やや速い やや小
あるいは人気のあるへビィである。
もちろん、装填数や運用方法によって評価の方法は違うため、この表だけでの単純比較はできないが、
如何に凶刻の基本スペックが優秀か、判るだろう。
- これはかなり優秀なスペックである。話を分かりやすくするため他のへビィと比較してみよう。
- 装填数
- LV2通常弾「8」 LV3「10」発
並みの通常ガンと同等である。LV3通常弾の装填速度が他と比べて一段速く、
10発以上装填できるヘビィの中で最速リロードできるのは凶刻のみ。
- LV2貫通弾「2」 LV3「3」発
デフォの反動のため反動軽減を付ける必要がなく、リロードも最速。
ただしDPSの根幹を成す装填数が低く、装填数UPを付けるか、
しゃがみ撃ちを駆使しなければ実用性はやや薄いと言ったところ。
一応、単発の攻撃力では貫通ガン中最高レベルである。
- LV2散弾「3」 LV3「3」発(スキル必須)
ほぼ貫通弾と一緒で、こちらも装填数がやや心許なく、特化銃には及ばない。
ただしLV2散弾のしゃがみ撃ちに対応しているのはこの銃だけであり、その点に絞ると、
その攻撃力も相まって他の追随を許さない、最強の散弾ぶっぱ兵器となる。
- LV2通常弾「8」 LV3「10」発
- しゃがみ撃ち
- LV2貫通弾・LV2散弾・水冷弾・LV2麻痺弾
非常に優秀なラインナップ。
通常弾の立ち撃ちに優れているというだけでも強いのに、
しゃがみによって扱いやすいLV2の貫通弾や散弾まで撃ててしまう。
もちろん素のステータスの良さにより反動など発生しない。
相手によっては、単純に体力を削り取るためだけとしても非常に有効。
LV2麻痺弾しゃがみは好きなタイミングで相手を最低一回麻痺させられることを意味する。
もちろん汎用性は恐ろしく高い。
水冷弾しゃがみは、水弱点の大型モンスターならゴリゴリ相手の体力を削り取れる。 - 余談だがLV2散弾・LV2麻痺弾がしゃがめるのは、この銃だけである。
他の散弾特化銃は立ち撃ちメインで素の装填数が多いのに対し、
こちらはしゃがみ撃ちで一気に高火力を叩き出すのに向いている。
- LV2貫通弾・LV2散弾・水冷弾・LV2麻痺弾
- おまけのスロット1
これだけあった上でスロット付きである。
- 攻撃力268(ブースト・パワーバレル込み)・会心率-5%
- 長くなったが総括すると
- 最速装填できるLV3通常弾
- 無反動、最速装填、しゃがみ対応の貫通弾
- 唯一無二のLV2散弾しゃがみ撃ち
- トドメの麻痺しゃがみ
- 対応弾数もスペックも圧倒的!!この1丁であらゆる状況に対処できます!!
沢山のお客様がいらした時にも、
突然のお客様の来訪時にも、
ついついヒートアップしてしまった時にも、
これ1丁で安心!!
これだけの性能がついてお値段たったの120000z!!お買い求めはユクモ工房まで!!
