今は昔、山神の巫者が用いた
とされる棍。霊妙なる宝具は
山神の使いを野に放つ。
(巨獣棍)
巨獣棍の最終形態。最後の命令
と知り、巫者たちの蟲が突撃
した凄絶なる羽音を号した棍。
(巨襲・舞羽ン舞羽ーン)
MHXに登場する四天王の一角、巨獣ガムートの素材を用いて作られる操虫棍。
本項では二つ名持ちモンスターである銀嶺ガムートの武器も扱う。
目次
概要
- 見た目は棍と言うより刺叉。
ガムート武器の例に漏れず、やはりガムートの毛で覆われておりやたらモフモフしているのが特徴。
性能
MHX
- 生産段階では前述の通り「巨獣棍」。その性能はと言うと
- 下位の時点では圧倒的な攻撃力140
- ガムートの武器らしく標準搭載の氷属性12
- 会心率-20%
- 他の四天王武器よりは短めの緑ゲージ
- こっそりついてるスロット1
- 猟虫は打撃タイプのマルドローン
とはいえ、それを加味した期待値は133と高い部類には入るのだが。
この時点でライバルとして考えられるのは、ドドブランゴの操虫棍である怒々舞乱棍だろうか。
あちらは攻撃力こそ大きくこちらに劣るが代わりに氷属性30を備え、
こっそり会心率5%まで付いている点が特徴。
とは言え攻撃力ではこちらが圧倒的なので、相手の肉質も考慮して取捨選択すると良いだろう。
一応氷属性はブランゴ棍である舞乱棍もあるが、これは無視していい - 作成には入手の面倒さで有名な巨獣の鼻棘を3本求められる事になる。
そしてさらにLV4で追加で5本必要になる。
幸いこっちと違い鼻棘の破壊制限はない為、数は多いが比較的揃えるのは楽。
他の素材に関しては特に難しい素材は無い為、比較的強化もしやすいだろう。
と言うよりやたら入手難易度の高い素材を要求してくるテウザーと比べたらずっと良心的である - 獰猛化素材や巨獣の氷玉をつぎ込んで、いよいよ最終形態に変化する。
その名は「巨襲・舞羽ン舞羽ーン」。
ガムートの武器らしく、いろいろな意味でぶっ飛んだ名前に変貌してしまった。名前の由来については後述。
さて、そんな名前に変貌してしまったこの武器。その性能はと言うと- 属性武器らしからぬ凄まじい数値を誇る攻撃力230
- やはり平均的な氷属性24
- 相変わらずの会心率-20%
- 長めの緑と少しの青。斬れ味レベル+2で短めの白。
- やっぱりスロット1
しかしそれを含めても期待値は218.5で、属性武器としては抜群の数値である。
この武器を有効に活かすには斬れ味レベル+2と短い白を維持する剛刃研磨、
つまりディノバルド装備が候補に挙がるだろうか。苦手な相手の装備が相性抜群とは何の因果か
氷属性の他の選択肢としてはやはりここでも立ちはだかるドドブランゴ武器の怒々舞乱棍【主】が主なライバル。
クシャ武器であるクイド=ダオラはほぼ怒々舞乱棍の劣化と言えるレベルなので気にしない。
あちらは攻撃200とこちらより低めだが氷属性38+会心率5%を備えている。
とは言えあちらはスロット0なので、汎用性を取るか属性を取るかで選ぶといいだろう。
スピード特化タイプの猟虫なら、白エキス取得中は会心率が30%アップする効果を持つため、
マイナス会心を打ち消すどころかプラスに転じさせられるため、相性がいい。
なんで優秀な氷操虫棍が全てネタネーミングなんだと思ったアナタは間違っていない
MHXX
- 限界突破により更なる強化が可能に。
究極強化はその名も「舞羽ン舞羽ーンMAX」。
性能を見てみると、- 高めの攻撃力340
- 平均やや上の氷属性30
- 残念ながら変わらなかった会心率-20%
- 斬れ味はそこそこの青と少しの白。斬れ味レベル+2で短めの紫。
- やっぱりスロット1
ライバルだった怒々舞乱棍は属性特化の傾向に拍車がかかっているため差別化は容易になる。
しかしMHXXでの操虫棍は火力盛りの場合、会心率を可能な限り上げてから
会心強化でブーストするのがメジャーとなっている。
そのため相変わらずのマイナス会心が痛い。- ただ、氷属性内で比較すると、実は会心率トップの棍とはそんなに開きが無い*1ので、
会心強化を前提とした運用でも意外に悪くない性能を発揮する。
後述の銀嶺棍には流石に敵わないが - 操虫棍の場合、スピード虫を使えばスキル枠を割かずにマイナス会心を解消できるため
