武器/凶針【水禍】

Last-modified: 2023-10-29 (日) 01:04:44

天の峰に舞う神の軽弩。その一射は神の一息。
大水の針のごとき威力は一切衆生を穿つ。

MHP3のラスボス、アマツマガツチの素材から誕生したライトボウガン。

目次

概要

  • 黒い持ち手、金色の銃身をもつ。
    武器名の通り銃身を針のような物が貫通している。何の意味があるのかは分からない。
    あるいは矢のようにも見え、ロングバレルを付けるとさらに矢らしくなる。
    しかしサイレンサーを付けると針が完全に隠れて名前詐欺になってしまう。
    一部分がゆっくり明滅しているのもアマツ武器らしい特徴。
    また、弾を装填するとボウガン下部に扇のように飛膜が姿を現す。
    これは装填された弾の弾倉となっており、見ると装填している弾数がわかるというボウガンとしては初のギミックを搭載している。
    グラフィック上は最大6発までしか対応していないが、リロードするタイミングを把握するのには問題ない。
    実際これを見て判断することがあるかと言われると……。
  • 武器を構えたときの音や銃声こそ普通であるものの、
    リロード時に「ビー」という明らかに電気銃の様な稼働音が鳴る。
    電気銃は別名テーザー銃で「針」を放つのだが、それを意識したのか。
  • 共通性能として軽いマイナス会心があること、
    そして火炎弾、水冷弾、電撃弾、氷結弾の速射機構を搭載している*1
    速射の連発数は扱いやすい3発で、反動も小さい。
    反面、属性弾も含めた装填数は通常弾を除いて心許なく、
    リロードと反動性能も普通であり、状態異常弾も毒弾ぐらいしか扱えない。
    更に軽いとはいえマイナス会心があるため、
    この銃の真価を引き出すには複数属性弾の速射を活かす必要がある。
    • 4属性弾速射として真っ先に思い浮かぶのは阿武祖龍弩
      この銃は単純比較してLV1貫通弾が普通に扱えるようになった代わりに、
      軽いマイナス会心というペナルティを課せられたという感じになっている。

MHP3

  • 初登場。作成に必要な素材は全てアマツマガツチのものであり、
    ラスボス武器にありがちな「他のモンスターのレア素材を使う」といった鬼畜仕様はなく、
    アマツマガツチさえ制すれば作成は十分目指せる。
    ただし、レア素材の天空の龍玉1個がちゃんと要求され、
    生産費用も120000zと高額なので注意。
  • 性能を簡素に纏めると
    • 攻撃力はブースト・ロングバレル込みで239、会心率-10%
    • スロットが1つ。少しとはいえスキル自由度を高く確保
    • 4の速射に対応
    と言う感じとなっている。
  • MHP3での評価はバランス崩壊に近いレベルの高性能という声が多い。
    これはとある要素によって、装填数の少なさを軽視できるほど属性弾の威力を高められたためである。
    銃自体は装填数が少ないため単属性特化銃に劣るのは変わらないが、
    逆に言い換えれば、この銃だけ作れば4属性を弱点とする相手に立ち回れるということである。
    そのこともMHP3時代の、この銃の性能に欠点がないと認識されるのを助長したと言える。
    • 無論、銃自体の性能は単属性特化銃と比べて突起しているほどではなく、
      寧ろ1属性に偏らせるとこの銃の個性である「4属性弾の速射」が薄れてしまうのだが、
      それが上記の通り別の形で認識されることで個性が認識されていった。
    • とはいえ凶針の性能は、実質的に装填速度が速くなった阿武祖龍弩のようなものであり、
      銃自体の性能も十二分に強力であるのは言うまでもない。

