帝王の名に相応しい紅蓮の刃。
揺らぐ焔の色に魅入られし者は
瞬目の間に焼き斬られる。
MH4Gより登場したテオ・テスカトルの素材によって強化された太刀。
目次
概要
- 完全に風化してしまった古の太刀を徹底的に研磨、
さらに上質な炎王龍の素材を加えて強化を施し、転生を遂げた業物。
外見はナナ・テスカトリの太刀である軍刀によく似ているが、
やはりテオ・テスカトルの素材から作られているだけあって紅蓮の炎の如き赤色である。- 炎王龍武器としては珍しく漢字のネーミングだが、恐らく「帝王」の銘は
他の武器にもある「テオ」をもじったものだと思われる(「ていおう」≒「テ(イ)オ(ー)」)。
ちょっと無理があるだろと思うかもしれないが、テオの名前と「カイザー」をかけた
いい名前だと言えるだろう。
- 炎王龍武器としては珍しく漢字のネーミングだが、恐らく「帝王」の銘は
- なお、テオ・テスカトルは4以降も変わらず炎も使ってくるが、
軍刀とは違い火属性ではなく爆破属性である。
説明文には「焼き切られる」とか書いてあるが気にするな!
性能
MH4G
- 上位の末期になってようやく入手できるようになるが、攻撃力は意外と低め。
その代わりにあの砕竜や覚醒大轟竜武器をも上回る凶悪な爆破属性値を誇る。
また、短めではあるが斬れ味レベル+1が無くても白ゲージが現れており、使いやすさでも上回る。
最大の問題となるのは、大元である凄く風化した太刀を手に入れるための強運が必須である事と、
強化素材が強敵であるテオ・テスカトルのものであるが故の製作難度の高さか。
- しかし、この帝王刀はまだ上位の武器である。
そう、更なる強化先が存在するのである。その名も帝王刀【陽炎】。
その性能だが…- G級古龍の武器としてはやはり低めの攻撃力825
- その攻撃力をカバーする圧倒的な爆破属性440
- デフォルトでも比較的長い白ゲージ、斬れ味レベル+1発動で僅かながら紫ゲージ
- スロットなし、会心率0%
斬撃と爆炎の嵐で瞬く間に敵を沈黙させていく、まさに帝王の名に恥じない屈指の大業物である。
その代償として製作難度もまた凄まじい事になってしまっているのだが、
苦労に見合うだけの活躍は約束してくれる。
- ライバルは言わずもがな、ホムラの新強化先、砕光の暁刀である。
あちらは属性武器として破格の攻撃力・匠で紫ゲージ30と物理性能では申し分なく、
スロットも2つ空いている。唯一勝る属性値も大差はなく、隙のない性能に仕上がっている。
総合性能では劣るが最終強化できる時期はホムラよりも早いので差別化はできている。
MHX
- テオ・テスカトルと共に続投。
今作では風化した太刀からではなく斬破刀からの派生強化で入手できる。
前作とは違い、強化する前にピッケルを振る必要が無くなったのは朗報であろう。
ただし、LV2の強化で獄炎石を5つ要求される。
また、素材主が下位から登場するため下位武器からのスタートとなる。 - 最終強化である帝王刀【陽炎】の性能は
- 上位武器としてはかなり控えめな攻撃力160
- 攻撃力とは対照的に凄まじい爆破属性39
- 斬れ味は素で白20、レベル+2で70に延長される
- スロットは空いていない
斬れ味も素晴らしく、手数の多い太刀でも安心できる数値である。
今作では匠の発動が難しいが、太刀は要求スキルが少ないのが救いか。- 因みに、上記の数値はMH4Gの帝王刀と全く同じだったりする。
- ただし、爆破属性太刀はライバルが多い。
意識すべきライバルは前作からのライバル破岩刀ホムラ、
そして今作初登場、燼滅刃ディノバルドの武器である燼滅刀ゴヴァンダンだろうか。- ホムラは攻撃力180・属性値28と此方より少し物理寄りになっているが、
斬れ味がレベル+2でも白ゲージ30と大きく劣っている。
ただし、彼方はスロットが1つ空いているため痒い所に手が届きやすく、
ネックである斬れ味もディノシリーズとセットで装備すればある程度カバーできる。
スキル構成次第で使い分けられる範疇と言えよう。 - ゴヴァンダンは狩技ゲージが溜まりやすいという特性を持ち、
基本性能は攻撃力200・属性値25と更に物理重視。そして匠無しで帝王刀と同量の白ゲージを有する。
斬れ味を生かそうにも白ゲージでも比較対象の青ゲージに負けている。
