武器/剛断剣タルタロス

Last-modified: 2023-04-01 (土) 13:50:43

MH3Gに登場する大剣で、ゴーレムブレイドの最終形態。愛称タルタル

目次

概要

  • 寓話に語られし巨人が用いたとされる剛剣。圧倒的な重量は規格外の破壊力を生み出す
    と言われているが、その真価を発揮するには匠の技が必要となる。
  • ゴーレムブレイド→剛剣ターロス→剛断剣タルタロスと派生していくが、
    剛剣ターロスへの派生はMH3が初であり、剛断剣タルタロスはMH3やMHP3では登場しない。

性能

MH3

  • 強化前の剛剣ターロスが初登場。
    平均クラスの攻撃力912に素で短い青、匠を付けても白ゲージは出ない。
    これといった見所のない武器に思えるが、覚醒を付けると麻痺値が付く。
    手数の少なさからして微妙だが、他に麻痺大剣が存在しないことから一応の差別化は可能。
    スロットも2個空いているため、スキルも付けやすい。

MHP3

  • 攻撃力はブースト込みで225まで引き上げられ、火力面での改善は見たものの、
    素で短い青20に、匠を付けても青ゲージが延長されるだけと、前作での欠点はしっかり引き継がれている。
    おまけに覚醒がないことから、ほぼ唯一のアイデンティティである麻痺属性を失うことに。
    アルレボ王虎といった強力な武器の存在もあり、すこぶる微妙な立ち位置になってしまった。