MHX

  • アマツマガツチの復活に伴い登場。
    凶針【水禍】として生産し、LV2を挟んで最終段階「天嵐ノ針【水天一色】」となる。
  • 性能を纏めると
    • 攻撃力は200で、強化する毎に+10されていき最終的に220となる
    • 会心率は-10%。通常弾以外の装填数の少なさは健在
    とMHP3時代と余り変わらずの性能となっている。4属性弾速射は変わらず健在。
    とりあえずどの場面でも活躍するというのは変わりないものの、
    当時と違ってW属性速射が猛威を振るえる環境ではないので、
    この銃の真価を発揮するのであればちゃんと運用方法を考える必要がある。
  • 武器内蔵弾はLV2斬裂弾と鬼人弾、硬化弾。
    強化を進めることで更にLV2火炎弾とLV2滅龍弾が加わる。
    鬼人弾、硬化弾が内蔵されたことによって弱点の1つであったPT支援能力が少し改善された。
    また、速射出来ない滅龍弾はともかくLV2火炎弾の存在によって火属性の運用に関して、
    他属性より長けているという特徴が現れた。
    水属性を扱う古龍なのになんで火属性が追加されるんだと言ってはいけない
    • 一応、この追加されたLv2火炎弾にはちゃんとした理由がある。
      元々火炎弾は、調合数が1個で固定であるため、
      最大数調合を前提で調合分を考えた場合、他の属性弾より明らかに少なくなる。
      今作では、狩技の完全調合を使うことで上述の点が浮き彫りになるため、
      不足分を補うために、火炎弾と、同じく調合数分が少ない滅龍弾が、
      内蔵弾として搭載されていると考えられる。
  • 上記の通り、真価を発揮するにはちゃんと運用場面を選ぶ必要がある。
    属性弾の装填数が少ないこと、狩技の全弾装填IIIを用いて通常弾も織り交ぜようにも、
    会心率-10%が少しとは言えダメージに影響を与えていることは見逃せない欠点である。
    更に今作の単属性特化銃はメインとなる属性弾の扱いだけでなく、
    武器内蔵弾やサブ弾にも恵まれている物が多く、上手く扱えばそれだけで事足りることが多い。
    そしてこれらも全弾装填IIIを用いれば速射と強力なサブ弾の弾幕を遺憾なく発揮できるため、
    それらと比べるとどうしても2歩と言える程劣るのである。
    一応、第2弱点も含めた属性弾で攻めるということも出来なくはないが、
    有効なレベルでの第2弱点持ちモンスターはそこまで多くなく、
    弱点属性がバラバラなモンスターが複数登場する場面でこそ、この銃が真価を発揮する。
    仮に有効でも、しっかり狙って攻めていく腕前とその部位があるという知識が要求される。
    結論を述べると、器用さを活かせる場面、
    つまり複数のモンスターが登場するクエストでないと、その真価を発揮できないと言える。
    尤もスキルのお陰とはいえ、MHP3時代のそれが異常だっただけでいつも通りに戻っただけなのだが。
    • 幸い、MHXは複数のモンスター狩猟クエストが多いため、この銃が真価を発揮できる場面は多い。
      MHP3時代では味わえなかった、
      器用貧乏の性能をフルに発揮出来る環境下で運用した場合の爽快感を味わってみるのも一興だろう。
    • また、フルに性能を発揮させるには上記のことが響いてくるが、
      裏を返せば、「どんなモンスターでも一定以上の火力を発揮できる」というのも、
      水天一色のみが持ちえる利点といえる(剣士で言えば爆破属性武器がそれに相当する)。
      複数人で多様なクエストを順番にやっていく場合等、
      いちいち装備変更せずサクサク進めたほうが良い状況の場合は、
      この銃を用いるメリットが生まれる。
      • どちらにせよ少ない装填数を補う装填数UP、
        豊富な属性弾速射を強化できる(普通の)属性攻撃強化とは相性が良いので、是非とも発動させたい。
  • 4属性弾速射という性質から、ふらっとハンター用の装備として需要が高い。

MHXX

  • 初となる、アマツマガツチのG級登壇によってこの銃もG級段階が解禁された。
    限界突破した水天一色を経て、最終段階で「太虚ノ針【沖天】」にその銘を変える。
    攻撃力は大きく上がって320となり、沖天で330となる。
    それ以外の基本性能は一切変化しない。
  • 限界突破することで、4属性弾速射銃としては初となる属性弾の装填数強化が行われる。
    対象はアマツマガツチが操る「嵐」に関する属性、水冷弾と電撃弾の2種で、
    最終段階で特化銃としても十分使える装填数5発に強化される。
    そのため、水冷弾、電撃弾を主軸にして通常弾をサブ弾で用いたり、
    この2つの属性弾を主軸に第2弱点属性を視野に入れる運用も十分可能になった。
  • 今作では祖龍ミラボレアスが復活したことで、
    先輩に当たる銃「阿武祖龍弩」が登場している。
    あちらは属性弾の装填数が3、武器内蔵弾はLV2電撃弾のみであるため、
    その2点ではPTメンバー強化に使える鬼人弾、硬化弾と、
    2種の属性弾を武器内蔵弾に持つこの銃が上回っているといえる。
    一方で貫通弾はあちらのほうが装填数が上であり、LV1に至っては速射に対応。
    加えて以前の登場作品と違い、今作はLV1貫通弾の速射が実用ラインを確保している。
    そして、あちらは会心率0%なので、物理弾の運用に関してはあちらに軍配が上がる。
    属性弾に特化した沖天、物理弾と織り交ぜながら戦える阿武祖龍弩と言った形で、
    差別化が為されていると言える。
    • ただ、阿武祖龍弩は狩技と速射によって物理面も強化された一方、
      今まで無関係だったライトボウガンとの競合も起こしてしまうことになり
      そう言った意味では属性弾という、
      元々持っていた個性を更に強化される形となった沖天は競合相手は少なく、
      他のライトボウガンとの差別化は図りやすい。
  • 強化素材は全て、G級アマツマガツチのクエストをこなすことで集められる。
    別クエストで集めなければならない古龍の大宝玉、希望の証XXが必要な阿武祖龍弩と違い、
    G級アマツマガツチを制すれば作成は難しくないのも、この銃の利点と言えよう。