- と、確かに性能は極めて高いが、アマツ武器の宿命としてレア素材「天空の龍玉」と
数多くのアマツマガツチ素材を要求されるため、製作難度も極めて高い。
何度も嵐龍に挑戦して素材をかき集めよう。
- ボウガンという武器はある一定の弾に特化した方が火力が得やすく、
あれこれ弾が撃ててもオーバースペックで終わることが多い。
例えば、通常弾だけ撃てればいいクエストにはわざわざ凶刻を担がずとも、
より通常に特化したバセカムや神撃で間に合ってしまう。
この様に、これと決めた戦術を使う場合は、大抵時雨ではなく特化銃が担がれることとなる。
とはいえ、特化銃相手にもタメを張れるスペックであるのは上述の通りである。
そして何より、各々の得意分野で時雨と差別化が図れる高性能銃はともかく、
上位序盤で作れる銃は多くの場合、この銃をあらゆる面で超えることができない。
こうした事から、上位序盤で作れる銃の立場を食ってしまっているという一面がある。
製作時期を考えても、またこうした面からも、
MHP2Gにおけるディスティアーレポジションだと言っていいだろう。
MHX 
- 実に数作ぶりとなるアマツマガツチ復活に合わせ、遂に時雨も復活。
それだけでなく、最終強化として「天嵐ノ刻【刻露清秀】」という新たな銘まで引っさげてきた。
- 性能を見ると、素の攻撃力230に会心率-5%、スロット1つ、リロードや反動もMHP3と同じである。
攻撃力は若干下がったが、これでもMHXのヘビィの中では比較的に高い方。
またMHXはスキル自由度が比較的に低く、補助スキル不要のアドバンテージは大きい。
他の基礎的な性能もほとんど変わっておらず、
やはりLV2通常弾の装填数が8発と多く、しゃがみ対応弾もLV2貫通弾、LV2散弾、LV1水冷弾、LV2麻痺弾。
そのためMHP3と同じく、立ち撃ちで通常弾を撃ちつつ、チャンスにLV2貫通しゃがみを叩き込む使用法になる。
前述の通りスキル自由度が売りではあるが、やはり特化銃に火力で勝つのは難しい。
どちらかというと大連続狩猟などで多彩なモンスターを相手取る際に頼りになる銃と言えよう。
もちろん、残念なお守りしか持ってないという不運なハンターに優しいボウガンでもある。- 長所の1つであるLV2麻痺弾しゃがみは狩技『アクセルシャワー』により更に凶悪化。
反動最小固定の4連射により問答無用の麻痺を引き起こす。
- 一見使わなさそうな散弾しゃがみもエリアルスタイルならば、空中3連射による強力な乗り攻撃となる。
麻痺弾しゃがみとのシナジーも高く、ヘビィとは思えない拘束力をこれ1本で行使できる。
- ちなみに武器内蔵弾はLV2遠撃弾、烈光弾、鬼人硬化弾、LV1斬裂弾。
鬼人硬化弾は味方の火力を大きく上げられるため活用していこう。
- 長所の1つであるLV2麻痺弾しゃがみは狩技『アクセルシャワー』により更に凶悪化。
MHXX 
- アマツマガツチ続投に合わせてこちらも続投。
究極強化後は「太虚ノ刻【鈞天】」の銘を得る。- 変わらず高めの攻撃力350
- 相変わらずだが相殺が楽な会心率-5%
- 前作から1つ増えたスロット2
- 各種弾の装填数も上位から1~3発増加
- 対応弾やしゃがみ撃ち、武器内蔵弾は特に変化は無し
スキル自由度の高い1丁になった。
本作では武器スロ1と2でスキルに差が出ることが多く、大きな利点となるだろう。
- 一方で貫通しゃがみ撃ちが主軸のブレイヴスタイルが人気のMHXXでは、
強みであった通常弾立ち撃ちが活きることが少なくなったのがやや向かい風。
とはいえ4種類もの弾丸をしゃがめ、LV1とはいえブレイヴスタイルと相性がいい
斬裂弾が内蔵されている事を考えれば、ブレイヴスタイルでも問題無く扱えるだろう。
もちろんブレイヴ以外のスタイルとの相性はいい。
- なおこの銃の特徴だった「麻痺弾しゃがみからの貫通弾しゃがみ」のコンボをできる銃として
ガオウ・クオバルデが登場した。
基本スペックは差があるものの、X系列のLV2貫通弾はあまり性能が良くないため、
単純に麻痺→貫通しゃがみをする場合はいまいちガオウに食われがちである。