他の武器種と比較すると相性は良いと言えるだろう。
- 裏会心運用だとマイナス会心が中途半端であり、崩界杖キキリカムノミに属性値以外の大半で劣りがち。
銀嶺棍
MHXX
- MHXXで登場したガムートの二つ名、銀嶺ガムートの素材から作られる操虫棍。
巨獣棍のカラーリングを淡くしたような色合いが特徴。
銀嶺棍からLV3で最終強化「銀嶺襲ブウンブ」に、そしてLV5で究極強化「舞羽ン舞王の大跳躍」となる。
- なんとも
愉快で素敵な武器名だがその実力は凄まじかった。- トップタイの攻撃力380
- この攻撃力なのに会心率5%
- 防御力+10
- 氷属性25
- 斬れ味は素では緑だが、匠+2で白20が出現
- 猟虫は通常種武器と同じく打撃タイプのマルドローン
- 二つ名武器故にスロット無しだが狩技ゲージが溜まりやすい
操虫棍では最高値の攻撃力に僅かだがプラス会心を備えており、
属性値も物理重視型にしては高い数値をマークしている。
そして最も重要なのが斬れ味レベル+2で出現する白ゲージ。
紫ゲージではないものの、本作では紫ゲージが弱体化された影響により、
斬れ味レベル+2発動時の物理期待値は操虫棍で1位に躍り出ることになった。
文句なしの世界最強峰である。
白ゲージは20と短いものの、二つ名武器の特性である狩技ゲージが溜まりやすいことを利用し、
スキルに業物を付けた上で狩技「絶対回避【臨戦】」を溜まり次第発動することで維持が可能。
前作で燼滅刃の操虫棍を使っていたハンターなら使用感は想像できるだろう。
- 他の操虫棍と比較すると、物理重視の氷属性として、ウカムルバスの崩界杖キキリカムノミが存在する。
攻撃力は同じく380だが会心率-30%が足かせとなっており、属性値も15と低い。
斬れ味がこちらよりほんの少し良いが、キキリの白ゲージがこちらの青ゲージに
期待値で僅かに勝っている程度なのであまり気にする必要はないだろう。あちらは裏会心運用に向いていると言える。
また属性重視として怒々舞乱棍【大親分】があるが、ガララアジャラの胴体のような肉質を斬る場合でもない限り
基本的にはこちらの期待値が上回りやすい。
- 高い物理性能のおかげで一見なんにでも担いで行くことが出来るようにも思えるが、
「汎用性の高さ」という観点から見ると、
最強クラスの操虫棍と名高いあの真・黒滅龍棍【旦明】が立ちはだかる。
あちらは匠+2で操虫棍中3位の物理火力に高い爆破属性値、
さらにスロット3まで持つとんでもない代物である。
しかし、白エキス強化【大】を持つ猟虫をセットし、
会心率上昇スキルと超会心を組み合わせることで、
爆破属性分を考慮しない単純な物理期待値なら、
スキル込みの旦明と拮抗することは可能。
また、テオ・テスカトル、燼滅刃ディノバルドなど爆破属性の効果が薄く、氷属性も比較的通りやすく
肉質も柔らかいモンスター相手ならば、
文句無しでこれが最適解となり得るだろう。 - 余談だが、銀嶺の武器は全体的に属性値が低く、大抵20以下である。
しかしこの武器は、手数が多い武器種なのにもかかわらず属性値25となっており、
属性ダメージにも多少期待できる。
余談
- MHXの体験版では操虫棍を選択すると
この武器にガムートシリーズ一式を装備した女性での出撃となる。
- 巨獣棍は、元々は山神に仕える巫女が、山神の使いである蟲を使役する時に用いた宝具であったようだ。
また、「舞羽ン舞羽ーン」とは巫女の最後の命令によって突撃した蟲の壮絶な羽音を表したものらしい。
おそらく防具の説明文にある、外から来た禍つ神との決戦の場面のことであろう。
珍妙な武器銘の裏には、実はシリアスなストーリーが隠されているのである。
この武器名の前ではシリアスなんてとてもじゃないが無理がある? ごもっともである。
- 意外にもギミックが豊富な武器でもある。
まず抜刀すると、武器の先端付近の柄が少し伸びる。
そしてRボタンを押して虫笛を起動させると、柄の後端が押し上がると同時に
武器先端の刃が何かを挟み込むように動く。
こうなると刺叉というよりマジックハンドに見えてくる。
歩きながらRボタンを連打するとカシャカシャと開閉を繰り返して楽しい。
鋏を動かすのはガムートじゃなくて別の四天王のような気がするのだが。