MHR:S

その一射は神の一息。大水の針
の如き威力は世の一切を穿ち
鉄蟲に破滅の力を与えん。

  • 無料タイトルアップデート第5弾の目玉として復活した、アマツマガツチと共にこの銃も復活。
    今作では原型の銘「凶針【水禍】」として、直接生産する形で入手する事が可能である。
    今作はこの段階のみの存在となり、強化によって天嵐ノ針、太虚ノ針へ名を変えることはない。
  • 性能に関しては
    • 350と、従来作のアマツ武器から飛躍的に向上した攻撃力
    • -20%という、アマツ武器らしさを感じさせるマイナス会心は健在
    • 反動は「中」だが、リロード性能は「やや速い」と優秀。
    • 武器スロットは無いが、Lv3の百竜装飾品スロットを備える
    • アマツ武器特有の特殊効果「鉄蟲糸技強化」を宿す
    以上の基本性能に加えて
    • 6/7/7で一通り扱える通常弾
    • 3/3/0と、物足りない感じの貫通弾、放散弾
    • 2/2/0で、とりあえずスタンは狙える程度のラインナップの徹甲榴弾
    • 2/0で、基本的には無いものと考えてよい拡散弾
    • 全属性弾が3発ずつ装填可能という、かつてと変わらない属性弾装填性能
    • アマツマガツチが得意とする水、雷属性に特化した貫通水冷、電撃弾が2発ずつ装填可能
    • 速射対応弾はアマツマガツチの能力を強く現す水冷弾、貫通水冷弾、電撃弾、貫通電撃弾の4種
    • 速射対応弾4種は全て移動射撃、歩きリロードに対応
    と、アマツマガツチの個性を色強く反映したような性能になってMHR:Sの舞台に帰ってきた。
  • 今までの全属性弾速射の個性を「全属性弾対応」程度に留めつつ、
    水属性弾、雷属性弾2種の速射に対応するという形で
    アマツマガツチの能力である「嵐」の副産物である水、雷の力に特化した性能となった本銃であるが、
    肝心の属性弾の装填数が素の状態では心許ないのは見過ごせない。
    本銃を運用するなら間違いなく装填拡張Lv2のフォローは必須
    また反動軽減LV1、もしくはサイレンサーがないと属性貫通弾を無反動で撃つことができないので注意。
    しかし、属性弾は移動射撃と歩きリロードが可能なことに加え、
    なんと装填速度スキルだけで貫通属性弾を属性強化リロード最速で運用できるという唯一無二の強みを持つ。
    特に、貫通水冷弾の速射運用においては
    装填数などに難のある蟹甲弩ラーバルザザミが従来の第一候補であり、他属性と比べて物足りないものがあった。
    その為、より高いDPSとサブ弾を備える本銃には期待が高まっている。
  • (貫通)水冷弾・電撃弾が得意ということで、その2種が弱点となるモンスターは勿論、
    泥の状態で弱点が変わるジュラトドスをブチ抜くことにおいてはトップクラスの適性があると言える。
    傀異討究クエストの研究依頼に出てきた時にでも担いで行くといいだろう。
  • アマツ武器の共通効果で鉄蟲糸技強化能力を持っているが、
    ヘビィと同じくライトもろくに適用可能な鉄蟲糸技がないため、ほとんど活用の機会がない。
    一応、機関鉄蟲弾の火力が高いという長所がなくはないが、そもそもダメージ目的で採用する技ではないため、
    実戦で活用する機会は無いに等しいだろう。
  • 生産に必要な素材は
    • 嵐龍の重胸殻×6
    • 嵐龍の厚飛膜×3
    • 嵐龍の剛爪×2
    • 天空の龍神玉×1
    となっており、天空の龍神玉以外は比較的良心的な素材のみで構成されている。
    天空の龍神玉さえ入手できれば、生産することは難しくないだろう。