まさかジンオウヘビィがモデルチェンジして時計と張り合う日が来ようとは
かつてのユクモ村の経験者は夢にも思わなかったであろう。
- LV2貫通弾しゃがみ撃ち銃としてライバルに挙がるのは、基本スペックがほぼ同等のバスターランシエルダ。
あちらは攻撃力330に会心率40%という驚異的な火力を持ち、単純な火力では歯が立たない。
あちらでは撃てない麻痺弾や水冷弾、引き続き装填可能な鬼人硬化弾やLV1斬裂弾で差別化していきたい。
- 立ち撃ち通常弾ヘビィでのライバルとなるはTHEデリュージュだろう。
攻撃力は340とこちらにやや劣るが、会心率が30%もあるため、期待値で上回られてしまう。
THEデリュージュは反動軽減を付けないと通常弾以外を無反動で使えないので、
こちらは素で使える弾の種類の豊富さが差別要素となるだろう。
MHR:S 
天地を刻む神の歯車は、狙った
者の運命を覆すことはなく、
鉄蟲に破滅の力を与えん。
(凶刻【時雨】)
- Ver.15でアマツマガツチが帰ってきたことで凶刻【時雨】も復活を果たした。
一発生産のみで素材に天空の龍神玉を要求されるので制作難易度は高め。
性能は- 高めの攻撃力:370
- やや重めの会心-20%
- ブレ:なし
- 反動、リロードは「やや小」、「やや速い」と軽め
- スロットはなし、百竜装飾品はレベル3
- 狙撃竜弾
- LV2状態異常弾4種が2発装填可能
- ...と、ここまで普通のヘビィなのだが、LV3通常弾の装填数は8発(歩き撃ち可)と上位に食い込み、
LV3貫通弾も4発ながら歩き撃ちが可能。
更に1発ながらMRヘビィ3例目のLV3徹甲榴弾の反動小、リロード最速を実現。
そして属性弾は- 水冷弾:6発
- 貫通水冷弾:4発
- 電撃弾:4発
- 貫通電撃弾:4発
特に2種の水冷弾を実用レベルの装弾数と歩き撃ち、歩きリロードの両立を実現しているのは本ヘビィだけである。
電撃弾には特化したスペックを持つ神放・雷禍壊劫があり、スロットの有無と装填数では一歩譲るものの
足回りの良さと攻撃力ではこちらに軍配が上がる。
属性弾をメインで扱えながらも、物理弾の使用にも長け、更には拘束手段まで豊富というまさに欲張りスペックなヘビィと言える。
ただ、通常弾と水冷弾以外は装填数がやや控えめなので、装填拡張を装備するとより長所を活かせるだろう。
- 本作のアマツ武器共通の特性として、鉄蟲糸技強化能力もしっかり備えている……
が、この能力は「直接相手にダメージを与える技の威力強化」でありバフ系や移動系の技には一切影響がないため、
ヘビィボウガンの場合カウンターショットぐらいしか適用技がない。
威力は十分なので、しっかり狙い澄ましたカウンターショットの火力こそ優秀だが、
わざわざこれメインで運用するのは流石に実用性がないと言わざるを得ないだろう。
余談 
- 初登場の際、あまりの万能ぶりから以下のようなコピペが作られた(元ネタはACE COMBAT ZEROのOP)。
- MHP3では唯一LV2散弾のしゃがみ撃ちに対応しているので、
アルバトリオンの高台ハメによく担がれた。
詳細は割愛するが、仮にも禁忌の古龍が角を高台に突き刺しているところを
ボコボコにされまくっている風景は哀しいものだった。
また、それほどにこのボウガンが強力だったということでもある。
- 【時雨】とつく武器は他にもMHFのオルガロン剛種武器「天狼弓【時雨】」がある。
こちらは強化することで天狼弓【村雨】となる。
- 【時雨】は「しぐれ」と読む。「ときさめ」「ときあめ」と読むのも間違いではないのだが、これが一般的。
意味は「秋下旬から冬上旬にかけて通り雨のように降る雨」である。
最終強化時の【刻露清秀】「こくろせいしゅう」は「刻露」で木の葉が落ちて山が見えること、
「清秀」で空気が澄んでよく見える事を意味し、合わせて秋の清々しい気候を表現している。
また、「刻」という文字は時計を模したこの武器にぴったりだろう。
究極強化時の【鈞天】「きんてん」は中国で天を九つに分割した概念「九天」の一つで
天の中央を意味し、転じて上帝の住むところや、宮廷を意味する。