重甲虫ゲネル・セルタスの素材から作られる弓。
本項では徹甲虫アルセルタス、および双方の亜種から作られる武器も併せて解説する。
目次
概要
- アルセルタス素材で「翅弓カゲロウ」を生産。
そこから「翅弓マスキュラ」→「鞘翅弓フェミニン」→「鞘翅弓ユニビートル」と強化され、
MH4では最終的に本武器:「完全変態ガーンデヴァ」へと転生する。
なお、鞘翅弓からは重甲虫素材を投入して製作され、マイナス会心が無くなると共に水属性がつく。
性能
MH4
- 物理火力が高めで付加価値にも優れた優秀な弓である。
名前のせいでいろいろネタにされまくっているが。- 高倍率の攻撃力228
- 低めの水属性130
- 汎用性の高いスロット3
- 地味に嬉しい防御+15
- 溜め段階は貫通3-貫通3-連射4(-拡散4)
- 強撃ビンにもしっかり対応
- 集中型の曲射
ちなみに強撃ビン以外では睡眠、接撃、ペイントにも対応している。
また、溜め4は拡散4となっている。
- 最初の翅弓カゲロウはアルセルタスを狩猟できる序盤から作成できる。
初期装備であるハンターボウよりもずっと高い攻撃力と、
そのハンターボウが失ってしまった防御力プラスが魅力なのだが、
会心率-10%とメインの溜め3が連射1と言うガッカリ性能。
ガララ素材で強化される翅弓マスキュラでも多少性能が向上するだけで
似たような性能と、もうどうしようもないように思えるが曲射は爆裂。
どうやらこの二つはほぼ曲射での運用が前提の弓として設定されている模様。
素材も手軽なので、爆裂曲射の練習にはもってこい。
- ゲネル・セルタス素材を使って強化した鞘翅弓フェミニンで、溜め3が連射3とようやくまともになり、
ガーンデヴァと同じ特徴を備えるようになる。そして曲射も集中に変更される。
MH4G
- 亜種素材を用いたG級強化先が追加された。
ゴルト・キーファーを経て最終強化の黄金弓ゴルト・レイへと強化できる。
その性能は、- 属性弓としては十分の攻撃力336
- 水属性190
- 非常に頼もしい防御+50
- 溜め段階は貫通3-貫通3-連射5(-拡散5)
- 強撃ビンにもしっかり対応
- 集中型の曲射はそのまま
何より頼もしいのは大幅な防御力アップ効果。
極限強化【防御】とあわせれば驚きの防御110が得られる。
尤も今作ではこのレベルの防御が得られる武器は珍しくないのだが、
G級クエストの頼もしい味方となってくれることだろう。
麻痺液を撒き散らすアルセルタス亜種の素材を使った影響か、麻痺ビンが新たに装填可能になっている。
睡眠ビンも上位から据え置きで装填できるため、拘束能力は非常に高い。
パーティプレイの際に威力を発揮してくれるだろう。
- ライバルは今作で復活した水属性連射弓オオムラサキバサミII。
攻撃力312に会心率10%、水属性230と防御+30に加えて剛射を備えている。
こちらは集中型の曲射なのでチャンス時のラッシュでは劣るが
あちらは溜め3が連射4でスロットは1など、こちらの方が優れている点もある。
- 別の問題として、完全変態の銘は失われてしまった。
変態の銘がないゲネル弓なんて…と思うあなたは間違っていないいるいない
……いるかは何とも言えないが、少なくとも変形や変態にロマンを感じる人か、さもなくばHENTAIであろう。- 勇者っぽいアレで運用したくなる名前だが、ガンナー用セルタス装備がリアル系なこと、
スキル面で全くと言っていいほど噛み合っていないことから、残念ながら相性はまるで良くない。
- 勇者っぽいアレで運用したくなる名前だが、ガンナー用セルタス装備がリアル系なこと、
MHX
- MHXでは、強化システムの変更により徹甲虫弓のカゲロウと重甲虫弓のフェミニンが独立した。
そして銘が鞘翅弓ユニビートルまでで打ち止めとなっており、残念ながら完全変態はできなかった。
一部の紳士からは4Gに引き続き不満の声が聞かれるとか。
翅弓マスキュラ
- ソニックボウから翅弓カゲロウに派生し、その最終強化翅弓マスキュラの性能は、
- 攻撃力220、会心率-15%
- 無属性
- オマケの防御+10
- 貫通2-貫通2-連射3(-重射4)
- 爆裂型曲射
- スロットなし
- LV1強撃ビン、接撃ビン、睡眠ビン、ペイントビン