MHF

  • アマツマガツチの実装に伴い遷悠武器として登場。
    HR段階が「凶針【水禍】」、G級段階が「太虚ノ針【沖天】」となる。
  • 太虚ノ針【沖天】の性能は以下の通り。
    • GR400~600段階の辿異武器にすら匹敵する攻撃力685
    • しかしその代償として極めて重い会心率-25%
    • 装填速度は「普通」、反動は「中」
    • 装填可能な弾は、通常弾が9-9-(12)、貫通弾が6-6-6、
      散弾が6-6-(6)、水冷弾が6発など
    • 遷悠武器の特性として装飾品とシジルの両方が装着可能、
      なおかつ装備するだけで早食い効果が発動
    ここまで見て、メインシリーズとは根本的に異なる部分にお気づきだろうか。
    そう、対応している属性弾が水冷弾のみ、そして速射でもないという、
    まさかの水冷弾単発撃ちへと舵を切ったのである。
    • もっとも、MHFの環境では(滅龍弾以外の)全属性弾が速射できたところで
      特に利点とはなりえない。
      事実、そのような性能のライトボウガンとしては
      古くからキャラバンガン系統が存在しているのだが、
      そちらはまともに活躍できるクエストが
      キャラバンクエストの「属性バンザイ」ただひとつとすら言われるほどである
      (まあ、その代わり当該クエストでの適性は極めて高いのだが)。
      また、速射運用の場合は「速射」スキルが事実上の必須スキルとされるのだが、
      それを含めたスキル構成は現在の環境だとかなり難しく、
      総合的に考えるとジャストショット運用に分がある。
      それらの事情を鑑みた場合、無理に多種の属性弾へ速射対応させても
      没個性化してしまったであろうことは想像に難くなく、
      この路線変更は正解だったと言える。
  • 評価としては、水冷弾メインで運用するならば非常に優秀な武器である。
    他のアマツ武器(近接武器種と弓)は、
    GR100から作れる武器としては高水準な攻撃力だがマイナス会心が足を引っ張り、
    また水属性値も低い部類という性能になっているが、
    属性弾による属性ダメージは単純に攻撃力が高ければ高いほど上がり
    更に会心率は関係ない*2ため、こういった性能傾向のボウガンとは極めて相性がいいのである。
    • ただし、当然ながらあくまでも水属性がよく通る相手に限られる点には注意。
      幸い、アマツマガツチと同じ遷悠種の中ではブラキディオスやウラガンキン、
      辿異種だとリオレウスやミドガロンなど、
      GR100以降のモンスターでも水冷弾が有効なものは結構多い。
  • なお高い水属性火力を有するとは言えど、高難度帯のクエストともなると
    調合分を含めても水冷弾のみでクエストを終わらせることはさすがに厳しい。
    水冷弾のみへ特化させるのではなく、
    各種物理弾へ切り替えても問題なく運用できるようにはしておこう。
    また、最初から物理弾に絞って運用しても悪くはないが、
    その場合は会心率の関係で他のライトボウガンの方が高い火力を叩き出しやすいだろう。
  • 高い攻撃力を持つとはいえど、最終的には会心率も含め辿異武器には負けてしまう。
    特に、ダイミョウザザミの盾蟹軽弩アスタヴィテ系統、
    バルラガルの喰血絶銃スピーズ系統は、同じく水冷弾対応ということもあり強力な対抗馬となる。
    一応それらとは対応している物理弾が微妙に異なるので、そこが差別化点と言えなくはないが、
    よほど沖天を使いたいのでもない限り素直に乗り換えたほうが無難である。

余談

  • 武器の名称である【水禍】「すいか」は水の災害の意味を持つ。
    最終段階銘の【水天一色】「すいてんいっしょく」は
    「水(海)と空が同じ色で一続きに繋がっており、見分けがつかないこと」という意味を持つ。
    4属性弾速射&滅龍弾対応でどの状況にも対応できる=「区別しなくていい」ことから付けられたか。
    最終段階銘【沖天】「ちゅうてん」は「高く天に昇ること」という意味を持つ。
    嵐に乗り、天高く舞い上がるアマツマガツチを表していると見て良いだろう。

関連項目

モンスター/アマツマガツチ
武器/アマツ武器
武器/阿武祖龍弩 - 滅龍弾を除く、全属性弾の速射が可能な銃の先駆者
武器/煌黒弩アルドミナ - 全属性を操る禁忌の古龍のライトボウガン。こちらは全ての属性弾が速射可能
武器/キャラバンガン - 同上
武器/カオスウイング - アルドミナと素材元を同じとするヘビィボウガン。速射はできないが、同じく全属性弾が扱える。


*1 ただ、MHR:Sでは火炎弾と氷結弾の速射機能は失われてしまった。
*2 正確には全く関係ないということはないのだが、属性弾の物理部分であるモーション値1へ補正がかかるだけなので、あって無いようなものである。