加えて、オンラインでは燼滅刃武器やテオ弓の使用者が多く爆破属性は飽和しがちであることもあってか、
オンラインでは殆ど見かけない武器となっている。
しかし、生産難度ではブラキ武器には劣るものの燼滅刃武器より生産しやすいため、ある程度使い古す事もできるだろう。 - ホムラは攻撃力180・属性値28と此方より少し物理寄りになっているが、
- 属性特化かつ状態異常武器のため、瞬発力は恐ろしく高いが、
時間が長引けばその分属性値が鳴りを潜めてしまい、物理攻撃力に頼るほかなくなってしまう。
つまり、爆破属性がポンポン発動してくれる相手に担がなければ真の力は引き出せないということになる。
しかし、気刃斬りを編みこんだ上で、ブシドーの気刃無双斬りのような強力な攻撃を常に狙っていける腕前と、
太刀専用狩技の効果的な運用を心がける姿勢があれば、
たとえ肉質が異常に硬い二つ名が相手でもゴリ押しで簡単に狩れてしまう。
MHXで太刀の全体性能が見直されたことで、今作の太刀の殆どが実戦に投入できるレベルと言ってもいい。
この太刀も例外でなく、実際に使ってみればその評価は大きく変わることだろう。
MHXX
- G級追加によりさらなる強化が可能となった。
最終強化名は炎帝王刀【蜃気楼】。
その性能は- やはり低めな攻撃力290
- 高い属性値42
- 斬れ味は素で白40と紫20、匠追加分は全て紫
- スロットなし、会心率0%
古龍武器の例にもれず古龍の大宝玉を要求される。
村にG級古龍は出現するため大宝玉はそこまで問題ではないが、
覇王の証が要求されるため一筋縄ではいかない。
- ライバルはブラキディオスの太刀である砕巌刀ホムラと、特殊個体の砕光暁眩刀ジャブラク。
ホムラは属性値こそ32と劣ってはいるが攻撃力320と高く、
更に素で白50、匠で紫40の斬れ味を持ち、スロットも一つある。
属性値でかなりの差をつけているが攻撃力30の差があるため、
あちらは爆破頼りにならないのが強みとなっている。
ジャブラクは属性値40と少し高い攻撃力300、素で白30、匠で紫30の斬れ味、スロットは2つと、
炎帝王刀が斬れ味で勝っているものの属性値は僅差、攻撃力・スロットによる拡張性で負けている。
こちらは高い斬れ味を生かした戦いをしないと、どちらにも勝つことは難しいか。
- しかし、攻略本等を閲覧してもらえれば分かる通り、この匠での追加分が異様に長い。
具体的には紫ゲージのみでドヒキサキの半分ほど、白まで含めればほぼ同じくらい。- それ故に、硬いモンスターに手数の多いエリアルで戦う時に非常に相性が良い。
弱体化を食らったとは言え物理に補正をかける紫ゲージを爆破どころか全太刀中トップクラスの長さで扱え、
硬い部位を爆破する時に斬れ味が長持ちするアドバンテージは言うまでもないし、
物理ダメージで少しでも相手の体力を削れる。
エリアルスタイルで地上攻撃する時は多くの場合、定点攻撃か相手のスキのない時である。
故に後者の場合弾かれてしまうと被弾の危険性が大きいのだが、
この太刀なら紫ゲージ+太刀の練気補正で非常に弾かれにくい。
攻撃範囲の広い太刀で定点ラッシュ中、練気回復の為に斬り下がりなどを打って
硬い部位やクンチュウに吸われて弾かれるミスも予防出来る。 - 何より、この紫ゲージが切れてしまったらすぐに斬れ味がガタガタになりそうなものだが、
前述の通り白ゲージもドヒキの半分ほどは有るのでじっくりと研ぐ機会を吟味させてくれるのも大きなメリット。
4G相当の性能に返り咲いたことで、あの頃のライバルに再度胸を張れるようになったといえる。
必要なスキルを丁寧に整えることで、快適なひと狩りを約束してくれるだろう。 - それ故に、硬いモンスターに手数の多いエリアルで戦う時に非常に相性が良い。
MHWorld
- テオ・テスカトルの新大陸進出に伴い、この太刀も登場。
最終強化名は帝王刀【陽炎】となる。
その性能は- 可もなく不可もない攻撃力627
- 十分な属性値300
- 斬れ味は素で長めの青と、匠2以上で白が追加
- スロット・会心率は0
爆破太刀だけで見ても物理性能で上を行く爆鱗刀バゼルバルガーや
シリーズスキル持ちのエンプレスソードといった顔ぶれが立ちはだかる。
高めの爆破属性値のおかげで下位互換になることはなく、決して弱いわけではないが、どうにも影が薄い存在。