MH3G

  • 攻撃力1344、会心率0%、空きスロット2、属性解放で龍属性320、しかし斬れ味は緑ゲージ20と、
    一見高い攻撃力と空きスロットしか長所がない。これだけだとハルバードとほとんど変わらない。
    しかし「斬れ味レベル+1」を発動させると、突然紫ゲージ30が現れる。
    これだけでも十分強力だが、G級昇格直後に剛剣ターロスから強化できるのが最大の強み。
    • G級に入りたての段階で紫ゲージを実用できるというアドバンテージはあまりにも大きく、
      他の武器が青ゲージか白ゲージまでしか使えないことを考えると破格と言っても過言ではない。
      この時点で紫ゲージを持てるのは、イベントクエストを除けば他にはアルバ武器程度しかないだろう。
    • 更に、G級序盤から防具に恵まれているのも追い風となっている。
      本作ではヘリオスZ・セレネZを初めとした、匠を発動できる防具がG級序盤の中にも多数存在しているのだ。
      都合がいいことにG★1で組める装備に匠・集中をお守りなしで揃えることができるテンプレ装備が存在し、
      しかも制作難易度も低くまさにタルタロスと合わせて使えと言わんばかりの代物。
      流石に抜刀術【技】まで発動させるのは困難だが、それを差し引いても匠・集中を揃える意義はあるだろう。
      G級序盤で作れるだけで真価は終盤で無いと発揮できないなどといった心配はまず破られた。
      ちなみに匠・集中が揃ったタルタロスがあればラスボスもソロで問題なく勝てる*1
  • 武器倍率も「角王剣アーティラート(310)」、「仁剣【侠客立ち】(300)」
    断崖剣ゴライアス(300)」、「ネロ=アングイッシュ(290)」に次いで5番目に高く、
    斬れ味や会心率等を考慮すると、ライバルとなるのはネロ=アングイッシュくらいしかない。
    • ちなみに無属性大剣という類で比較すると、ネロがタルタロスの僅か上を行く程度
      ネロよりもスロットが1つ多く、属性解放で現れる龍属性でも上回っているため、
      覚醒付きであれば逆転することもある
      匠+抜刀術+集中に加え、覚醒まで発動させたタルタロスの攻撃性能は凄まじく、
      龍属性の本職たるアル・レボア辺獄の立場さえ脅かしかねない程である。
      本作には火竜ウラガンキンラギアクルス亜種・希少種
      グラン・ミラオスなど、龍属性弱点のモンスターが多いため、覚醒させる価値があると言えるだろう。
    • お守りテーブルバグの関係上組める人は限られるのだが、
      匠+5・属性解放+7のお守りがあれば、タルタロスのスロット2を活かして
      斬れ味レベル+1・集中抜刀術【技】・覚醒・金剛体という
      凄まじい装備を組むことができる。
      また匠+4・スロット3のお守りがあれば、
      斬れ味レベル+1・集中・抜刀術【技】・金剛体・納刀術を組むこともできる。
      抜刀と納刀を繰り返す大剣にとって、納刀術の恩恵は大きい*2
      これらはスロットが1つしかないネロには出来ない芸当。運良くお守りを引き当てたらぜひとも用意したい。
      なお、上記のスキルは大和・真および日向・真で簡単に実現可能。
  • このように、G級序盤で完成できる武器としては正に規格外の性能であり、
    冗談抜きで最終候補になりうる武器である。
    更にソロでは30分以内討伐が難しい(というか使用武器等の選択肢がかなり狭まる)
    ジエン亜種ですら討伐可能と圧倒的なポテンシャルを秘める。
    最終武器として考えても、ネロには本当に微妙な差で負けてはいるものの、
    それでもこの製作難度で最強半歩手前の性能というのは無茶苦茶としか言いようが無い。
    爆破属性が猛威を振るう今作において、
    それらに負けない存在感を示している数少ない武器の1つと言えるだろう。
    • 3Gの大剣は上位は真・轟断剣一本でいいと言われており、
      G級に上がったら今度はタルタロス一本で攻略できてしまうため恐ろしくお手軽。
      一時期はお守りテーブル判定*3の関係で高速で港G級★7に昇格する手段が模索されたことがあり、
      その過程で大剣の攻略面での評価が大きく高まるきっかけにもなっている。
    • ちなみにこの二振り、どういうわけか武器銘もそっくりである。
  • ただ強化は少々面倒で、「峯山龍の上腕甲」4つに「大竜玉」1つが必要である。
    上腕甲は上位ジエン・モーランの腕の部位破壊報酬か基本報酬でしか入手出来ない為、
    複数集めるのは骨が折れる。
    大竜玉も天鱗天殻よりはかなりマシだが、
    それでも入手率は相当低く、G級序盤ではかなりレアな素材である。
    • 大竜玉は剥ぎ取り回数の関係上、今の所ガノトトスからの剥ぎ取りが一番効率が良いと言われている
      (さらに言うと、原種よりも亜種からの方が若干ではあるが入手しやすい)。
      水竜群来」、「《高難度双魚竜」、「《高難度》翠水竜二番勝負!」あたりをマラソンすると
      手に入れ易いだろう。
  • また、散々ベタ褒めしているが、以上の強さは全て
    スキル「斬れ味レベル+1」の発動が大前提であるということを忘れないでおこう。
    推奨ではなく、必須である。これが無いと緑20というなまくらになってしまう。
  • なお、ここまでは剛断剣タルタロスについてのみ語ってきたが、
    一応それ以前のゴーレムブレイド及び剛剣ターロスにも触れておくと、
    • ゴーレムブレイドは素こそ黄色ゲージではあるが攻撃力が720もあり、
      これは入手できる港☆1段階、即ち最序盤環境では同時期に作れる緑ゲージ大剣を考えても最強の数字。
      最序盤の武器でも港☆1を相手に問題なく戦える上級者であれば、
      黄色ゲージの扱いの難しさもある程度技術で克服出来るだろうし、
      序盤の高火力武器として活かすことも難しくないだろう。
      後半は同じ攻撃力で緑ゲージを持つ、属性も持つといった武器も散見されるが、そこまでは活躍できる。
    • 剛剣ターロスに関しても素で黄色は変わらないが、攻撃力は864まで上昇。
      また、匠で一応は緑が登場する…が、上位時点で匠は使えない為拝むことはないだろう。
      こちらも上位最序盤で作れる上要求される堅牢な骨はリノプロスから手に入るし、
      上位昇格直後では攻撃力720の緑とかが普通なので、斬れ味補正を無視すれば威力は此方が上である。
      ただ、港から進めているとイベントクエストにより早い段階で強力な武器が手に入ることもある他、
      イベクエを度外視しても同攻撃力で会心-5%に緑ゲージを持つクオーラルホーンが港☆3で製作出来てしまう。
      しかしとにかく製作は簡単なので、クオーラルホーンの素材の為にこれを作る手はある。
      また、村上位から進める場合イベクエでの先取りプレイが出来ず、クオーラルホーンも村☆7は待つことになるため、
      斬れ味の悪さをプレイスキルでカバーできるならば村☆6のうちは活躍の余地が見込まれる。
    といった具合に、黄色ゲージであるがゆえに力を引き出すのは難しいが
    そこを克服できる上級者、それこそと呼べるようなスキルを持つプレイヤーであれば
    各ランクの序盤において頼れるパートナーになりうる可能性は秘めていたりする。
    尤も、どちらの武器も各ランクの序盤のみで中~終盤以降は通用しないことを思えば、
    終盤まで第一線で使えるタルタロスの異端さを改めて認識させられるというものである。