尤も上位クエストをこなす最低限の性能は備えているので、
デザインが好きならこの弓で狩猟に赴くのも一興ではなかろうか。
鞘翅弓ユニビートル
- 翅弓カゲロウからさらに鞘翅弓フェミニンに派生し、その最終強化鞘翅弓ユニビートルの性能は、
- 攻撃力220、会心率0% (最終強化形水属性弓の中で2位)
- 水属性16 (ワースト2位)
- 防御+15
- 重射2-重射3-連射3(-拡散4)
- 集中型曲射
- スロットなし
- LV1強撃ビン、LV2属性強化ビン、接撃ビン、睡眠ビン、ペイントビン
しかしながらソニックボウからスロットを全部剥奪された上、溜め3の矢レベルも下げられてしまった。
やはり完全変態してないからか。
また、溜め1と溜め2の矢タイプが貫通から今作で追加された重射に変更されている。
- 弱体化を食らったとはいえ今作でも最高クラスの弓であることには変わりはない。
ライバルとなる水属性連射弓には龍頭琴【雨唄】と新顔のなぐるやの遠弓の真弦があるが、
これらはいずれも属性重視タイプなので立ち位置が少し異なると見てよい。
むしろ本当のライバルは水属性弓中1位の物理攻撃力とワースト1位の属性値を誇る
小夜ちゃんこと天嵐ノ弓【光彩陸離】であろう。
困ったことに鞘翅弓ユニビートルへの強化に嵐龍素材が要るため登場時期での差別化もできない。
まあ、小夜ちゃんを連射弓として使う場合は溜め2運用という変態的な主流とはかけ離れた使い方を強要されるのだが。
- 今作では鞘翅弓ユニビートルへ至るまでの中間装備に一発生産可能なものが一つもなく、
ベルダーボウ(LV2)→ソニックボウ(LV3)→翅弓カゲロウ(LV1)→鞘翅弓フェミニン(LV4)=鞘翅弓ユニビートル
と強化に次ぐ強化が必要になる。
MHXX
- G級が解禁された今作でついに
待望の完全変態の銘が復活した。
当然ながら最後まで丹念に強化を施して完成するG級武器である為、
完全変態の銘のままG級クエストへ行くことが可能。
甲翅弓ハウステュラ
- 翅弓マスキュラを限界突破することで、「甲翅弓ハウステュラ」となる。
- 攻撃力340、会心率-15%
- やはり無属性
- あって損は無い防御+15
- 貫通2-貫通3-連射3-(重射5)
- 爆裂型曲射
- LV1強撃ビン、接撃ビン、毒ビン、麻痺ビン、睡眠ビン、ペイントビン
- 残念ながら据え置きのスロット無し
使えないこともないが、上位と同じ立ち位置に甘んじてしまっている。
完全変態ガーンデヴァ
- 鞘翅弓ユニビートルを限界突破すると、
無事に完全変態の銘が復活する。- 攻撃力330、会心率0%
- やや心もとない水属性18
- 安心の防御+15
- 重射3-重射3-連射4-(拡散4)
- 集中型曲射
- LV1強撃ビン、LV2属性強化ビン、接撃ビン、睡眠ビン、ペイントビン
- あって困らないスロット1
LV2強撃ビンが装填できないという問題はあるものの、
素の物理火力は後述する他の水属性連射弓を優に超えており十分に実用に耐えるレベルである。
- ライバルとなりうるのはアサルトスコルピオとなぐるやの遠境真射弓だろうか。
なぐるやは低い物理火力に非常に高い水属性36という性能なのであまり競合しないだろうか。
アサルトスコルピオは水属性値が24と高く、LV2強撃ビンに対応しているが、
LV2強撃ビンを装填したアサルトスコルピオよりも、LV1強撃ビンを装填したガーンデヴァの方が物理火力が高い。
むろん素の火力でも勝っているので、水属性に弱く体力の高い相手、
特に超特殊許可クエストの燼滅刃などが相手の場合は最適解となりうる。
余談
- 言うまでもないだろうが、此処で言う「完全変態」とは
「卵→幼虫→蛹→成虫と、蛹を挟んで成虫に変化する成長形式」を指すれっきとした生物学用語であり、
変態性欲や、変態性欲者などの異常性癖を指す【変態】のことではない。
この武器の銘をネタにしている人の殆ども、それを承知の上で後者の方面のネタに走っているはず。
ただし、この武器銘をネタ扱いする際には、
「完全変態が生物学用語であることを知らない」と無知を疑われるリスクが付き纏う事には注意。
いくら「異常者という意味での【変態】」が浸透しているといえども、それとこれとは話が別だからである。