陽炎だけに。
MHW:I
- マスター級テオの登場により、この太刀もマスター級に強化。
最終強化名はXXのG級と同じく炎帝王刀【蜃気楼】。
その性能は- 爆破太刀としては標準的な攻撃力858
- やはり十分な属性値360
- 斬れ味は素で白30、匠追加分は全て白
- あって嬉しい会心率10%
- スロットは無し
爆破属性かつ会心率有りということでEXカイザーシリーズとの相性も良好。さすがはテオ素材というべきか。
マイナス会心武器の物理性能が軒並み抑えられたことや、
マスター級では爆破ダメージが強化されることもこの武器にとっては追い風となっている。 - ライバルはやはり鬼嫁ことナナ・テスカトリの太刀魂焔の龍刀シリーズ。
特に、魂焔の龍刀・滅尽は攻撃力・斬れ味の双方で上を行き、スロットあり、加速再生持ちと、かなり厳しい相手。
爆破属性値ではこちらの圧勝だが、総合性能ではあちらが上手。
あえてこちらを使うなら、高い属性値を活かして耐性値が上がらないうちに爆破まみれにし、
折を見て装備を切り替えるような運用だろうか。 - 汎用性の高い太刀という点では圧倒的攻撃力を誇る飛竜刀【月】や、
滅尽の一刀【絶】といった強豪達も立ちふさがる。
- ただし、ライバルたちと比べてこちらは作成可能時期が圧倒的に早く、ラスボス前から作成可能。
ストーリー終盤~導きの地のレベル上げにあたっては心強い相棒となってくれるだろう。
MHRise
- Ver.2.0のアップデートにて、テオ・テスカトルとともに参戦。
Ver.2.0時点では作成時点の帝王刀Iで強化が打ち止めとなる。
その性能は- そこまで高くはない攻撃力190
- 高めの爆破属性35
- 斬れ味は素で青30、匠3から白が出現
- 会心率、防御力ボーナス、スロットは無し
- 百竜スキルは攻撃力強化II、火やられ特効、炎王龍の魂
- 爆破太刀の競合相手としては初期から登場していた禍ツ太刀ノ幽鬼アガラと、
この太刀とともに追加された爆鱗刀バゼルバルガーの2つが存在する。
帝王刀はこれらの中でも素の爆破属性値が最も高く、固有の百竜スキルである炎王龍の魂によって
爆破自体のダメージを上げられることから、属性特化寄りの運用がやりやすい。
一方で、単純な攻撃力が最も低く、かつ斬れ味もそこまで良いとも言えないため物理火力では不利。
アガラはこちらより少し高い攻撃力に加えて匠で出現する白ゲージがこちらより長く、
バゼルバルガーに至っては青ゲージのままでこちらの白ゲージの期待値を少し超えてくる。
この武器を使うならば、百竜夜行の序盤*1などの爆破属性を活かしやすい場面で使っていくと良いだろう。
Ver.3.0
- Ver.3.0アップデートにより、他の古龍武器と同様に強化先が追加。
一段階の強化で最終形の帝王刀【陽炎】となる。
気になる性能は- 少しではあるが上昇した攻撃力200
- さらに磨きがかかった爆破属性41
- 斬れ味は青30→青40に微増
- 会心率、防御力ボーナス、スロットは0のまま
- 百竜スキルの攻撃力強化IIがIIIに変化
- 元から属性特化に向いた性能をしていたが、そこから道を外れることなく順当に強化された。
特に、爆破属性値はアガラや百竜スキルで属性強化を付けたバゼルバルガーと比べても
2倍近くの差をつけるほどにまで上昇している。
爆破を活かしやすい百竜夜行においてはかなりの戦力となってくれるだろう。
物理火力の伸びは主に攻撃力が10上がったことのみだが、それでもアガラと並んだ。
百竜強化の攻撃強化も双方とも同じなので、スロット差を意識して攻撃強化を積むのもヨシ、
爆破ダメージで差をつける炎王龍の魂を積むのもヨシと好みによって姿を変える武器になった。
ここまでの属性値を誇る武器としては十分すぎる性能と言える。
- 百竜夜行用として極限まで属性特化させた場合、属性値は62まで上がる*2。
太刀はそれなりに手数があるため、ここまで高くなると、ものすごい頻度で爆破が発生するようになり、
「モンスターを状態異常に」のサブ任務を落とすことはほぼ無くなる。
クエストレベルや目標回数次第だが1waveの反撃の狼煙が上がる時間内だけで達成することも。- 百竜でのオススメは鉄蟲糸技『桜花鉄蟲気刃斬』との組み合わせ。