MHX(X)

  • ゴーレムブレイドが続投。
    MHXでは派生させずに最終強化出来るが、剛剣ターロスまでであり
    剛断剣タルタロスは残念ながら登場しない。
    また、Lv3からティガノアギトへと派生強化出来る。
  • 派生させず強化した剛剣ターロスの攻撃力は220。3Gから据え置きの会心率0%、スロット2。
    肝心の斬れ味レベル+2で白20とインパクトの無い普通の伸びではあるが、単体で見れば悪くない性能。
    流石に一線級の面々には及ばないものの、獰猛化狩猟の証IIさえあれば簡単に用意できるお手軽さが売り。
  • MHXXではG級の強化先としてタルタロスの銘が復活。
    攻撃力330にスロット2つ。斬れ味は素で白30、斬れ味+2で紫20が出現する。
    ターロスから順当に強化されてはいるものの、
    大剣の性能としては真名ネブタジェセルの完全な下位互換になってしまう。
    スロット3と素の紫ゲージによるスキル自由度が評価されているネブタジェセルに対し、
    こちらは匠だけではネブタジェセルはおろか、他の属性大剣にすら負ける可能性がある。
    作成時期も獰猛化素材が必要なので今作はそれほど早くなく、つなぎとしてもいまひとつ。
    というか幻鳥竜玉が2つあれば同攻撃力ほぼ同青以上斬れ味同スロットのピリーチレジスカが作れたりする。
    性能的には悪くないものの、
    猛威を振るっていたMH3G時代と比べるとどうにも残念な性能となってしまった。
    とはいえ、斬れ味+2を発動させれば素のネブタジェセルに肉薄する火力を出すことは可能。
    そういう意味ではなんとなくタルタロスらしい性能と言えなくも無い。
  • ちなみに、今までの強化途中であったボーンブレイド系は
    斬れ味+2を発動させれば最終装備になりうる超高性能になり、完全に立場が逆転されてしまった。

MHRise

  • ゴーレムブレイドが復活。
    一発生産もしくはオオアギトからの派生で手に入るが、剛剣ターロスまでであり
    剛断剣タルタロスは残念ながら登場しない。
    その代わり、上位上がりたてでゴーレムブレイドIを作成でき、入手が難しくない素材で作成できる割に
    攻撃力180(オオアギトから攻撃力強化Ⅱを引き継げば186)に少量の青ゲージと、
    この時点では破格の性能を持つ。
    ほぼ同時期に作れる無属性大剣は他にも攻撃力で並ぶギガスワスターがあるが、
    あちらは素で緑ゲージ止まりで且つ将来性も皆無なので、
    スロットが無い点を考慮しても、作るならこちらに軍配が上がるだろう。
  • 次の強化は★7と非常に遅く、ラージャンを狩猟して堅牢な巨骨を手に入れることでようやく解禁される。
    最終強化の剛剣ターロスの性能は以下の通り。
    • 低くはない攻撃力200
    • 会心率0%
    • 無属性
    • 斬れ味は素で青止まり。匠でも青が伸びるだけ
    • スロットは無し
    • 百竜強化は「会心率強化III」「防御力強化II」「鉄蟲糸技強化」
      これに加えて、オオアギトから攻撃力強化IIを引き継げる。
    といった感じ。
  • 剛剣ターロス自体の性能は微妙だが、本武器の真骨頂は派生先にあり、
    ゴーレムブレイドIからレイア大剣のヴァルキリーブレイドやジュラトドス大剣のリームスクリンガに派生でき、
    リームスクリンガからはさらにレウス大剣のレッドウィングに派生できる。
    特にリームスクリンガは一発生産が不可能なため、一度は本武器ののお世話になったプレイヤーもいるかもしれない。
    • Rise時点ではジークリンデも一発生産不可だったが、
      こちらはサンブレイクでジークリンデ改の一発生産が解禁された。