セルタスが甲虫種に属すこと、そして強化前の名称などから、
ガーンデヴァの時点で「カゲロウ(生産段階)から完全に成長し切った状態(最終段階)」といったところなのだろう。
そう考えると、なかなか上手いネーミングである。- ただ、「カゲロウ」は不完全変態する昆虫であり、しかも成虫なのでこれ以上変態することはない。
有名なアリジゴク、もとい「ウスバカゲロウ」は完全変態する昆虫であるが、
やはりその系統では最終形態にあたる。 - 余談だが、上のカゲロウのように蛹になる生態を持たない昆虫は不完全変態と呼ばれ、
成虫の見た目も幼虫から羽が伸びた程度の変化しかないことが多い。
更に、幼虫と成虫の姿が全く変わらず体長だけ成長する無変態の種類も存在する。
要するに虫の変態はなるものでなくするものである。- なお、諸説あるがそっちの意味での『変態』も語源は昆虫の変態であるとされている。
幼虫から全く異なる形の成虫に変態する昆虫になぞらえ、
性的嗜好が変態を起こしたのかと疑うほどに常人からかけ離れている様を揶揄する俗語が一般化したようだ。
- なお、諸説あるがそっちの意味での『変態』も語源は昆虫の変態であるとされている。
- さらに言うと、こちらも諸説あるが性的な様子に幅広く使えるエッチも語源は変態である。
こちらはあくまで異常性癖を示す変態が語源だが、ローマ字にしたHentaiの頭文字であるHを取り、
性的な内容であることを示す隠語のように使用したのが由来である。- 虫類の成長変化現象と性的嗜好の比喩表現を区分するため、
いわゆるエロスなニュアンスを加味する場合には「ヘンタイ」とカタカナで表記する事も多い。
ローマ字表記の「Hentai」など、敢えて漢字で変態と表現しない場合は
ほぼ、エロスなニュアンスを加味して意図的に表現を崩す意図があると判断して良い。
- 虫類の成長変化現象と性的嗜好の比喩表現を区分するため、
- ただ、「カゲロウ」は不完全変態する昆虫であり、しかも成虫なのでこれ以上変態することはない。
- 紳士ホイホイなネーミングから一部野郎共には非常にウケが良く、
自由募集のオンライン部屋やギルドカードでキリンシリーズやら何やらを身に纏い
この武器を担ぐハンターが続出するなど、界隈ではネタにされまくっている。
とはいえ繊細なリアル女性プレイヤーにとっては頭の痛い武器名であり、
デザインは好きでも名前のせいで強化を戸惑うプレイヤーもいるとか。
- ガーンデヴァとは耳慣れない名前だが、これはヒンドゥー教の聖典『マハーバーラタ』に登場する弓、
ガーンデーヴァ(Gandiva)が元ネタと思われる。
決して的を外さない弓と言われるが、外さない理由は弓が良いからではなく持ち主が良いかららしい。
つまりこの場合は、素材主であるゲネル・セルタスの攻撃の精度を例えているのだろうか?
ただこの弓、神話に出る割にこれといった特徴もなく、水属性どころか森を焼くために使われた。
持ち主がコロコロ変わっている*1ため、それを虫の変態になぞらえたネーミングなのかもしれない。
しかしよくもまあこんなに「完全変態」と合わさった時のインパクトが凄い名前を引っ張り出してきたものである。- 強化前の「マスキュラ」は雄記号「♂」を意味し、「フェミニン」は雌記号「♀」を意味する。
「ユニビートル」は推測だが、ユニオン(union:合体)+ビートル(beetle:甲虫)といったところか。
どれもセルタスの特徴をズバリと言い表した秀逸なものである。
- 強化前の「マスキュラ」は雄記号「♂」を意味し、「フェミニン」は雌記号「♀」を意味する。
- セルタス武器では珍しくドリルの面影がほとんど感じられない。無論、矢尻も普通の矢尻である。
- 予測変換では「変体」と言う言葉が同列で並ぶ事があるが、
「変体」と言う表現は小説などで意図があって書き分けるでも無い限りは使われない。
意味合いの中に「異常。常識では考えられない。理解に苦しい。」などのニュアンスが含まれるため
上述に於ける「Hentai」や「ヘンタイ」を「変体」と書く場合もある。
関連項目
モンスター/アルセルタス
モンスター/ゲネル・セルタス
モンスター/アルセルタス亜種
モンスター/ゲネル・セルタス亜種
武器/セルタス武器