今作では爆破属性にも時間経過による蓄積減少が追加されたが、
多段ヒットする桜花鉄蟲気刃斬ならばそれも無視して一気に爆破値を蓄積させることができるのだ。
高い属性値も相まって1回の桜花鉄蟲気刃斬で2回の爆破が発生することもあり、
群れが固まっているところに斬り込めばサブ任務達成まであっという間である。
- 百竜でのオススメは鉄蟲糸技『桜花鉄蟲気刃斬』との組み合わせ。
MHR:S
炎龍の炎で鍛え上げられた刀。
灼熱の刀身が閃けば、不可避の
斬撃が一切を両断する。
(炎帝王刀【蜃気楼】)
- マスターランク追加に伴い強化先が登場。帝王刀【陽炎】改を経て炎帝王刀【蜃気楼】となる。
その性能は- 太刀としては標準以上の攻撃力330、会心率は0%
- 斬れ味は素で白50、匠・傀異錬成による延長分は全て紫
- スロットはレベル2が一つ、百竜装飾品スロットはLv2
- そして、まさに爆発的な爆破属性60
それでいて物理面もこれといった欠点がなく、なかなかの業物といえる。
- ライバルとなるのは怨嗟響めくマガイマガドの太刀、鎧怨鬼刀アーガーラ。
あちらは素で斬れ味紫20を持ち、スロットも豊富で自由度が高い。
斬れ味の長さと属性値はいずれもこちらが優っているため、スキル事情に合わせて選択することになるだろう。- Ver.11からは新たなライバルとして爆炎刀バゼルプロジオも登場。
マイナス会心ながらも340という高い攻撃力を持ち、斬れ味も素で紫10。こちらを少しずつ上回る。
一方で、属性値は28と低く、倍以上の差をつけてこちらの圧勝。
物理と高属性値の両立を目指す炎帝王刀に対し、物理威力に振り切ったバゼルプロジオという構図となる。
- Ver.11からは新たなライバルとして爆炎刀バゼルプロジオも登場。
- ライバル二振りにはない特徴として、紫を出した際の伸びしろがある。
2本とも素で紫を持つ、つまり匠が直接的な火力スキルとして機能しないのに対し、
こちらは匠Lv1以上か傀異錬成によりさらに上の火力が発揮できるため、
防具の組み合わせ次第ではライバル2本を追い抜くこともかなり現実的と言える。
スキルの最善を求めて防具の傀異錬成を極めてみるのもいいだろう。- Ver.14から武器の傀異錬成のスロットを開けるごとにボーナスが追加される仕様が登場。
これにより8枠目を解放することで斬れ味+10*3が自動で飛んでくることに。
つまり、錬成枠の強化だけで素で紫10が出現するということを意味し、
あとは紫10をどのようにするかをスキルで調整してあげればいいため、
物理火力については保証されたも同然といえる。
- Ver.14から武器の傀異錬成のスロットを開けるごとにボーナスが追加される仕様が登場。
- 難点としては、本作では爆破属性自体が不遇気味なことだろうか。
ハンターの火力・モンスターの体力双方の強化に伴い爆破も強化・・・された訳ではなく、
MRのシステムに爆破特有の固定ダメージが追い付いていないのだ。
幸いにしてこの武器の性能とそこから発揮される火力自体はかなり高い方であるため、
物理面で優秀な性能を持ちながら爆破属性60が後押ししてくると考えればあまりに贅沢な一振り。
これだけ爆破が高ければポンポン爆発してくれるため、向かい風な環境もさして気にならないだろう。- Ver.14からの傀異錬成スロットのボーナスには攻撃力と属性値増加のボーナスも含まれており、
無属性と状態異常の武器はフル強化すると攻撃力+30という凄まじい強化が飛んでくる。
先述の斬れ味+10も併せて爆破太刀とは思えない物理火力を披露してくれることだろう。- Ver.15以降は攻撃+40、斬れ味+20にまで成長する。
スキル環境も未曽有の自由度となったため、どのように扱いたいかを個々人で
カスタマイズできるようになったのも大きい。
- Ver.15以降は攻撃+40、斬れ味+20にまで成長する。
- Ver.14からの傀異錬成スロットのボーナスには攻撃力と属性値増加のボーナスも含まれており、
関連項目
モンスター/テオ・テスカトル
武器/テスカト武器
武器/炎王刀【大焦熱】 - MHFにて登場するテオ・テスカトルの太刀
武器/軍刀 - MHP2Gまでのナナ・テスカトリ素材製の太刀
武器/エンプレスソード - MHWで登場した妻の太刀