MHR:S

  • 剛剣ターロス改として無事にMRに進出。
    一発生産の場合は土香る重泥骨が必要なので早くてもMR2からだが、
    剛剣ターロスからの強化であればMRに到達してすぐ作れる。
    この時点では攻撃力280とやっぱり破格の数値を持つ。
  • 次に城塞高地で手に入る傷ついた重古骨と入手が大変な大竜玉を使用することで
    お馴染みの剛断剣タルタロスとなる。
    やっぱり破格の攻撃力320が自慢だが、ほぼ同時期に解禁される
    なんとなく名前がゴーレムブレイドに似ているゴルム・ブレイドの存在が苦しいか。
  • そして傀異化した血を投入することで「剛断剣タルタロス改」に至る。
    その性能は
    • マイナス会心無しの大剣としては高めの攻撃力350
    • 会心率0%
    • 無属性
    • 斬れ味は素で白。匠Lv3から紫が出る
    • スロットは無し。MRでも最後まで開かなかった…
    • 百竜スロットはLv2
  • 攻撃力350を超える大剣は、これ以外いずれもマイナス会心もしくは匠でも白ゲージ止まりであり、
    紫が出せる非マイナス会心武器としては最大の火力を誇る点が本武器の個性と言えるだろう。
    匠の重さと武器スロット無しは欠点だが、ぜひとも紫ゲージ運用で豪快に振り回したいところ。
    100%を超える会心率を確保できるのであれば、
    剛角剣ディアブロスを筆頭にマイナス会心組の採用が検討される。
  • Riseの時点で豊富だったゴーレムブレイドIからの派生先は更に増えており、
    剛剣ターロス改からはチェーダアルザバルに、
    ジークリンデ改からはローゼンブレットに、
    そして炎剣リオレウス改からは輝剣リオレウスにそれぞれ派生できるようになった。

余談

  • タルタロス(Tartaros)」とは「地獄」、もしくはその語源となったギリシア神話の奈落の神の名前である。
    過去にヨーロッパを攻めたモンゴル帝国へも畏怖を込めて使われたなど、「蛮勇」といった意味もある。
    圧倒的な破壊力を秘めたこの武器にはぴったりのネーミングだといえるだろう。
  • 「ターロス」とは、ギリシア神話に登場する青銅の巨人像であり、「タロス」と呼ばれる事が多い。
  • MHFにはタルタロスSPというSP武器が存在する。こちらは黄色いヴァルキリーブレイドなのだが。
  • MH4の新情報が掲載された2012年9月6日のファミ通&公式HPの武器紹介欄でも、
    ゴア・マガラの防具に身を包んだ剣士が
    ゴーレムブレイド系列の大剣を振り回しているCGイラストが掲載されており、
    また体験版でもこの装備で出撃することになる。
    しかし、残念ながら本作のゴーレムブレイドはティガノアギト系統に派生して原形を失ってしまうため、
    MH4にタルタロスは登場しない。
    見た目は進化したけどな!
    • MHXでもティガノアギトへと派生強化できる。ティガ素材との相性がいいのだろうか?
  • タルタロスやターロスが登場する前は基本的に
    ヴァルキリーブレイドスパルタカスブレイドへ強化できた。
    MH3G、MH4などではその繋がりが切れてしまうもMHXで再び派生強化できるようになった。
    なおジークムントやジークリンデ、及びその亜種武器の見た目はいかにもゴーレムブレイドの強化品といった形である。
  • MHWorldではいわゆる純正のゴーレムブレイドは登場しない。
    しかし水属性派生のウォーターゴーレムなどがその形状を引き継いでいる。
    MHW:Iではパーツ強化により(見た目だけは)様々なバリエーションを作れるようになった。

関連項目

武器/ドドン・マウンテン - 斬れ味レベル+1の有無で天地がひっくり返る剛断剣タルタロスの先代
武器/ブラスナックル - MH3Gのタルタロスと同じく、同作において斬れ味レベル+1で性能が激変する武器。こちらはハンマー
武器/レイジングテンペスト - 同上。こちらはランス
武器/ボーンブレイド
武器/アギト - もうひとつの骨大剣。
武器/骨武器
武器/ハルバード - 高い攻撃力に斬れ味が悪い大剣仲間。こちらは匠込みでも斬れ味が悪い。


*1 このラスボスは、部位破壊をするとその部位には龍属性が通らなくなり、破壊前はともかく、破壊後は与えるダメージが変わらなくなる。
*2 ただし地上その場納刀をする場合は恩恵は薄い
*3 現在は村クエの狩猟船の結果で判定できるようになったものの、初期の頃は解析が進んでおらず風化したお守りをある程度揃えなければ判定できなかったため、とにかく速やかにG級火山に辿り着く必要があった